やせる腸内細菌
30代からダイエットを心がけているのですが、体重は高止まりのまま20年変わっておりません。
このところ「糖質制限ダイエット」が大評判ですが、糖尿病予防には効果的だとは思うものの、長期的にみると乳がんや大腸がんが増えるのでは?と心配しています。
(その理由は別の記事に書きますね)
さて、日経ヘルスプルミエの取材でお世話になった記者さんから、「先日いただいたサンプルを試してみたら食生活を変えずに体重が減ってきた!」との嬉しいメールをいただきました。
その記者さんのお母さまや出産後のお姉さまも試して頂いているご様子。
ブログ読者の中にも体重減った!と言って下さる方がいますが、全ての方で体重が減る訳ではなさそうです。
(その証拠に私の体重には変化がない)
では、ナゼ個人差がでてくるのか?を腸内細菌から考えてみました。
人間の腸の中には100兆個の腸内細菌が住んでいます。この数はナント!人間を構成する全細胞の約2倍(ヒト体重50kgの場合)。自分の細胞よりも多くの腸内細菌がお腹の中に住んでいるのです。
もしかしたら、人間というのはガンダムのようなロボットで、腸内細菌がアムロの様に中から操縦しているのかも知れませんよ(笑)
ところが、まんざら笑い話でもないという研究報告がサイエンス誌に掲載されています。生活習慣病マウスの腸内細菌を正常マウスに移植すると、糖尿病や肥満がうつるという報告。(Science 2010 Vol.329 228-231)
食べ物の嗜好は腸内細菌が決めているという噂があります。チョコレートが好きな人のお腹には「チョコレート菌」が住んでいて、この菌が「チョコレート欲しいよ~」と叫ぶと人間はチョコレートを食べたくなるとか(笑)
2011年10月29日に放送された”世界一受けたい授業”の中でも、腸内細菌研究の第一人者である理化学研究所の辨野先生が、やせる腸内細菌と肥る腸内細菌の話をしていました。
人間の腸内細菌フローラは生後間もなく形成されますが、どんな菌が住みつくか?は個人差があり千差万別。偶然(あるいは家系的に)、やせる腸内細菌が定着した人は、多少食べすぎても肥りにくい体質を獲するらしいですよ。
ダイエタリーカーボンには腸内環境を酸性化して、善玉菌が増えやすい環境を整えてくれます。ですから、ダイエタリーカーボンによって体重が減った方は、もともと、腸内にやせる菌を飼っていたのでしょう。
ところが、日頃のストレスや偏食・食品添加物などによって、やせる菌が活動しにくい腸内環境に陥っていたのでは?と考えています。
また、お母さんが太っていますと、子供も太っている場合が多いものです。未来は同じものを食べているからと言われていました。
しかし、同じ食習慣(好き嫌い)や太りやすい体質は、腸内細菌が決めているのかも知れません。
ご両親が太っていないのに、子供が太っている場合は、何らかの理由で「やせる腸内細菌」が抑え込まれている可能性もありますので、腸内環境を正常化することで、ダイエットも成功しやすくなるのではないでしょうか。
以上は文献情報から考察した私の仮説です。
- この記事を書いた人
- 純炭社長:樋口正人
株式会社ダステック代表取締役社長。
1985年3月:千葉大学大学院理学研究科生物学専攻 修了
1985年4月:中外製薬株式会社入社。新薬研究所配属腎性貧血治療薬エリスロポエチン(ESA製剤)の創薬に従事。
1998年4月~2001年3月:通産省工業技術院生命工学工業技術研究所(岡修一先生)技術研修員
1999年4月~2008年3月:筑波大学先端学際領域研究センター(山本雅之教授)客員研究員
2007年4月~2014年3月:金沢医科大学非常勤講師
2007年10月:中外製薬退社
2009年5月:株式会社ダステック設立
2015年5月:純炭粉末の米国特許取得(ADSORPTION CARBON, AND ADSORBENT Patent No.: US 9,034,789 B2)
2015年5月:純炭粉末の日本特許取得(吸着炭及び吸着剤 特許第5765649号)
「出す健康法」で健康寿命を延ばすのが夢!
最近は「腎臓にやさしい純炭社長食堂」のシェフとして社員さんの昼食を調理しています(笑)。
「やせる腸内細菌」への2 件のフィードバック
はじめまして。
食べる純炭きよらを家族で利用しています。
わが家には二人の子供がいますが、長男の性格は母親似。
長女の性格は父親似だと思っています。
食事の好みも長男と家内はパン派、長女と私はごはん派に分かれます。
腸内細菌のブログを読んで性格も腸内細菌に影響を受けているのかな?と思いました。
ちなみに家内と娘は便秘がちになるときよらを飲んでいます。
マルコ様
「食べる純炭 きよら」をご利用いただき誠にありがとうございます。
最近では腸内環境の乱れが自閉症やうつ病などの精神疾患を引き起こす可能性も指摘されているので、食べ物の好き嫌いと腸内細菌が関係するならば、食の嗜好と性格に関係があっても良さそうですね。
是非、調べてみたいと思います。
さて、体内の老廃物の70%は便として排泄されます。便秘が続くということはカラダに不必要な老廃物がお腹の中に溜まっていくということですから、軽い運動と十分な水分補給で便を出す努力をするとともに、蓄積した老廃物が再び吸収されてしまわないように工夫することが大切です。
奥様とお嬢様は理に適った選択をされていると思います。