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腎臓病対策検査値の読み方

腎機能を知るための血液検査:血清クレアチニンとシスタチンC

こんにちは、純炭社長の樋口です。

病院の血液検査でクレアチニンの値が上がっていると
「腎臓が弱っていますね」
「このまま放置したら透析になってしまうかも・・・」
と言われてしまいます。

でも、毎回のクレアチニン値に一喜一憂しているとストレスが溜まってしまい、腎機能の低下につながってしまいます。
マインドフルネス

今回は腎機能を知るための検査項目について書いてみます。

腎臓の機能は大きくわけて二つあります。
ひとつは体内の老廃物を尿として排泄する機能。
ふたつめは血圧や赤血球造血をコントロールするホルモンを作る機能。

腎機能が低下すると、尿中に老廃物を排泄できなくなるため、血液中に老廃物が溜まってきます。血液検査として測定できる物質は、
1)クレアチニン
2)尿素窒素(BUN)
3)シスタチンC
4)尿酸
5)ベータツーマイクログロブリン
などです。

これらの検査項目の中でも血清クレアチニンが腎機能を知るマーカーとして一般的に使われていますが、実は当てにならない場合もあるのです。
血液検査の結果

クレアチニンは筋肉で作られる老廃物なので筋肉量が多い男性や激しい運動をした後には血中濃度が上昇します。クレアチニンが1 mg/dLという値で出たとしても、性別や年齢、筋肉量によって腎機能は千差万別なのです。

このような欠点を補う方法として、血清クレアチニン値を性別や年齢で補正して腎機能を評価するeGFR(推算糸球体濾過量)が使われるようになりました。お医者さまにはクレアチニンの値よりもeGFRの値を聞いてくださいね。

例えば、血清クレアチニン値が1.0 mg/dLだった場合、
55歳男性のeGFRは61.4ですが、
55歳女性のgGFRは45.4で、腎機能は半分以下に低下していることになります。

また、腎機能が高度に落ちてしまった場合には、血清クレアチニン値は栄養状態や筋肉量の影響を受けやすくなり、必ずしも腎機能を反映していない場合もあります。

当てにならないにも関わらずクレアチニンの値ばかりがひとり歩きするのはなぜなのでしょう?その答えは検査費用が安いからかも知れません。
・クレアチニンの測定費は約110円
・一方、シスタチンCは約1,200円(しかも3か月に1回しか保険が効かないのは医療費抑制のため?)
・ベータツーマイクログロブリンも約1,100円

自分の腎機能を正確に把握するためには、
1)シスタチンCによるeGFRを知る。
2)24時間蓄尿によるクレアチニンクリアランスを知る。
のいずれかを検査してみましょう。

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純炭社長:樋口正人 代表取締役社長CEO
中外製薬で腎臓病治療薬(エリスロポエチン)の創薬研究に従事。金沢医科大学医学部腎臓内科非常勤講師を経て、2009年株式会社ダステックを創業。 長期服用を前提とした安心・安全な食用炭「純炭粉末」の研究開発や自社製造を続ける傍ら、腎臓病の知識・腎臓内科の受診のすすめ、腎臓をeGFRで管理することの重要性など、慢性腎臓病患者さんに対する情報発信、啓蒙活動に取り組んでいる。

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この記事を書いた人
純炭社長:樋口正人

株式会社ダステック代表取締役社長。
1985年3月:千葉大学大学院理学研究科生物学専攻 修了
1985年4月:中外製薬株式会社入社。新薬研究所配属腎性貧血治療薬エリスロポエチン(ESA製剤)の創薬に従事。
1998年4月~2001年3月:通産省工業技術院生命工学工業技術研究所(岡修一先生)技術研修員
1999年4月~2008年3月:筑波大学先端学際領域研究センター(山本雅之教授)客員研究員
2007年4月~2014年3月:金沢医科大学非常勤講師
2007年10月:中外製薬退社
2009年5月:株式会社ダステック設立
2015年5月:純炭粉末の米国特許取得(ADSORPTION CARBON, AND ADSORBENT Patent No.: US 9,034,789 B2)
2015年5月:純炭粉末の日本特許取得(吸着炭及び吸着剤 特許第5765649号)

