日本の加工食品に含まれるAGEsの多い食べ物とは
皆様こんにちはっ!
水曜担当スタッフM子です!
今日から新年度ですねっ!
東京ではもう桜が満開だそうですが,金沢では昨日開花宣言が出されました。
3月中に開花宣言だなんて!
少し衝撃です
昨日はフェーン現象のため20℃を超える暖かさでしたが,今日は一転しとしと雨が降っております。
せっかくの桜が~???
さて,もう先月のことになりますが,「Pros One」という論文雑誌で金沢医科大学;竹内 正義 教授らの研究グループから日本の各種加工食品に含まれるAGEsの量を分析された研究結果が発表されました。
Pros One
「Assessment of the Concentrations of Various Advanced Glycation End-Products in Beverages and Foods That Are Commonly Consumed in Japan」
Takeuchi et al.
Published: March 2, 2015
DOI: 10.1371/journal.pone.0118652
過去にもご発表の内容をさらに充実させた論文で,地道にそれぞれの食品中に含まれるAGEsを測定なさっており,分析のご苦労と結果の有用性に感動する次第です。腎臓に良い食べ物だと信じて毎日口にしていたものに、実は腎臓の大敵であるAGEが沢山含まれていた!なんてことになったら、「そんなの聞いてないよ~」ってことになっちゃいますものね。
これまでの測定対象が1,650点だそうですから,驚きです~
英語の論文なのですが,結果の一覧に記載されている商品名などはローマ字表記ではありますが,「あ!アレのことか!」とわかります。
特に食事の時間が惜しくて…という忙しいビジネスマンや学生さん,小さい頃から清涼飲料水をたくさん飲んでいる子供達とそのご両親,健康に気を遣っているはずの方々…は是非一度ご覧になっておくことをオススメします。
意外なものにAGEsが多かったりして,初めてご覧になる方にはなかなか衝撃的かも!
本文中では,AGEsの定義や過去の様々な研究に関する概説も記載されております。
どうしても専門用語もでてきますが,「大人の英語の勉強(?)」や「頭の体操」に,辞書を片手に訳してみるのもよいのではないでしょうか?
AGEsは糖とタンパク質の結合が,もうこれ以上離れません!と強固に化学結合してしまったものの総称です。
「糖」と「タンパク質(アミノ酸)」はそれぞれたくさんの種類があり,結合の仕方も複数あるので,AGEsと呼ばれるものはたくさんの種類があります。
まだ全容もわかっていないのでは…
しかし,「このタイプのAGEsは体に悪い」,「腎臓病以外でも、この病気に関係がある」,「このタイプのAGEsは大丈夫…」という研究が世界各地でいろいろなされております。
竹内教授のグル―プでは「血清中のグリセルアルデヒド由来のAGEsは動脈硬化の進行や将来の心臓疾患の発症のバイオマーカー(目印)となる」というご発表をなされており,食品中によく含まれる「グルコース由来のAGEs」やAGEとしてよく挙げられる「カルボキシメチルリジン(CML)」ではなく,「グリセルアルデヒド由来のAGEs」が問題なのだ!というご意見です。
我々の体内の細胞には「RAGE;AGE受容体」という,AGEと結合して細胞内にいろいろな情報伝達を行うものがあります。
「グリセルアルデヒド由来のAGEs」がRAGEに結合すると,細胞内で特定の遺伝子の発現を活性化し,他の細胞に炎症反応を引き起こす物質の合成・放出を行い,酸化ストレスを生じ…こうした反応が血管に障害を与え,慢性的な疾患を招いたり悪化させたりするそうです。
(昔聞いた話では,RAGEが結合する対象は比較的幅広いと聞いた気もするのですが,真偽はちょっと不明です)
一方で,「グルコース由来のAGEs」がたくさん含まれる飲み物を摂取させたラットで,体内の「グリセルアルデヒド由来AGEs」の「生産」と「蓄積」が見られることから,「グルコース由来のAGEs」を食品から多量に摂取することはこれらの疾患との関連が予想されるため,避けるべきだと。
つまり食品から「グルコース由来のAGEs」を常にたくさん摂取するのはよろしくないということですよね。
…文献の表を確認して,どのような食品にどのタイプのAGEsが多く含まれているのか,頭の片隅に意識したいと思うM子なのでした
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- この記事を書いた人
- DF
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