純炭社長が解説「クレメジンについての正しい知識を!」

(2022年3月15日加筆修正)こんにちは。純炭社長です。
2021年8月にフォシーガが慢性腎臓病(CKD)治療薬として承認されるまで、「腎臓病に効く薬はない!」と思い込んでいませんでしたか?
実は30年も前から「クレメジン」という薬が存在していたのです。
今でもクレメジンを上手に使いながら透析を遠ざけているお客様が沢山いらっしゃいます。あなたもその一人ではないでしょうか?

そこで、今日はクレメジンについてのお話です。
腎臓病の治療薬としての炭『クレメジン』について、こんな誤解をしていませんか?

クレメジンはカリウムをとってくれる?

男性医師 薬の説明 処方

クレメジンという医薬品の炭を、こんな風に誤解されている方がいらっしゃいます。

【クレメジンに関する誤解】
腎臓病治療薬のクレメジンは炭だから竹炭とかそんなものなんでしょ?
クレメジンにはカリウムやリンが含まれているんでしょ?
カリウムやリンが高いからクレメジンを飲めばいいんでしょ?
糖や塩分もクレメジンがとってくれるんでしょ?

これらは、クレメジンに関する大きな間違いです。

クレメジンってどんな薬?

クレメジン 商品画像

クレメジンを作った製薬会社は

クレメジンは「クレラップ」で知られる(株)クレハが1991年に販売を開始した画期的な医薬品で、「三共」が販売し、現在では田辺三菱製薬に引き継がれている、腎機能の低下を抑えるための医薬品です。

クレメジンの原料は

クレメジンの材料は竹のような植物ではなく、「石油系炭化水素由来の球形微粒多孔質炭素を高温にて酸化および還元処理して得られた球形吸着炭(要するに”石油由来の小さな穴が沢山あいた球形の炭”」です。
直径0.2~0.4 ミリのとても細かい真球状の吸着炭なので、間違って床やテーブルの上にこぼすと、コロコロ転がって大変なことになります(笑)

クレメジンにカリウムやリンは含まれません

腎臓病の進行を抑える医薬品ですから、腎不全患者で摂取制限を受けるカリウムやリンは含まれていません(弊社での測定データ)。
クレメジンにカリウムやリンが含まれていると思い込んでいる場合は竹炭などと勘違いしているのだと思います。
クレメジンはインドール化合物(腎臓に負担をかける尿毒症物質のひとつ)やAGE(腎臓に負担をかける糖化物質)を吸着するというデータが確認されています。

クレメジンはこんな薬

クレメジン細粒
真空状態のスティックを空けると・・・こんな”球形”の炭がぎっしり入っています。分かりやすい様に、爪楊枝の頭を並べてみましたが、粒の細かさがわかるでしょうか?
慢性腎臓病では、1970年代から竹炭やヤシ殻活性炭の様な吸着炭が治療薬として試されていたのですが、副作用が強すぎて実用化されませんでした。
そこで立ち上がったのがクレハです。従来の炭の副作用を取り除き、腎機能が落ちていても安全に飲み続けられる全く新しい炭を15年の歳月をかけて開発したのです。

クレメジンの値段

1 gあたりの薬価(医薬品の値段は国が決めます) 71.2円(2022年3月時点)
1日の服用量6 gで 427.2円
1か月(30日)飲むと 12,816円

巷には安価な炭サプリも売られていますが、15年の歳月をかけて開発された化学製品の高純度な炭ですからお値段もそれなりです。

新タイプのクレメジン

クレメジン速崩錠
ちなみに、最近では(2018年1月発売)速崩錠という固めた状態のクレメジンも発売されています。500 mgの錠剤が4個で一回分(計2g)。これを1日3回飲むと薬価は12,924円(30日)で旧タイプの細粒分包よりもちょっと高めです。錠剤を口に含み、舌の上で水分を含ませると、ホロホロと崩れていき、崩れたところで飲みこみます。

クレメジンのジェネリック

クレメジンジェネリック
クレメジンにはジェネリック(後発薬)であるマイラン製薬の『マイラン』や日医工の『球形吸着炭細粒包』があります(この写真はマイラン)。
薬価は3割ほどクレメジンよりも安いですが、AGEの吸着効果はクレメジンに劣るという研究結果があります。

クレメジンはインドールを吸着

クレメジンは尿毒素の1種であるインドールを腸管内で吸着し便として排泄します。
インドールは腸内悪玉菌がたんぱく質から作り出す毒素で、肝臓で毒性の弱いインドキシル硫酸に作り変えられてから腎臓で排泄されますが、その際に腎臓を傷つけます。更には慢性腎臓病ではインドキシル硫酸の排泄がうまくいかず体内にたまってしまいます。体内のインドキシル硫酸濃度が高いほど生命予後が悪くなるため(参考文献※1)、インドキシル硫酸の元であるインドールを体内に取り込まないようにしてくれるのがクレメジンなのです。

クレメジンではカリウムやリンは吸着できません

腎機能低下が進むと血液中のカリウムやリンの濃度がうまく調節できなくなります。カリウムが高くなりすぎると心臓に負担がかかりますし、リンが高くなりすぎると血管などにカルシウムが沈着(石灰化)してもろくなってしまいます。
野菜や果物(カリウムが多い)、肉や乳製品(リンが多い)を控えていても血中濃度が高くなってしまう時には薬が必要になりますが、残念ながらクレメジンはカリウムやリンを吸着できません。
そこで、カリウムやリンの吸着を得意とする医薬品が登場するわけです。
カリウム吸着剤であれば、ロケルマ、カリメート、ケイキサレートなど。
リン吸着剤であればリオナ、ピートル、ホスレノール、レナジェルなど。

クレメジンでは塩分や糖分を吸着できません

また、慢性腎臓病では、血圧が高かったり(腎硬化症)、血糖値が高め(糖尿病性腎臓病)が多いのですが、減塩や血糖値の管理もクレメジンがしてくれるんだ…と勘違いしてしまう場合もあるようです。
残念ながら、塩分や糖分はクレメジン(を含む他の球形吸着炭)では吸着できませんし、塩分や糖分を吸着できる医薬品は(少なくとも私が知る限りは)存在しません。余分な塩分や糖分を吸着除去できる物質を開発できたら世界中が大騒ぎになるでしょうね(笑)。

おまけ『薬用炭』のお話

薬用炭
余談ですが、「薬用炭」という医薬品もあります(腎臓病治療には使えません)。
薬用炭の原料は、「マレーシア、日本、北米産の広葉樹を炭化したものをガス(水蒸気)賦活法により活性化したもの」と書かれています。具体的な広葉樹の種類はわかりません。

薬用炭を元素分析すると、竹炭同様、リンやカリウムのみならず植物に多く含まれる金属元素が検出されます。

しかし、薬用炭は農薬などの毒物を誤って飲んでしまった時の解毒剤として使われることが多いため、投与期間は短期間であり、多少の不純物が含まれていたとしても問題にはならないようです。薬価は非常に安く、1グラムで8.5円(2022年3月時点)です。もちろん腎臓病には使えません!

※参考文献
1)barretp FC et al. Clin J Am Soc Nephrol.2009;4:1551-8

あなたの腎臓はどれくらい元気?

