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腎臓が悪い人はなぜたんぱく制限をする必要があるの?

こんにちは、店長のたっくんです。
たっくんが毎週火曜日に配信しているメールマガジンですが、先日「役に立った」というありがたいご感想を頂戴しました。
【純炭粉末公式専門店】では論文や臨床研究のデータに基づいた最新の情報もわかりやすくお届けしています。
今日はブログネタに尽きない医療従事者向けの医学雑誌『腎と透析』からこちらのお話を解説したいと思います。

↓お客様へお伝えしたい情報がたくさんだったのでたっくんのポケットマネーでバックナンバーを買い占めました(*^_^*)

今回のテーマはずばり!
そもそも腎臓が悪い人はなんでたんぱく制限をする必要があるの?

腎機能の低下のサインがあると、経過観察するうちに医師から『タンパク質摂取量を減らしましょう』と言われます。
主な制限理由は以下の3つ↓
① たんぱく質に含まれるリンが制限できる。
② たんぱく質が腸内で分解される際にできる尿毒症物質を減らすことが出来る。
③ 調理の際に使われる塩分、調理で生じるAGEsを減らすことが出来る。

今回は”①のリン摂取量の削減を狙う”という観点に着目して解説します。

腎臓に良い食べ物は無機リンが少ないもの!

2017年にこんな論文が発表されています。
『糖尿病患者が慢性腎疾患を発症する危険因子は高濃度のリン濃度である』
※参考文献(1)
血清リン濃度が高いと腎不全患者さんの総死亡リスクと関係するとは常々言われてきました。こちらの論文から、腎不全の発症そのものにも血清リン濃度が関わっていることが新たに証明されています。

腎不全ならばもちろんですが、まだ発症していない人も気にかけた方がよいということですね。

でも腎機能の数値で引っかかるまでは”リン”なんて食事で気にしたことがある人は少ないとおもいます。それが当たり前です。

では、腎機能の低下を指摘されたらどうやって”リン”と付き合っていくのが良いのでしょうか。

リンは動植物に元々含まれる有機リンと、食品添加物の無機リンに分けられます。
無機リンはなんと90%以上が身体に吸収されてしまいます。

加工食品のほとんどに無機リンは添加物として入っていますが、原材料として記載するときには「調味料(アミノ酸等)」や「pH調整剤」と表記されています。”リン”と名の付く”リン酸塩”の使用は意図的に表示されず隠されていることがほとんどです。(添加物に含まれるリンに関しては既出のこちらのブログ参照)

上記の話は耳タコの方もいらっしゃると思いますが、今回お伝えしたい新しい切り口はリンの 生体利用効率を知ろう!という事です。

たんぱく質制限と言いますが、医師がねらっている食事指導の本質は
「リンの摂取量は減らしたいが、蛋白質摂取量は減らしたくない」
なのです。

では、どうしたら良いのでしょう。
実は、食品中に元から含まれる有機リンの体内吸収率はどんなタンパク質を摂るかによって変わってきます。
体内へのリン吸収率の高い順に並べてみると以下の通り↓
1位 乳製品 80%
2位 動物性食品(肉・魚・卵)50%
3位 植物性食品(主に大豆など)30%

つまり、どんな蛋白質を摂取するかによって体の中に取り込まれるリン(有機リン)の量が違ってくるのです。

吸収率を比べると、大きな差がありますよね。
ちなみに、血糖値の分やでは有名なGI値(食べるたときに血糖値がどれくらい上がりやすいかを表した指標、詳しくはこちら)のリンver.を作ろうと研究している先生もいたりするほどです。

結論としては、体内に吸収されるリンが少ないタンパク質食材から優先的に選んで食べるようにしましょう。

オススメは大豆製品(豆腐・納豆など)成分表示を見て添加物の少ないシンプルな食材を選ぶのがコツです。
乳製品(牛乳・チーズ・ヨーグルトなど)は控えめに、たくさん摂りすぎないようにしましょう。
肉や魚を選ぶときも加工されていない食材を選ぶようにしましょう。ベーコンやウインナー、練り物などの魚肉類はリンがたくさん添加されています。

以上を気にかけてタンパク質を選んでみてください。

参考文献
(1)Am J Clin Nutr. 2017 Jul;106(1):311-321

この記事を書いた人
dastec

純炭粉末を製造販売している(株)ダステックの公式アカウントです。
「めざしたのは世界一安全な食用炭」
高純度結晶セルロース(食物繊維)を特許取得の非賦活化焼成法で炭化しています。

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