慢性腎臓病(CKD)の人は、冬のかくれ脱水に気を付けて
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きよら通信担当のゆっきーが、腎臓病の人が、この時期気を付けたい『かくれ脱水』についてお届けします。
目次
寒い時期の腎臓病の注意点
クレアチニン値が上がりやすい夏を乗り越えてホッ…としているところすみません。
実は冬場でも油断していると腎機能を落としてしまう事があるので要注意なんです。
だんだん寒くなるこの時期から冬場の注意点を予習して対策しましょう♪
脱水に注意するのは夏だけではない
夏場は汗をかくので、脱水になるのはわかるけど、冬の脱水って言われてもピンときませんよね。
寒くなるこの時期は…
・汗をかかないから
・喉が渇かないから
・寒くてトイレに行くのが億劫
そんな理由で水分摂取を怠ってはいませんか?
冬場は空気が乾燥しているので、呼吸をしているだけでも水分が失われています。
【参考】冬こそ注意しよう! その不調、かくれ脱水かも!? -サワイ健康推進課
あなたは脱水になってない?
寒くなるこの季節、以下に当てはまる項目はありませんか?
やってみよう!簡単かくれ脱水チェックリスト
1) | 口の中がネバつく |
2) | 唾液が出ない |
3) | 肌が乾燥する |
4) | 肌がかゆい |
5) | おしっこが濃い |
6) | 足がつる |
7) | 手足が冷える |
8) | トイレの回数が減っている、便秘 |
これらの症状は、一見関係なさそうですが、すべて体からの脱水のサインです。
肌の状態でも脱水が分かる
他にも簡単な脱水チェック方法があります。
腕の皮膚をつねり離しても3秒以上その後が残る人は、脱水状態に陥っている恐れがあります!
体内の水分量が減ると体液が濃くなって血液がドロドロ状態になり、全身の血管が詰まりやすくなってしまいます。
腎臓は細かい血管が沢山集まって血液をろ過する臓器ですから、ドロドロ血液が腎臓を通過しようとすると、腎臓が悲鳴を上げてしまいます。
ほかにも脱水でこんなダメージが
鼻やのどの粘膜が脱水により乾燥すると、そこで防げていたはずのウイルスが体内に侵入しやすくなり、風邪の原因(菌やウイルス)に侵されやすくなります。
また、『風邪などの感染症が原因でクレアチニン値が上がってしまう』という論文もあり、腎機能が不安な人は要注意です。
ほかにも便秘の原因や、体温調整がうまくいかなくなる、老廃物の排泄が滞る、など…悪いことばかり。
【参考】
・感染症対策は『のど・鼻の加湿』がポイント! -小林製薬
・腎臓の感染症 -MSDマニュアル家庭版
冬のうっかり脱水から腎臓を守る方法
賢く無駄なく水分摂取をする方法は・・・
1) | 食事以外から1.5~2L水分を摂る |
2) | 腎臓によい飲料は、水、白湯、ノンカフェインのお茶が最適 |
3) | 1時間に1回、コップ一杯(180ml程度)ずつチビチビと飲む |
4) | 飲水を意識できるよう、アラームをかけたりスマホのアプリを使う |
5) | カフェイン飲料(コーヒーや緑茶など)やアルコールを飲む場合は、同じ量の水をプラスして飲む |
※但し、水分制限がある方やむくみがある場合は医師に確認してください。
1度にたくさん水分を摂ると、せっかく飲んでも体に吸収できない分はおしっこからすぐに出て行ってしまいます。
ですので、1回にコップ1杯程度ずつチビチビ飲むのがコツです。
また、コーヒーや緑茶等のカフェインの入った飲み物は利尿作用があり、飲んでも尿として水分が出て行ってしまいます。
カフェイン飲料は飲水量にカウントせず、出ていく分をプラスして水を飲むのがコツです。
【参考】「腎臓の負担を減らすために、水分摂取を減らす」はNG! -日経グッデイ
部屋の湿度にも注意
室内で暖房を付けていると、空気が乾燥してしまい、湿度が20%程まで低下してしまいます。
空気が乾燥していると、ウイルスが空気中を舞いやすくなり、風邪などにかかりやすくなります。
冬の空気の乾燥から腎機能を守るには・・・
1) | 加湿器を使う |
2) | 洗濯物を室内で干す |
3) | こまめに喚起をする |
4) | マスクを付ける |
加湿器を使ったり、洗濯物を室内で干せば、エアコンによる乾燥から部屋の湿度を回復させることができます。
また、締め切った部屋でエアコンを使い続けると、部屋の中の湿度はどんどん低下するので適度に喚起をしましょう。
自宅以外では、マスクを使うのがオススメです。
マスクを付けることで、鼻やのどの粘膜を乾燥から守り、ウイルスなどの侵入を防ぎます。
また、乾燥して空気中に舞っているウイルス等が体に侵入するのを未然に防ぎます。
感染症でクレアチニン値を上げない為にも、自分の免疫機能を落とさないよう粘膜を大事にしましょう。
これらを心掛けて、室内と体の粘膜(鼻・喉)の乾燥を遠ざけて腎機能も守りましょう。
急な風邪(などの感染症)での注意点
市販の風邪薬(総合感冒薬)には腎機能に負担をかける成分が含まれる物があります。
解熱鎮痛成分としてNSAIDs(エヌセイド)が含まれないアセトアミノフェンだけの薬を!
薬局で購入するときは、薬剤師さんに腎機能に不安がある事を伝え、必ず確認をしましょう。
また、下痢や嘔吐などで脱水状態の場合は通常時より血圧が下がりやすくなるので、普段飲んでいる薬(降圧剤・利尿剤)は飲まない方がいい場合もあります。
あらかじめ薬を処方されたときに、体調不良時でも飲むべきか医師に確認しておきましょう。
【関連記事】腎不全状態で発熱、嘔吐、下痢、大量発汗などの体調不良時なったときは
終わりに
寒くなると、何をするにも億劫になりがちですよね。
寒さで体が冷え、体温が1度下がってしまうと免疫力は37%も下がりつまり、風邪などをひきやすくなってしまいます。
意識的に温かい飲み物をこまめに飲んで、体を脱水から守りましょう。
(2019.11月号として配布したものです)
- この記事を書いた人
- ゆっきー
美味しいものを食べることと、山登りが趣味の”ゆっきー”です。
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