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きよら通信バックナンバー

慢性腎臓病(CKD)で避けるべき食べ物リスト

こんにちは純炭社長の樋口です。
「腎臓病で避けるべき食べ物といったら、たんぱく質とカリウムでしょ?」と思っているあなた。
その情報では腎機能の低下は防げません。
絶対に最後まで読み進めてください!

逆に「きよら通信を精読しているから知ってるよ」というあなた。
腎臓を労わっているあなたのために、腎臓病の大敵である便秘対策を追記しました。
便秘を解消する食べ物ではなく、便秘の時に避けてみる食べ物を紹介します。

腎臓病で避けるべき食べ物とは

先日、食べる純炭きよらを7年以上飲み続けているお客様(80歳代)から、「食べてはいけない食品リストを作って」というリクエストを頂きました。

そこで今月号は、「まずこの食品は排除しよう!」というお題で、腎臓に負担の大きい食品を4項目に絞ってリストアップしました。

腎臓病の原因に関わらず、どの段階の方でも当てはまるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

避けるべき食べ物①加工肉

加工肉とは、人為的に加工処理された肉製品(鶏・豚・牛肉など)のこと。

避けるべき理由は以下の通りです。

腎臓に負担をかける原因その影響
1)添加物が多いリン酸塩を使用した添加物(※)は、血管を石灰化させ、腎機能を落とします。
2)塩分が多い塩分を摂りすぎると、血圧を上昇させたり腎臓のろ過機能自体に負担をかけます。
3)不飽和脂肪酸が多い動脈硬化の原因になるため、腎臓の血管も傷つける可能性が高いです。
4)脂質が多い脂質が多く、調理過程で糖化物質(AGE)を作りやすいので、腎機能を落とします。
加工肉が腎臓病に悪い理由

(※)リン酸塩を使用した添加物については、過去のきよら通信に詳しく掲載しています。


加工肉は、以下のような商品です。

加工肉の種類腎臓に負担をかける点
ベーコン
使用する添加物(リン酸NaやpH調整剤など)が腎臓に負担をかけます。

豚バラ肉を使用するため脂質が多く、不飽和脂肪酸が多い食材です。
コーンビーフ
牛脂や植物油を添加しており、不飽和脂肪酸が多く動脈硬化の原因に。

一括表示(何を使用しているか省略されている)の添加物にも不安が残ります。
ハム(ロースハム、生ハムなど)
使用する添加物(リン酸NaやpH調整剤など)が腎臓に負担をかけます。
ソーセージ
(ウインナー、フランクフルト、サラミ、魚肉ソーセージなど)
使用する添加物(リン酸NaやpH調整剤など)が腎臓に負担をかけます。
成型肉
(レトルトのハンバーグ、サイコロステーキ、チキンナゲットなど)
肉の端材を添加物を使用して固めており、使用する添加物が腎臓に負担をかけます。
脂肪注入加工肉
(コンビニのフライドチキン、赤身肉に脂肪を注入した加工霜降り肉など)
食感を柔らかくジューシーにするために脂や調味料などの添加物を注入しています。

不飽和脂肪酸が多く動脈硬化の心配があります。

加工肉から腎臓を守る”解決策”

ハムやソーセージを食べたいときは『無えんせき』や『無添加』と書いてあるものを選びましょう。

リン酸塩不使用、と謳っているものは腎臓病にも安心です。

探してみると、意外と大手メーカーからも出ています。

トップバリュのフリーフロムブランドの商品はリンの含有量が記載あり。
セブンプレミアムの商品には、リン酸塩を使用していないと記載あり。

ただし、これらの加工肉は、塩分が多いので食べ過ぎには注意しましょう。

お肉を食べるなら、味付け等をしていない生肉(できれば国産)を買ってきて自分で調理して食べるのが腎臓病には一番安心です。

避けるべき食べ物②ねり物

ねり物とは、海産物(魚などの魚介類)を原料にして加工した食品です。

加工肉と同様に添加物(無機リン)や、塩分が多く、腎臓の血管を固くしてしまいます。

ねり物はこんなものです。

ちくわ
はんぺん
つみれ、すり身
さつま揚げ
蒲鉾
(かに風味かまぼこ、笹かまぼこ等)

