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【2023年版】減塩と書いてあっても要注意!慢性腎臓病で気を付けるべき減塩商品の正体とは?

良かれと思って選んでいる『減塩』商品が腎臓に負担をかけるものがあります。

そこで、腎臓病で避けるべき『減塩商品』について、解説します。

減塩って書いてあれば安心?


お客さんの声を聴いていると・・・

「私は減塩仕様の調味料を使っているから大丈夫」

というお声をお伺いします。

腎臓病が少しでも悪くならないように、制限食に取り組んでいる方が多くいらっしゃいます。

そもそも『減塩』とは

クレアチニン値が上がってきて腎機能の低下が疑われると、まず最初にお医者さんに言われることが『減塩』ですよね。

日本人の平均塩分摂取量は12gですが、腎臓病の人は6gを超えないようにと言われます。

減塩と言っていますが、正確には、食塩に含まれる『ナトリウム』の摂取量を減らすことが大切です。

巷にあふれる減塩商品の落とし穴


昨今の健康ブームから減塩の味噌や醤油やドレッシングなど、いろんな種類の商品が手に入るようになりました。

あなたの冷蔵庫にも減塩と謳っている商品が一つや二つあるのではないでしょうか。

減塩醤油とは

例えば、減塩醤油の場合、普通の醤油よりも塩分が50%少ないものを指します。

作り方は、普通の濃い口しょうゆをつくってから塩分だけ除く加工をします。

塩分濃度が高いほど食品が腐るのを防ぐことが出来るので、減塩仕様の醤油は基本的に賞味期限が普通の醤油にくらべて短くなります。

普通の醤油より手間がかかり、賞味期限が短いはず・・・にもかかわらず、安価なものや賞味期限が長いものが店頭に並んでいるのはなぜ?

ひょっとして”良からぬカラクリがあるのでは?”と思ったことはありませんか。

味気なさを補う添加物

醤油に限らず様々な減塩商品で、塩を減らしたにもかかわらずしっかりと味を感じるのはなぜでしょうか?

それは旨味を感じる為の添加物(グルタミン酸ナトリウムなど)が入っているからなのかも知れません。
保存性を高めるための添加物にはアレルギー症状や毒性が指摘されているものもあります。

本来の味噌や醤油は

そもそも、本来の味噌や醤油はじっくりと発酵・熟成させる過程で旨味が作り出されるので時間もコストもがかかります。

この手間を省こうと、早く熟成させ且つ安価に製造するために使われる添加物(甘味料もその一つ)はできるだけ避けたいですね。

そのためには成分表にカタカナやアルファベットの原料(○○剤・○○エキス)などの添加物が使われていない事をチェックして下さい。

本来の調味料の原料はシンプル

醤油大豆・小麦・食塩(できれば天日塩などの自然塩)
味噌大豆・米・塩(できれば天日塩などの自然塩)・(麦味噌の場合は麦)
みりんもち米・米麹・焼酎
米・米麹
添加物の入っていない調味料が腎臓病にはオススメ

調味料は成分表示を見る癖をつけて、シンプルな素材で作られたものを選ぶのがおすすめです。

どちらの方が腎臓がよろこぶ?

安価にするためや味を誤魔化すために、合成添加物が入った減塩の味噌汁
旬の野菜や天然の出汁(かつお節や昆布など)をつかった手作り味噌の味噌汁
腎臓が喜ぶ味噌汁はどっち?

塩分だけを気にしすぎて「減塩商品を使っているから大丈夫」と安心していたら、添加物に痛めつけられた~なんてことにならないようにしてくださいね。

天然の食材や出汁、天然塩にもカリウムやリンが入っているんじゃ?と心配になる方もいるかもしれませんが、それ以上に体に良い作用があります。

天然のグルタミン酸は腸で免疫に作用したり、疲労回復やメンタル面にも良い影響が期待できます。

減塩の”塩”ってどういう事?


ちょっと理科の授業のような話になりますが、慢性腎臓病の方には大切なことなので我慢して読んでくださいね。

栄養指導で減らしなさいと言われる食塩(塩分)の正式名称は塩化ナトリウム(NaCl)です。

そして、血圧を上げて腎臓にダメージを与えるのはナトリウム(Na)なんです。

減ナトリウム塩のカラクリ

ですから、減塩商品は言い換えると減ナトリウム商品と言えます。

ところが、塩分50%カットなどと表示されている食用塩の多くはナトリウムを減らした代わりに、なんと腎臓病では避けたいはずの”カリウム”が添加されています。

普通の塩の成分構成
普通の塩の成分
低ナトリウム塩の成分構成
ナトリウムを減らした減塩の塩

海水の300倍ものカリウムが添加

減ナトリウム塩には海水塩の300倍以上のカリウムが添加されているんです。

ですので、カリウム制限を指導されている時に、減塩商品を選ぶときにはナトリウムの代わりにカリウムを増やした商品でないか、カリウム量をチェックしてくださいね。

実際、腎臓病の方は医師にご相談の上・・・と注意書きが書いてある商品もありますので要注意です。

安心の手作り減塩醤油のレシピをご紹介

手作り減塩醤油の材料
お好みの安心な醤油 200ml
だし(鰹・昆布・干しいたけ等、塩を入れない) 200ml
安心なお酒(煮切る) 100ml
手作り減塩醤油の材料

つくり方は簡単!だしと煮切ったお酒を冷ましてから安心な醤油に混ぜるだけ。

だしで醤油を薄めるのですが、うま味をプラスするので物足りなさを軽減できます。

好きな醤油やだしでオリジナルの減塩醤油をつくってみてくださいね。

冷蔵庫で一週間程は持ちますよ。

終わりに


減塩と表記されているから、このレトルトやインスタントは大丈夫!と安心してしまわずに、おうちの調味料の裏面の表示、ぜひ確認してみてくださいね!


安全な塩の定義とは(2022.4月純炭社長による追記)

皿に盛られた塩

腎臓病に良い塩の選び方

残念ながら塩、塩化ナトリウムは腎臓に良くありません。

それでも少しでも腎臓に負荷をかけない塩の選び方をご紹介します。

純炭社長

あなたは、『塩』を選ぶときにこんな風に思っていませんか??
ミネラル分が多い岩塩や海水を煮詰めた塩体に良い塩◎
精製された塩(塩化ナトリウム)化学薬品=体に悪い塩×

上記の『塩』を視点を変えてみてみると

純炭社長

上記の『塩』を視点を変えてみてみると
ミネラル分が多い岩塩や海水を煮詰めた塩ミネラル分が多い=不純物が多い=ヒ素や鉛などの有害ミネラルや工場排水の有害物質も多い可能性がある×
精製された塩(塩化ナトリウム)不純物が限りなく少ない=有害物質の心配がない=ナトリウム量だけ気にすればよい◎

という真逆な考え方はできないでしょうか?
腎臓病の方は健常者とは違い様々なミネラルの量を把握、慎重になる必要があります。

そのため、塩を使うならば

「不純物が少ない精製された塩をちょっとだけ使うこと」をおすすめします。

純炭社長

最近はマイクロプラスチックによる海洋汚染が問題となっているので、ミネラル豊富な塩にはマイクロプラスチックが混入していないか心配です。

私が料理に使う塩は精製された塩(塩化ナトリウム)です。

マグネシウムなどの身体に必要なミネラルは、塩以外の食材から摂るように心がけています。

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この記事を書いた人
ゆっきー

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