ガンマリノレン酸は腎臓に良いのか?

こんにちは、純炭社長の樋口です。

弊社が運営している純炭粉末公式専門店には、
「ガンマリノレン酸のサプリメントを食べる純炭きよらと一緒に送ってもらえますか?」という電話が度々かかってきます。
良かれと思って摂っているサプリメント、本当に大丈夫?
※写真はイメージです

大学で生化学をかじり、製薬会社の研究所に勤務していた純炭社長的には
「ガンマリノレン酸の摂取はアラキドン酸を介して腎血流量を増やす一方で、アラキドン酸は腎機能低下の原因とされる炎症も亢進させる。長期のガンマリノレン酸摂取は腎機能に対して良い方向に働き続けるのか?はたまた逆なのか?」と考えていました。

そんな中、本日(2019年3月7日)のメディカルトリビューンWEB版に「糖尿病ではオメガ6脂肪酸摂取が高血圧リスクに」という記事か掲載されました。

記事の内容を紹介すると、
『金沢大学の研究チームが日本人600名以上で調べた結果、健康な人ではオメガ6脂肪酸摂取は高血圧の予防と治療に有用な可能性があるが、ヘモグロビンA1c(HbA1c)が6.5%以上の糖尿病患者ではオメガ6脂肪酸を多く摂るほど、高血圧が多かった。』
ということでした。

①ガンマリノレン酸はオメガ6脂肪酸です。
②慢性腎臓病患者の多くは糖尿病を患っています。
③高血圧は腎機能を低下させる原因です。

ガンマリノレン酸を飲むと血行が良くなるのは、血管拡張作用に加えて、ひょっとすると血圧が上がったことによる血流量増加も寄与しているのでは?
少なくとも糖尿病性腎症の方はガンマリノレン酸サプリやオメガ6脂肪酸を多く含むサラダ油などに注意した方が良いのかもしれません。

どんな油が体によいのか?はゆっきーの書評ブログ「サラダ油」をやめれば脳がボケずに血管も詰まらない」で紹介されていますが、ここでも良くでてくる油の豆知識をまとめておきますね。

≪オメガ3脂肪酸≫
炎症を鎮める良い油
炎症をしずめる体に良い油です。成分的にはアルファリノレン酸、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)など。いわしや鯖などの青魚やアマニ油、エゴマ油などに多く含まれています。

≪オメガ6脂肪酸≫
安価な油は摂りすぎ厳禁
炎症を引き起こしたり血圧を上げる可能性があるので摂り過ぎに注意が必要とされる油です。成分的には、リノール酸やガンマリノレン酸。サラダ油などの植物油に多く含まれています。

≪オメガ9脂肪酸≫

オメガ3やオメガ6とは違い、体内で作ることができる脂肪酸なので頑張って摂らなくてもよいのでは?という感じの油です。成分的にはオレイン酸など。オリーブオイルに多く含まれます。オリーブオイルを多用している方は「ちょっと待って!そのオリーブオイルは大丈夫?」も読んでみて下さい。

ちまたには「〇〇は◇◇に効く」という情報があふれています。
先日もお客様との電話で「プロポリスを飲めば血圧を下げる薬は飲まなくてもよい」と言われて高額なサプリを購入し、血圧の薬をやめてしまったら、気が付いた時には腎機能が23%にまで下がってしまったと嘆いていらっしゃいました。

情報もモノもあふれている現代社会。
玉石混交の情報をつなぎ合わせて、噛み砕いて、自分の頭で消化して、自分なりの仮説を立てて、実践してみて、体がどんな風に反応するのか?というPDCAサイクルをぐるぐると回すことがビジネスのみならず、健康にとっても大切なのだな~と思う今日この頃です。

ガンマリノレン酸の腎保護メカニズムにはとても興味を持っているので、更に調べてみたいと思います。

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【書評】AGE研究の第一人者、山岸昌一先生著『早死にしない!老ける食べ方×若返る食べ方』(難易度:初級)

こんにちは。AGE研究協会認定講師でもある純炭社長の樋口です。

2019年2月7日のメディカルトリビューンWEB版に『加糖飲料の飲み過ぎでCKD(慢性腎臓病)リスク上昇』という記事がありました。Clin J Am Soc Nephrol (2019;14:49-56)に掲載された論文によると、炭酸飲料、加糖された果汁飲料、水の摂取量が多い人では最大で61%もCKD発症リスクが高まるそうです。(水に関しては「〇〇の天然水」のような加糖されたフレーバー付き飲料水が含まれた可能性があります)。

 

なぜ、炭酸飲料や加糖されたジュース類を飲むと慢性腎臓病になってしまうのか?その理由を教えてくれるのが、久留米大学医学部教授、山岸昌一先生著、『老ける食べ方、若返る食べ方』(永岡書店、税別1,000円)です。

最近では健康情報番組でも紹介されるようになった“老化の原因物質AGE(エージーイー)”。実は、AGEは腎機能を低下させる原因物質でもあるのです。AGEを溜めこまない食事法や生活習慣を知ることは透析を遠ざけることにもつながりますので、内容をご紹介します。

『序章 老けたくないならどっちを食べる?』
十数年ぶりの同窓会。当時憧れていたN君がまさかの・・・・そんなマンガで始まるので活字が苦手な方にも読みやすく工夫されています。
マンガのあとにはクイズ。
『卵料理ならどれを食べる?』
①目玉焼き
②オムレツ
③スクランブルエッグ

正解は・・・・③スクランブルエッグです。理由は調理時間が短くてAGEが少ないから。
クイズ形式で腎臓に良いメニューや調理法がわかります。

『第1章 「体がコゲる!?」“AGEをためる食べ方”が老化を早める!』
AGEとは何なのか?体内でAGEができる理由、食事からAGEが取り込まれてしまう理由がわかりやすく解説されています。AGEとはタンパク質に糖が結合して離れなくなってしまったモノ。タンパク質の構造が壊れてしまうので、タンパク質本来の機能が損なわれてしまいます(実はタンパク質以外にも細胞膜を作る脂質やDNAを作る核酸もAGE化します。怖いですね)。例えば、血管を作っているコラーゲンに糖が結合してAGE化してしまうと弾力性が失われて固くなってしまいます。腎臓は血管の集まりなのでAGE化の影響を受けやすい臓器なのでしょうね。

AGEが溜まってしまう経路はふたつあります。
『AGEの蓄積量は「血糖値×持続時間」で決まる』ご飯やパンなどの炭水化物や炭酸飲料、加糖されたジュースなどで血糖値が高い状態が続くほど、体内でAGEができやすくなってしまうのです。

