クレアチニンが高いと言われたら?クレアチニンでは分からないeGFR(残腎機能)の調べ方
透析なんて心配ない。
私の腎臓はこんなに元気!
eGFRを計算して透析を回避しよう!
昨今、テレビCMや新聞でも慢性腎臓病やその指標となるeGFR(推算糸球体濾過量)が注目されてきています。ここでは血液検査で測定するCr(クレアチニン)からeGFRを計る意図とその意義について解説いたします。
この記事の監修者
純炭粉末サプリ開発者
樋口 正人(ひぐち まさと)
株式会社ダステック代表取締役 1985年千葉大学大学院修了
元中外製薬主席研究員。元金沢医科大学医学部非常勤講師
腎臓疾患の研究・創薬に携わる。
退職後は長期使用を前提とした安心・安全な食用炭「純炭粉末」の研究開発や自社製造を続ける傍ら、腎臓病に関する情報発信、eGFR管理の大切さなど啓蒙活動に取り組む。
腎臓の健康状態をチェック eGFRの計算と基礎知識
1)クレアチニンでは分からない残腎機能の調べ方
「クレアチニンが〇〇を超えたら透析になる」と信じてクレアチニンの値だけを気にしていませんか?
実はクレアチニンでは本当の腎機能はわかりません。
そこで使われだしたのが推算糸球体濾過量(推算GFR、以下eGFRと略します)です。
eGFRは「血液中の老廃物を腎臓がどれくらい濾過できているか?」を示す数値です。
eGFRの単位はmL/分/1.73 m2という専門的な単位なのですが、難しくてイメージできない!という方は「何パーセント腎臓が働いているか」と捉えてください。
例えば、eGFRが100であれば「自分の腎臓は100%正常に働いている」、eGFRが10であれば「10%しか働いていない」といった具合です。
2)なぜクレアチニンではダメなのか?
クレアチニンとは、筋肉を動かすためのエネルギーを使った後に出てくる老廃物の一つです。 このクレアチニンは体にとって不要なもので、尿として体の外に出ていきます。
クレアチニンという物質は筋肉で作られるため、筋肉量が多ければ高くなり、少なければ低くなるからです。
例として、血液検査でクレアチニンが1.0 (mg/dL)と出ても30歳男性のeGFRは73(正常)ですが、70歳男性のeGFRは53(慢性腎不全ステージ3a)と全く違う結果になってしまいます。
そこでクレアチンと年齢、性別を用いて導き出す
eGFR(推算糸球体濾過量)が重要になってきます
3)eGFRがいくつになったら透析になるの?
個人差はありますが、eGFRが10前後で「そろそろ透析の準備を考えましょう」と言われることが多いようです。
血管が固くならないうちに、腕にシャントと呼ばれる血管回路を作る手術を施します。
しかし、シャントを作ったからといってすぐに透析が始まる訳ではありません。
全身状態によって個人差はありますが、eGFRが7~8程度まで透析導入を遅らせることは不可能ではありません。
4)自分のeGFRを計算して腎臓の健康状態を確認してみましょう!
eGFRは血清クレアチニン値と性別・年齢を入力すれば計算できます。
過去の検査値を入力するときには、検査日時点での年齢を入力してください(半角数字)。
注意:18歳未満は計算できません。
18歳未満は計算出来ません。
数字は半角数字で入力してください
- 年齢
- 性別
- 血清クレアチニン値
- GFR推算値ml/min./1.73m2
- 慢性腎臓病ステージ
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慢性腎不全のステージ分類
eGFRが60以上:ステージG2
蛋白尿や血尿がなければ腎臓は心配ないと推定されますが、尿検査で異常が続く場合には念のため腎臓専門医に診てもらいましょう。
eGFRが59~45:ステージG3a
やや腎臓が疲れているようです。
腎機能は加齢とともに低下していきますが、同世代よりもeGFRが低いと注意が必要です。
40歳未満でeGFRが60を切っていたり、70歳未満でeGFRが50を切っていたら、尿検査の結果を見直して、異常があるようなら念のため腎臓専門医に診てもらいましょう。
eGFRが44~30:ステージG3b
かなり腎臓が疲れているようです。
慢性腎臓病は自覚症状がないままに進行する病気です。
透析にならないために、できるだけ早く腎臓専門医を受診して、腎機能が低下した原因(糖尿病や高血圧、炎症など)を探り、治療してください。
eGFRが29~15:ステージG4
シャント手術が提案されるeGFR(10前後)に近づいています。
今すぐ腎臓専門医を受診して、適切な治療を受けてください。
eGFRが15を切っている:ステージG5
残酷な言葉ですが、末期腎不全と診断されると思います。
しかし、この段階で踏みとどまれば透析は回避できます。
eGFRを10に近づけないこと、10を下回っていたら5に使づけないように腎臓専門医に相談しましょう。
5)eGFRの低下速度が緩やかになるのは凄いこと!
腎機能は加齢とともに低下します。eGFRの低下速度は日本人平均で1年間に0.36。高血圧があると0.5程度に加速し、尿蛋白が陽性だと0.9に加速します(出典:前嶋明人著 レジデントのための腎臓教室 p.402 日本医事新報社)
更に糖尿病性腎症の場合は糖尿病薬を飲んでいても1年に1.22低下したという報告があります
(出典:Diabetes Care 2021;44(11):2542–2551)
「eGFRが正常に戻らない」と悲観することはありません。eGFRの低下速度が緩やかになったり横ばいで推移していることはスゴイことなのです。自分を褒めてあげてください。
6)腎臓病治療のゴールは透析に入らずに天寿を全うすること?!
クレアチニン値やeGFRを正常値に戻すことは(現在の科学技術では)難しいのが実情です。
ですから他の検査値のように「正常値に戻らない」と嘆いてストレスをため込まないでください。
大切なのはeGFRの低下速度を緩やかにして透析導入のボーダーラインである10に近づけないことです。
幸いにも慢性腎臓病は幸いにも自覚症状がない病気なので、eGFRが低下しても日常生活に支障はなく、仮に高カリウム血症や貧血といった合併症があらわれても優れた治療薬があります。
eGFRの低下速度を緩やかにする方法は沢山あります。
例えば、
1)便秘解消、腸内環境改善
2)適度な運動
3)食事の改善(減塩、無機リンなど)や水分補給
4)慢性腎臓病に効く薬(クレメジン、SGLT2阻害薬、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)
5)マインドフルネスといったストレス解消法
などなど。
純炭粉末公式専門店では、ご購入者向けに
毎月『きよら通信:eGFRを下げないための最新情報』
をお届けしています。
まずは3カ月続けてeGFRを測定してみませんか。
7)eGFRの変化をグラフにつけて管理しよう!
一度だけeGFRを調べても、腎臓が本当に悪くなっているのか判断できません。
過去の血液検査表の数値やこれからのeGFRの値を図のように専用グラフに記録してeGFRの変化をチェックしてみましょう。
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