19歳、腎臓病の愛猫ちゃんが自分から食べにくるものとは?
こんにちは。
純炭社長の樋口です。
今日はとても嬉しいお知らせが届いたのでご紹介します。
メールをくださったのは19歳の腎臓病猫ちゃんの飼い主さまです。
ペットを飼っていない方は「猫も腎臓病になるの?」と思うかもしれませんが、実は、7歳以上の猫の死亡原因トップは腎臓病なんです(死亡原因の約36%が腎臓病。ちなみに2位はがん。出典:日本アニマル倶楽部資料)。
人間の腎臓病のように血液透析ができる動物病院は少なく、通常は点滴やリン吸着剤、プロスタサイクリン誘導体薬や炭・ゼオライトなどの吸着系サプリメントが使われています。
今回メールを下さった飼い主様も、各種薬剤やサプリを2カ月間飲ませても症状は改善しなかったのに、「フラフラで気持ち悪そうな愛猫に藁をもつかむ思いで・・・・・・ところが、飲ませて2時間後にはスッキリ顔になり、その後の尿の臭いも戻ったのを目の当たりにして、泣いちゃいました!」と、愛猫ちゃんを本当に愛している様子が伝わってきて、弊社のスタッフももらい泣きしちゃいました(笑)。
食べさせ始めて半月後の血液検査では140 mg/dL近くあったBUNが80台にさがり、愛猫ちゃんが自分から「食べたい!」と要求してくるようになったとか。
他の腎臓用サプリメントは飼い主様が準備しだすと逃げていくのに、自分から欲しがるということは、今の愛猫ちゃんの身体が欲している証拠なのでしょうね。
そういえばNHKの「ダーウィンが来た!」で炭を食べるサルが紹介されていました。アフリカのザンジバル島に住むレッドコロブスというサルは、アルカロイドという植物毒を持つ花や葉を食べます。レッドコロブスの肉を食べた犬が死んでしまうほど、体内に毒素が溜まっているそうです。焼畑や山火事で出来た炭を食べて、毒素を体内に入らないようにするとは、動物の本能というか知恵には驚かされますね。
さて、飼い主様に食べさせ方を聞いてみたところ、体重4.6 kgの愛猫ちゃんに、カプセル1粒分の中身を腎臓病用のウェットフードをベースに作ったペーストに混ぜて、寝る前に食べさせているそうです。
ペットフードにはウェットタイプとドライタイプがありますが、「本来は肉食の猫は糖質が少ないウェットタイプがおススメ」と獣医さんのブログに書かれていました。駄菓子菓子、簡単だからという理由で糖質が多いドライタイプの餌だけを与えている飼い主さんも多いとか。
そこで、ドライタイプの餌の糖質量は?と思い、フランスに本部がある有名ペットフード会社のホームページを覗いて見ると・・・・・・・・・
成分表に糖質も炭水化物も書かれていない!(驚)(@_@;)
ざっくり計算してみると100 g中に
・炭水化物:45.3 g(糖質32.9 g、食物繊維12.4 g)
・たんぱく質:25g
・脂質:11 g
・残りは水分やビタミン・ミネラル類
らしい。
本来は肉食の猫なのに、なぜ糖質が多いドライタイプの餌が作られたのか?
その答えは人間のファーストフードと同じく、「安く作れて、手っ取り早く満腹になる」という理由のようです。そのせいなのか、糖尿病の猫が増えているとか。
人間の場合、血液透析導入の原疾患第一位は糖尿病なので、もともと腎臓の修復能力が弱い猫にとっては、人間以上に高血糖やAGE(糖化物質)は大敵なのかも知れませんね。
水を飲む量が増えて、オシッコの量が増えていたら、糖尿病や腎臓病のサインかもしれないので、大好きな愛猫ちゃんと1日でも永く一緒に居るために、血糖値やクレアチニンの値を測定してもらって下さいね。
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- この記事を書いた人
- 純炭社長:樋口正人
株式会社ダステック代表取締役社長。
1985年3月:千葉大学大学院理学研究科生物学専攻 修了
1985年4月:中外製薬株式会社入社。新薬研究所配属腎性貧血治療薬エリスロポエチン(ESA製剤)の創薬に従事。
1998年4月~2001年3月:通産省工業技術院生命工学工業技術研究所(岡修一先生)技術研修員
1999年4月~2008年3月:筑波大学先端学際領域研究センター(山本雅之教授)客員研究員
2007年4月~2014年3月:金沢医科大学非常勤講師
2007年10月:中外製薬退社
2009年5月:株式会社ダステック設立
2015年5月:純炭粉末の米国特許取得(ADSORPTION CARBON, AND ADSORBENT Patent No.: US 9,034,789 B2)
2015年5月:純炭粉末の日本特許取得(吸着炭及び吸着剤 特許第5765649号)
「出す健康法」で健康寿命を延ばすのが夢!
最近は「腎臓にやさしい純炭社長食堂」のシェフとして社員さんの昼食を調理しています(笑)。