もうひとつの経路は食事。
『高温で加熱調理された料理、加工食品には、AGEがたくさん含まれます』
『食品に含まれるAGEの7%は体内に蓄積する』
『調理温度が10度上がるとAGEは2倍に増える』
何をどのように調理して食べるか?でAGEの溜まり具合は違ってくるようです。
今、流行している「糖質制限」とAGEの関係も書かれていて、とても興味深い内容です。

『第2章 「体の中から若返る」“AGE制限”の食べ方&調理のコツ』
AGEを体内にためないための3つの秘訣が紹介されています。それは・・・・
①『食後血糖値を急速に上げない食べ方をする』
②『AGEの含有量の少ない食品をチョイスする』
③『体の糖化反応を抑えるために、なるべく低温で調理する』

そして①~③を実践するための10個のコツが具体的に説明されています。

たとえば、①を実践するためにはGI値の低い食べ物を選択すること。GI値とは糖質50グラムを食べた時の血糖値の上がり具合を、ブドウ糖を100としたときの相対値で表したものです。白米のGI値は73ですが玄米は59、食パンのGI値は71ですがフランスパンは57、というように同じ重さを食べたとしても玄米やフランスパンの方が血糖値は上がりにくいというわけです。(本文にはありませんが、食後5分の軽い運動も良いらしいですよ)

その他にも、酢は血圧を下げるのみならず血糖値の上昇も抑える、エクストラバージンオリーブオイルは意外なことにAGEが多いので注意が必要、ブロッコリースプラウトやベリー類はAGE化を抑える、電子レンジ加熱でAGEが出来てしまう、などなど目から鱗な情報が満載です。

 

個人的には果物や清涼飲料水に含まれる果糖はブドウ糖の10倍もAGEを作りやすいことにビックリしました。冒頭で紹介した、甘いジュースで慢性腎臓病が増える原因はコレだったんですね。

『第3章 「何を食べればいいの?」AGEをためない食べ方のテクニック』
『ASGを減らして老化を防ぎたいけれど、外食が多いと無理かも・・・・』と思ってしまう読者向けに、居酒屋、中華、イタリアン、ファミリーレストラン、和定食、洋定食、ラーメン、そば・うどん、焼き肉、カレー、寿司、丼物、ファーストフード、弁当・惣菜、パン、スイーツ、ドリンクといった、シーン別に食べてOKなもの、NGなものが紹介されているので、知らず知らずのうちに低AGE食の習慣が身に付きそうです。ネズミの実験では餌のカロリーは減らさずに、AGEを減らすだけで寿命が延びるそうなので、低AGE食が病気を遠ざける方法として広まりそうですね。

『第4章 「低温調理がポイント!」AGEをつくらない調理のテクニック』
電子レンジ加熱や高温調理で料理の中に大量のAGEが出来てしまいます。
『料理は「生→蒸す→煮る→炒める→焼く→揚げる」の順で』、生で食べられるものはできるだけ生で、加熱する際は高温に長くさらされない調理方法を選択する方が良いことが紹介されています。また、AGEを溜めないために、食べるべき食材や、それらを使った簡単メニューも載っていて参考になります。
純炭粉末公式専門店の社員食堂では低温調理機BONIQを使って低AGE食を調理しています。写真は豚肩ロース肉の塊を63℃で90分加熱した後に表面だけをフライパンで焼いた自家製チャーシュー。肉厚なのに、ビックリするほど柔らかくてジューシーです。

尚、本書には『食品&調理別AGE含有量データ』の一覧表も載っていますが、ビジュアルで確認したい場合はexAGEハンドブック(一般社団法人AGE研究協会、税別1,500円)もおすすめです。

『第5章 「早死にしない!」“病的な老化”を防いで健康寿命をのばす習慣』
これまでは老化の原因は活性酸素による酸化(体の錆び)だと言われてきました。しかし、最近では糖化(体のコゲ)によって酸化ストレスが高まることがわかっています。抗酸化の代表格であるSODという酵素は糖化されることで抗酸化活性が低下してしまうのです。

『AGEの蓄積が招いてしまう不調と病気』の項では、心筋梗塞、脳梗塞、腎臓病といった血管系の病気のみならず、更年期障害や骨粗しょう症、変形性関節症などの女性に多い病気、アルツハイマー病や歯周病、がん転移といった意外な病気までもがAGE蓄積と関係していることが病気ごとに解説されています。

 

日本人の平均寿命と健康寿命(医療や介護に頼らずに、自立した生活ができている状態)には約10年の乖離があります。

AGEに対する正しい知識を1日でも早く身に着けて、AGEを溜めこまない生活をすることが、健康寿命を延ばす秘訣だと確信できる一冊でした。体内にどれだけAGEが溜まっているか?を簡単に測定できるAGEリーダーという機械があります。この機械に利き腕を載せるだけで(痛くも痒くもなく)、AGEを測定できるので、測定可能なお近くの医療機関を探してみてはいかがでしょう。ちなみに純炭粉末公式専門店を運営する(株)ダステックにもAGEリーダーがあります。石川県金沢市の会社ですが、ご予約いただければ測定できますので、興味のある方はメールやフリーダイヤルでお問合せ下さい。

【弊社ダステックお問合せ先】
◆フリーダイヤル 0120-090-218
(土日祝日、休業日を除く平日の 9-17 時)
◆メールアドレス info@juntan.net

他にもAGEについて解説したブログがあります。
ご興味のある方はこちらをどうぞ!
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【書評】『腎臓病との闘い方、お教えします。正しい知識と少しの意思で透析回避・先延ばしへの道は拓ける』(難易度:初級)

こんにちは。純炭社長です。

通勤途中のラジオから流れる池江璃花子選手の白血病ニュースを聞き、「神様は彼女に何をさせようとしているのか?」と涙がこぼれそうになった純炭社長の樋口です。その後、「神様は乗り越えられない試練は与えない」と語っているのを知り、彼女自身が病気の意味をきちんと受け止めている聡明さに感動してしまいました。

純炭粉末公式専門店のお客様にも病気を抱えた方が沢山いらっしゃいます。「透析に入るくらいなら死んだ方がまし」という言葉も良く聞きます。そんななか、2019年1月22日のJAMA Intern Med誌電子版に、「透析を受けないという患者の意思決定がどのような状況で下されたのか?」という論文が掲載されたそうです。現代医学では透析導入が標準治療だと思い込んでいましたが、患者自身、家族、または医師が透析を開始しない意思決定を下す場合もあるということを知り、少なからず衝撃を受けました。透析を受けない意思決定をした851人の平均年齢は75歳。98.9%が男性で(女性は池江選手のように治療に前向きなのか?)、95.4%の方が約半年で亡くなったそうです。