ねり物から腎臓を守る”解決策”

原材料名を見ても「無機リン」とは書かれていないので、素人が見分けるのは困難です。

どうしても食べたい場合は、添加物不使用(無添加)でつくられた商品を探してください。

おでんを食べるときは、焼き豆腐、餅巾着、ゆでたまご、こんにゃく、大根なら腎臓病には安心です。

お肉と同様、魚介類を食べるときは、味付けをしていない生魚(できれば国産)を買ってきて自分で調理して食べるのが腎臓病には一番安心です。

※添加物(無機リン)については、過去のきよら通信で詳しく取り上げています。

腎臓病で、特に避けたい無機リンの使用が疑われる添加物は

・かんすい
・酸味料
・調味料
・乳化剤
・pH調整剤
・膨張剤
・イーストフード

これらの原材料名が表記されている商品は、ご注意ください。 
腎臓病で注意すべき添加物名

避けるべき食べ物③電子レンジ調理が必要なもの

便利で簡単に食べられる冷凍食品やレトルト食品は、電子レンジ調理をするものが多いですよね。

しかし、電子レンジ調理をすると、焦げ目がつかなくても腎機能を落とす糖化物質(AGE)が沢山作られてしまいます。

特に揚げ物を電子レンジで温めなおすのは避けていただきたいです。

電子レンジ調理から腎臓を守る”解決策”

電子レンジ加熱以外を選ぶ
お惣菜はチンするより、トースターで焼く、湯煎、鍋やフライパンでの再加熱へ工夫してみましょう。
そのまま食べる
『習慣的になんとなく電子レンジを使う』のは意識して辞めてみませんか。
そのままでも大丈夫なお惣菜はチンせず食べましょう。
冷凍食品を避ける
冷凍食品は電子レンジ加熱を前提に作られており、AGEのリスクが高くなります。
冷凍食品を利用する場合は自然解凍で食べられる物のみにする(電子レンジ調理が不要な商品を選ぶ)のが無難です。
食材の下ごしらえや調理も電子レンジを避ける
野菜や肉を調理するときも、電子レンジでなくては作れないという事は、きっとないはずです。
肉や野菜の下拵えも、茹でたり蒸すなどの調理方法を用いるよう工夫できると腎臓には◎です。
電子レンジ調理をなるべく短時間にする工夫
冷凍庫から出したばかりの物を電子レンジ調理すると、長時間高いワット数で加熱する必要があります。
あらかじめ冷蔵庫などで解凍してからチンするようにすれば、加熱時間を短くできます。
電子レンジ調理を減らして腎臓を守る方法

電子レンジ調理は腎臓病の大敵ですので、使う頻度を減らすことができれば、腎臓が喜びます。

なるべく使わないように工夫する余地はあると思いますので、ぜひ挑戦してみて下さいね。

避けるべき食べ物④異性化液糖を使用した食品

異性化糖とは、トウモロコシなどから作ったでんぷんを加工した甘味料の事です。

・ブドウ糖果糖液糖
・果糖ブドウ糖液糖
・高糖化液糖

ブドウはひらがな表記の場合もありますが、原材料名に上記のような名称で書かれています。

これらは、安価に大量に作ることができるため、多種多様な加工食品に使用されています。

この甘味料が体内に入ると、ブドウ糖の10倍も糖化物質(AGE)を作りやすいので、全身が老化しやすくなり、腎臓のろ過機能も落としてしまいます。

異性化糖はこんな食品に入っています。

清涼飲料水(ジュース・スポーツドリンクなど)
チューハイ
安価なケーキや菓子パン
安価なスイーツ
異性化糖が多く含まれる食品例

異性化液糖から腎臓を守る”解決策”

