慢性腎臓病予防に歯磨きのススメ
いつも食べる純炭きよらをご愛顧いただきありがとうございます。
きよら通信担当のゆっきーが腎臓病お役立ち情報をお届けします✉
目次
腎臓病予防に歯磨きのススメ
あなたは1日に何回歯磨きをしていますか? 定期的に歯科検診を行っていますか?
虫歯や歯周病を放置していると、様々な病気の原因になるということが明らかになってきています。
なんと、歯周病が進行するほど腎機能が低下するという報告もあり正しい口腔ケアは腎臓を守るためにも重要なのです。
あなたのお口は大丈夫?歯周病リスクをチェック!
下記のチェックリストがいくつ当てはまるか数えてみましょう。
しばらく歯医者さんにかかっていないな・・・という方は、歯周病注意報が出ているかもしれません。
参考:歯周病のセルフチェック(日本臨床歯周病学会)
歯周病の害は口の中だけではありません
歯周病は“歯垢”が原因で起こります。
歯に付着する黄白色のネバネバが“歯垢”です。
歯垢1㎎の中には約10億個の細菌がおり、より居心地の良さそうな体内へ入ろうと歯茎を攻撃します。
当然、歯茎側は細菌が体内に入らないように防御態勢をとるので、歯茎に炎症が起きて、膿や出血などの症状が出ます。
細菌が作り出す毒素や歯周病の病巣で作られた炎症物質(サイトカイン)が歯茎の血管から体内へ入ると、動脈硬化が悪化し腎臓病や心筋梗塞・脳梗塞リスクが高まります。
腎臓に良くないワケ①糖尿病の悪化や血糖値コントロール不良
歯周病があると、インスリンの効きが悪くなり、血糖値のコントロールがうまくいかなくなるという事がわかっています。
逆に、糖尿病があると、歯周病の発症率が2.6倍になるというデータもあり歯周病と糖尿病は相互に関係しあって、悪化が加速してしまいます。
糖尿病の患者さんが歯科治療をすると、HbA1cが約0.5%も低下するとの報告もあるんですよ。
参考:腎臓病・糖尿病に期待される歯科治療(腎臓病なんでもサイト)
腎臓に良くないワケ②血管への障害
血管が硬く詰まりやすくなる病気“動脈硬化”にも歯周病が関連しています。
なんと、動脈硬化の病巣から5種類にも及ぶ歯周病菌が見つかっています。
歯周病菌やその毒素等が歯茎から血管に入り込むと、動脈硬化を発症している血管がさらに傷つき、動脈硬化が進行してしまうのです。
また、重度の歯周病のひとは高血圧である割合が2倍も高いことがわかっています。
腎臓は細かい血管が集まった臓器なので、血管に良くない歯周病は治療した方がよさそうです。
参考:歯周病と動脈硬化(NSメディカルヘルスケアサービス)
歯周病の治療でeGFRが改善も
歯周病にかかった2グループ(腎臓病患者・腎機能正常者)に歯周病治療を
行うと、3か月でeGFRが平均4も上昇したという報告があります。
また、透析患者においては、歯周病が重度であるほど生存率が低いという悲しい報告もあります。
腎機能が低下している人は、免疫力がおちている場合があり、歯周病菌と戦うパワーが足りず歯周病が悪化しやすいという点も、この悪循環に拍車をかけているのです。
腎臓によい歯周病対策
歯周病の原因である歯垢は、粘着性が高くザッと磨いただけではきれいになりません。
毎日の歯磨きでは、以下の点に気を付けて磨いてみて下さい。
1) | 力を入れすぎないように、歯ブラシを歯にあてる(毛先がまっすぐの状態で) |
2) | 歯ブラシはなるべく細かく小刻みに動かして磨く |
3) | 歯1本あたり10~20回ブラシを動かして磨く |
4) | 1日最低1回は5分以上かけて磨く |
5) | 寝起きに水を飲む時は、増えた菌を飲みこまないように、必ず歯磨や洗口液後に飲む |
可能であれば、毎食毎に磨くのが理想的!寝る前は特に念入りに磨いてくださいね。
さらに、かかりつけ歯科医をもち、定期的にきちんと磨けているかメンテナンスをしてもらいましょう。
歯に関する雑学
(2024年4月号として配布したものです)
- この記事を書いた人
- ゆっきー
美味しいものを食べることと、山登りが趣味の”ゆっきー”です。
きよら通信やブログはゆっきーがお届けしています。
また、お電話で商品をご注文のお客様は”ゆっきー”が電話対応させていただくことも。お客様に安心してご購入いただくことを信条としていますので、ご相談から世間話までお気軽にどうぞ♪いつも元気と笑顔がモットーです( *´艸`)