飲むべき薬、見直すべき薬 日経トレンディ2019.10号【書評】(難易度:初級)
書店に行った際、コンビニに立ち寄った際、きよらブログで発信すべき情報がないかな?と日夜目を光らせているゆっきーです。
すると、こんな雑誌を発見しました。
今回ご紹介する情報はこちらの雑誌からです。
目次
薬の常識をアップデートしよう
薬に関する最新情報について、カリスマ薬剤師の方が紹介していました。
薬の常識は時代と共に変わるものです。古い考えの処方がされていないかきちんと確認することも大切。その為にはなんでも相談できるかかりつけ薬剤師(薬局)をつくったり、自ら情報収集して視野を広げておくのもおすすめです。
お薬マメ知識クイズ
本書のお役立ち情報の中から、抜粋してクイズ形式にて3問ご紹介したいと思います。(かなりズバッと鋭く切り込んでいる話題もあるのでこのブログに書きづらいことも…詳しくはぜひ雑誌を手に取ってみてください。笑)
【Q1.】ジェネリック医薬品とはいったい何?
①まったく同じ成分かつ製造方法だが安価な薬
②だいたい同じ効果効能だが製造方法や原料などが違う安価な薬
【A1.】正解は②
ジェネリック医薬品とは、大手製薬会社が膨大な研究費と時間をかけて開発した先発薬の特許が切れた後に他メーカーからゾロゾロと発売されるものです。有効成分や効果効能は、”ほぼ”認められています。薬価が低いので、ジェネリックを処方するとプラスで調剤報酬が薬局に入ります。
肝心の効き目はというと、有効成分は同じ(とされている)がそれ以外の添加剤や、有効成分の効き具合(既定の範囲内ではあるが)が違ってくる場合があります。
また、最近では後発薬の方が進化している”アドバンストジェネリック”と呼ばれる薬も出ています。32ページに薬剤師さんお勧めのジェネリック医薬品が掲載されているので参考にしてみては?
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【Q2.】OTC薬(処方箋なしでドラッグストアで買える医薬品)の正しい選び方はどれか。
①ゴールドやEXなどと名がついた有効成分が沢山入ったもの方が良い
②CMなどで宣伝している知名度の高い薬を選ぶ
③医師の処方薬に効果は及ばないので期待しない
【A2.】全て誤り(該当なし)
病院に行くほどではないけれど、ちょっとしんどい。そんな時はドラッグストアで気軽に買えるお薬に頼ることもありますよね。でも、製品名やパッケージをみて適当に市販薬を選ぶのはキケンなことも。多くの解熱鎮痛剤には慢性腎臓病で飲むべきではない成分が入っていたりします。
~以下①②③の補足説明↓~
①効きそうなうたい文句でも中身をチェック
OTC医薬品は複数の成分が入った複合製剤も多く出ています(例:総合感冒薬・解熱鎮痛剤など)。様々な成分を一度に服用出来るというメリットがある反面、不要な成分による副作用や、他の薬との飲み合わせへの注意が必要です。一方で、成分が一種類しか入っていない薬は単味と呼ばれ、病院での処方は単味の組み合わせが一般的です。「〇〇プレミアム」や「△△ゴールド」など、いかにも効きそうな製品名やうたい文句に惑わされず、症状にきちんと合ったものを確認して選びましょう。
②知名度が高くても油断禁物
「定番品だから誰にでも効果があるのでは?」と思いがちですが、万人向けとは限りません。中には効果が強すぎるものや、逆に症状が悪化する場合も。
③OTC医薬品で安く薬が手に入る場合も
OTC医薬品の中には病院で処方される医薬品と全く同じものもあり、これらはスイッチOTCと呼ばれています。一般的には健康保険がつかえる病院の処方薬の方が薬の価格自体は安く手に入るのですが、処方の頻度によっては診察料などがかからなくなるので、スイッチOCTの方が安い場合も。医療費の削減にもつながる為、厚生労働省により推奨されています。
ただし全てのOTC医薬品本来の役目は、軽度な症状の治療や予防を目的としたものです。症状が改善しない場合や再発を繰り返す場合、悪化する場合は必ず専門の医療機関を受診しましょう。判断がしづらい場合は薬剤師さんに症状や経過を相談するようにしましょう。
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【Q3.】安いPB(プライベートブランド)医薬品って選んでも大丈夫?
①安い分それなりに効果が劣る
②主成分とその量が同じであれば選んでもかまわない
【A3.】正解は②
最近ではチェーン展開しているドラックストアが企画したPB医薬品が目立つようになっています。種類によっては価格が4割も安い物もあり、本当に大丈夫か不安になりますよね。基本的には成分とその量が一緒であれば安いPB医薬品をえらんで問題はありません。
一方で、PB医薬品の中には医薬品メーカーのナショナルブランド医薬品と差別化をはかる為に、有効成分の配合量を変えていたり、効果は強いが副作用もあるためナショナルブランド医薬品が配合しない成分を主成分として使っていることもあります。
効果効能が同じであっても、主成分の種類が違っていたり、主成分の配合量が違う場合もあるので、迷ったら薬剤師さんに選んでもらいましょう。
42ページにお得なPB医薬品が紹介されているので参考にしてみてくださいね。
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自身で薬局や薬剤師を選び、判断する能力を
多剤服用(ポリファーマシー)も社会問題となっています。「とりあえずお薬を出しておきますね!」といった『漫然処方』や、せっかく病院に来たから薬を求める『お土産処方』が見直される時代だからこそ、自分自身で薬局や薬剤師を選び、どの薬を飲むべきか判断する能力を身に着けていかなければならないな、と思うゆっきーでした。
腎臓病だからこそ気を付けたい
病院へ行くほどの症状ではない場合は、薬剤師さんの知恵を借りてセルフケアで体調不良を改善できると、無駄な医療費も抑えることが出来ます。患者側にもかかりつけ薬局をもつことで、病院に行かなくても治せる薬の相談をしたり、健康や多剤投与になっていないかなどのチェックやアドバイスを受けることが出来ます。
実際の商品名なども紹介されていますので、詳しく知りたい方はぜひ読んでみてくださいね。
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