クレメジンについての正しい知識を!

投稿日: カテゴリー ■純炭粉末について, ■腎臓病について
腎臓病の処方薬、球状吸着炭のクレメジン

こんにちは。純炭社長です。今日はクレメジンについてのお話です。

クレメジンはこんな薬だと勘違いをされているお客様がいらっしゃいます。

竹炭を毎日食べるのはかえって腎臓病が悪化する可能性があります。
竹炭は有害物質が含まれるので腎臓に負担が・・・

腎不全治療薬のクレメジンは炭だから竹炭とかそんなものなんでしょ?
クレメジンにはカリウムやリンが含まれているんでしょ?
カリウムやリンが高いからクレメジンを飲めばいいんでしょ?

↑実は、これらは『クレメジン』に関する、大きな間違いです!!

クレメジンは「クレラップ」で知られる(株)クレハが創製した画期的な医薬品で、「三共」が販売し、現在では田辺三菱製薬に引き継がれている腎機能の悪化を抑える唯一の医薬品です。

クレメジンの材料は竹のような植物ではなく、「石油系炭化水素由来の球形微粒多孔質炭素を高温にて酸化および還元処理して得られた球形吸着炭」です。
真球上のとても細かい吸着炭が詰まっています。
腎臓病の進行を抑える医薬品ですから、腎不全患者では摂取制限を受けるリンやカリウムは含まれていません(弊社での測定データ)。
クレメジンにリンが含まれていると思い込んでいる人は竹炭と勘違いしているのでしょうね。
クレメジンはインドール化合物(腎臓に負担をかける尿毒症の原因と考えられている物質)やAGEを吸着するというデータが確認されています。

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クレメジンはこんな薬!
真空状態のスティックを空けると・・・
こんな”球状”の炭がぎっしり入っています。
腎臓病の処方薬、球状吸着炭のクレメジン

↑分かりやすい様に、爪楊枝の頭を並べてみました。小さな球体状の炭の粒がたくさん。この医薬品の球状吸着炭は、安価な竹炭とは違い、石油から高純度で粒のそろった炭を作っているのですからお値段もそれなりです。1グラム当たりの薬価(医薬品の値段は国が決めます)は84.4円。一日の服用量は6グラムですから84.4×6=506.4円。30日(1か月)では15,192円になります。

クレメジンという球状吸着炭を丸く固めた速崩錠
↑ちなみに、最近では(2018年1月発売)速崩錠という固めた状態のクレメジンも発売されています。一粒で500mg×4錠(計2g)入りで薬価は1錠47.80円(500mg1錠)舌の上で水分を含ませると、ホロホロと崩れていき、崩れたところで飲みこみます。


↑その他、先発薬『クレメジン』のジェネリック、マイラン製薬の『マイラン』や日医工の『球形吸着炭細粒包』があります。(この写真はマイラン)
クレメジンと同様にインドール化合物を吸着しますが、AGEの吸着効果に関するデータはないようです。

クレメジンは、尿毒素の1種であるインドールを腸管内で吸着し便として排泄します。
インドキシル硫酸とは、食事由来のタンパク質から産生されるもので、通常腎臓から排泄されるが、慢性腎不全(CKD)の患者では、排泄されず体内にたまってしまいます。体内のインドキシル硫酸濃度が高いほど生命予後が悪いことが報告されています。(参考文献※1)

しかし、クレメジンではカリウムやリンは吸着できません。カリウムやリンを吸着する医薬品は炭ではない別のものです。(カリウム吸着剤はアーガメイト、カリメイトなど、リン吸着剤はレナジェル、フォスブロックなどがあります)
腎機能低下が進むと血中のカリウムやリンの濃度がうまく調節できなくなり、過多になると心臓に負担がかかり注意が必要です。だから、野菜果物(カリウムが多い)や乳製品(リンが多い)を控えなさいと腎臓病が進行すると、そのうち言われるようになるんですね。

 

余談ですが、腎不全治療には使えませんが「薬用炭」という医薬品もあります。
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薬用炭の原料は、「マレーシア、日本、北米産の広葉樹を炭化したものをガス(水蒸気)賦活法により活性化したもの」と書かれています。具体的な広葉樹の種類はわかりません。

薬用炭を元素分析すると、竹炭同様、リンやカリウムのみならず植物に多く含まれる金属元素が検出されます。

しかし、薬用炭は農薬などの毒物を誤って飲んでしまった時の解毒剤として使われることが多いため、投与期間も短期間であり、多少の不純物が含まれていたとしても問題にはならないようです。薬価は非常に安く、1グラムで8.1円です(もちろん腎臓病には使えません!)

※参考文献
1)barretp FC et al. Clin J Am Soc Nephrol.2009;4:1551-8

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純炭社長

投稿者: 純炭社長

純炭粉末の(株)ダステック代表取締役社長。中外製薬で腎性貧血治療薬エリスロポエチン(ESA製剤)の創薬に携わった後に、ESA製剤が不必要になる世の中(すなわち腎臓病が無くなる世の中)を目指して47歳で起業しました。元金沢医科大学腎臓内科非常勤講師。ケトジェニックダイエットシニアアドバイザー・AGE研究協会認定講師でもあります。「出す」健康法で健康寿命を延ばすのが夢! 最近は「腎臓にやさしい純炭社長食堂」のシェフとしてサラメシも提供しています(笑)。

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