腎臓を守る夏の過ごし方~脱水だけでは防げない腎機能低下~

「夏になるとクレアチニン値が悪くなる気がする」
「暑い時期は特に体がだるい」
そんな経験はありませんか?
実は夏の気温差や脱水、紫外線によるストレスは、自律神経を乱し、腎臓にも負担をかける可能性があります。
目次
夏になると調子が悪い…その原因は自律神経かもしれません

腎臓には1分間に1リットルもの血液が流れ込みます。
1日では、なんと150リットル(バスタブ1杯分)もの血液をろ過してくれているのです。
そのため、血流を調節する自律神経が乱れると、腎臓も影響を受けやすくなります。
夏のダルさや不調は“自律神経の乱れ”が原因かもしれません。
この夏は“自律神経”を意識して、腎臓の負担を軽くしてあげましょう。
なぜ自律神経が乱れると体調も腎臓も影響を受けるの?

人間の体は、『交感神経』と『副交感神経』という2つの自律神経がバランスを取りながら働いています。
交感神経は闘争と逃走の神経と呼ばれ、狩猟生活をしていた頃の人類が猛獣に遭遇したときに『戦う』か『全力で逃げる』ために、全身を“興奮”状態に追い込む神経です。
心臓がドキドキして、血管をギュッと収縮し、血圧を上げて、身体をすぐに動かせるように血液を筋肉に送り込みます。その結果、腎臓に流れ込む血液が減ってしまうのです。
逆に副交感神経は、全身を“リラックス”させて休息に導きます。
心拍数を落ち着かせて、血管をゆるめて、血圧を下げて、腎臓や脳・消化管への血流量を増やします。
自律神経は、意識や意思とは関係なく、文字通り“自律”(自ら律して働く)神経です。
自律神経が乱れると血管の収縮と拡張の調節がうまくいかず、腎臓への血流も不安定になり、腎機能低下の一因になる訳です。
今月号は興奮とリラックスのバランスを整え、上手に夏を乗り超えるコツをお伝えしますね。
寒暖差が腎臓にも負担?気温差7℃が危険な理由

体温の調整は、まさに自律神経のウデの見せ所。
暑いと、血管を拡張して熱を逃がしたり、汗で体温を下げる必要があります。
逆に冷房の効いたところでは、毛穴を閉じて体温を逃さないようにするのも自律神経の仕事。
しかし、室内と室外の気温差が7℃以上あると、体温調節のために自律神経が過度に働いて、血流が乱れてしまうのです。
【寒暖差を減らす工夫はこちら】

天気予報で28℃を超える日は、屋内では冷房をつけるようにすると◎
熱中症警戒アラートが出ている日は、なるべく外に出ないのが吉。
ユニクロのエアリズムのような吸湿速乾性の高い素材にするのもおすすめです。
(綿素材は汗を吸うものの乾きにくいので、着替えないと体が冷えてしまいます)
令和の酷暑対策は、無理せず我慢せず!
文明の利器を最大限利用してみましょう。
「喉が渇いてから」では遅い?脱水が体に与える大きな負担

体内の水分が足りなくなると血液が濃縮されてドロドロになり、巡りが悪くなります。
そこで、交感神経の働きで心拍数や血圧を上げ、体の隅々まで血液を届けようとします。
交感神経が働き続けると、体は戦闘状態のままなので、多くのエネルギーを消費して疲れ切ってしまいます。
夏バテの疲れを感じたら、水分が足りていないのかも知れません。
しっかりと腎臓に血液を送り込むためにも、こまめな水分補給を心がけてください。
【脱水を予防する対策はこちら】

医師から水分制限を言われていない方は、1日1.5~2Lをめやすに食事以外からとりましょう。
水分補給は、ノンカフェインのお茶や水、白湯が最適。
一気にたくさん飲まず、1回コップ1杯程度ずつこまめに飲んでみて下さいね。
日焼けだけじゃない!紫外線が体の疲れを招く理由