このように腎臓病は死と向き合う病気です。日本で血液透析が始まったのは1960年代ですから、つい60年前までは腎臓病はかつての結核と同じように死を覚悟する病気だったのです。透析技術の進歩によって腎臓病=死ではなくなりましたが、週3回、3~5時間の血液透析は相当な負担ですので、純炭粉末公式専門店のお客様は腎機能が低下しないように食事療法や運動療法を前向きに行い、腎臓に良さそうな情報にとても敏感であるように感じています。

さて、今日ご紹介する本は東京高麗手指鍼研究会代表の小松隆央氏著『腎臓病との闘い方、お教えします。正しい知識と少しの意思で透析回避・先延ばしへの道は拓ける』(現代書林、税悦1,300円)です。

腎臓病との闘い方、お教えします。正しい知識と少しの意思で透析回避・先延ばしへの道は拓ける

純炭社長は中外製薬時代、バイオテクノロジーを使った血液の研究をしていたので、西洋医学信奉者と思われがちですが、実は鍼灸やアロマテラピー、マインドフルネス、瞑想などを取り入れた統合医療にとても興味があります。鍼灸やマッサージは(かなりの確率で)腎機能回復に効果があると思い、この本を手に取りましたが、結果的には「残念な一冊」でした。
この本を読んでも、お灸やマッサージの仕方はわかりません。どこに行ったら高麗手指鍼を受けられるのか?もわかりません。ある程度、集客を目的として書かれた本であったとしても、藁にもすがる思いで本書を手に取る読者に対して、自分でできるツボ刺激法や高麗手指鍼を受けられる鍼灸院リストくらいは欲しかった(残念)、というのが本音です。

著者はIgA腎症の青年に鍼治療を施したことをきっかけに、その後500人以上の慢性腎臓病患者と関わった結果、『お医者さん任せにしないで、正しい知識と少しの意思さえ持てば、多くの腎臓病患者さんは自分自身で人工透析を先延ばしできる。回避することも可能。』というメッセージを伝えたくて本書を出版したと書かれています。『お医者さん任せにしない』という心構えは、先にご紹介したリュウ・ウェイさんの生き方と同じであり、純炭社長も同じ考えです。

では、本書の構成にそって内容と感想を要約してみます。

『序章 鍼灸師の私が腎臓病治療に取り組む理由』
予後不良のIgA腎症で10年後には透析導入と告げられた大学生が週3回の高麗手指鍼を続けた結果、クレアチニンクリアランスが改善し、7年後には症状が落ちついて鍼治療から離脱できたケースが紹介されています。IgA腎症は日本人で最も多い慢性糸球体腎炎であり、若年者に多い特徴があります。以前は予後良好な腎疾患だと思われていましたが、近年では診断後5~25年で20~40%が透析導入になると考えられています。

『第1章 腎臓病は日常生活を蝕んで、やがて命を脅かす』
ここでは腎機能や慢性腎臓病に関する簡単な説明が書かれていますが、『透析が「儲かるビジネス」になっている』や『「透析の質」を問題視する医師もいる』といった医師では書きにくい実態に言及している点は面白いと思いました。

本文には具体的数値は書かれていませんが、外来血液透析は約40万円/月、腹膜透析は30~50万円/月の医療費がかかります。しかし、高額医療費の特例として透析治療の自己負担は1カ月1万円が上限とされています(全腎協HPより)。言いかえると、透析クリニックは患者ひとり当たり年間500万円近いお金が自動的に健康保険から入ってくる計算になる訳です。インフルエンザなどで患者数が季節変動する一般内科とは病院経営的に大きく違いますね。
透析の質に関しては「透析時間」と「透析液の質」の二つの問題があります。透析時間が短ければ限られた時間で多くの患者を透析することができます。一方で、透析時間が長いほど生命予後が良く、痒みなどの透析合併症が少ないことが知られています。私が知っている熊本のクリニックは5時間以上の長時間透析を行っており、痒みを訴える患者は皆無と聞いています。また、1回の透析には120~150リットルもの透析液が必要です。透析液が綺麗であるほど透析に質は高まります。最近では水素水を使って透析を行うクリニックもあります。透析液の質は患者にはわかり難いですが、長時間透析を勧めてくれるクリニックは良心的と言えるでしょう。
更にこの章では、クレアチニン値よりもeGFRで腎機能を判断しましょう!と書かれています。これはとても良いことなのですが、次章以降の本文ではeGFRよりもクレアチニン値ばかり出てくるので、ちょっと残念な気分になります。

『第2章 透析を回避したいなら、守らなければならないこと<食事編>』
注意すべき4つのポイントとして、①タンパク制限、②塩分制限、③カリウム制限、④プリン体制限があげられていますが、糖質制限の体験談が紹介されていたり、ステレオタイプにタンパク制限が推奨されていたり、内容に一貫性がなく、あまり参考になりません。
ただ、「青汁はカリウムが多いので、健康に良いと聞くから漫然と飲むのは良くない」というのはその通りだと思いました。

何をどれだけ食べたら良いのか?という問題はとても難しい問題です。
糖尿病性腎症であれば血糖値を上げない糖質制限食が良い場合もありますが、糖質を控えた分、タンパク質と脂質の摂取量が増えてしまうので、残腎機能ごとにタンパク質、糖質、脂質のバランスを調節する必要があると思います。また、高齢者に安易にタンパク制限を勧めることは筋肉量の低下につながり、サルコペニアやフレイルによる寝たきりを招く原因にもなります。腎機能の数値だけを気にするのではなく、全身状態を見極めながら必要な栄養素を摂る必要があります。

『第3章 透析を回避したいなら、守らなければならないこと<生活編>』
ここで紹介されるのは、①適度な運動、②質の良い睡眠と休憩の必要性、ですが、具体的な運動方法が知りたい方は別の書評ブログで紹介した上月先生の書籍の方が良いと思います。

なお、この章には『腎臓病に漢方薬は悪影響を及ぼす』という項があります。アリストロキア酸という成分や甘草を含む漢方薬は腎機能を低下されることが紹介されています。純炭粉末公式専門店のお客様の中にも漢方薬を飲んでいる方が多いので参考になりました。

多くの化学物質は腎臓から尿中に排泄されるので、「健康に良いから」と思って飲んでいたサプリメントや漢方が腎臓に負担をかけている可能性も考えなくてはならないですね。

『第4章 「高麗手指鍼」なら、あなたの闘いをバックアップできる』
ここが最も知りたい内容ですが、本章では他の鍼灸と高麗手指鍼につかう鍼の違いや、手に鍼を打つだけなので衣類を脱ぐ必要がない、などの施術の違いが説明されているのみです。セルフケアのためのお灸も紹介されていますが、『高麗手指鍼で用いるお灸は、日本の市販のものとは違い、韓国製の特殊なもので、もぐさの質が良く、台座には遠赤外線効果がある鉱石を使っています。』と書かれており、市販のお灸ではダメなのか?という素朴な疑問には答えてくれません。

