慢性腎臓病(CKD)の人や高齢者は要注意、処方薬が6種類以上ある場合の注意点と解決方法について

投稿日: カテゴリー ■腎臓病について
ポリファーマシー 多剤服用

こんにちはゆっきーです。今日はこんなお話。

お電話注文の際、よくある会話
きよらを飲むときは時間を空けてくださいねというお話から、『あんな薬やこんな薬を朝昼晩と寝る前と・・・たくさん飲んでいるから、”きよら”はいつ飲めばいい?』というご質問があります。

たくさんお薬があって大変ですね~(*_*)という会話になることが多いのですが、
それって本当に大丈夫?と心配になったので調べてみたらこんな記事がありました。

厚生労働省からも方針がでています。

カプセル 薬
厚生労働省は、2018年3月「高齢者が医薬品の多剤服用から健康被害を受ける問題がある」として、減薬を念頭に医薬品の処方を見直すよう医療機関などに求める方針を決定しました。

多剤服用(ポリファーマシー)とは

高齢者 多剤服用
「多剤服用(ポリファーマシー)」
とは、必要以上の薬が投与されている状態です。

具体的には6種類以上の薬を内服していることが目安となっており、75歳以上の三割弱が10種類以上の薬を飲んでいるというデータ(※1)もあります。
特に高齢者では肝臓や腎臓の機能が弱っているため若い人に比べて医薬品の血中濃度が上がりやすく持続しやすいので副作用が現れやすくなります。

多剤服用の大きな問題点

ポリファーマシー 多剤服用
沢山の薬を飲んでいると、薬が効きすぎたり思わぬ副作用が出てしまうことがあります。特に腎機能が低下している人や高齢者は、薬が効きすぎてしまう事もあります。以下のような問題が指摘されています。
・似たような薬効の薬を複数飲んでしまう
・症状が改善しているのに服薬し続けてしまう
・薬の副作用を薬でカバーし続けて本末転倒な結果をまねく(処方カスケード)
・多すぎるあまり飲み忘れてしまう

いつものこんな症状は多剤服用が原因かも?

多剤服用のイメージ
言われるがままに、治ると信じてたくさんの薬を頑張って飲んでいるのに、健康を害してしまうなんて、なんとも悲しい話ですよね。なんと、6種類以上の服薬では、有害作用を起こす割合は10~15%まで高まります。
高齢者では、眠気やふらつき、物忘れ、排尿障害、うつ、幻覚、食欲低下、低血糖などの有害作用引き起こすというデータ(※2)も出ています。

腎臓病で服薬時に気を付けることは

そらまめ 腎臓の形
『多過ぎる薬は減らすこと』
これが腎機能に不安がある方にはとても重要です。

3類以上の薬ののみ合わせに関するデータはなく、どんな相互作用があるのかがわからない為、病院でむやみに薬を欲しがらないようにしましょう。
ただし、薬の量を減らすことは大切ですが、自己判断で服薬をやめるのは禁物です!!「薬が多いな」と感じる方は、まずは医師や薬剤師に相談してみましょう。

多剤服用から腎臓を守る3つの方法

3つの方法

その1-おくすり手帳を一冊にまとめる

調剤薬局ごとに分ける必要はありません。むしろ、薬剤師さんにきちんと確認してもらえるように管理しましょう。

その2-購入した市販薬も自身でおくすり手帳に記載する

これも大事な事です。どんな薬が飲める(手元にある)状況かも薬剤師さんへ情報共有しましょう。

その3-かかりつけ薬剤師をつくる

なんでも相談できる薬剤師さんが一人でもいると、安心です。病院では診療科目をまたいで服薬の相談するのは難しい場合もありますよね。そんなときの為の薬剤師さんなので、頼れるところにはしっかり相談するようにしましょう。

患者さん側の意識も変えよう

女医 診察
また、患者さん自身が治療方針の決定に積極的に関わり治療を受ける「アドヒアランス」という考え方も最近は広まってきています。
服薬についてこうした意思決定を行う「服薬アドヒアランス」が周知されることも、多剤服用を防ぐために大事なことです。多くの薬を服用する患者の側が、自分にとって本当に必要があるのかを認識することも大切です。

入院時は薬を減らすチャンス!

入院
いろんな診療科にかかっている場合、それぞれの医師に相談したり薬の飲み合わせの確認がなかなかできないことも多いですよね。
そこで、入院をする機会があったらすべての処方薬を確認してもらうようにしましょう。過剰に処方されていたり、実は腎臓に負担のかかる薬が処方されていたり一度で確認できるので相談してみましょう。

おわりに

処方箋
多剤服用による弊害として、飲み残しで無駄となる薬剤費は年間約475億円との試算も!(薬剤費の自己負担は最大でも原則3割なので、残りは・・・?)

病気の症状は、薬をたくさん飲めば治るというものではありませんよね。”お薬を増やさないようにする”という視点を持って、お医者さん、患者さん双方の取り組みで薬を減らせるといいですね。

◆関連ブログ◆
「飲むべき薬・見直すべき薬(日経トレンディ書評)」
薬の9割はやめられる【書評】その1~薬が治療の邪魔をしている?~

薬の9割はやめられる【書評】その2~抗生物質編~

データ出典
※1:『高齢者の医薬品適正使用の方針案』(厚生労働省)
※2:『医療機関で65歳以上の高齢者700人を対象に行なった2013年度厚生労働科学研究』(厚生労働省)

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投稿者: ゆっきー

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