血液検査の読み方②クレアチニン、尿素窒素、アルブミン|純炭粉末公式専門

投稿日: カテゴリー ■腎臓病について

こんにちは。純炭社長の樋口です。

先日、「登山をした翌日に血液検査をしたらクレアチニンが上がってしまったのですが、登山は腎臓に悪いのですか?」という質問がありました。

そこで、今回の「血液検査の読み方」では、あなたが最も気にしているクレアチン、尿素窒素(BUNともいいます)を中心に、たんぱく質制限食との関係を解説したいと思います。

筋肉量や運動量で変化するクレアチニン

血液中のクレアチニンは腎臓で濾過されて尿中に排泄される物質です。
腎機能が低下すると排泄量が減って、血清クレアチニン値が上がってきます。

しかし、純炭粉末公式専門店のブログ読者であるあなたは、「クレアチニン値だけでは腎機能は分からない」ことをご存じですよね。
慢性腎臓病の病状を判定するのは血清クレアチニン値ではなく、血清クレアチニン値と年齢・性別で算出するeGFR(推算GFR、推算糸球体濾過量)です。

☝なぜ年齢と性別が関係してくるの?
年齢と性別が関係する理由は、血清クレアチニン値は筋肉量が多いほど高く、筋肉が少ないほど低く出るからです。
例えばクレアチニン値が1.3だった場合、若い男性は筋肉量が多いので腎臓が正常でもクレアチニンは高く出ます。

血清クレアチニン値とeGFRの関係(クレアチニン1.3の場合)
・20歳男性ではeGFRが61.6(ステージG2)、女性だと45.5(ステージG3a)
・87歳男性ではeGFRが40.4(ステージG3b)、女性だと29.9(ステージG4)

☝なぜこんなことになるのでしょうか?

クレアチニンという物質は筋肉が動いたと時に作られる老廃物です。
筋肉量が多いほどクレアチニンは沢山作られますし、登山などハードな運動をした時にもクレアチニンが大量に放出され、検査値上では腎機能が悪いように見えてしまうのです。
言い換えると、過度な低たんぱく食で筋肉が減ってしまうとクレアチニン値は低くなります。
しかし、これは腎機能が回復したとは言い難い状態ですので注意が必要です。

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☝飲水量や食事で変わる尿素窒素(BUN)
正常値8~22 mg/dL


肉でも魚でも大豆でも全てのたんぱく質の中には窒素が入っています。
たんぱく質が体内で分解され使われた後に残る、有害な窒素化合物(アンモニアなど)は無毒な尿素窒素に変換されて腎臓から排泄されます。
ですのでクレアチニンと同様に血中の尿素窒素が上がると腎機能低下が疑われます。
しかし、たんぱく質を沢山食べれば尿素窒素は沢山できますし、脱水状態でも尿素窒素が上がります。

裏を返せば、血液検査の前にたんぱく質を制限したり水を沢山飲めば、尿素窒素の値は低く出すことができますが、それは腎機能が回復したわけではないので避けましょう。

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☝アルブミンが減っていませんか?
正常値3.8~5.2g/dL


過度なたんぱく質制限を続けるとクレアチニン値も尿素窒素も下がってきて、血液検査の見かけ上は腎機能が回復したように見えます。
しかし、アルブミンが正常値(3.8~5.2g/dL)以下であれば、たんぱく質やエネルギーなどの栄養素が足りない低栄養状態ですのでアルブミン値をチェックしてみてください!

アルブミンは血液中に水分を保持したり、様々な栄養素や医薬品成分と結合して体の隅々に運搬するなど、とても重要な役割を担っています。
アルブミンが不足すると浮腫みの原因となったり、免疫力の低下や体の不調につながります。

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☝低たんぱく食は経験豊富な専門医療機関に相談!