甘い物は、量より質を重視し、選び方を工夫するのがおすすめです。

甘い物を食べたい時は旬の果物を少しだけ食べる。(食べ過ぎはカリウムが多いので気を付ける)
添加物を使用していない安心できるお店で買ったスイーツを、少しだけ食べる。
無糖ヨーグルトに異性化糖を使用しないジャムやはちみつを自分でかけて食べる
腎臓病の人が甘い物を楽しむ方法

慢性的な便秘がある時に注意する食べ物

便秘は慢性腎臓病や心血管病のリスクを高めます。便秘解消のために食物繊維や発酵食品を食べているのに、「なかなか便秘が治らないな~」と思ったら。便秘を起こしやすい食べ物を2週間ほど絶ってみてください。

便秘を起こしやすい食べ物①:タンニン

タンニンは柿やお茶、コーヒー、ワインなどに多く含まれます。

タンニンは腸の中でたんぱく質と結合して特殊な膜を作ります。この膜は腸の表面に張り付いて下痢や軟便を改善する作用があるのですが、逆に、腸の動きを悪くして、便秘の原因になることも知られています。

便秘を起こしやすい食べ物②:グルテン

グルテンフリー食品という言葉を聞いたことはありませんか?

グルテンは小麦に含まれる成分なので、パンや麺類(うどんやパスタ)など様々な食品に含まれています。グルテンに対して過敏に反応してしまう体質の場合、腸に炎症が起こって便秘になることがあります。

対策:2週間怪しい食べ物を絶ってみる

グルテン過敏症と診断されたテニスプレーヤーのジョコビッチが、厳格なグルテンフリー生活を2週間体験したときの話は有名です。グルテンを2週間絶ってみたところ、14年間悩まされた夜間の鼻づまりが無くなり、睡眠の質が良くなって、体が軽くなり、活力が湧いてきたとのこと(出典:ジョコビッチ著、ジョコビッチの生まれ変わる食事-あなたの人生を激変させる14日間プログラム)。

タンニンやグルテンを2週間絶って体調の変化を感じたら、今度は元の食事に戻してみてください。
「絶っている時の方が体調が良かった」と感じたら、その食べ物が原因である可能性大です。

たんぱく質や生野菜・果物は大丈夫?

インターネットで腎臓病の食事について調べると、「たんぱく質とカリウムが多い生野菜や果物はダメ」という情報が多いですが、腎臓病患者全員に当てはまる訳ではないので注意が必要です。

医師の指示がないのに、自己判断でたんぱく質やカリウムを制限すると、逆に健康を損なう恐れも。

たんぱく質が足りない高齢者は、透析になるリスクよりも、筋肉が減って寝たきりや車椅子生活になってしまう(サルコペニア)リスクが高くなってしまいます。

カリウムが心配で野菜や果物を避けると、食物繊維が不足して腸内環境が悪化し、便秘や尿毒素によって腎機能が低下してしまいます(但し、血液検査で高カリウム血症の指摘がある場合は制限が必要です)。

たんぱく質やカリウムは医師に相談が必要なので、まずは、今回紹介した4つの食べ物をなるべく選ばないように工夫してみてはいかがでしょうか。

ひと工夫で腎臓への負担を減らせます

ゆっきーも健康が気になるので、今回紹介した食品はできるだけ食べないようにしています。

また、普段も無理しすぎない程度に、こんな事を実践しています。

ハムが食べたいときは、鶏むね肉で自家製サラダチキンをつくってみる。

添加物の少ない食材選びを心掛ける。

※ゆっきーが選ぶのは無添加シーチキン!
冷凍ご飯を温めなおすとき、半日かけて冷蔵庫で解凍してからチンする。
作り置きのお惣菜も、メニューによっては温めずに常温で食べる。

慣れてきたら、意外と簡単だと気付くこともあると思いますので、ぜひ挑戦してみて下さいね。

本内容は、2023年9月に郵送した「きよら通信Vol.51」に加筆修正しています。

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この記事を書いた人
ゆっきー

美味しいものを食べることと、山登りが趣味の”ゆっきー”です。
きよら通信やブログはゆっきーがお届けしています。
また、お電話で商品をご注文のお客様は”ゆっきー”が電話対応させていただくことも。お客様に安心してご購入いただくことを信条としていますので、ご相談から世間話までお気軽にどうぞ♪いつも元気と笑顔がモットーです( *´艸`)