お医者さんは「心配いらないよ」と言うけれど本当に大丈夫なの?
逆に、お医者さんに「あと数か月で透析」と言われたけれど本当に透析が必要?
そんな時は「どのくらい腎臓が働いているか?」、「どれくらい透析が迫っているか?」を知ることが出来ます。
クレアチニン値と性別、年齢を入力するだけで自動計算できますので、一度試してみませんか?
こちらから計算できますのでクリックしてみてくださいね。

残腎機能eGFRの測り方
【純炭粉末公式専門店】はこちら

腎臓病との闘い方、お教えします。正しい知識と少しの意思で透析回避・先延ばしへの道は拓ける【書評】(難易度:初級)

こんにちは。純炭社長です。

通勤途中のラジオから流れる池江璃花子選手の白血病ニュースを聞き、「神様は彼女に何をさせようとしているのか?」と涙がこぼれそうになった純炭社長の樋口です。その後、「神様は乗り越えられない試練は与えない」と語っているのを知り、彼女自身が病気の意味をきちんと受け止めている聡明さに感動してしまいました。

純炭粉末公式専門店のお客様にも病気を抱えた方が沢山いらっしゃいます。「透析に入るくらいなら死んだ方がまし」という言葉も良く聞きます。そんななか、2019年1月22日のJAMA Intern Med誌電子版に、「透析を受けないという患者の意思決定がどのような状況で下されたのか?」という論文が掲載されたそうです。現代医学では透析導入が標準治療だと思い込んでいましたが、患者自身、家族、または医師が透析を開始しない意思決定を下す場合もあるということを知り、少なからず衝撃を受けました。透析を受けない意思決定をした851人の平均年齢は75歳。98.9%が男性で(女性は池江選手のように治療に前向きなのか?)、95.4%の方が約半年で亡くなったそうです。

このように腎臓病は死と向き合う病気です。日本で血液透析が始まったのは1960年代ですから、つい60年前までは腎臓病はかつての結核と同じように死を覚悟する病気だったのです。透析技術の進歩によって腎臓病=死ではなくなりましたが、週3回、3~5時間の血液透析は相当な負担ですので、純炭粉末公式専門店のお客様は腎機能が低下しないように食事療法や運動療法を前向きに行い、腎臓に良さそうな情報にとても敏感であるように感じています。

さて、今日ご紹介する本は東京高麗手指鍼研究会代表の小松隆央氏著『腎臓病との闘い方、お教えします。正しい知識と少しの意思で透析回避・先延ばしへの道は拓ける』(現代書林、税悦1,300円)です。

腎臓病との闘い方、お教えします。正しい知識と少しの意思で透析回避・先延ばしへの道は拓ける

純炭社長は中外製薬時代、バイオテクノロジーを使った血液の研究をしていたので、西洋医学信奉者と思われがちですが、実は鍼灸やアロマテラピー、マインドフルネス、瞑想などを取り入れた統合医療にとても興味があります。鍼灸やマッサージは(かなりの確率で)腎機能回復に効果があると思い、この本を手に取りましたが、結果的には「残念な一冊」でした。
この本を読んでも、お灸やマッサージの仕方はわかりません。どこに行ったら高麗手指鍼を受けられるのか?もわかりません。ある程度、集客を目的として書かれた本であったとしても、藁にもすがる思いで本書を手に取る読者に対して、自分でできるツボ刺激法や高麗手指鍼を受けられる鍼灸院リストくらいは欲しかった(残念)、というのが本音です。

著者はIgA腎症の青年に鍼治療を施したことをきっかけに、その後500人以上の慢性腎臓病患者と関わった結果、『お医者さん任せにしないで、正しい知識と少しの意思さえ持てば、多くの腎臓病患者さんは自分自身で人工透析を先延ばしできる。回避することも可能。』というメッセージを伝えたくて本書を出版したと書かれています。『お医者さん任せにしない』という心構えは、先にご紹介したリュウ・ウェイさんの生き方と同じであり、純炭社長も同じ考えです。

では、本書の構成にそって内容と感想を要約してみます。

『序章 鍼灸師の私が腎臓病治療に取り組む理由』
予後不良のIgA腎症で10年後には透析導入と告げられた大学生が週3回の高麗手指鍼を続けた結果、クレアチニンクリアランスが改善し、7年後には症状が落ちついて鍼治療から離脱できたケースが紹介されています。IgA腎症は日本人で最も多い慢性糸球体腎炎であり、若年者に多い特徴があります。以前は予後良好な腎疾患だと思われていましたが、近年では診断後5~25年で20~40%が透析導入になると考えられています。

『第1章 腎臓病は日常生活を蝕んで、やがて命を脅かす』
ここでは腎機能や慢性腎臓病に関する簡単な説明が書かれていますが、『透析が「儲かるビジネス」になっている』や『「透析の質」を問題視する医師もいる』といった医師では書きにくい実態に言及している点は面白いと思いました。

本文には具体的数値は書かれていませんが、外来血液透析は約40万円/月、腹膜透析は30~50万円/月の医療費がかかります。しかし、高額医療費の特例として透析治療の自己負担は1カ月1万円が上限とされています(全腎協HPより)。言いかえると、透析クリニックは患者ひとり当たり年間500万円近いお金が自動的に健康保険から入ってくる計算になる訳です。インフルエンザなどで患者数が季節変動する一般内科とは病院経営的に大きく違いますね。
透析の質に関しては「透析時間」と「透析液の質」の二つの問題があります。透析時間が短ければ限られた時間で多くの患者を透析することができます。一方で、透析時間が長いほど生命予後が良く、痒みなどの透析合併症が少ないことが知られています。私が知っている熊本のクリニックは5時間以上の長時間透析を行っており、痒みを訴える患者は皆無と聞いています。また、1回の透析には120~150リットルもの透析液が必要です。透析液が綺麗であるほど透析に質は高まります。最近では水素水を使って透析を行うクリニックもあります。透析液の質は患者にはわかり難いですが、長時間透析を勧めてくれるクリニックは良心的と言えるでしょう。
更にこの章では、クレアチニン値よりもeGFRで腎機能を判断しましょう!と書かれています。これはとても良いことなのですが、次章以降の本文ではeGFRよりもクレアチニン値ばかり出てくるので、ちょっと残念な気分になります。

『第2章 透析を回避したいなら、守らなければならないこと<食事編>』
注意すべき4つのポイントとして、①タンパク制限、②塩分制限、③カリウム制限、④プリン体制限があげられていますが、糖質制限の体験談が紹介されていたり、ステレオタイプにタンパク制限が推奨されていたり、内容に一貫性がなく、あまり参考になりません。
ただ、「青汁はカリウムが多いので、健康に良いと聞くから漫然と飲むのは良くない」というのはその通りだと思いました。

何をどれだけ食べたら良いのか?という問題はとても難しい問題です。糖尿病性腎症であれば血糖値を上げない糖質制限食が良い場合もありますが、糖質を控えた分、タンパク質と脂質の摂取量が増えてしまうので、残腎機能ごとにタンパク質、糖質、脂質のバランスを調節する必要があると思います。また、高齢者に安易にタンパク制限を勧めることは筋肉量の低下につながり、サルコペニアやフレイルによる寝たきりを招く原因にもなります。腎機能の数値だけを気にするのではなく、全身状態を見極めながら必要な栄養素を摂る必要があります。

『第3章 透析を回避したいなら、守らなければならないこと<生活編>』
ここで紹介されるのは、①適度な運動、②質の良い睡眠と休憩の必要性、ですが、具体的な運動方法が知りたい方は別の書評ブログで紹介した上月先生の書籍の方が良いと思います。

なお、この章には『腎臓病に漢方薬は悪影響を及ぼす』という項があります。アリストロキア酸という成分や甘草を含む漢方薬は腎機能を低下されることが紹介されています。純炭粉末公式専門店のお客様の中にも漢方薬を飲んでいる方が多いので参考になりました。

