慢性腎臓病(CKD)に適した尿酸の薬は?

投稿日: カテゴリー ■腎臓病について
魚卵 たらこ

こんにちは、純炭社長の樋口です。
今日のブログは尿酸に関する話題です。

尿酸と言えば痛風!

魚卵 たらこ
痛風は何の予兆もなく突然足の指などが腫れて激痛が走るので、私のようなオジサン&アルコール好き世代が恐れる病気です。
尿酸はプリン体から作られるので、「プリン体(※)が多いビールや魚卵を控えなさい」とよく言われました(現在ではプリン体の大半は体内で作られるので、食事由来のプリン体はさほど気にしなくても良いという事になっています)。
プリン体とは(参考:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトより)

腎臓と尿酸の関係

健康診断の結果
しかし、尿酸は非常に強い抗酸化物質でもあり、酸化ストレスから血管や身体を守ってくれる正義の味方でもあるのです。ですので、腎臓は尿として捨てられる尿酸をせっせと再吸収し、血液中に戻しています。
このように尿酸と腎臓は切っても切れない縁なのですが、血液中の尿酸値が高い状態を放置すると慢性腎臓病(CKD)進行が早くなったり、生命予後も悪くなることがわかってきたのです。


そこで、質問です。

あなたの尿酸は高い?薬を飲んでいる?

質問1
・あなたの尿酸値は高いですか?(約7.0 mg/dL以上)
・または、尿酸を下げる薬を飲んでいますか?

答え
・「いいえ」の方はこのブログを読む必要はありません。「尿酸が高いね」と言われたら戻ってきてください。
・「はい」の方は質問2に進んでください。

あなたの薬は尿酸排泄型?尿酸生成抑制型?

質問2
・あなたが飲んでいる尿酸の薬はAとBどちらですか?
A 尿酸排泄促進薬(ベンズブロマロン、ユリノーム、プロベネシドなど)
B 尿酸生成抑制薬(アロプリノール、フェブリク、トピロリック、ウリアデックなど)

答え
・もしも、慢性腎臓病(CKD)で尿酸値が高いのに薬を飲んでいない場合は、すぐにお医者様に相談してください!
・慢性腎臓病(CKD)でAの薬が処方されている場合は、腎臓からの尿酸再吸収が抑えられて尿中尿酸量が増え、結晶化してしまう尿路結石(激痛)を起こすことがあるので、すぐにお医者様に相談しましょう。
・慢性腎臓病(CKD)でBの薬が処方されている場合は、質問3に進んでください。

あなたの尿酸生成抑制薬は新タイプ?旧タイプ?

質問3
あなたが飲んでいる尿酸生成抑制薬はAとBどちらですか?
A アロプリノール
B フェブリク、トピロリック、ウリアデックのいずれか

答えは本文最後を参照

メディカルトリビューン記事によると、2021年6月に開催された第64回日本腎臓学会で、藤田医科大学腎臓内科の吉田裕之先生が「新旧2タイプの尿酸生成抑制薬で血清尿酸値と生命予後を比較」した研究結果を報告したそうです(藤田医科大学病院腎臓内科

新旧2タイプの尿酸生成抑制薬とは、
旧タイプが1969年に発売されたアロプリノール。
新タイプが2011年以降に発売されたフェブリク、トピロリック、ウリアデック。
実に42年ぶりの新薬登場だったのです。

透析していない慢性腎臓病(CKD)に対して新旧2タイプを比較した結果、新タイプの方が尿酸の下がりが良く、生命予後も勝っていたとのこと。

質問3の答え
慢性腎臓病(CKD)で尿酸値が高い場合はフェブリク、トピロリック、ウリアデックといった新タイプの尿酸生成抑制薬で尿酸値を下げた方がよさそうです。お薬手帳をチェックしてみてくださいね。

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投稿者: 純炭社長:樋口正人

株式会社ダステック代表取締役社長。 1985年3月:千葉大学大学院理学研究科生物学専攻 修了 1985年4月:中外製薬株式会社入社。新薬研究所配属腎性貧血治療薬エリスロポエチン(ESA製剤)の創薬に従事。 1998年4月~2001年3月:通産省工業技術院生命工学工業技術研究所(岡修一先生)技術研修員 1999年4月~2008年3月:筑波大学先端学際領域研究センター(山本雅之教授)客員研究員 2007年4月~2014年3月:金沢医科大学非常勤講師 2007年10月:中外製薬退社 2009年5月:株式会社ダステック設立 2015年5月:純炭粉末の米国特許取得(ADSORPTION CARBON, AND ADSORBENT Patent No.: US 9,034,789 B2) 2015年5月:純炭粉末の日本特許取得(吸着炭及び吸着剤 特許第5765649号) 「出す健康法」で健康寿命を延ばすのが夢! 最近は「腎臓にやさしい純炭社長食堂」のシェフとして社員さんの昼食を調理しています(笑)。

「慢性腎臓病(CKD)に適した尿酸の薬は?」への3件のフィードバック

  1. 匿名(ブログに頂戴したコメントは原則として匿名で公開させていただいております) より:

    樋口社長様 尿酸値のお話しいただきありがとうございました。尿酸の薬は飲んでいません。6月期採血検査で尿素窒素23.8クレアチン1.14eGFR47.1尿酸7.7全てオーバーしています。今日 医院に7月分の常用薬を貰いに行き追加でフエブリクを追加をお願いしてとりあえず試してみようと思っています。医師は副作用が強いからと言っていましたが、とりあえず飲んで様子を見るとゆうことで納得してもらいました。パソコンで調べていましたので試してみることもいいことだと思って実行しました。8月の採血検査が楽しみです。ありがとうございました。

    1. お医者様にすべてお任せではなく、お医者様と二人三脚で自分の健康を守っていく姿勢が大切だと思っています。
      さて、日本痛風・核酸代謝学会編集の『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版(2019年改訂)』の48頁~には尿酸生成抑制薬で尿酸を下げることは腎機能低下の抑制に有用である可能性が高いと記載されています。
      また、フェブリクのインタビューフォームを読むとeGFRが30以上であれば副作用の出現頻度は腎機能正常者と変わらないと書かれています。
      一方で、外国の試験ではアロプリノールに比べてフェブリクでは心血管病死が増えたとの結果もあります。
      今回の藤田医科大学の発表は、フェブリクなどで早期に尿酸を下げておくと透析導入後の生命予後を半減させる可能性を示しており、心配された心血管病死の増加は無さそうでした。
      しかしながら、副作用のない薬はありませんので、肝機能と心血管系をチェックしてからフェブリクを始めた方が安全かも知れません。

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