眼から紫外線が入ったり、日焼けをしたときにも交感神経が優位になり、体は『戦闘状態』に入ってしまいます。
外出で紫外線を浴びると疲労感や倦怠感を感じるのはコレが原因。
知らず知らずのうちに、腎臓にも疲れがたまってしまうので、紫外線対策はお忘れなく!
【紫外線対策はこちら】

外出時は、日焼け止めや(男性でも)日傘を使いましょう。
涼しくて日焼け防止にもなるので、意外と侮れません。
また、目から紫外線を入れないように薄い色のサングラス(※)を活用しましょう。
| (※) 黒いサングラスは瞳孔が開いてしまうので、紫外線が目の奥まで届いてダメージを及ぼす心配があります。 無色のレンズでも紫外線は十分カットできますよ。 |
「年齢のせい」と思っていませんか?続く疲労感の正体

疲れがとれない、集中できない、前向きな気持ちが続かない…などの状態が続くときは要注意。
交感神経と副交感神経がうまく切り替わる体なら、日々の疲れは自然とリセットされます。
しかし、リラックスを司る副交感神経への切替がうまくいかないと、腎血流量が減るだけでなく、大量の活性酸素が発生したり、睡眠、消化吸収血流も悪化し、疲れを回復できない体になってしまうのです。
【疲労回復対策はこちら】

以下の栄養(ビタミンミネラル)を意識してとると◎
| カルシウム | 牛乳、小魚、海藻など |
| ビタミンA | レバー、チーズ、にんじん、ブロッコリー |
| ビタミンE | ナッツ類、うなぎ |
| ビタミンB群 | 豚肉、鶏胸肉、ささみ、豆腐、納豆、卵、青魚、豆、舞茸、えのき、干椎茸、アスパラガス |
おわりに

自律神経の乱れは睡眠や血流だけでなく、腸内環境にも影響します。
腸内で作られる尿毒素は腎臓に負担をかけるため、日頃から腸内環境を整えることも大切です。
夏に腎臓を守るための4つのポイント(寒暖差・水分補給・紫外線・栄養)の他にも、自律神経の乱れを改善するには、以下の5つの要素(体・リズム・環境・情報・心)をバランス良く整えると良いそうです。
| 体(凝り、ゆがみ等が×) →ストレッチ・深い呼吸・運動・入浴などで改善 |
| リズム(体内時計の乱れが×) →動と静のメリハリある生活で改善 |
| 環境(気温差やジメジメが×) →エアコンや除湿器、服装で改善 |
| 情報(情報過多による興奮が×) →テレビ・スマホ・ネットを遠ざけて改善 |
| 心(過度な不安・緊張・孤独が×) →瞑想や人との会話、自然に触れて改善 |
こちらの本は、自律神経を整えるための情報が満載でしたので、書店で探して読んでみて下さいね。

久手堅 司 監修(全80ページ)
(きよら通信2025年8月号として配布した内容を加筆修正しました)
![]() ![]() | 弊社では、腎臓が気になる方へ 『腎機能を守るコツ』を分かりやすく発信しています。 弊社は、金沢医科大学で開発された、炭素材「純炭粉末(じゅんたんふんまつ)」の研究・製造販売を行っています。 炭の研究開発を行う製造メーカーだからできる、炭サプリの安全性も解説しています。 「腎臓 純炭粉末公式専門店」や「腎臓 炭サプリ」で検索いただければ『純炭粉末(じゅんたんふんまつ)』について、詳しい情報をご覧いただけます。 |
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- この記事を書いた人
- ゆっきー
いつまでも、生き生きと元気で暮らすには『心と体』双方のケアが欠かせません。
最新の健康情報や論文情報に目を光らせ、様々な角度から腎臓病に役立つ『きよら通信』として編集し、お届けいたします。
長年不眠症、腰痛持ち、食べるの大好きな万年ダイエッター(糖質制限ダイエット、ケトン体ダイエットも実践済)です。
気になることは実践することにしているので、食事・体の事・メンタルの事まで、経験に基づいた健康オタクでもあります。
フリーダイヤルでの相談にも、親身にお答えいたします。