多くの化学物質は腎臓から尿中に排泄されるので、「健康に良いから」と思って飲んでいたサプリメントや漢方が腎臓に負担をかけている可能性も考えなくてはならないですね。

『第4章 「高麗手指鍼」なら、あなたの闘いをバックアップできる』
ここが最も知りたい内容ですが、本章では他の鍼灸と高麗手指鍼につかう鍼の違いや、手に鍼を打つだけなので衣類を脱ぐ必要がない、などの施術の違いが説明されているのみです。セルフケアのためのお灸も紹介されていますが、『高麗手指鍼で用いるお灸は、日本の市販のものとは違い、韓国製の特殊なもので、もぐさの質が良く、台座には遠赤外線効果がある鉱石を使っています。』と書かれており、市販のお灸ではダメなのか?という素朴な疑問には答えてくれません。

『第5章 ケーススタディー。腎臓病との闘いの記録』
よくあるビフォーアフター症例が紹介されています。その中にこのような公式が記されています。
『「クレアチニン数値」×仕事の内容(事務職か肉体労働か)×食事内容(塩分+タンパク質)×1週間の治療頻度=有効率』
そして、以下の記載も。

『クレアチニンが4台で、事務職、食事の内容がほぼ完璧なら、おおむね、
・1週間1回で5~10%
・1週間2回で50~60%
・1週間3回で70~80%
・1週間5回で90%以上
の確率でクレアチニン値は一定の割合で降下し、その後停止状態になります。』

要するに、「透析を回避したいなら楽な仕事に転職し、適切な食事と適度な運動をこころがけ、毎日、高麗手指鍼を受ければ90%以上の確率で透析に入らずに済む」ということです。実際に、東京にある「こまつ鍼灸院」には沖縄や関西在住の慢性腎臓病患者が高麗手指鍼を受けに訪れるようです。しかし、週に5回の施術を受けるには東京近郊に住んでいないと難しいですよね。遠方の患者さんにはどのような指導をしているのか知りたいところです。

さて、今回は辛口の書評になってしまいましたが、多くの気付きを与えてくれた一冊でもありました。ツボ刺激は腎機能を保護(又は回復)させるための補完療法として有用だと思います。高麗手指鍼では手のひらに全身全てのツボが集中していることを利用して治療している訳ですが、足の裏にも同じように全身のツボがあります。そして耳や頭皮にも。

そこで純炭社長は考えました。手のひらや足の裏のツボを常時刺激することはできませんが、耳のツボであれば常時刺激しても普通に日常生活がおくれるのではないか?と。
知り合いの鍼灸師さんの意見を聞きながら、「セルフケアで腎臓を守るツボ刺激が出来ないのか?」を試してみたいと思っています。そして、本書の著者である小松先生には、全国で高麗手指鍼が受けられるようにお弟子さんの育成に励んで欲しいと願っています。

最後になりますが、本書でも繰り返し書かれているように、高麗手指鍼だけで腎機能が改善するわけではありません。適切な食事療法と運動療法との組み合わせによって効果が期待できるのです。鍼を打ってもらったから暴飲暴食しても大丈夫などと思わないで下さいね(笑)。

【純炭粉末公式専門店】は→こちら

もしかして私って多剤服用?多すぎる薬の害から腎臓を守る方法。

こんにちはゆっきーです。

以前のブログで紹介した多剤服用について、反響が大きかったので、そうならないためにこんなタイトルで続編をお届けします(‘◇’)ゞ

6種類以上の薬が処方されている場合にはたくさんのデメリットも説明しました。
なぜこんなことが起こってしまうのでしょう?じつは現在の日本の医療機関の制度にはこんな問題点があったのです。

多剤服用を防ぐには①患者(当事者)・②医師・③薬剤師の三方向で連携をする努力の必要があります。こっち(患者)からしたら、なんで医療の専門家がちゃんとしてくれないの??といった事を言いたくなりますが、お医者さんや薬剤師さんの立場に立つと文句ばっかり言えないこんな事が見えてきます。

①患者の言い分⇒

お金(税金)払ってるんだからちゃんとしてよ!難しいことはわからないけど大事なことはちゃんと説明してよ!寿命が縮まったら責任取ってよ??(ちょっと言い過ぎですが・・・命かかってますからね)

②医師の言い分⇒

【患者に対して】副作用の事ばっかり言うと勝手に飲まなくなるでしょ、せっかく病院きたんだから薬くらい出してよて言われたら(納得するなら)出すしかないでしょ、何回も同じこと説明してるでしょ。。。
【薬剤師に対して】病気の事を広範囲で理解しないで副作用の事ばかり患者に言わないでよ、患者とせっかく築いた関係をこわすことを言わないでよ。。。

☞医師は、副作用の危険性があっても、それを上回るメリットがあると判断したら、より安全な方法を探って投薬を指示しているのです。薬の副作用の事を事細かに伝えてしまうと、自分で勝手に薬を減らしたりする場合もあるので、あえて伝えない場合もあります。

③薬剤師の言い分⇒

【患者に対して】医師の処方箋以外の要望をしないでよ、おくすり手帳を一冊にまとめてよ、お医者さんの話は自分でちゃんと聞いてきてよ。。。
【医師に対して】薬剤師が不安になるような処方箋をかかないでよ、注意事項があるなら情報共有してよ。。。

☞薬剤師は、副作用などを知りたい患者と、話してほしくない医師の間で板挟み。一部の医療機関では未だに薬剤師さんは『患者に症状を聞くな、副作用を伝えるな、医師と患者の信頼関係が崩れるので服用方法以外に余計なことを言うな』といった暗黙のルールのようなものもあるようです。『情報を共有して、医師の処方意図を知りたい。それを服薬指導、薬学的管理に生かしたい・・・』にもかかわらずうまく連携が取れていない場合もあります。

このままでは医薬分業が患者の不利益になってしまいますね。自分の主張だけを通すのでなく、♲三方よし♲となるにはどうしたらいいのでしょうか。

現状では、薬剤師さんと医師の情報共有が円滑でなく、薬剤師さんが知りたい情報は医師ではなく患者さんから得る場合が多いといった問題があります。病歴や処方薬歴などの情報を病院や薬局を超えてデータの一元管理ができるとよいと思うのですが、そう簡単にはインフラ整備はいかないでしょうね( ;∀;)

では、そんなフラストレーションをかかえる『薬剤師』『医師』の間にいる当事者の『患者』はどうあるべきかは、こちらのブログでご紹介します!

【純炭粉末公式専門店】は→こちら

慢性腎臓病(CKD)に良い食べ物、そのオリーブオイルは大丈夫?

こんにちは、純炭社長です。

腎臓病に良い油とは?


先日、販売スタッフがお客様に亜麻仁油を紹介したところ、その日のうちに電話があり、「スーパーに行ってみて来たら150ccしか入っていない小瓶が800円もして買うのをためらった。」という感想をいただきました。
そこで、今回のブログでは「腎臓によいオイルの選び方」をご紹介します。

オメガ3が豊富な油がオススメ

亜麻仁油えごま油
風邪などの感染症にかかると体内で炎症反応が起こります。炎症はクレアチニン値を上げてしまうので、風邪をひいた直後に血液検査をしたら「腎機能が低下していますね」と言われたことはありませんか?

オメガ3は炎症反応を抑える

鯖 青魚
そんな炎症反応を抑えてくれるのが、えごま油やアマニ油に豊富なオメガ3脂肪酸です。元々はイワシやサバなどの青魚に多いオメガ3ですが、えごま油やアマニ油であれば小さじ一杯でイワシ2尾分のオメガ3が摂れます。イワシでオメガ3を毎日摂るよりもえごま油やアマニ油を購入した方がお財布に優しいかも・・・?