「慢性腎臓病(CKD)で避けるべき食べ物リスト」への6 件のフィードバック

  • 匿名(ブログに頂戴したコメントは原則として匿名で公開させていただいております) より:

    いつもメールマガジンありがとうございます。食べ物リスト、写真とセットなので、頭に入りやすくわかりやすいです。腎臓の血管を固くしてしまう食べ物を好きでとってしまっていたので、買い物する前に思い浮かべるようにします!腎臓だけではなく肝臓にも影響する内容なので、便利なたべもの=添加物って感じがよくわかりました。

    • 匿名さま
      いつもメールマガジンをごらんいただき、ありがとうございます。
      今回配信したきよら通信のweb版では、配布している紙のきよら通信より詳しい説明を載せております。
      腎臓に負担がかかる食べ物は、私たちの身近に溢れていますね。
      どんなものが良くないのか?知った上で選ぶようにすると腎臓も喜ぶと思います。
      添加物(無機リン)やAGEを摂りすぎないように気を付けてお過ごしくださいませ。

  • 匿名(ブログに頂戴したコメントは原則として匿名で公開させていただいております) より:

    私は夕食のみセブンミールのおかずセットを毎日チンして食べています。これはいけないことですか?お知らせください。

    • コメントありがとうございます。
      電子レンジの話題を書くと必ず同じ質問を頂戴しますが、「そんなこと知らなかった」「もっと早く知りたかった」というお声も頂戴するので、話題提供させていただいている次第です。
      さて、電子レンジで加熱するとAGEは確実に増えると思います(自然解凍で食べることができる冷凍食品が増えているのはAGE対策なのか?と思うこともあります)。
      しかし、電子レンジが便利であることも事実です。
      そこで、AGEのリスクを知った上で、電子レンジのベネフィットと天秤にかけて、どちらを選択するか?を判断することが大切だと思うのです(後になって、そんなこと知らなかったと後悔しないように)。
      とは言うものの、判断するための物差しが必要だと思います。
      そこで、体内のAGE量を測定してみることをおすすめしています。
      もし、年齢相応のAGE量であれば電子レンジ料理はあまり気にする必要がないと思います。
      AGE測定ができる施設は下記URLで紹介されています。
      https://www.ages.jp/%E5%B0%8E%E5%85%A5%E6%96%BD%E8%A8%AD/

  • こんにちは。いつも楽しくためになる情報をありがとうございます。腎臓に負担をかけない食品添加の記事はとても参考になりました。中でも電子レンジはあまり良くないとのこと。私は毎朝職場で朝食を取りますが、低タンパク米を温めるのに電子レンジを使います。とても心配です。大丈夫ですか?

    • コメントありがとうございます。
      さて、湯せんで温めるのに比べれば、電子レンジ加熱の方がAGEはできやすいと思います。
      但し、温める食材によって生成されるAGE量は大きく違ってきます。
      ご質問いただいた「低たんぱく米」の場合、心配するほどのAGEはできないと考えています。
      なぜなら、元々の炊飯温度が100℃で、AGEができ難い低温ですし、たんぱく質が少ない上に水分を多く含む食材ですので、電子レンジで加熱しても健康を害するほどのAGEは生成されないと思います。
      一方、揚げ物などは元々の調理温度が高い上に、水分も抜けているので、電子レンジで加熱すると多めにAGEができてしまいます。
      電子レンジで食品を加熱する際には、以下の内容を知っておくと判断しやすいと思います。
      1)元々の料理温度(油で揚げたもの、直火で焼いたものは元々AGEが多く、電子レンジ加熱で更にAGEが出来てしまいます)
      2)水分量(水分量が多い食材はAGEができにくい食材です)
      3)たんぱく質と糖質の量(AGEはたんぱく質と糖質が結合して作られるので、どちらか一方が無ければAGEは生じません)

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