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医師との付き方

腎臓病専門医の探し方・受診のすすめ

タイトル腎臓専門医受診のすすめ。 腎臓専門医を受診すべきタイミングと腎臓専門医の探し方。

80歳代のお客様との会話の中で

「かかりつけ医から『腎臓専門医に診てもらう必要はない』と言われたんだけど…」

という話が出てきました。

詳しく聞いてみると…

・心臓の持病で循環器が専門のかかりつけ医に診てもらっている。
・1年ほど前に大学病院の腎臓内科を受診した時にはeGFRが25以上あったが、特に服薬指導や食事指導はなく、かかりつけ医に戻された。
・その後、腎機能は低下し続け、現在ではeGFR12前後。

それでも、かかりつけ医は「必要になったら腎臓の病院を紹介するから」と言うばかりなのだそうです。

素人考えではありますが、eGFRが25以上あった時にフォシーガ(※)が処方されていたり、腎臓内科に通っていたら、状況は違っていたかも…と思ってしまいました。
※フォシーガは慢性腎臓病と慢性心不全の両方に効く治療薬

腎機能の数値が気になっているのに担当医が何もしてくれなかったら…あなたならどうしますか?

”腎臓病に治す薬はない”というのは過去の話

長年、「腎臓病に効く薬はない」と言われてきました。
しかし、2023年11月現在、状況は全く違います!
フォシーガ、カナグル、ケレンディア、クレメジンといった治療薬を使うことができます。

・透析寸前まで腎機能低下を指摘されなかった…

・まだ大丈夫と言われ続けて暴飲暴食していたら…

・腎機能低下を知らずに市販の鎮痛薬(腎機能を低下させる成分が入っている商品)を使い続けていた…


という声も聞こえてきます。

今日のブログは、腎臓病の専門医にどのタイミングで見てもらった方がいいのか?という大切なお話です。

「eGFRが25以上」が分かれ道

腎臓病は、早期発見が大切な病気です。

というのも、腎臓病の新薬の多くがeGFR=25以上を治療対象としており、eGFRが25未満になってしまうと処方してもらえないことがあるんです。

早い段階から適切な治療や指導があれば、透析を遠ざけることも十分可能です。

一度も腎臓の専門医に診てもらっていない方
腎臓内科を受診した方が良いのか迷っている方
健康診断や人間ドックで腎臓の数値を指摘された方
eGFRが去年の検査よりも1.0以上低下している方

これらに心当たりがある方は、このブログを読んで、いつ?どの段階で?腎臓の専門医にかかるべきかを判断してくださると嬉しいです。

なぜ『腎臓専門医』を受診した方が良いのか

その答えは…

『腎臓の専門医』の方が、最新の情報を駆使して治療が出来るから

です。

※心配する必要はありません。

専門医=重病、重症‥‥という事ではありません。

専門医=すぐ透析‥‥になる訳ではありません。

専門医だからと言って、怖がる必要はありません。

腎機能が落ちていても、より良い生活が続けられるよう、最善の方法を学んでいるから『専門医』なのです。

慢性腎臓病は、病院の”使い分け”がカギ

病院のお医者さんは『専門医』と『かかりつけ医』の2種類で考えると分かりやすくなります。

かかりつけ医とは

かかりつけ医は身近で頼りになり、地域医療・保健・福祉を担う総合的な能力を有する(ことが理想とされる)医師です。

様々な症状に対して日常的に受診することができ、必要な時には専門医や専門医療機関を紹介するのが役目です。

腎臓専門医とは

日本腎臓学会や日本透析医学会といった腎臓専門の学会に所属し、試験や研修などをうけた医師です。

それゆえに、新しい薬や治療方法に精通しており、専門性の高い治療を受けることができます。

また大きな病院では管理栄養士による食事指導や生活習慣の指導を受けることも可能です。

ちなみに、2023年7月時点で日本腎臓学会公認の腎臓専門医は、6201人しかいません。

病院の使い分け

ちょっと具合が悪い時や定期健診は近くのかかりつけ医で診てもらい、腎臓や心臓・消化器・呼吸器など気になる症状は『専門医』に診てもらう。といった病院の使い分けが理想です。

『専門医』は大きな総合病院や大学病院だけに在席しているわけではありません。

腎臓専門医の探し方は後述しますので、調べてみて下さいね。


腎臓専門医を受診した方が良い人とは

日本腎臓学会が作成したガイドラインには、かかりつけ医が自分の患者をいつ『腎臓専門医』に紹介するべきかが明記されています。

日本腎臓学会が定める専門医への紹介基準

かかりつけ医から専門医へバトンタッチする基準は以下の通りです。

かかりつけ医から腎臓専門医・専門医療機関への照会基準

参考:腎障害がある患者のかかりつけ医からの腎臓専門医照会基準(日本腎臓学会作成)

専門用語が多くて、ご自身がどこに当てはまるのか?これでは分かりにくいですよね。

そこで、以下のチェックリストで確認してみてください。

腎臓専門医へ行くべき?簡単チェックリスト

1)~4)のいずれかに該当する方は、一度でよいので早めに腎臓内科にかかった方が安心です。

1)eGFRが45未満(G3b~G5)の方   ※
2)糖尿病があり、eGFRが60未満(G3a~G5)の方  ※
3)蛋白尿が+の方
4)尿蛋白が±であっても血尿が+の方

腎臓病は早期発見と早期治療が大切です。

かかりつけ医からの指示がなくても、これらに当てはまる方は近くの専門医を探してみましょう。

※eGFRについて

eGFRとは、血液検査のクレアチニン値から計算される腎臓のろ過機能(推算糸球体濾過量)のことです。

eGFRをざっくりと区分わけし、G1>G2>G3a>G3b>G4>G5 の6段階であらわす場合もあります。

eGFRのとらえ方は、「腎臓が何パーセント元気に働いているか?を表す数字」とイメージすると分かりやすいと思います。

eGFRの数値が小さいと、腎機能が落ちているということになり、大きいほど腎機能が良いという事です。

しかし、eGFRは学校のテストのように100点を目指す必要はありませんし、60を切っていなければ慢性腎臓病とは診断されません。

ちなみに、医師から透析や移植を提案されるのはeGFRが10前後になった時です。

クレアチニン値と年齢で、eGFRは簡単に計算できます。

クレアチニン値と年齢・性別を入力するだけで、簡単に自分のeGFRを知ることができますよ。

糖尿病の場合、糖尿病専門医・腎臓専門医どちらを受診するべき?