【参考】健康には必須脂肪酸「オメガ3」「オメガ6」が重要!油選びのコツ -NHK

オリーブオイルは腎臓に良い?

オリーブの実
また、健康にとても気を使っているお客様は、「健康番組でオリーブオイルが心筋梗塞などを予防するとお医者さまが言っていたので、サラダにオリーブオイルをかけて食べている。」と教えてくれました。

手に入りやすいオリーブオイルですが…

スーパーで買い物をする女性
確かに、オリーブオイルであれば1リットル800円程度で買えるので、えごま油やアマニ油が割高に感じる気持ちは分かります。また、オリーブオイルを多用する地中海食は健康に良いというデータが世界的医学誌に発表されているので、オリーブオイルを推奨するテレビ番組は多いです。しかし、オリーブオイルの質まで言及する番組は少ないのも事実(というか皆無かも)。

オリーブオイルは質を重視して

オリーブオイルの質
そんな中、先日放送された朝の番組で斎藤糧三先生が『エクストラバージンでなければダメです!』と強調していたのが印象的でした。
実は、医学会では表面上、「オリーブオイルを推奨するお医者さま」と「オリーブオイルを推奨しないお医者さま」の真っ二つに分かれます。表面上と書いたのは、「質の良いオリーブオイルであれば推奨する」という意見では一致しているのですが、「質の良いオリーブオイルを選び出して購入し、正しく使えるか?」という点で意見が分かれてしまうからです。

オリーブオイルの選び方

サラダ油をやめれば 書籍画像
先日、ゆっきーが紹介してくれた山嶋哲盛先生(元金沢大学医学部准教授、現有松医科歯科クリニックCEO)の『「サラダ油」をやめれば脳がボケずに血管も詰まらない!』には様々な油の選び方が書かれており、オリーブオイルの危険性と安全なオリーブオイルの選び方についても詳しく記されていますのでご紹介します。

【参考】地中海食の特徴 -公益財団法人 長寿科学振興財団

なぜ安易にオリーブオイルを使ってはいけないのか

疑う夫婦
答えは「食品偽装」と「品質劣化」です。まず最初に、日本で売られているオリーブオイルには「ピュアオリーブオイル」と「エクストラバージンオリーブオイル」の2種類があることを覚えておいてください。

安い”ピュアオリーブオイル”の正体

食用油
ピュアオリーブオイルは食用として使えないような工業用の油を脱臭、脱色、脱酸した後にエクストラバージンオイルを少しだけブレンドして香りづけした加工品です。ピュアという言葉は純粋で自然というイメージを抱かせますが、英語では「精製された」という意味もあるのです。ピュアオリーブオイルには健康に良い成分は含まれないに等しいですので、積極的に摂取する油では無いのです。

日本のオリーブオイルは偽装だらけ?

油
健康意識の高い方は「エクストラバージンオリーブオイル」を選んでいる方も多いと思います。ですが、ここにも落とし穴が潜んでいます。山嶋先生によると『日本で売られているエクストラバージンと明記されたオリーブオイルの少なくとも2~3割は「偽証」だと言われています』とのこと。その理由のひとつとして、山嶋先生は『日本が国際オリーブ協会(IOC=International Olive Council』に加盟していないため。』と説明しています。(書籍の発行は2014年だったので、純炭社長もIOCのホームページで確認してみましたが、2018年10月時点でも日本は未加入でした)。

日本のオリーブオイルの規格とは

品質検査
日本では、規格や品質表示はJAS法で規定されていて、国際規格よりも基準がゆるいばかりか、『そもそも日本ではオリーブオイル製品に「エクストラバージン」と表示するための規制がまったくありません。』という驚くべき現実を知っておく必要があります。

2021年9月追記
2021年9月時点のIOCホームページでも日本は未加入でしたが、「一般社団法人日本オリーブ協会」という組織がIOCの一員として国際規格の品質検査を受けることが可能となり、独自のJOA認定マークをつけて販売しているそうです。
【参考】オリーブオイルの品質について -一般社団法人日本オリーブ協会

脳と体にいいオリーブオイルを選ぶ7つのポイント

 

オリーブオイルの選び方
1. 光を通さない濃い色のガラス瓶に入っている事 酸化した油は危険なので、酸化しやすい(酸素を通しやすい)プラスチックボトルは避ける。日光での劣化もあるので色付きの瓶入がGOOD
2. 原産地で瓶に詰められているもの、詰められた日が明記されているもの IGP・DOP・有機マークがついていることも目安となります。
3. 高品質のオリーブオイルの味を覚える事 とろみがあってピリッとした辛味があるものを選ぶ(辛味や苦みは抗酸化成分です)
4. 価格の目安は1cc=10円以上するもの 品質が値段に比例します。
5. なるべく寒い山地で産出されたタイプを選ぶこと 南イタリアよりも北イタリア。山嶋先生はトスカーナ産を選んでいるそう。
6. 1-2か月以内に使い切る程度の量を購入し、頻繫に買い替えること。 酸化してしまう前に使い切りましょう。
参考文献:「サラダ油をやめれば脳がボケずにずに血管も詰まらない」

 

(以上、山嶋先生の著書から改変)気になった方は「サラダ油をやめれば脳がボケずにずに血管も詰まらない」【書評】もお読みください。

テレビで取り上げられると消える商品

健康情報番組が「〇〇は体に良い」と言うとスーパーから商品が消えるという現象は珍しくありません。オメガ3脂肪酸が豊富な亜麻仁油やエゴマ油も数年前にスーパーから消えました。最近では同じくオメガ3脂肪酸が豊富なサバ缶が品薄になっています。

しかし、テレビ局は「〇〇の摂り過ぎは体によくない」という内容の番組は作りたがりません。なぜなら、今回のオリーブオイルの質のような問題を取り上げると、食品メーカーがスポンサーになってくれなくなるという大人の事情もあるのでしょうね。

参考に弊社社食のオリーブオイル

ちなみにこちらの3種類↑のオリーブオイルは純炭社長食堂で実際に使っているもの。普通のスーパーやちょっといいスーパー(デパ地下など)で買えます。
見事に松竹梅(残念ながら、1cc=10円するレベルのものはありませんでした。今度買ってきます!)

よくある市販のオリーブオイル例
コンビニでも買える価格帯 色付のプラスチック容器 500㏄で約500円(1cc=1円)
某大手メーカーの上位品 色付瓶入 500㏄で約1000円(1㏄=2円)
良いスーパーに売っている一番高い品 色付瓶入 250㏄で約1000円(1㏄=4円)

腎臓病食でも採用されているオイル

MCTオイル
えごま油、アマニ油、オリーブオイルに比べたら知名度の低いMCTオイルですが、実は50年以上に渡り、エネルギーを積極的に必要とする慢性腎臓病(CKD)患者や未熟児、高脂肪食を必要とするてんかん患者、消化器系の手術後の栄養補給に使われてきました。

MCTオイルの特徴は一般的な油の約4倍も早く吸収・分解されて、速やかにエネルギーとして使われること!
「体を動かさないからエネルギーなんて必要ない」、「油は脂肪として蓄えられるから控えている」という考えは肥満体の大食漢でないと当てはまりません。

【純炭粉末公式専門店が腎臓病の方におすすめする良いオイル】

腎臓病のエネルギー補給に

日清MCTオイル
「慢性腎臓病食は、いろいろな食事制限があって、何を食べて良いか分からない」「減塩の味気ない食事ばかりで食が細くなってしまった」
そんな時こそ、MCTオイルでエネルギーを補給してあげてください。
【純炭粉末公式専門店】でもMCTオイルをご購入いただけます。

最近では高齢者のサルコペニア(低栄養からくる筋力低下や筋肉量低下)の予防にも使われていますよ。※サルコペニアについては「知らないと意外に怖い腎臓病のサルコペニア」もお読みください。

まとめ

●えごま油、アマニ油、オリーブオイルは酸化しやすいので、酸化した油の臭いがしたら(もったいないと思わずに)捨てましょう!
●えごま油、アマニ油、MCTオイルは加熱せず、料理にかけて使いましょう(特にMCTオイルは炒め油や揚げ油に使うと燃えるのでご注意ください!)

