インフルエンザ、慢性腎臓病患者はココに注意!
こんにちは純炭社長の樋口です。
2024年最後のメルマガ&ブログは年末年始の注意点をお伝えします。
「きよら通信2024年12月号:腎臓によい年末年始、飲酒、塩分、風邪薬に気を付けよう」と共にお役立ていただければ幸いです。
目次
風邪を治せる風邪薬はナイ!、インフルエンザを治せる抗インフルエンザ薬はアル!
2024年の年末、インフルエンザが猛威を振るっています。
朝起きたら喉が痛くて、熱を測ると高熱。
コロナ?インフルエンザ?
病院に行くべきか?様子をみるべきか?
そんな時は迷うことなく病院に行きましょう!
もし、インフルエンザだった場合、発熱から48時間たってしまうと薬が効かなくなってしまいます!
今回は、腎機能が低下した状態でインフルエンザに罹ってしまった時の注意点をご紹介しますね。
発熱したら48時間以内に抗インフルエンザ薬で治療する
「風邪に効く風邪薬はない」と言われますが、これは本当です。
風邪薬は、風邪の原因ウイルスを攻撃する成分は入っていません。
風邪の症状(発熱、咳、鼻水など)を緩和する対症療法の成分で出来ているのが風邪薬です。
熱を下げたり筋肉の痛みを緩和するエヌセイズという成分が腎機能を低下させることが知られています。
一方、抗インフルエンザ薬は文字通りインフルエンザウイルスを直接攻撃する成分で出来ています。
発熱した直後(48時間以内)はウイルス量が少な目なので、この期間に抗インフルエンザ薬で治療すれば、(個人差はありますが)翌日には熱が下がった元気になることもあります。
エヌセイズのような成分は入っていないので、慢性腎臓病にとっては風邪薬よりも安心できる薬かも知れません。
インフルエンザ患者の同居家族への予防的投与も可能
抗インフルエンザ薬は予防的に使うこともできる(※)ので、同居の家族がインフルエンザの診断を受けた48時間以内に服用することで、家庭内にインフルエンザがまん延することを防ぐことができます。
※予防目的で服用できるのは、65歳以上の高齢者、腎機能障害者、慢性心疾患、慢性呼吸器疾患、糖尿病など代謝性疾患など、重症化リスクが高いと判断される人が対象です。
大切なのでもう一度書きます。
治療も予防も48時間以内の治療開始が必要です!
慢性腎臓病患者が注意すべき抗インフルエンザ薬
タミフル(飲み薬)とラピアクタ(点滴薬)は腎機能に応じて薬の量を調節する必要があります。
病院でタミフルを処方されたり、ラピアクタを点滴されそうになったら、必ず「腎機能が低下している」旨を医師や看護師、薬剤師に伝えてください。
腎機能を気にせずに使える抗インフルエンザ薬
薬の名前 | 形状 | 服用方法 |
ゾフルーザ(飲み薬) | 飲み薬 | 1回の服用でOK |
イナビル(吸入薬) | 吸入薬 | 1回の吸入でOK |
リレンザ | 吸入薬 | 【治療の場合】1日2回、5日間 【予防の場合】1日2回、10日間 |
~お正月コラム~
正月の白い悪魔…?餅を喉に詰まらせない方法
毎年、餅による窒息死は300人ほど出ており、その約半数は1月とのこと。
餅を食べる機会が多いお正月。
餅を喉に詰まらせない方法と、喉に詰まった時の対処法をご紹介します。
餅が喉に詰まってしまった時の対処方法
もし、餅が喉に詰まってしまった場合は命にかかわります。
出典元の記事に餅を吐き出させる方法のイラストや写真があるので、覚えておくと安心ですよ。
強く咳き込んで吐き出す
息ができているか?声が出るか?咳ができるか?を確認します。
咳ができる場合は強く咳き込んで吐き出させます。
咳ができず、声も出せない場合は窒息している可能性が高いので、119番通報するとともに、背中を叩いて吐き出させる方法を試みます。
背中(肩甲骨と肩甲骨の間)を強く、吐き出すまで、ためらいなく叩き続ける!
「叩きますよ!」と声をかけてから、手のひらの付け根部分で、相手の背中の肩甲骨と肩甲骨の間を強くバンバンと叩きます。
痛いのでは?などと考えずに、ためらいなく強く叩き続けることがコツだそうです。
これで吐き出せない場合は、次にお腹を突き上げる方法を試します。
相手を立たせて背後にまわり、腹部を手前上方に突き上げる(幼児や妊婦はダメ!)
背中を叩いても餅を吐き出せない場合には、お腹を圧迫する方法を試します(この方法は幼児や妊婦には使えません)。
相手を立たせて背後に回ります。
背後からウエスト付近に両手を回して、片手を握り、握ったこぶしの親指で「へそ」と「みぞおち」のあいだ付近を探ります。
反対側の手はこぶしを包むように握り、素早く手前上方に引き上げます(出典元のイラストをご覧ください)。
この方法を試した時には、内臓を痛めてしまっている場合があるので、必ず救急隊員に「腹部を圧迫した」と伝えましょう。
出典:救急蘇生法(日本医師会)
一人暮らしの場合は自分で腹部を圧迫する
周りに救助者がいなくて、背中を叩いてもらえない時には、自分の両手を使って、「へそ」と「みぞおち」のあいだを上方に圧迫します。
この方法で餅を吐き出せた場合でも、内臓が傷ついている可能性があるので、病院で診てもらいましょう。
出典:「周りに人がいない場合はどうする?」(ウェザーニュース)
転ばぬ先の杖
2024年最後のメルマガとブログは「インフルエンザに罹ったら…」とか「餅を喉に詰まらせタラ…」とか、縁起でもない話題となってしまいましたが、これも「転ばぬ先の杖」とご理解ください。
さて、2024年12月28日(土)~2025年1月5日(日)は年末年始の休業期間となります。
本年も「食べる純炭きよら」をご愛顧いただき誠にありがとうございました。
新年は1月6日(月)9時から営業を開始します。
2025年も何卒よろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください。
- この記事を書いた人
- 純炭社長:樋口正人
株式会社ダステック代表取締役社長。
1985年3月:千葉大学大学院理学研究科生物学専攻 修了
1985年4月:中外製薬株式会社入社。新薬研究所配属腎性貧血治療薬エリスロポエチン(ESA製剤)の創薬に従事。
1998年4月~2001年3月:通産省工業技術院生命工学工業技術研究所(岡修一先生)技術研修員
1999年4月~2008年3月:筑波大学先端学際領域研究センター(山本雅之教授)客員研究員
2007年4月~2014年3月:金沢医科大学非常勤講師
2007年10月:中外製薬退社
2009年5月:株式会社ダステック設立
2015年5月:純炭粉末の米国特許取得(ADSORPTION CARBON, AND ADSORBENT Patent No.: US 9,034,789 B2)
2015年5月:純炭粉末の日本特許取得(吸着炭及び吸着剤 特許第5765649号)
「出す健康法」で健康寿命を延ばすのが夢!
最近は「腎臓にやさしい純炭社長食堂」のシェフとして社員さんの昼食を調理しています(笑)。