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なぜ人類は健康を害するほど塩を欲してしまうのか(後編)

こんにちはゆっきーです。
前回お届けした前編ブログでは、貴重な塩を体に取り込むために、2つの臓器が進化したというお話でした。なんと、その臓器のおかげで人間のからだは2g程度の塩分摂取量でも生きていける仕組みなんです。
それにも関わらず、現代では健康を害するほど塩を摂るようになり、塩の摂り過ぎが問題化しています。

人類はわずかな塩分で生きていける


人類は、腎臓が進化したおかげで、わずかな塩だけでも生きて行けるようになりました。しかし、なぜ多くの塩を得ようとする製塩技術を必要としたのでしょうか。
日本でも、縄文人が海水から、とてつもない時間と労力をかけて塩の結晶を作り出していました。また、サラリーマンの語源はsalt(塩)とも言われ、塩が貴重品だった古代ローマ時代に塩を買うために兵士や役人に支払われた給付金に由来するのだそうです。いったいどういう背景で塩を欲するようになったのでしょうか。

食生活の変化により塩が必要に


実は、人類が農耕をはじめて食生活が変化していった頃、病気が流行ってしまいました。農耕で食糧を安定して得られるようになりましたが、今までの主食(狩猟や採集により肉や木の実などを主食にしていた時代)と違い、穀物や野菜からとれるナトリウムは、かなり少なくなっていたのです。
一方、穀物や野菜に多く含まれるカリウムが体内にたまり、心身に不調をきたすようになっていきました(血液中のカリウムが増えすぎると筋力が低下したり、不整脈や心停止につながります)。

体内からカリウムを捨てるために

そこで腎臓は、多すぎるカリウムを尿として体外に捨てようと頑張って働き始めました。
ところが、カリウムには腎臓でのナトリウム再吸収を抑制する働きがあったので、摂取するナトリウムが減ったうえに、尿に捨てられるナトリウムが増えてしまい、ナトリウム不足に拍車がかかってしまったわけです。
そこで、穀物や野菜以外の食材からナトリウムを補うために製塩技術が世界中で発達していったのだそうです。当時、塩は生命維持のためのサプリメントとして重宝されていたのですね。

腎臓の大きさは30代がピーク


30代以降、腎臓はすこしづつ小さくなり、加齢とともに腎機能は落ちていきます。人生100年といわれる昨今、自分の腎臓で天寿を全うしたいですね。
塩分過多により腎臓を疲弊させている現代人は、病気になる前から腎臓を守るために、減塩が大切です。

厚生労働省も引き下げたナトリウム摂取量


塩分摂取量過多による弊害としては、高血圧・慢性腎臓病・胃がんのリスクを高めるとされています。
厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」(2020年版)では目標摂取量を1日あたり0.5g減らすよう基準値が改訂されました。
現在では、成人男性で約7g、女性約6.5gと目標摂取量が設定されています。それでも日本は世界的に見ても塩分過多な民族と言えます。実際、世界基準(WHO)での塩分摂取量の目安は5g未満を目標としています。

外食での塩分量、困っていませんか?


スーパーやコンビニで売られている一般食品(生鮮食品は除く)には栄養成分表示として食塩相当量が表示されるようになってきましたが、「外食でも表示してくれたらよいのにな~」と思います。
ラーメン屋さんに行って「麺+具=食塩相当量3g」、「スープ=食塩相当量3g」って書かれていたらスープを飲み干したいと思わなくなるのではないでしょうか。

おわりに

減塩ラーメン
ゆっきーもついつい濃い味のものを食べすぎて後悔することがあります。塩分をとりすぎると、体がむくんだりだるくなったりして、自覚症状を伴うことも少なくありません。快楽に任せて塩分をとりすぎると、そのツケは腎臓に回ってくることを肝に銘じて注意したいと思います。

過度なカリウム制限の弊害も


最後に、カリウム制限が必要ないのに自己判断で野菜や果物を控えてしまう方もいらっしゃいます。カリウムには前述したようにナトリウムを排泄する働きがあるので、カリウム不足になると更に厳しい食塩制限が必要になります。
また、食物繊維も不足して便秘の弊害もあります。
カリウム制限は自己判断で行わずに、血液検査の結果を見ながらお医者様や栄養士さんに相談してくださいね。

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この記事を書いた人
ゆっきー

美味しいものを食べることと、山登りが趣味の”ゆっきー”です。
きよら通信やブログはゆっきーがお届けしています。
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