【参考】
そもそも「MCT」ってなに? -日清オイリオ
CKDの食事療法を学ぶ マクトンオイル・マクトンゼロパウダーの使い方 -キッセイ薬品工業

純炭ブログは玉石混交の健康情報の中から、純炭社長が間違いないと思う情報や、スタッフが身を持って体験した情報を発信し続けたいと思い、学会やセミナーで情報収集を続けています。ぜひ参考にしてみてくださいね!

【関連記事】
たんぱく質ってどうやってとればいいの?
腎臓に優しい調理方法は?

【純炭粉末公式専門店】は→こちら

サラダ油をやめれば脳がボケずに血管も詰まらない!【書評】(難易度:初級)

こんにちはゆっきーです。

冬こそ良質な油をとりましょう

テレビで特集されていたのに触発されて、今回はこんな本を手に取ってみました。テレビでは聞けないあんな話やこんな話がのっています(笑)

書評『「サラダ油」をやめれば脳がボケずに血管も詰まらない!』
(ワニブックス、税別1,100円)
こちらの本を書いた山嶋哲盛教授は医学博士であり脳科学専門医です。摂取する油(特にサラダ油)を加熱した時に発生するヒドロキシノネナールという毒素が様々な病気の原因と解説しています。
アルツハイマー病のほか、心血管病や糖尿病などの生活習慣病、がん、アレルギーなどの病気を遠ざけるために『サラダ油を捨てましょう、捨てるのがもったいない?やがて薬代がかかるだけ(笑)』というメッセージからスタートしています。

第1章:今すぐできる!サラダ油をやめて、脳と血管を守る10の習慣


サラダ油とは精製された植物油脂の総称で原料は9種類(菜種、綿実、大豆、紅花、ひまわり、トウモロコシ、ごま、米(米ぬか)、落花生)とJASにより規格されています。この本でオススメしない油としては、この9種類の内6種類。以下の3種類は(ごま油と米油)は含有成分や製造工程に問題はない・落花生は日本では一般的ではない)除外して紹介しています。
大量生産の過程で加熱処理、酸化している、リノール酸は多く摂りすぎるのはよくない。人間の都合で安価に作られる油はヒドロキシノネナールが多くなりよくない(なぜよくないのか)と丁寧に説明してくれています。

第2章:これだけは知っておきたい油の新常識

揚げ油
工業的に大量生産されるような油が安価だが体によくないのはもちろんの事、トクホの油にも注意が必要。オリーブオイルも日本で売られているものは質が低い(エキストラやピュア等と表記してあってもそもそも日本では規制がない)ので基本的に油の値段で判断し、濃い色の瓶(または缶)入りのものを選ぶことが大事だそうです。サラダ油がなぜ劣化しないのか?そんな理由も書いてあって、プラスチック容器に入ってスーパーで安売りしているサラダ油を思うとちょっと怖くなってしまいました。・・・安いのはそれなりの理由がありますよね。

第3章:ドクター山嶋式 脳と血管を若く保つ『脱サラダ油』生活

ファミレスのメニュー
山嶋先生は昔はメタボ体型だったそうです。しかし、健康的な脱サラダ油生活を始めてから腹8分目赤ワインと青魚をたっぷり食べ、メリハリのある食生活を意識しているそうです。その他先生の愛用しているお勧めの油メーカーの紹介や無理なく続けられるコツなどをわかりやすくまとめてあります。コンビニや外食のコツなども書いてありますので、自炊が苦手な人にも参考になります。

第4章:認知症を未然に防ぐ!早期のアルツハイマー病を自分で発見、対策

物忘れ シニア男性
アルツハイマー病は脳の中にある海馬が萎縮してしまうと起こる病気、「あれ、それ、これ、なに」が会話に増えてきていませんか?早期に発見すれば進行を遅らせることが可能な時代となってきています。しかし、発症したら治らないので心当たりがある人は注意が必要です(糖尿病や生活習慣病がある人、サラダ油を常用してきた人、脳への刺激が少なく運動不足の人、お酒が飲めない体質の人)油を変えたことで早期アルツハイマー病に改善が見られた女性の事例なども紹介してあります。

第5章:健康油であらゆる病気を遠ざける

サラダ油
アルツハイマー病の心配がある中高年だけでなく、子供や若い世代の人の不調にも良い油は効果を発揮してくれます。うつや花粉症なんかにも良い油を摂るのがオススメだとか。老化を防ぎ若さを保とうという『アンチエイジング』という考え方には限界があります。この為、山嶋先生が提唱するのは『スローエイジング』という考え方。老化のスピードを抑えるために、油のみならず活性酸素を抑制させるような取り組みも大切との事です。

まとめ

ぜひ、本書を読んでほしいのですが、簡単に抜粋したお勧めの良い油、脱サラダ油習慣はこちらです。
(なぜ悪いのか?を本を読んで納得してもらったほうが実践できるんじゃないかなと思います)
毎日の食事の事なので知ってしまうと怖くなるかも?笑

油の選び方のポイント
有機栽培の原料の油を選ぶ
油の製法にも注目 収穫後すぐに圧搾し、溶媒や加熱処理をしていない油が理想的=高価な油
体から毒素を抜くために3か月は続けてみる 魚を週5食べる
外食やお惣菜の揚げ物は避ける
酸化前に使い切る 開封して一ヶ月が目安

 

 

おわりに


高齢化社会が進んでいる昨今では、認知症による行方不明者が年間一万人以上・・・なんてニュースも。。。
介護される立場に立つ前に、自分の健康は自分で守れるといいですね。

ゆっきーも最近までは、コンビニのフライドチキンやスナック菓子、市販のお惣菜の揚げ物を本当に好んで食べていました。最近思うのは、自分の大事な体は食べたものから出来ているのだなーという事。
暴飲暴食したり、深酒をするとあっという間に吹き出物や腸内環境の乱れが現れます(自制しなきゃと毎回反省)。

そういう暴飲暴食もまだ若いからできること。食い意地がはっているゆっきーとしては、いくつになっても、おいしいものを食べれるだけの健康(脳も臓器も)を保ちたいと思います。悪い油を摂るにしても、知らずに毎日食べてしまうのと、知ってて食べるのとでは大違いだなあとつくづく実感しています。

“脳科学専門医だからわかる、認知症と動脈硬化を防ぐ50のコツ”というサブタイトルからも分かるように、動脈硬化(血管の老化)はたくさんの細かい血管が集まっている臓器である腎臓病にもよくありません。

是読んでみてくださいね!

関連ブログ:慢性腎臓病(CKD)に良い食べ物、そのオリーブオイルは大丈夫?

【純炭粉末公式専門店】は→こちら

腎臓病は運動でよくなる!~NHKガッテン出演の上月先生著~【書評】 (難易度:初級)

こんにちは。純炭社長の樋口です。
純炭粉末公式専門店ブログの新企画として、スタッフがお客様と共有したいと思った本を書評という形で紹介することにしました。
皆様からのご意見はスタッフの励みになりますので、ご意見ご要望をお聞かせください。

さて、今回は東北大学教授、腎専門医の上月正博先生著『腎臓病は運動でよくなる!』(マキノ出版、税別1,300円)をご紹介します。

腎臓病は運動でよくなる!