『第5章 ケーススタディー。腎臓病との闘いの記録』
よくあるビフォーアフター症例が紹介されています。その中にこのような公式が記されています。
『「クレアチニン数値」×仕事の内容(事務職か肉体労働か)×食事内容(塩分+タンパク質)×1週間の治療頻度=有効率』
そして、以下の記載も。

『クレアチニンが4台で、事務職、食事の内容がほぼ完璧なら、おおむね、
・1週間1回で5~10%
・1週間2回で50~60%
・1週間3回で70~80%
・1週間5回で90%以上
の確率でクレアチニン値は一定の割合で降下し、その後停止状態になります。』

要するに、「透析を回避したいなら楽な仕事に転職し、適切な食事と適度な運動をこころがけ、毎日、高麗手指鍼を受ければ90%以上の確率で透析に入らずに済む」ということです。実際に、東京にある「こまつ鍼灸院」には沖縄や関西在住の慢性腎臓病患者が高麗手指鍼を受けに訪れるようです。しかし、週に5回の施術を受けるには東京近郊に住んでいないと難しいですよね。遠方の患者さんにはどのような指導をしているのか知りたいところです。

さて、今回は辛口の書評になってしまいましたが、多くの気付きを与えてくれた一冊でもありました。ツボ刺激は腎機能を保護(又は回復)させるための補完療法として有用だと思います。高麗手指鍼では手のひらに全身全てのツボが集中していることを利用して治療している訳ですが、足の裏にも同じように全身のツボがあります。そして耳や頭皮にも。

そこで純炭社長は考えました。手のひらや足の裏のツボを常時刺激することはできませんが、耳のツボであれば常時刺激しても普通に日常生活がおくれるのではないか?と。
知り合いの鍼灸師さんの意見を聞きながら、「セルフケアで腎臓を守るツボ刺激が出来ないのか?」を試してみたいと思っています。そして、本書の著者である小松先生には、全国で高麗手指鍼が受けられるようにお弟子さんの育成に励んで欲しいと願っています。

最後になりますが、本書でも繰り返し書かれているように、高麗手指鍼だけで腎機能が改善するわけではありません。適切な食事療法と運動療法との組み合わせによって効果が期待できるのです。鍼を打ってもらったから暴飲暴食しても大丈夫などと思わないで下さいね(笑)。

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ちょっと待って!そのオリーブオイルは大丈夫?

こんにちは、純炭社長の樋口です。

昨日、販売スタッフがお客様に亜麻仁油を紹介したところ、その日のうちに電話があり、「スーパーに行ってみて来たら150ccしか入っていない小瓶が800円もして買うのをためらった。」という感想をいただきました。

↑亜麻仁油やえごま油なら、小さじ一杯でイワシ2尾分のオメガ3(良い油)が摂れます。もし、イワシでオメガ3の摂取量を換算するならこっちの方が安いとも言える・・・?

 

また、この方は健康にとても気を使っていて、「健康番組でオリーブオイルが心筋梗塞などを予防するとお医者さまが言っていたので、サラダにオリーブオイルをかけて食べている。」と教えてくれました。

確かに、オリーブオイルであれば1リットル800円程度で買えるので、亜麻仁油やエゴマ油が割高に感じる気持ちは分かります。また、オリーブオイルを多用する地中海食は健康に良いというデータが世界的医学誌に発表されているので、オリーブオイルを推奨するテレビ番組は多いです。しかし、オリーブオイルの質まで言及する番組は少ないのも事実(というか皆無かも)。

そんな中、先日放送された朝の番組で斎藤糧三先生が『エクストラバージンでなければダメです!』と強調していたのが印象的でした。

実は、医学会では表面上、「オリーブオイルを推奨するお医者さま」「オリーブオイルを推奨しないお医者さま」の真っ二つに分かれます。表面上と書いたのは、「質の良いオリーブオイルであれば推奨する」という意見では一致しているのですが、「質の良いオリーブオイルを選び出して購入し、正しく使えるか?」という点で意見が分かれてしまうからです。

先日、ゆっきーが紹介してくれた山嶋哲盛先生(元金沢大学医学部准教授、現有松医科歯科クリニックCEO)の『「サラダ油」をやめれば脳がボケずに血管も詰まらない!』には様々な油の選び方が書かれており、オリーブオイルの危険性と安全なオリーブオイルの選び方についても詳しく記されていますのでご紹介します。

なぜ安易にオリーブオイルを使ってはいけないのか

答えは「食品偽装」と「品質劣化」です。まず最初に、日本で売られているオリーブオイルには「ピュアオリーブオイル」と「エクストラバージンオリーブオイル」の2種類があることを覚えておいてください。

ピュアオリーブオイルは食用として使えないような工業用の油を脱臭、脱色、脱酸した後にエクストラバージンオイルを少しだけブレンドして香りづけした加工品です。ピュアという言葉は純粋で自然というイメージを抱かせますが、英語では「精製された」という意味もあるのです。ピュアオリーブオイルには健康に良い成分は含まれないに等しいですので、積極的に摂取する油では無いのです。

健康意識の高い方は「エクストラバージンオリーブオイル」を選んでいる方も多いと思います。ですが、ここにも落とし穴が潜んでいます。山嶋先生によると『日本で売られているエクストラバージンと明記されたオリーブオイルの少なくとも2~3割は「偽証」だと言われています』とのこと。その理由のひとつとして、山嶋先生は『日本が国際オリーブ協会(IOC=International Olive Council』に加盟していないため。』と説明しています。(書籍の発行は2014年だったので、純炭社長もIOCのホームページで確認してみましたが、2018年10月時点でも日本は未加入でした)。

日本のオリーブオイルの製品規格や品質表示はJAS法で規定されていて、国際規格よりも基準がゆるいばかりか、『そもそも日本ではオリーブオイル製品に「エクストラバージン」と表示するための規制がまったくありません。』という驚くべき現実を知っておく必要があります。

 

脳と体にいいオリーブオイルを選ぶ7つのポイント

1.光を通さない濃い色のガラス瓶に入っていること。
(酸化した油は危険なので、酸素を通しやすいプラスチックボトルは避ける)

2.原産地で瓶に詰められたもの、詰められた日付が明記されていること。
(IGP、DOP、有機マークも目安に)