かかりつけ医で、血糖値が高い、または糖尿病と診断されて治療しているという方はいませんか?

かかりつけ医の先生が糖尿病専門医ではない場合、一度は糖尿病専門医に診てもらう方が良いと思います。

というのも、糖尿病薬は作用メカニズムが異なる医薬品が多数存在し、それぞれの使い分けが難しいからです。

糖尿病が原因で腎機能が低下してしまう糖尿病性腎症が透析導入の原因ナンバーワンなので、糖尿病をきちんと治療しながら、腎臓専門医にも診てもらうことが大切なんです。

可能であれば、糖尿病内科と腎臓内科の両方があり、チーム医療を行っている病院が理想的です。

特に血糖値に問題がなく、糖尿病でない場合は、腎臓内科、腎専門医を受診しましょう。

腎臓専門医の探し方

先程のチェックリストで、腎臓専門医を受診するべきか否か?が見えてきたのではないでしょうか。

「腎臓専門医に一度診てもらった方が良いかな~」と思っても、どの病院に行ったらよいのか分からない…という声も良く聞きます。

ネット検索で「腎臓内科」と調べると、沢山の病院情報が出てきます。しかし、その情報を安易に信用することはできません。

なせなら、「専門医」の認定を受けていない病院も、腎臓内科として表示されてしまうからです。


やはり、腎臓学会で最新情報を勉強し、試験を受けて認定されている「専門医」の方が安心できますよね。

そこで、きちんと腎臓学会に所属して認定されている「専門医」の探し方をご紹介します。

かかりつけ医に紹介してもらう

腎臓病は経過観察が大切な病気です。

そのため、今までの治療の経緯や、検査結果の推移を、かかりつけ医から専門医に伝えることでスムーズに引継ぎができます。

「他の病院を紹介して」と、言いにくいかも知れませんが、地域の専門医へ紹介するのもかかりつけ医の仕事です。

遠慮せずに、「腎臓専門医を受診してみたいので紹介状を書いて欲しい」とかかりつけ医に伝えて大丈夫です。

紹介状とは

紹介状の正式名称は「診療情報提供書」といいます。

紹介状に記載される内容は…

患者さんの情報(氏名・年齢・生年月日など)
紹介の目的
現在の病状、治療の経過、アレルギー歴など(画像診断写真・血液検査のデータなど)
投薬内容

紹介状があれば、病院を移ってもスムーズに診察ができ、初診時の時間短縮や同じ検査を受けずにすむなどのメリットがあります。

また、紹介状なしで受診すると「選定療養費」という名目で病院が定めた額(5千円以上)がかりますが、紹介状の文書作成費は数百円~3千円程度ですので出費を抑えることが出来ます。

紹介先の病院は選べる?

ネットで簡単に医療情報を調べられる昨今、グーグルマップのクチコミやSNSで病院情報を得ることもあるでしょう。

ご自身で調べて「この病院の〇〇先生に診てもらいたい」という希望もあるかもしれません。

しかし、かかりつけ医が信頼しているオススメの専門医がいるかもしれないので、かかりつけ医の意見にも耳を傾けてみてください。

紹介先の病院への希望や不安な事などがあれば、遠慮なくかかりつけ医に相談し、納得のいく紹介をしてもらうようにしましょう。

かかりつけ医に紹介してもらえない場合

紹介状を書くには時間も労力もかかり、医師に負担をかけてしまうことになります。

患者側も遠慮してしまい、なかなか「紹介状が欲しい」とは言い出せないこともあるでしょう。

また、健康診断の結果で引っ掛かった場合には、かかりつけ医がいないという事もありますよね。

そのような場合は、

・過去数年間の検査結果(健康診断や人間ドックも含む)
・お薬手帳(今まで使用したことのある薬すべてが分かるもの)


を持って腎臓専門医を受診するのが、おすすめです。

学会認定、腎臓専門医の探し方

腎臓の専門医に診てもらおうと決めたら、一般社団法人日本腎臓学会のホームページから検索できます。

腎臓専門医名簿はこちら

手順①腎臓専門医名簿ページにアクセス

手順②キーワード検索にお住まいの都道府県・市町村を入力し、検索をクリック

手順③検索結果から最寄りの病院を探して連絡

近くの腎臓専門医が複数見つかったら、グーグルマップのクチコミなども参考に選んでみましょう。

どの病院が良いか分からない、悩んでしまったときは弊社スタッフがお手伝いさせていただきます。

住所と簡単な質問にお答え頂けましたら、可能な範囲でお調べいたします。

お問い合わせはこちら

この記事の文責は純炭粉末を研究・製造から販売まで一貫して行う株式会社ダステックにあります。

この記事を書いた人
takuya

純炭粉末公式専門店の店長たっくんです。
毎週火曜日にみなさんにお役に立つべくメールマガジンを配信しています。
店長兼製造部長を担っており日々純炭粉末を焼いていたりもします。

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