暑い夏を乗り越え、腎臓を守る方法-永久保存版-│腎臓病の方におすすめの水分補給と過ごし方
暑い夏は、腎臓に負担がかかり、クレアチニン値上がりやすい季節です。
ガクンと検査値が悪くなって「透析」と言われないように、夏場の腎機能の守り方をまとめました。
いままでのきよら通信でお送りした”夏の腎臓対策”の保存版です。
2024年7月号のきよら通信の郵送の際にも”永久保存版”を同封していますので、ぜひ目につくところに貼ってご活用ください!
目次
夏に腎臓を守る!水分補給の方法
※むくみ、心臓病等による飲水制限がある場合は、医師の指示に従って下さい。
※スポーツドリンクや経口補水液を飲む場合は医師の指示を仰ぎましょう。
1) | 何を飲む? | 日常の水分補給は水やノンカフェインのお茶が◎ 例:麦茶、ルイボスティーなど |
2) | どれくらい飲む? | 食事以外で1日1.5~2リットル程度 |
3) | おすすめの飲み方 | 150 mL程度×1時間に1回×1日10回 |
1)夏に腎臓を守るおすすめの飲み物
汗をたくさんかいたり、スポーツをする際は、何をどれくらい飲んで良いのか?医師に確認しましょう。
※経口補水液やスポーツドリンクは、塩分や糖質、人工甘味料、カリウムが多い場合があります。
腎機能に不安がある場合、通常の水分補給としてスポーツドリンクや経口補水液を過度に飲むのは控えたほうが無難です。
過剰に汗をかいていない場合の水分補給には、水やノンカフェインのお茶を選んだ方が、腎臓の負担をおさえて水分補給が出来ます。
2)どれくらい飲むか
1日に飲むべき水の量には、食事に含まれる水分(味噌汁やスープなど)は含まないことに注意して下さい。
更に栄養ドリンク、健康のための野菜ジュースや豆乳、嗜好品としてのカフェイン飲料、アルコールの水分も除外して、1日に1.5~2リットル(※)飲めると◎です。
カフェイン飲料やアルコールを飲むと、利尿作用でおしっこがたくさん出てしまうので、その分の水分はさらにプラスして摂るのがおすすめです。
(※)前述の通り、医師からの飲水制限がある場合は、医師の指示に従ってください。
3)おすすめの飲み方例
一度にたくさんの水分を摂ると、すぐにおしっこに行きたくなりませんか?
人間の体は、均衡を保とうとするので、一気に水分が増えるとおしっこで排泄してしまうのです。
ですので、1回で飲む水分量は、150 mL(コップ1杯)程度にして、こまめに(1時間に1回、1日10回程に分けて※)飲みましょう。
(※)今回は、例として1時間に1回×1日10回と書きましたが、ご自身の発汗量や尿の回数や量などを考慮して調節してください。
夏に腎臓を守る!夏バテを防ぐ方法
※室外と室中の気温差が10℃を超えると、血圧上昇、自律神経の乱れが起こり夏バテが加速します。
高血圧は腎臓の血管にダメージをかけますし、自律神経の乱れは腎臓の血流量を悪くして、腎機能にダメージをかけてしまいます。
1)室外と室中の気温差を10℃以内程度に抑え、急な寒暖差を防ぐ
・エアコンの使い方
昨今の酷暑は尋常ではありません!
エアコンがぜいたく品というのは昔の話!
エアコンを上手に使って快適に過ごすのが、腎臓を守るコツです!
腎臓の負担を軽減させる上手なエアコンの使い方は以下の通り。
設定温度 | 28度を目安に設定をする。 |
湿度 | 28度でも暑い場合は、除湿モードへ切り替え、湿度60%以下に下げる。 |
その他 | 扇風機を付け、部屋の空気をかき回すようにするとエアコンの効き目がより効率的です。 |
2)体に寒暖差を感じさせない工夫をする
エアコンや扇風機で室内の温度と湿度を整えたら、次は、お出かけ時の服装や装備にもひと工夫してみて下さい。
汗を吸ってくれる綿の下着を愛用している方もいるかもしれませんが、外出で汗をかく心配がある場合はお勧めしません。
なぜなら、汗で濡れた下着のまま涼しい屋内で過ごすと、必要以上に体温が奪われてしまい、体への負担となるからです。
急激な温度変化を感じることが夏バテの原因となりえます。
お出かけの際は、服装や日よけアイテムを工夫して夏バテを防いでくださいね。
ユニクロのエアリズムやドライEXなど、各社が新素材を使った商品を販売しているので、どれを選べば良いのか迷ったときには、店員さんに聞いて見てくださいね。
夏に腎臓を守る!体を休める方法
※とにかく暑い時期に無理は禁物!疲れを感じる前に、質の良い睡眠をとるのがポイントです。
睡眠の質が悪いと、透析へのリスクが上がるという報告(※)もあります。
熱帯夜で寝不足が続かないように、ゆっくり眠れる環境を整えてくださいね。
(※)出典:慢性腎臓病患者の睡眠の質と時間が透析導入のリスクに(大阪大学)
おわりに
暑い夏は、ぐったり体が疲れてしまいその結果、腎機能にも負担がかかります。
1)上手な水分補給
2)服装やエアコンで上手な体温調節
3)しっかり体を休める安眠
この3つを夏のキーワードにして、腎機能を守ってくださいね。
【配布版】
(2024年7月号の付録として配布したものです)
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- この記事を書いた人
- ゆっきー
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