3.高品質のオリーブオイルを生で口に含んでみて、本物の味を覚えること。

4.とろみがあって、ピリッとした辛みと苦みがあるタイプを選ぶこと
(辛み、苦み成分は抗酸化物質)

5.「1 cc=10円以上」の上質なエクストラバージンオリーブオイルを選ぶこと。

6.なるべく寒い産地で産出されたタイプを選ぶこと。
(南イタリヤよりも北イタリア。山嶋先生はトスカーナ産やオーストラリア産を選ぶとのこと)

7.1~2カ月以内に使い切る程度の量を購入して、頻繁に買い替えること。

(以上、山嶋先生の著書から改変)気になった方はこちらの本を参考にどうぞ

健康情報番組が「〇〇は体に良い」と言うとスーパーから商品が消えるという現象は珍しくありません。オメガ3脂肪酸が豊富な亜麻仁油やエゴマ油も数年前にスーパーから消えました。最近では同じくオメガ3脂肪酸が豊富なサバ缶が品薄になっています。

しかし、テレビ局は「〇〇の摂り過ぎは体によくない」という内容の番組は作りたがりません。なぜなら、今回のオリーブオイルの質のような問題を取り上げると、食品メーカーがスポンサーになってくれなくなるという大人の事情もあるのでしょうね。

ちなみにこちらの3種類↑のオリーブオイルは純炭社長食堂で実際に使っているもの。普通のスーパーやちょっといいスーパー(デパ地下など)で買えます。
見事に松竹梅(しかし1cc=10円するレベルのものはありませんでした。今度買ってきます!)
≪左≫コンビニでも買える(プラ容器)500ccで約500円(1cc=1円)
≪中≫某大手メーカー上位品(瓶入)500ccで約1000円(1cc=2円)
≪左≫いいスーパーで購入(瓶入)250ccで約1000円(1cc=4円)

純炭ブログは玉石混交の健康情報の中から、純炭社長が間違いないと思う情報や、スタッフが身を持って体験した情報を発信し続けたいと思い、学会やセミナーで情報収集を続けています。ぜひ参考にしてみてくださいね!

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【書評】NHKガッテン出演の上月先生著 – 『腎臓病は運動でよくなる!』(難易度:初級)

こんにちは。純炭社長の樋口です。
純炭粉末公式専門店ブログの新企画として、スタッフがお客様と共有したいと思った本を書評という形で紹介することにしました。
皆様からのご意見はスタッフの励みになりますので、ご意見ご要望をお聞かせください。

さて、第1回目は東北大学教授、腎専門医の上月正博先生著『腎臓病は運動でよくなる!』(マキノ出版、税別1,300円)をご紹介します。

本書は東北大学医学部出身の腎臓専門医である上月正博先生が、自らの研究から見出した、腎機能と運動の驚くべき事実を、一般人向けにわかりやすくまとめた一冊です。

↓ちょうど先日のNHKで上月先生が出ておられました!
再放送が 2019年2月2日(土)午前0時25分 からあるようですよ(*^^*)

~さて、肝心の書評です~

タイトルの『腎臓病は運動でよくなる!』の通り、基本的な体操姿勢、筋トレ姿勢、ウォーキング法が挿絵で説明されていますが、既に運動習慣のある方には物足りないかも。しかし、「腎臓病でも運動していいんだ!」と理論武装して医師や栄養士に接する時に役立つ本です。

さて、我が国の慢性腎臓病患者数は1300万人と言われ糖尿病患者(1000万人)を上回る国民病です。更に、慢性腎臓病が悪化して血液透析を受けている患者数は約32万人。
血液透析は週に3回病院に通う必要があり、一回の透析に4~6時間を要するので仕事などの社会生活に大きな影響を及ぼします。
また、国民総医療費約36兆円のうち、透析医療が実に1.4兆円以上を占めることから、患者も国も、透析に入らない医療を望んでいるのです。

しかし、慢性腎臓病になると腎機能を回復させることは困難で、せいぜい悪化のスピードを遅くする治療法しかないと思われていました。

さて、本書の主題である「運動」は、腎臓病ではもってのほか。「安静第一」が治療の原則でした。ところが、1995年、上月先生が腎臓病ラットを使って血圧を下げる薬の研究を行っていたところ、偶然にも運動が腎臓病に良い働きをするという驚くべき実験結果を出してしまったのです。

本書は上月先生が見出した運動療法を用いて、透析を回避する方法を5部構成で紹介しています。

「はじめに」ではまず、「地動説」から「天動説」へと転換が起きたように、慢性腎臓病治療でも「運動制限」から「運動推奨」に転換した経緯と、「東北大学式・腎臓リハビリテーション」の概要が簡単に紹介。
「第1章」では慢性腎臓病の一般的説明。
「第2章」では運動療法で透析を先延ばしにできる研究結果。
「第3章」では腎臓リハビリテーションの具体的なやり方。
「第4章」では腎機能をアップさせる生活Q&A、
「第5章」では腎臓リハビリテーションを実践した4名の体験談が綴られています。

それでは各章の内容を要約してみます。

『第1章 慢性腎臓病とはどんな病気か』では、腎臓が血液中の老廃物を濾しとる濾過装置であるとともに、血圧・造血・骨形成などを調節するホルモンの産生臓器でもあることが紹介され、自覚症状がないままに病気が進行すると、体がどうなってしまうのか?慢性腎臓病を早期発見するためのポイントが紹介されています。本書を手に取る方の多くは、すぐにでも腎機能を回復させたいと願っている方が多いと思いますので、第2章から読み始めて、腎臓リハビリを開始してから第1章を読み直しても良いと思いますが、薬剤性腎障害に関する以下の部分は知っておくべきだと思います。『近年注目されているのが、薬物によって慢性腎臓病が引き起こされるケースです。消炎鎮痛剤や抗生物質などを長期間服用することによって、腎臓の血流が停滞し、腎機能の低下が引き起こされることがあるのです。』頭痛や歯痛で薬を慢性的に飲んでいる方は要注意です。

『第2章 腎臓リハビリテーションの効果』では、上月先生がラットを使って医学界の常識破りの研究結果を出してしまった経緯と、ヒトにおいても運動療法が腎機能低下を予防する可能性を示した海外の研究結果が紹介されています。しかしながら、今でも運動制限を信奉する医師も存在します。2013年までは血清クレアチニンが男性2.5 mg/dL以上、女性2.0 mg/dL以上は運動制限が必要!と糖尿病治療ガイドラインに書かれていたことから、最新のガイドラインを知らずに運動制限を進める医師に出会ったときの対処法まで書かれています(笑)。