本書は東北大学医学部出身の腎臓専門医である上月正博先生が、自らの研究から見出した、腎機能と運動の驚くべき事実を、一般人向けにわかりやすくまとめた一冊です。

ちょうど先日のNHKで上月先生が出ておられました!

すでに再放送も終わっていますが、上月先生はたびたびTVにも出演されています。

腎臓病は運動でよくなるはどんな本?

ジョギングをする女性
タイトルの『腎臓病は運動でよくなる!』の通り、基本的な体操姿勢、筋トレ姿勢、ウォーキング法が挿絵で説明されていますが、既に運動習慣のある方には物足りないかも。
しかし、「腎臓病でも運動していいんだ!」と理論武装して医師や栄養士に接する時に役立つ本です。

日本の慢性腎臓病患者は約1300万人

医師 相談
さて、我が国の慢性腎臓病患者数は1300万人と言われ糖尿病患者(1000万人)を上回る国民病です。更に、慢性腎臓病が悪化して血液透析を受けている患者数は約32万人。
血液透析は週に3回病院に通う必要があり、一回の透析に4~6時間を要するので仕事などの社会生活に大きな影響を及ぼします。
また、国民総医療費約36兆円のうち、透析医療が実に1.4兆円以上を占めることから、患者も国も、透析に入らない医療を望んでいるのです。

しかし、慢性腎臓病になると腎機能を回復させることは困難で、せいぜい悪化のスピードを遅くする治療法しかないと思われていました。

腎臓病の人は運動厳禁の時代は終わった

ヨガをする女性
さて、本書の主題である「運動」は、腎臓病ではもってのほか、「安静第一」が治療の原則でした。
ところが、1995年、上月先生が腎臓病ラットを使って血圧を下げる薬の研究を行っていたところ、偶然にも運動が腎臓病に良い働きをするという驚くべき実験結果を出してしまったのです。

本書は上月先生が見出した運動療法を用いて、透析を回避する方法を5部構成で紹介しています。
「はじめに」ではまず、「地動説」から「天動説」へと転換が起きたように、慢性腎臓病治療でも「運動制限」から「運動推奨」に転換した経緯と、「東北大学式・腎臓リハビリテーション」の概要が簡単に紹介されています。

第1章:慢性腎臓病の一般的説明。
第2章:運動療法で透析を先延ばしにできる研究結果。
第3章:腎臓リハビリテーションの具体的なやり方。
第4章:腎機能をアップさせる生活Q&A。
第5章:腎臓リハビリテーションを実践した4名の体験談

それでは各章の内容をすこしだけご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

第1章:慢性腎臓病とはどんな病気か

この章では、腎臓が血液中の老廃物を濾しとる濾過装置であるとともに、血圧・造血・骨形成などを調節するホルモンの産生臓器でもあることが紹介され、自覚症状がないままに病気が進行すると、体がどうなってしまうのか?慢性腎臓病を早期発見するためのポイントが紹介されています。
本書を手に取る方の多くは、すぐにでも腎機能を回復させたいと願っている方が多いと思いますので、第2章から読み始めて、腎臓リハビリを開始してから第1章を読み直しても良いと思いますが、薬剤性腎障害に関する以下の部分は知っておくべきだと思います。
『近年注目されているのが、薬物によって慢性腎臓病が引き起こされるケースです。消炎鎮痛剤や抗生物質などを長期間服用することによって、腎臓の血流が停滞し、腎機能の低下が引き起こされることがあるのです。』頭痛、腰痛、関節痛、歯痛などで痛み止めを慢性的に飲んでいる方は要注意です。

第2章:腎臓リハビリテーションの効果

この章では、上月先生がラットを使って医学界の常識破りの研究結果を出してしまった経緯と、ヒトにおいても運動療法が腎機能低下を予防する可能性を示した海外の研究結果が紹介されています。
しかしながら、今でも運動制限を信奉する医師も存在します。その理由は、2013年までは血清クレアチニンが男性2.5 mg/dL以上、女性2.0 mg/dL以上は運動制限が必要!と糖尿病治療ガイドラインに書かれていたことが原因なのだそう。
最新のガイドラインを知らずに運動制限を進める医師に出会ったときの対処法まで書かれています(笑)。

第3章:腎臓リハビリテーションのやり方

この章では、いよいよ「東北大学式・腎臓リハビリテーション」の具体的なやり方が、呼吸法も含めて解りやすい挿絵とともに紹介されています。
腎臓リハビリは以下の3本柱が基本です。

①体操
②運動(ウォーキングや自転車こぎ)
③筋トレ

また、重要なのは運動の強度。息が切れるようなハードな運動は酸化ストレスを高めてクレアチニンも上げてしまうので、「運動中の心拍数が、推定最大心拍数(220から年齢を引いたもの)の60%くらいになる程度の強さで運動するのが理想的です。」と具体的に説明されています。

第4章:腎機能をアップさせる生活Q&A

この章では、「透析だけは避けたい〕と願う、慢性腎臓病患者の誰もが知りたい、食事法・薬の注意点・アルコールやタバコとの付き合い方などが書かれています。
食事法に関しては基本的には減塩と低タンパク食が紹介されていますが、クレアチニン値を下げたいがために極端な低タンパク食にしてしまうとエネルギー不足でフラフラになってしまったり、筋肉が痩せて寝たきりにもつながるフレイルやサルコペニアになってしまいますタンパク質は質の良い(アミノ酸スコアが100に近い)肉・魚・卵・乳製品といった動物性食品で摂取することが推奨されています。

第5章:腎臓リハビリテーションを実践した人の声

この章にある、eGFRが50から60に回復した方の体験談などは、透析は回避できる!という勇気を与えてくれると思います。

おわりに

運動するシニア夫婦
『腎機能が低下してくると、不安や心配、迷いが生じて、心が揺れることも多いでしょう。

・腎臓の状態がどんどん悪くなって、このままよくならないのではないか。
・人工透析になってしまうのではないか。
・仕事をちゃんと続けられるのだろうか。
・もう元気に暮らすことはできないのではないか。
・どんどん体が弱ってしまうのではないか。

『しかし、「そんなことはない」ということは、最後まで本書を読んでくださった皆さんであれば、すでにお気づきでしょう。』と、力強い言葉で本書は締めくくられています。

慢性腎臓病の方は病院で「そろそろ透析の準備をしましょう」と言われることを恐れてストレスを溜めこんでいる方も多いと思います。
ストレスは交感神経を刺激して腎機能低下にもつながってしまいます。是非、本書を手に取って、腎機能は回復できる!、自分の腎臓は自分で守る!という前向きな気持ちになって欲しいと心から願っています。

どれくらいの運動をしてもいいのか?気になった方は、こちらのきよら通信も参考にしてみて下さい。食べる純炭きよら通信vol.35-慢性腎臓病(CKD)の人はどれくらいの運動をしたらいいの?

