除菌除菌と言うけれど|常在細菌との共生
日本人は清潔好き。
日本に来た外国人は街中にゴミが落ちていないことに驚くとか。
素晴らしい。
良いことです。
しかし・・・・・
ちょっと行きすぎかな?と思うのは
食器洗いスポンジや汗が染みこんだソファーなどを除菌するCM
そんなに除菌したって自分の体自体が細菌だらけなんだから、
あまり神経質になると体全体を除菌しようとする人が出てくるのでは?と心配になってしまいます。
人間の体を作っている細胞の数は約60兆個。
それに比べて人間の体に棲みついている細菌は以下の通り。
これじゃ、どう見たって細菌まみれで生きている状態です(笑)。
腸内環境のブログでも紹介したように清潔すぎる環境で育つとストレスに弱くなります。
除菌除菌と神経質になる必要も無いような気がするのは私だけ?
ところで、日本の除菌ブームとはうらはらに、
海外では他人の便を口から移植する治療法が流行しています。
治療方法の無い腸炎などの病気に対して、
健康な人の便をチューブを使って患者の腸に移植すると、かなりの確率で症状が治まるそうです。
日本でも慶応大学が肛門から便を移植する治療法を始めたとか。
特殊な腸内細菌をもつ人の便が売り買いされているとも聞きます。
細菌を使って体質改善したり、
病気を治療することが日常的に行われる日も近いように思います。
(そういえば、既に寄生虫で病気を治す治療法もありましたね)
- この記事を書いた人
- 純炭社長:樋口正人
株式会社ダステック代表取締役社長。
1985年3月:千葉大学大学院理学研究科生物学専攻 修了
1985年4月:中外製薬株式会社入社。新薬研究所配属腎性貧血治療薬エリスロポエチン(ESA製剤)の創薬に従事。
1998年4月~2001年3月:通産省工業技術院生命工学工業技術研究所(岡修一先生)技術研修員
1999年4月~2008年3月:筑波大学先端学際領域研究センター(山本雅之教授)客員研究員
2007年4月~2014年3月:金沢医科大学非常勤講師
2007年10月:中外製薬退社
2009年5月:株式会社ダステック設立
2015年5月:純炭粉末の米国特許取得(ADSORPTION CARBON, AND ADSORBENT Patent No.: US 9,034,789 B2)
2015年5月:純炭粉末の日本特許取得(吸着炭及び吸着剤 特許第5765649号)
「出す健康法」で健康寿命を延ばすのが夢!
最近は「腎臓にやさしい純炭社長食堂」のシェフとして社員さんの昼食を調理しています(笑)。
「除菌除菌と言うけれど|常在細菌との共生」への1 件のフィードバック
[…] 7月14日のブログ「除菌除菌と言うけれど|常在細菌との共生」の中で人間の体に棲みついている細菌の数を紹介しました。 […]