「第3章 腎臓リハビリテーションのやり方」では、いよいよ「東北大学式・腎臓リハビリテーション」の具体的なやり方が、呼吸法も含めて解りやすい挿絵とともに紹介されています。腎臓リハビリは①体操、②運動(ウォーキングや自転車こぎ)、③筋トレの3本柱で基本です。重要なのは運動の強度。息が切れるようなハードな運動は酸化ストレスを高めてクレアチニンも上げてしまうので、「運動中の心拍数が、推定最大心拍数(220から年齢を引いたもの)の60%くらいになる程度の強さで運動するのが理想的です。」と具体的に説明されています。

『第4章 腎機能をアップさせる生活Q&A』では、透析だけは避けたいと願う慢性腎臓病患者の誰もが知りたい、食事法・薬の注意点・アルコールやタバコとの付き合い方などが書かれています。食事法に関しては基本的には減塩と低タンパク食が紹介されていますが、クレアチニン値を下げたいがために極端な低タンパク食にしてしまうとエネルギー不足でフラフラになってしまったり、筋肉が痩せて寝たきりにもつながるフレイルやサルコペニアになってしまいます。タンパク質は質の良い(アミノ酸スコアが100に近い)肉・魚・卵・乳製品といった動物性食品で摂取することが推奨されています。

『第5章 腎臓リハビリテーションを実践した人の声』にある、eGFRが50から60に回復した方の体験談などは、透析は回避できる!という勇気を与えてくれると思います。

『おわりに』にこんなことが書かれています。
『腎機能が低下してくると、不安や心配、迷いが生じて、心が揺れることも多いでしょう。
・臓の状態がどんどん悪くなって、このままよくならないのではないか。
・人工透析になってしまうのではないか。
・仕事をちゃんと続けられるのだろうか。
・もう元気に暮らすことはできないのではないか。
・どんどん体が弱ってしまうのではないか。
「そんなことはない」ということは、最後まで本書を読んでくださった皆さんであれば、すでにお気づきでしょう。』

慢性腎臓病の方は病院で「そろそろ透析の準備をしましょう」と言われることを恐れてストレスを溜めこんでいる方も多いと思います。ストレスは交感神経を刺激して腎機能低下にもつながってしまいます。是非、本書を手に取って、腎機能は回復できる!、自分の腎臓は自分で守る!という前向きな気持ちになって欲しいと心から願っています。

尚、上月先生が理事長を務める日本腎臓リハビリテーション学会のホームページには腎臓リハビリを実践している医療施設が紹介されていますが、残念ながら透析を受けながらの運動療法が大半であり、透析を回避するための腎臓リハビリを指導してくれる病院は少ないようです。透析に入らないための総合的な医療を提供する病院が増えることを期待しています。

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老化を促進させるAGE(糖化物質)から体を守る方法とは

こんにちは。AGE研究協会認定講師でもある純炭社長の樋口です。

昨日(12月10日)の夜、香箱蟹を肴に晩酌していると、なんと健康番組でAGEが取り上げられているではありませんか!実は純炭粉末公式専門店では「毎月10日は糖化測定の日」と題してAGEの無料測定会を開催していたのですが(現在は休止中ですが、ご予約いただければ金沢市の弊社にて測定できます)、昨日も某国会議員の政策秘書さまがAGE測定にいらっしゃり、糖化の説明をしたばかりだったので「なんとタイムリーな!」と驚いてしまった次第です。

純炭ブログでは6年以上前からAGEや抗糖化を紹介してきました。
これらの記事を読んでいただければ、「AGEとは何か?」、「どうやったらAGEから体を守れるのか?」を知っていただけると思います。
酸化が先か、糖化が先か?
ファストフードに含まれるAGEs
AGEリッチ食品で病気が悪化
砂糖は1日どれくらい食べて大丈夫?
砂糖、糖類、糖質、炭水化物、違いはなに?AGEを作りやすいのは?
果糖からは毒性が強いAGE(toxic AGE)ができやすい
NHKが報道しないもうひとつの糖化(最近はきちんと報道しています)
糖化(AGE)と病気
糖化(AGE)と腎不全(慢性腎臓病)
日本の加工食品に含まれるAGEs!
●ベーコンエッグで腎臓病に?
食事から入ってくるAGEを減らすコツ
などなど・・・

鋭い方はAGEsとAGEという表記が混在していることに???と思うかもしれませんね。
そうなのです!AGEの後ろのsは複数形のエス!
AGE(糖化物質:正式には終末糖化産物)は何十種類もの物質の総称なのです。

さて、昨日(2018年12月10日)のTV番組「名医のTHE太鼓判」では、前半でAGEが病気や老化を促進し、生姜を食べるとAGEが減ることを紹介していました。また、後半では元貴闘力が赤味噌に含まれるメラノイジンで血圧を下げる場面を報じていました。駄菓子菓子、メラノイジン=AGEであることは一言も触れられなかったですね。

トーストの焦げ目だってメラノイジン(メイラード反応によってできる物質=AGEs)

”赤味噌の”メラノイジンには血圧を下げる効果があるのかも知れませんが、AGEの仲間でもあるので、赤味噌をよく食べる地方のAGE測定も行って欲しかった~!と思ったのは純炭社長だけでしょうか・・・

TV番組で「〇〇が健康に良い!」と報じられるとスーパーから〇〇が消える現象がおこりますが、諸刃の剣という言葉があるように、赤味噌ばかり食べていると血圧は下がるかも知れませんが10年・20年後にはAGEが溜まって血管が硬くなってしまうかも知れません。また、AGEを減らすと紹介されていた生姜ですが、生姜に限らず、植物エキス(ハーブやスパイス等)にはAGEが体内で生成されるのを抑制することが知られていますし、特にブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンはAGEを抑制する効果で有名です。

更には健康に良いと信じて毎日食べている意外なものにAGEが大量に含まれていた!なんてこともあります(詳しく知りたい方は→日本の加工食品に含まれるAGEs!)