「出す健康法」で健康寿命を延ばすのが夢!
最近は「腎臓にやさしい純炭社長食堂」のシェフとして社員さんの昼食を調理しています(笑)。

「腎機能を知るための血液検査:血清クレアチニンとシスタチンC」への8 件のフィードバック

  • 昨年e―GFRが63でした

    3日後にドックを受信しますが数値がしんばいです
    年齢は62才です
    この数値をかいぜんできますか?

    • 匿名様

      「食べる純炭きよら」は毎日欠かさずに1日目安量の6カプセルをお召し上がりいただくことが最も大切です。
      1日3回に分けると飲み忘れたり、飲む時間を気にすることでストレスを感じてしまうこともありますので、薬とは前後2時間あけられる時間帯を決めて、一回でまとめてお召し上がり下さい。

      また、夏場は水分が不足してクレアチニン値が高めに出やすい時期ですので、こまめな水分補給を心掛けて下さいね。
      来週公開予定のブログで紹介しますが、e-GFRが8になるまで透析導入を遅らせた方が、透析導入後の生命予後が良いという研究結果もあるようです。
      検査結果を気にしすぎてストレスが強まるとクレアチニン値も高めに出てしまうこともありますので、ゆったりとリラックスした気持ちで人間ドックを受診して下さい。
      過度の運動もクレアチニン上昇の原因になりますので、ドック受診前はお控え下さい。

  • […] 先日のブログでクレアチニン値が当てにならない場合があることを書きましたが、 先日は透析に入ったお客様から 「きよらを飲んでいるのにクレアチニンが上がってしまった」 というお声もいただき、クレアチニン値を必要以上に意識しすぎている感じを受けました。 […]

  • 錠剤を3粒づつ3回に分けて飲んでいましたが、5月8日の診察日に検査値が少し悪くなっていたため、4粒づつ3回にしてみました。
    カプセルの方が効果が高いのでしょうか。
    医師からは、むくみが出ていないのが不思議だということと、次回くらいに泌尿器科に紹介しようかと言われました。 
    シャントについては、むくみが出るまで頑張ってみようと思います。  
    ネットには、ノコギリヤシや田七杜仲などが良いと目にしますが、実際はどうなのでしょうか。 
    血糖値を沢山上げて、大きく下げるというインシュリン治療を続けていたことから、糖質ゼロにいきなり移行することは怖ろしく、現在は毎食茶碗半分くらいのご飯ですが、徐々に減らしていこうと思います。
    御社と同じ立ち位置からご指導戴けるお医者様が下関近辺におられないでしょうか。

    • 匿名さま
      コメントありがとうございます。
      カプセルの1日目安量(6粒)と同じ量の純炭粉末を摂るためには錠剤16粒が必要となりますので、カプセルへの切り替えもご検討下さい。
      さて、ノコギリヤシは利尿作用がありますし、田七杜仲は血圧を下げたり血液をサラサラにする効果があるようです。
      しかしながら、これらの症状を改善する優れた医薬品がありますし、生薬には薬効成分以外にも様々な物質が含まれており、その多くは腎臓から排泄されると考えられますので、ご利用に際しては医師や薬剤師にご相談下さい。
      また、糖質制限食による糖尿病治療を行っている病院を探してみました。
      残念ながら下関には見つかりませんでしたが、北九州市八幡西区にある「もりぞの内科」を知人に紹介してもらえました。
      https://internist-901.business.site/?fbclid=IwAR2hI9YjTD1REoMEs-2SUsedycWhR-pSMICPv58oPYxFRs4RbZVAYfbXHJA
      距離的に受診可能でしたら、相談してみてはいかがでしょうか。

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