AGEsリッチ食品であらゆる病気が悪化するという論文を紹介します
電子レンジで調理すると糖化物質(AGEs)が多く発生することを前回の記事で紹介しました。
今回は、電子レンジで調理した豚肉を食べさせたマウスの実験をご紹介します。
下の図の●のように、正常なマウスに電子レンジ豚肉を
食べさせても10匹中10匹が生き残ります。
ところが、火傷をおったマウスに電子レンジ豚肉を食べさせると、
10匹中5匹が死んでしまいました(上図のD群▽)。
火傷マウスにPBS(生理食塩水のようなもの)を与えたB群:○
では10匹中1匹しか死亡しておらず、
火傷マウスに蒸した豚肉を与えたC群:▼でも
2匹しか死亡していません。
PBSを与えたマウスの傷は治り始めています。
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一方、
電子レンジで加熱した 豚肉を与えた群は、 傷口が壊死しています。
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糖化物質(AGEs)を食べることによって、死亡率が高まる原因として、
HMGB1の過剰産生が考えられると著者らは考察しています。
HMGB1(High Mobility Group Box 1)というタンパク質は、
本来は傷口からの感染を抑え、出血を止め、傷を治すために働きます。
ところが、慢性的にHMGB1が作られて、だらだらと働き続けると、
動脈硬化・慢性関節リウマチ・腎炎といった炎症性疾患を引き起こし、
自然治癒力を低下させてしまうのです。
様々な病気を抱えてしまう中年以降は、
出来るだけ糖化物質(AGEs)を口にしない方がよさそうです。
- この記事を書いた人
- 純炭社長:樋口正人
株式会社ダステック代表取締役社長。
1985年3月:千葉大学大学院理学研究科生物学専攻 修了
1985年4月:中外製薬株式会社入社。新薬研究所配属腎性貧血治療薬エリスロポエチン(ESA製剤)の創薬に従事。
1998年4月~2001年3月:通産省工業技術院生命工学工業技術研究所(岡修一先生)技術研修員
1999年4月~2008年3月:筑波大学先端学際領域研究センター(山本雅之教授)客員研究員
2007年4月~2014年3月:金沢医科大学非常勤講師
2007年10月:中外製薬退社
2009年5月:株式会社ダステック設立
2015年5月:純炭粉末の米国特許取得(ADSORPTION CARBON, AND ADSORBENT Patent No.: US 9,034,789 B2)
2015年5月:純炭粉末の日本特許取得(吸着炭及び吸着剤 特許第5765649号)
「出す健康法」で健康寿命を延ばすのが夢!
最近は「腎臓にやさしい純炭社長食堂」のシェフとして社員さんの昼食を調理しています(笑)。
「AGEsリッチ食品であらゆる病気が悪化するという論文を紹介します」への7 件のフィードバック
ガ━━Σ(゚Д゚|||)━━ン!!
糖化物質恐るべし
受験生の娘は近所のマックに勉強しに行きます。
日本のファーストフードにはAGEはどれくらい含まれているのか情報ありますか?
喘息の持病もあるので心配です。
凡人28号さん
塾通いのお子さんにはハンバーガーなどの食事は便利ですが、心配でもありますよね。
米国マンハッタンにあるマウントサイナイ医科大学から食品中の糖化物質に関する論文が出ていました。それによると、マクドナルド製品の糖化物質は以下の通りです(単位はkU/個)。。
ビッグマック:7801
フィレオフィッシュ:6027
チーズバーガー:2402
ベーコンエッグチーズマックグリドル:858
日本との違いはあるかと思いますが、メニューによってもずいぶん差があるようです。
またまた驚きです。
マックの数値は同じようなカロリーの食べ物(例えば和食)よりも高いのでしょうか?
フィレオフィッシュの意外な値に驚いています。
娘には一番安いハンバーガーを注文するように伝えます。
(少なくともチーズバーガーより低いですよね)
ベーコンエッグなんとかは日本では朝しかないようです。
日本で営業しているバーガーチェーンを比較した資料が欲しいですね。
糖化物質(AGEs)の量はカロリーよりも材料と調理法によって決まりますので、煮る・蒸すといった調理法を多用する和食に比べるとハンバーガー類のAGEs含有量は多いと思います。
米国の論文では会社名を明記してAGEs量が公表されていますが、日本では食品中のAGEsが体内に吸収される事実すら報道されません。日本で販売されている食品中のAGEs量が公表されるには時間がかかりそうです。
[…] ●酸化が先か、糖化が先か? ●ファストフードに含まれるAGEs ●AGEリッチ食品で病気が悪化 ●砂糖は1日どれくらい食べて大丈夫? […]
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