物事を色々な角度から見てみることが大切だと思う今日この頃です。

過去のブログで詳しく紹介していますが、AGEは糖とタンパク質が結合して離れなくなってしまったもの(脂質やDNAもAGE化します)。タンパク質や脂質・DNAなどは体内で何らかの重要な役割を担っていますが、そこに糖が結合してしまうと、構造が変化して役割を果たせなくなるばかりか、炎症の原因にもなってしまうのです。

最後になりますがAGEから体を守るためには、
①血糖値を上げない(糖質制限)
②AGEを沢山含む食事をひかえる(低温料理)
③腎機能を保つ(AGEは腎臓から排泄されます)
の三つが大切です。

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糖尿病性腎症、こんな時にはがんを疑え

こんにちは。

4年前の抗加齢医学会で糖質制限に出会い、体重は89㎏→75㎏に減少。
がんの原因になる内臓脂肪も劇的に減ったのですが、ダステックサラメシを作るようになってから徐々に体重が増加している純炭社長の樋口です。

さて、医学情報サイト「メディカルトリビューン」のメルマガに
”糖尿病、こんな患者はがんを疑え”
というショッキングな見出しが掲載されていました。血液透析にはいる慢性腎臓病患者の半数以上は糖尿病を患っているので、クレアチニンだけでなく、発がんリスクに関係する検査項目も知っておいた方が良さそうです。

以前から糖尿病患者はがんを発症しやすいと言われていましたが、特に肝臓がん、膵臓がん、大腸がんで統計学上あきらかなリスク上昇が認められました。

なかでも膵臓がんは進行が速いので注意が必要。
「糖尿病の経過中に思い当たる原因がないのに血糖コントロールがうまく行かなくなったら、まず膵臓がんを疑うべき」とコメントしているのは国立がんセンターの大橋先生。
【糖尿病患者の膵臓がんチェックリスト】
①糖尿病家系ではないのに糖尿病を発症
②65歳以上
③糖尿病発症前後に2kg以上の体重減少
④発症前のBMIが25未満
①に加えて②~④の1つ以上に該当する場合は膵臓がんの検査を受けた方が良さそうです。

実は純炭社長も浦田クリニック(金沢)の人間ドックで初めて膵臓がんと胆嚢がんの検査を受けてきました。検査方法は腹部MRIで膵管と胆管の状態を立体画像で観察するというもの。

早期のがんでも膵液や胆汁の流れが妨げられるため、管の太さに異常が生じるのだそうです。

また、赤血球数やヘモグロビンが徐々に下がり続ける場合は消化器系のがんを疑った方が良いとも書かれています。しかし、腎機能が低下している場合には造血ホルモンであるエリスロポエチンの不足によっても貧血が進行します。そんな時にはMCVという検査項目を見てみましょう。

MCVとは赤血球の大きさです。エリスロポエチン不足による貧血はMCVは変化しませんが、大腸がんや胃がんで出血があると鉄が不足してMCVは低下(赤血球が小さくなる)します。

なぜ糖尿病でこれらのがんが増えるのか?は、がんの種類によって理由が異なるようですが、その一つとして「腸内細菌叢の変化によって胆汁から発がん性物質が作られる可能性」が挙げられていました。
胆汁は食べ物に含まれる脂肪を消化吸収するために必要な物質ですが、腸内の悪玉菌によって、肝臓がんの原因となるデオキシコール酸や大腸がんの原因となるリトコール酸に変化してしまうのです。

発がんリスクを下げるためには、
●内臓脂肪を減らすこと
●腸内環境を整えること
が大切だとはわかっているものの、年末年始はついつい・・・・・

と自分を甘やかさずに、年内に4kg減を目指す純炭社長なのでした。

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クレアチニンが上がっても腎機能は悪化していないこともあります。

こんにちは。左足小指を骨折中の純炭社長です。
ギブスのおかげで靴もスリッパも履けず、3日間ドライブスルーで食料を調達していました(笑)どうして骨折したのか知りたい方は純炭社長のフェイスブック投稿を探してみて下さいね。フェイスブック内で「樋口正人 純炭」と検索すると出てきます。

さて、11月27日のブログで山ガールゆっきーが、「クレアチニン値が上がるのを恐れて登山をやめるのは本末転倒!」と書いていましたが、今日もクレアチニン値と腎機能が関係しないケースをご紹介します。

それは、血圧が下がった場合です。

血圧の薬が良く効いている場合や減塩によって血圧が下がった時には血液検査のクレアチニン値が上がることがあります。これまでは、血圧の薬の副作用で腎機能が低下したと考えられていたのですが、Ann Intern Med誌2018年11月6日に「クレアチニン値が上昇し、eGFRが低下しても腎臓の組織は障害を受けていない場合もある」ことが報告されました。日経メディカルの日本語記事をわかりやすく要約してみますね。

SPRINT試験という有名な血圧の臨床試験があります。
薬で収縮期血圧(いわゆる上の血圧)を120mmHg未満にした群と140mmHg未満にした群を比較すると、120未満の方が心血管病(心筋梗塞や脳梗塞など)が少なく、死亡率も少なかったのですが、クレアチニン値が上昇して慢性腎臓病と診断された人数が約4倍も高かったのです。

クレアチニンの値だけでみると、血圧を120未満に下げると腎機能が低下するように見えてしまいますが、クレアチニン以外の検査(注1)を行うと、逆に血圧を120未満に下げた方が腎機能は(クレアチニン値が上がっているのに)、むしろ回復に向かっていることが示されました。

血液検査のクレアチニン値は腎臓に流れ込む血液量にも左右されます。

薬や減塩で血圧を下げると・・・
⇒腎臓に流れ込む血流量が減る
⇒つまり腎臓でろ過する血液量が減る
⇒血圧が高かった時に比べて(ろ過量が減ったので)
クレアチニン値は上がる
という推移が見られますが、腎機能自体は低下していない!
という結論です。

最後に腎機能と関係なくクレアチニンが上がってしまう原因をまとめておきますね。
●降圧剤(血圧を下げる薬)で上の血圧が120未満を維持しているとき
●筋肉量の増加
●激しい運動の後
●大量の肉食の後
●クレアチンサプリメントを飲んだ後
●前立腺肥大や尿管結石で尿が出にくいとき
など

クレアチニンの検査値が急に上がってしまった時には、これらに心当たりがないかも考えて見て下さい。
クレアチニン値が上がったね・・・とお医者さんに言われてしまってもこういった原因もありますので、心当たりがあれば過度に心配し過ぎないように、、、ストレスが一番大敵です。上手に腎臓病と付き合っていきましょう。

(注1)
・尿アルブミン/クレアチニン比(ACR)
・インターロイキン18(IL-18)
・キドニー インジュリー モレキュール 1(KIM-1)
・好中球ゼラチナーゼ結合性リポカリン(NGAL)
・モノサイト ケモアトラクタント プロテイン1(MCP-1)
・抗キチナーゼ3様タンパク質(YKL-40)
・ベータ2-ミクログロブリン(β2MG)
・アルファ1-ミクログロブリン(α1MG)
・ウロモジュリン

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活性炭と純炭粉末はちがうの?