詳しい問合せ先はこちら

尚、上月先生が理事長を務める日本腎臓リハビリテーション学会のホームページには腎臓リハビリを実践している医療施設が紹介されています。
しかしながら、掲載している医療機関は、透析を受けながらの運動療法が大半であり、透析を回避するための腎臓リハビリを指導してくれる病院は少ないようです。
透析に入らないための総合的な医療を提供する病院が増えることを期待しています。

本書籍は当店での取り扱いはございませんので、お近くの書店または、インターネット書店などでお求め下さいm(__)m

【純炭粉末公式専門店】は→こちら

慢性腎臓病(CKD)の人や高齢者は要注意、処方薬が6種類以上ある場合の注意点と解決方法について

こんにちはゆっきーです。今日はこんなお話。

お電話注文の際、よくある会話
きよらを飲むときは時間を空けてくださいねというお話から、『あんな薬やこんな薬を朝昼晩と寝る前と・・・たくさん飲んでいるから、”きよら”はいつ飲めばいい?』というご質問があります。

たくさんお薬があって大変ですね~(*_*)という会話になることが多いのですが、
それって本当に大丈夫?と心配になったので調べてみたらこんな記事がありました。

厚生労働省からも方針がでています。

カプセル 薬
厚生労働省は、2018年3月「高齢者が医薬品の多剤服用から健康被害を受ける問題がある」として、減薬を念頭に医薬品の処方を見直すよう医療機関などに求める方針を決定しました。

多剤服用(ポリファーマシー)とは

高齢者 多剤服用
「多剤服用(ポリファーマシー)」とは、必要以上の薬が投与されている状態です。
具体的には6種類以上の薬を内服していることが目安となっており、75歳以上の三割弱が10種類以上の薬を飲んでいるというデータ(※1)もあります。
特に高齢者では肝臓や腎臓の機能が弱っているため若い人に比べて医薬品の血中濃度が上がりやすく持続しやすいので副作用が現れやすくなります。

多剤服用の大きな問題点

ポリファーマシー 多剤服用
沢山の薬を飲んでいると、薬が効きすぎたり思わぬ副作用が出てしまうことがあります。特に腎機能が低下している人や高齢者は、薬が効きすぎてしまう事もあります。以下のような問題が指摘されています。
・似たような薬効の薬を複数飲んでしまう
・症状が改善しているのに服薬し続けてしまう
・薬の副作用を薬でカバーし続けて本末転倒な結果をまねく(処方カスケード)
・多すぎるあまり飲み忘れてしまう

いつものこんな症状は多剤服用が原因かも?

多剤服用のイメージ
言われるがままに、治ると信じてたくさんの薬を頑張って飲んでいるのに、健康を害してしまうなんて、なんとも悲しい話ですよね。なんと、6種類以上の服薬では、有害作用を起こす割合は10~15%まで高まります。
高齢者では、眠気やふらつき、物忘れ、排尿障害、うつ、幻覚、食欲低下、低血糖などの有害作用引き起こすというデータ(※2)も出ています。

腎臓病で服薬時に気を付けることは

そらまめ 腎臓の形
『多過ぎる薬は減らすこと』これが腎機能に不安がある方にはとても重要です。
3類以上の薬ののみ合わせに関するデータはなく、どんな相互作用があるのかがわからない為、病院でむやみに薬を欲しがらないようにしましょう。
ただし、薬の量を減らすことは大切ですが、自己判断で服薬をやめるのは禁物です!!「薬が多いな」と感じる方は、まずは医師や薬剤師に相談してみましょう。

多剤服用から腎臓を守る3つの方法

3つの方法

その1-おくすり手帳を一冊にまとめる

調剤薬局ごとに分ける必要はありません。むしろ、薬剤師さんにきちんと確認してもらえるように管理しましょう。

その2-購入した市販薬も自身でおくすり手帳に記載する

これも大事な事です。どんな薬が飲める(手元にある)状況かも薬剤師さんへ情報共有しましょう。

その3-かかりつけ薬剤師をつくる

なんでも相談できる薬剤師さんが一人でもいると、安心です。病院では診療科目をまたいで服薬の相談するのは難しい場合もありますよね。そんなときの為の薬剤師さんなので、頼れるところにはしっかり相談するようにしましょう。

患者さん側の意識も変えよう

女医 診察
また、患者さん自身が治療方針の決定に積極的に関わり治療を受ける「アドヒアランス」という考え方も最近は広まってきています。
服薬についてこうした意思決定を行う「服薬アドヒアランス」が周知されることも、多剤服用を防ぐために大事なことです。多くの薬を服用する患者の側が、自分にとって本当に必要があるのかを認識することも大切です。

入院時は薬を減らすチャンス!

入院
いろんな診療科にかかっている場合、それぞれの医師に相談したり薬の飲み合わせの確認がなかなかできないことも多いですよね。
そこで、入院をする機会があったらすべての処方薬を確認してもらうようにしましょう。過剰に処方されていたり、実は腎臓に負担のかかる薬が処方されていたり一度で確認できるので相談してみましょう。

おわりに

処方箋
多剤服用による弊害として、飲み残しで無駄となる薬剤費は年間約475億円との試算も!(薬剤費の自己負担は最大でも原則3割なので、残りは・・・?)
病気の症状は、薬をたくさん飲めば治るというものではありませんよね。”お薬を増やさないようにする”という視点を持って、お医者さん、患者さん双方の取り組みで薬を減らせるといいですね。

◆関連ブログ◆
「飲むべき薬・見直すべき薬(日経トレンディ書評)」
薬の9割はやめられる【書評】その1~薬が治療の邪魔をしている?~
薬の9割はやめられる【書評】その2~抗生物質編~

データ出典
※1:『高齢者の医薬品適正使用の方針案』(厚生労働省)
※2:『医療機関で65歳以上の高齢者700人を対象に行なった2013年度厚生労働科学研究』(厚生労働省)

【純炭粉末公式専門店】のトップページはこちら

高いBMI値が慢性腎臓病の短期予後を決定する??

おはようございます!
ゆっきーです(‘◇’)ゞ

お正月休みが明けて怒涛の一週間とおもったら、成人の日の祝日があり、すぐまた三連休の週末でした!

お天気の悪い北陸ですが今年は幸いにもこの三連休はいいお天気で、今年の新成人の方々にもいい門出となったのではないでしょうか??

さて、今日は医療従事者向けの情報サイトからこんな話題をピックアップ!

高BMIが慢性腎臓病の短期予後を決定か

近年、血液透析患者において、BMI高値が良好な生命予後と関連するという一見すると矛盾した現象(肥満パラドックス)が注目されているそう。
・・・ん?
血液透析をしているけど太っている人の方が予後が良好ってこと??

→末期腎臓病患者によっては太っている方が長生きしやすい・・・という(一般的には摂取制限により痩せてしまう方が多い中)肥満の方がいい結果という報告もあるが、患者さんそれぞれで、どうして腎臓病になったのかという原因が複雑であるため、どれくらいのBMI値が適切なのかという指標を作るのは難しいそう。

→じゃあ、診療データベースから、それぞれのケース(合併症の有無や体型の違い、糖尿病が原因だったかどうか)でどういう傾向があるのか調べてみようよ!!となったわけです。

→『糖尿病が原因ではない腎臓病患者さんの場合』
BMI値と合併症の有無で8項目に分類したところ、やせ型の人(合併症有無にかかわらず)が一番死亡リスクが高かったという結果が出たそうで、BMIが高いほど入院中の生存率が良好だったとの結果が出ています。

※だからと言って、透析でも太る為に何でも食べていいという意味ではありませんので悪しからず(+_+)

→次は『慢性腎臓病の患者さんの中でも糖尿病性腎症かどうか』調べてみました。その場合は先ほどの結果のように、太っているからといって予後がいいという結果は出ませんでした。
※糖尿病が原因で腎臓が悪くなってしまった方は、やはり太りすぎるような生活習慣は改善するようにした方が良いようです。

____

ゆっきーの印象としては、日頃お客様のお話を聞いていると『あれもダメこれもダメ』と言われたことが気になって、食べるものがなく、クレアチニン値が上がるのが怖いからとにかくタンパク質を食べない様にしていたら、体重が減ってしまって元気が出ない・・・

ていう患者さん(糖尿病が原因の人は除く)が結局早死にしちゃうよ。

ってことが腎臓病患者さんのデータベースから数字で出たっていう風に考えられますね。
せっかく食事にものすごく気を付けていると、節制し過ぎるあまり、どんどん腎臓病以外のところでも気力がとられてしまうんじゃないかなと思います(*_*)

何とも皮肉な結果・・・( ;∀;)

純炭社長食堂や過去のブログでも食事の事やタンパク質制限の事はたびたび書いていますが、気を付けることはおさえておくけど、『きちんと食事から質の良い栄養を摂る』というのが生きる上で大切な事だと感じます。

糖尿病が原因でない腎臓病の方は、ぜひ過去のブログなど参考に腎臓に気を付けながらも栄養をとるようにしてみてはいかがでしょうか。
また、糖尿病の人は糖質制限のブログカテゴリーを参考に、ぜひ読んでみてくださいね!