血液検査でクレアチニンに異常マークがついていたり、お医者さんに「腎臓が弱っているね」と言われてインターネットで調べてみると、
・たんぱく質を減らした方が良い!
・野菜や果物はカリウムが多いので控えましょう!
といった情報がやまほど目に入ってきます。
でも、自己流の食事療法は百害あって一利なしです。

☝腎臓病学会の栄養指導では

日本腎臓学会が出版している「慢性腎臓病 生活・食事指導マニュアル~栄養指導実践編~(2015)」には以下のように書かれています。

『摂取エネルギー量が不足すると、良質なたんぱく質食品を十分摂取していたとしても必須アミノ酸は体蛋白合成にまわされずに、エネルギー源として体内で燃やされてしまう。
正しいたんぱく質制限とエネルギーの適正な摂取は同時に達成される必要があることから、慢性腎臓病ステージG4~G5でのたんぱく質制限(0.8 g/kg体重/日未満は経験豊富な専門医療機関で実施されるべきである。

人間の体はたんぱく質でできており、毎日少しづつ作り変えられています。ですので適量のたんぱく質摂取は絶対に必要です。
クレアチニンや尿素窒素の検査値に一喜一憂してストイックになりすぎずに、専門医に全身状態を診てもらって時には好物を食卓に並べて食事や「人生を楽しんでくださいね。

血液検査の読み方①貧血編はこちら

 

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投稿者: 純炭社長

純炭粉末の(株)ダステック代表取締役社長。中外製薬で腎性貧血治療薬エリスロポエチン(ESA製剤)の創薬に携わった後に、ESA製剤が不必要になる世の中(すなわち腎臓病が無くなる世の中)を目指して47歳で起業しました。元金沢医科大学腎臓内科非常勤講師。ケトジェニックダイエットシニアアドバイザー・AGE研究協会認定講師でもあります。「出す」健康法で健康寿命を延ばすのが夢! 最近は「腎臓にやさしい純炭社長食堂」のシェフとしてサラメシも提供しています(笑)。

「血液検査の読み方②クレアチニン、尿素窒素、アルブミン|純炭粉末公式専門」への2件のフィードバック

  1. 匿名(ブログに頂戴したコメントは原則として匿名で公開させていただいております) より:

    樋口様
     いつもお世話になっております。安心の情報を読ませて頂きました。私は純炭を飲み始め直ぐにクレアチニンが下がりましたが、薬を毎日服用していますので、純炭を飲んでも上がったり下がったりしていますが、学生時代運動をしていましたし、背も高いので筋肉量が多いかもしれません。父も弟の腎臓を病みましたが、治って別の病気で他界しました。遺伝もあるかと思いますが、最近は樋口様からのアドバイスのお陰で、気を付けてはいますが、過度にピリピリしない様になりました。毎日9錠づつ飲んでいますが、薬を服用して居ますので、純炭は飲み続けていた方が良いですね?大切な情報を有難うございました。               

    1. コメントありがとうございます。
      クレアチニンが上がったり下がったりとのことですが、eGFRはいかがですか?
      日本人は平均して1年に0.4ずつeGFRが低下すると言われています。
      (尿蛋白が陽性だと1.0程度に低下スピードが加速します)
      ご自分のeGFRが1年間にどれくらい変化しているか?を確認してみてください。

      お父様も腎臓が悪かったのですね。家族歴を知ることは大切です。
      お父様は透析に至らなかったというのは何よりだと思います。

      ストレスを感じやすい世の中です。
      しかし、将来を心配しながら生きるのはしんどいので、私は「今生きている」ことに感謝して、お気楽極楽に人生を楽しむことに決めました。
      そのおかげか、中外製薬で新薬(腎性貧血治療薬)の研究をしている時も「薬にならないのではないか?」という心配は全くなく、脱サラして起業した後も何とか路頭に迷うことなく暮らせています。

      最近の研究で、腸から吸収された物質が肝臓に流れ込み、肝臓から脳に情報が伝わって腸内環境の状態を知らせていることがわかってきました。
      腸の中で悪玉菌が優勢となり尿毒素などを沢山作ると、肝臓を介して脳に悪い情報が伝達されるのだと思います。
      逆に、善玉菌が優位になると短鎖脂肪酸などの身体に良い物質が作られて、脳に良い情報が伝えられて気分が良くなるのかも知れません。

      今後も食べる純炭きよらをお続けいただければ幸いです。

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