こんにちは!純炭社長の樋口です。

タレントさんが出演しているチャコールダイエットのCMの影響だとおもうのですが、
「活性炭と純炭粉末は同じもの?ちがうもの?」というご質問を受けることが多くなりました。
炭(チャコール)を飲んで本当に痩せるのか?という点については後日ブログに書くとして、
今日は「活性炭と純炭粉末はちがうの?」についてお答えします。

答えはズバリ「ちがいます!」

まず、活性炭とはどういうものなのか?を調べてみましょう。
ウィキペディアにはこのように書かれています。
「活性炭とは、特定の物質を選択的に分離、除去、精製するなどの目的で吸着効率を高めるために化学的または物理的な処理(活性化または賦活化と呼びます)を施した多孔質の炭素を主な成分とする物質である。」

【活性炭と純炭粉末の作り方のちがい】

ウィキペディアに書かれているように、活性炭は普通の炭とはちがい、化学的・物理的処理を施した炭を指します。具体的には木材やヤシ殻などに薬品(塩化亜鉛やリン酸など)をしみ込ませてから焼成する化学賦活(ふかつ)やガスを吹き込んで焼成するガス賦活を行った後に、薬品などを除去するために洗浄→乾燥して出来上がります。

一方、純炭粉末は薬品やガスといった余分なものは一切使わないダステックが独自開発した非賦活炭化法(日・米・韓で特許取得)で製造しているので薬品残留などの心配がありません。

【活性炭と純炭粉末の原材料のちがい】

活性炭の原材料として、松や樫などの木、竹、ヤシ殻、クルミ殻、もみ殻、などの植物質の他にも石炭、石油などの鉱物や動物の骨や血液が使われることもあります。これらの原材料は炭素の他にも糖やタンパク質、カリウム、リン、カルシウムなど様々な物質を含んでいるため、炭化した後も炭の中に残留することがあります。腎機能が低下している方はカリウムやリンの摂りすぎない方が良いため、注意が必要です。また、個人的な興味ですが、糖とタンパク質の両方を含んでいる原材料を炭化すると腎臓に負担をかける糖化物質(AGE)が出来てしまわないか?と心配しています。

では、純炭粉末の原材料は何なのか?
純炭粉末の原材料は食品や医薬品用に製造された高純度結晶セルロースです。
といってもセルロースってなに???と思ってしまいますよね。
中学校の理科の時間に「植物の細胞は動物の細胞とはちがって、細胞膜の外側に細胞壁がある」って習いませんでしたか?原形質分離の実験を覚えていませんか?
セルロースとは細胞壁を作っている成分で、食物繊維の一種です。
植物を粉砕してセルロースだけを抽出したものが高純度結晶セルロースなのです。
結晶セルロースはアイスクリームやクッキー、餃子、中華まんなど様々な食品に使われている他、医薬品の錠剤を固めるためにも使われる安全な原材料です。
セルロースは炭素・水素・酸素だけで出来ているので、リンやカリウムなどを含まず、また、炭化の途中でAGEが出来ることもありません。

【活性炭と純炭粉末の吸着力のちがい】
腎臓サプリ 食べる純炭きよら

活性炭は薬品やガスを使って(比較的大きい)穴(孔)を沢山つくらせているので、タンパク質のような大きな物質も吸着してしまう商品もあります。

一方、純炭粉末は賦活処理を行っていないので穴のサイズが小さく、数も少ないのが特徴です。そのためか、タンパク質のような大きな物質は吸着せず、インドールやクレアチニンなどの小さな物質を選択的に吸着します。
(※タンパク質の分子量は数千~数万(ダルトン)なのに対して、クレアチニンは百数十ダルトンと数十分の一の大きさしかない。)

活性炭と純炭粉末の吸着力の違いは論文で報告されているので、こちらのブログもご覧ください。

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炭火焼き料理で慢性腎臓病や心血管死亡リスクが上昇?

こんにちは。純炭社長の樋口です。

医療従事者向けの新聞(メディカルトリビューン)2018年9月7日の記事「炭火焼き料理で心血管死亡リスクが上昇?」を『ええっ~!?」って感じで読みながら、慢性腎臓病(CKD)との関係性や糖化物質(AGE)のことが頭に浮かんできたので、今日のブログタイトルにしてみました。

2018年8月25日~29日にミュンヘンで開催された欧州心臓病学会でオックスフォード大学のDerrick Bennett氏が報告した内容です。

結論としては「炭火焼き料理を食べることがNGという訳ではなく、炭や薪などの固形燃料を使うことが心血管病のリスクを高める!」という内容でした。(食べる側の人間にとってはほっとする結論ですが、やきとり屋さんやうなぎ屋さんにとってはギョッとする内容ですよね)

炭火の何が問題なのか?までは言及されていませんでしたが、純炭社長が考える原因物質の(少なくとも一つは)、ずばり糖化物質(AGE)です!

心腎連関という言葉があります。
「心疾患」・「腎臓病」・「貧血」は密接に関連していて、どれか一つが悪くなると他の二つにも悪影響を及ぼします。また、AGEは慢性腎臓病を悪化させる原因の一つでもあります。

AGEに関しては何度もブログで紹介してきましたが、おさらいすると「タンパク質や脂質」と「糖」がガッチリと結合して離れなくなってしまったものです。

糖尿病の血液検査でヘモグロビンA1c(HbA1c)という検査項目がありますが、これは赤血球の中にあって酸素を全身に運ぶ役割を担っているヘモグロビンに糖が結合してしまったものです。

体内のタンパク質や脂質は、なにかしらの機能を果たしていますが、そこに糖が結合してしまうと機能が失われてしまい老化や病気の原因になる訳です。

さて、炭火とAGEはどう関係するの?と思われますよね。

炭の原料である樫や竹などの植物にはタンパク質と糖が含まれます。これを燃やしたり炭化させ熱エネルギーをかけたらどうなるか?おそらくAGEができます。

タバコの煙にはAGEが含まれますが、おそらく炭や薪を燃やした際に生じる煙の中にもAGEが含まれていて、これを吸引することによって体内AGE蓄積につながり、心血管死亡リスクが高まるのだろうと推察する訳です。

というのも、ミイラのAGEを測定した研究があり、王族のミイラのみならず粗食な一般人ミイラにも大量のAGEが検出され、その原因として洞窟生活で火を使うことによって生じた煙が原因だろうと考えられているからです。

では、純炭粉末にもAGEが存在するの?という点が気になりますよね。
でもご安心下さい。
純炭粉末の原料は「高純度結晶セルロース」という非常にキレイな食物繊維です。
セルロースは炭素・酸素・水素だけでできており、タンパク質や脂質を含まないので、焼成の過程でAGEは生じません。自分自身が毎日飲み続けたいという想いで開発した純炭粉末へのこだわりです。

ちなみに、今朝測定した純炭社長の糖化度年齢は51歳相当。
実年齢のマイナス7歳でした(笑)

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