【純炭粉末公式専門店】は→こちら

慢性腎臓病(CKD)患者、透析回避の鍵は睡眠。睡眠の質が低いと透析リスクが1.3倍!

こんにちは、ゆっきーです。
先日の医療従事者向けの情報サイトにこんなタイトルの記事が載っていました。
睡眠障害は万病の元とも言われていますが、睡眠と透析にはいったい何の関係があるのでしょうか??

透析と睡眠の関係とは?

ダステックの命題『健康寿命を延ばす』として、日々きよらを通してお客様の健康寿命にお役に立つべく情報収集や情報発信をしているわけですが、日本では、高齢化および生活習慣病の増加に伴い、透析になってしまう患者さんが残念ながら増加の一途をたどっているのが現状です。

慢性腎臓病の重症化を防ぎ、透析導入患者の減少を実現するには・・・

朝日を浴びる女性 朝
喫煙や運動不足など腎臓病の進行に関わる生活習慣を特定し改善をしていくような指導が必要です。しかし、生活習慣や食事指導まできめ細かな対応がなされない病院もあるのが現状です。睡眠障害があると、様々な病気の原因になるとの報告がありますが、慢性腎臓病も例外ではありません。でも、腎臓病の治療の一環で『睡眠障害かどうか?』なんてお医者さんに聞かれることはありませんよね??

睡眠障害とはどんな状態か

疑問 考える女性
眠れなくなることを思い浮かべる人も多いかと思いますが、眠れないことイコール不眠症ではありません。
不眠の原因には、環境・生活習慣・精神的原因・身体的な病気から来るもの・薬によって引き起こされるもの・・・様々な原因があります。自覚できる不眠以外に自覚できないもの(いびき・無呼吸・睡眠中の異常行動)も睡眠障害と呼びます。
睡眠障害についてはこちらを参照(厚生労働省のHPです)

睡眠の質が低いと透析リスクが1.3倍に

懸念する女医のイメージ図
睡眠障害が腎臓病へのリスクであることも報告されていますが、その多くは健康な人を対象とした研究でした。そこで、将来透析に至るリスクの高い通院加療中のCKD患者において、睡眠がCKDの進行にどのような影響を及ぼすかについて睡眠質問票(PSQI)に回答し、睡眠の質と時間を評価しえた1,601例を対象に、追跡開始から約4年間にどの程度CKDが進行し透析に至ったかを評価する調査を行いました。すると、睡眠の質が低いと慢性腎臓病から透析へ移行するリスクがなんと1.3倍にもなるという結果がでています。※参考文献(1)

睡眠障害はあなただけではない


ゆっきーもお電話でお客様のお話を聞いていると、夜中に必ずトイレに目が覚めるとおっしゃるお客様は大変多いです。腎臓に不安がある方は神経質で心配性の性格の方が多いようなので、よく眠れないというお悩みの方が多いような気もします。

ちゃんと睡眠が取れているか心配な場合は


この研究結果より、自覚がある睡眠障害の人は、いち早く何らかの手を打った方がよいでしょう。自覚症状のない睡眠障害もありますが、最近では睡眠に関するスマートフォンアプリもあります。
アプリを起動させて枕元に置いておくと、自身の睡眠に関する記録をとってくれたり、どんな質の睡眠をとれたのか確認できるような便利な機能も。
『睡眠・アプリ』などと検索するといろんな種類が出てくるので自身にあったアプリを探してみてもよいと思いますよ。

ぐっすり眠れると透析回避だけでなく様々な不調が解決するはずです。ぜひ、睡眠障害についてチェックをしてみてください。

※参考文献
(1)Clin J Am Soc Nephrol(2018年11月15日オンライン版)

腎臓病に大敵な便秘は冬になりやすい

こんにちはゆっきーです。
早くも12月も後半戦!今週末はクリスマスですね(*^^*)

大人にはサンタさんがきませんが・・・( ノД`)シクシク…
今年は店長たっくんサンタから商品お届けの際にクリスマスプレゼントを同梱しています♪♪
今月中にきよらがお届けの方は楽しみにしていてくださいね★

腎臓病には便秘大敵

さて、便秘便秘・・・と耳にタコが出来るくらいブログではよく上がるキーワードですが、腎臓病には便秘は大敵!というのは、よくブログやメールマガジンを読んでくださっている方にはすでに『常識』ですよね。

実は一年の中で一番便秘になりやすい季節が冬だったんです。
なんとなく心当たりがあると思いますが、冬に便秘になってしまう3つの原因はこちら!

1.冬脱水に陥っている

以前にブログ(冬脱水に要注意)で紹介した原因以外にも、冬場は寒さから頻尿になりますよね。気づかないうちに出て行ってしまっているのでご注意を!

2.寒さにより体の動きが鈍る。

寒いと手がかじかんだり動き回るのもおっくうになりますよね。
それが腸の蠕動運動でも同じことが起き、便を排出しづらくなってしまいます。

3.寒いので便意を我慢してしまう。

したいけど、トイレまで行くのが寒いから・・・なんて我慢してしまっていませんか?一度来た便意を逃すと腸が便意を感じづらくなり、出せなかった便によって腸内環境が悪化します。

寒さを我慢するだけでも大変なのに寒さからくるこんな原因で便秘になってしまっていたなんて・・・でもよく考えたらゆっきーも寒いからと便意を我慢してしまうときもあります。水分補給を疎かにしたり、寒さからコタツでゴロゴロ運動不足は毎年の事(-_-;)
まずはしっかり脱水に気を付ける、暖かい飲み物をせっせと飲んで体を温めるのも。暖かい飲み物でホッとすると副交感神経が優位になり腸の蠕動運動が活発になりやすくなりますよ。ただしカフェイン(コーヒーやお茶など)の摂り過ぎにはご注意を。

ゆっきーのおすすめはホットココア実は食物繊維が豊富で便秘解消に役立つ『リグニン』という成分が入っているのでほっと一息かつ便秘解消にも期待が出来ます。ちなみにココアに入っているカフェインの量は微量なので安心です。

もう一つ、ゆっきーが心がけたのは『寒いトイレまでの道のりのハードルを下げる』です(笑)

もこもこのスリッパを買い足し、トイレの便座カバーも肌障りの良いふわふわのものに。また、トイレの便座の暖房なども付けて少しでも寒くないトイレタイムにしました。それくらいの出費で便秘が緩和されるなら万々歳!ちょっとしたリニューアルで『あ。トイレ行って来よう』と思えます。ぜひお試しください♪

いつも以上に便秘に気を付けて冬を乗り越えてくださいね♪

【純炭粉末公式専門店】は→こちら