夏場にクレアチニン値が上がる話

投稿日: カテゴリー ■腎臓病について

こんにちはゆっきーです!
6月に入り、日中はかなり気温が上がる日が増えてきました。もうすぐ本格的な夏が到来しますね。ここ最近の夏は、”猛暑より厳しい酷暑”になる日が増えています。昨今の異常気象は想定外という事も多いので、ちょっと心配になってきますね。

☞クレアチニン値が上がりやすい季節がある?

お電話の相談でも「夏場になって腎臓の数値がが悪くなってしまった」とおっしゃるお客様が多く、悩んでいるのはあなただけではありません。実際、季節によってのクレアチニン値を調べた論文※1もあるので、どんな結果が出たか見てみましょう。

☞6~8月の夏場が鬼門

この論文※1では、高血圧の患者さんを2つのグループ(慢性腎不全の群・そうでない群)に分け、季節ごとの腎臓の点数e-GFRの変動を調べています。どちらのグループも春よりも夏に腎臓の点数e-GFRが下がってしまったとの結果が。

☞夏場の腎機能低下の原因は?

また、他の腎機能の数値(クレアチニン値・尿酸値)も夏に上昇していたことなどから、「脱水」によって腎機能が低下するのだろうと筆者たちはまとめています。この腎臓の点数が夏場に悪くなるのは特に高齢者や降圧剤のお薬の種類(レニン-アンジオテンシン系阻害剤と利尿剤の併用)に、よりはっきり表れるそうです。

☞秋には数値が戻る!?

しかし、注目したいのは夏場に悪化した値は秋や冬になると少し戻ってくるという傾向がみられたこと。つまり、本当に腎臓に傷害が起こっているのではなく、一時的な脱水の影響で数値が悪化したのかもしれません。急激に悪化しているのでなければ、思い悩み過ぎてストレスをためすぎず、秋の検査でもう一度確認しましょう。

☞秋にもう一度再検査を

ちなみにクレアチニンの値は筋肉量や摂取タンパク質量の影響も受けやすいので(特に高齢者や女性で)1回の値ではなく、できるだけ継続的に血液検査を受けて変化を把握しましょう!

☞数値変動の傾向をつかもう

また、クレアチニン値と年齢性別で算出される腎臓の点数e-GFR(いーじーえふあーる)をグラフにつけて、自身の腎臓がどんな時に数値変動するか傾向をつかむのもオススメの方法です。2~3年もグラフにつければ、毎年この時期は良くなる(悪くなる)などがわかるので、多少の数値の増減にも余裕をもって受け止めることが出来るようになりますね。グラフの書き方は純炭粉末きよら通信保存版(e-GFRグラフ)も参考にしてみてくださいね。

 

参考文献など

※1. Tohoku J. Exp. Med. 224:137-142, 2011
「Seasonal Variation in Estimated Glomerular Filtration Rate Based on Serum Creatinine Levels in Hypertensive Patients」
Masugata H. et al.
「高血圧の患者さん2の中で,慢性腎不全(CKD)のある人(55名),ない人3(47名)について,血清クレアチニン値を元に算出するeGFR(推算糸球体ろ過値)の季節変動を調べたところ,どちらのグループでも春先(3~5月)に対して夏場(6~8月)はeGFRが低下(≒血清クレアチニン値が上昇)していた。」

※2. 高血圧・・・収縮期血圧140mmHg以上,かつ/または,拡張期血圧90mmHg以上
※3. 腎不全に該当しない人・・・eGFRが60mL/min/1.73m2以上

「CKD早期発見・治療 ベストガイド 寛解につながる慢性腎臓病へのアプローチ」  佐中 孜 著 <医学書院>

 

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dastec

投稿者: dastec

純炭粉末を製造販売している(株)ダステックの公式アカウントです。 「めざしたのは世界一安全な食用炭」 高純度結晶セルロース(食物繊維)を特許取得の非賦活化焼成法で炭化しています。

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