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きよら通信バックナンバー

腎臓によい年末年始、飲酒、塩分、風邪薬に気を付けよう

美味しそうな食事を目の前に、ビールで乾杯するイメージ画像

腎臓に優しい年末年始の過ごし方

お刺身盛り合わせのイメージ画像(まぐろ、サーモン、ぶり)

あっというまに年末年始! 慌ただしいし師走がやってきました。

実は、正月明けの血液検査でがっかりする方が非常に多いのです。
(でも、後に回復する方が大半なんですけどね)。

そこで、この季節にやってしまいがちなアレコレをおさらいしておきましょう。

あったか鍋料理の注意点(塩分を摂りすぎない)

あったかいおでんのイメージ画像(大根・卵など)

この時期においしい・・・あったか~い鍋物やおでん。

美味しいお出汁がしみ出した汁をうっかり飲みすぎると塩分過多になってしまいます。

でも鍋物は、腎機能低下の一因でもある「こんがり焦げ目のAGE(糖化物質)」ができにくい、腎臓には優しい調理方法です。

塩分にさえ気を付ければ腎臓には良いメニューですよ。

オススメの鍋物メニュー

すき焼きの牛肉を今から入れる作っているイメージ画像
特におすすめのお鍋は“しゃぶしゃぶ”です。

市販のしゃぶしゃぶスープは使わず、塩分の少ないお出汁でしゃぶしゃぶするのが賢い方法です。

お肉といっしょに野菜をしゃぶしゃぶすればカリウムも流れ出て一石二鳥です。
(カリウム制限がある人は、お出汁で〆は、我慢です。)

また、つけダレにはこんなひと工夫でさらに腎臓にも◎

お好みのポン酢に、大根おろしやゆず果汁などをプラスして、減塩ポン酢を作ってみましょう。

薬味(おろし生姜、ワサビなど)、七味、胡椒、ラー油などで味に変化をつけるのもオススメ。
おでんの具材を選ぶときは・・・

おでんのイメージ画像(とろろ昆布がのった大根、たまご)
おでんの具を選ぶときは、大根、しらたき、蒟蒻、昆布、たまご、牛筋など元々の食材の形がそのままわかるものが腎臓に優しい具材です。

これらを選べば腎臓に良くない添加物(無機リン)を避けられます。

練り物(はんぺん、ごぼう天、ちくわ等)は無機リンが多いので控えめにすると◎。

食べるときは、練りからしや粒マスタードが◎。柚子胡椒は塩分が多いので控えめに。

クリスマス的なごちそうメニュー(AGEを摂りすぎない)

ピザやフライドチキン、ポテトのイメージ画像

この時期、ご家族でピザやフライドチキンなどを食べる機会も増えるのでは?

こんがり焦げ目の揚げ物や、ウインナーやベーコンなどの加工肉を多用した洋食メニューには

腎機能を落とすAGE(糖化物質)が多く含まれています。

ごちそうメニューには、一緒に抗AGE食品を食べておこう

・ネバネバの食物繊維…海藻、キノコ、長芋などがおすすめです。

・ブロッコリースプラウト…抗AGE(スルフォラファン)成分が多いので付け合わせに◎


AGEの多いごちそうメニューも、3日1度程度にしておけば安心です。

早食いは血糖値が急上昇して体内でAGEができやすいので、ゆっくりよく噛んで食べるのがよいですよ。

お酒はNGではないが、ほどほどに

お鍋を囲みながらお猪口を持って乾杯するイメージ画像

お酒は腎機能を落とすから飲まない方が良いよね・・・と思っていませんか?

実は、2024年に腎臓学会から出ているCKD療養ガイドでは、過度の飲酒はダメですが禁酒せよとは書かれていません!

適量のお酒は、ストレスの緩和や血行促進などの健康効果(?)もあるので、以下のコツをおさえて適量楽しむようにしましょう。

適量のお酒とは?

療養ガイドでは、一般的なお酒の適量はアルコールが20g程度との事。

小柄な体格の人や、女性、高齢者はよりアルコールを分解する能力が低いので、さらに控えめにしておくと安心です。

アルコール20g分のお酒の量のイメージ画像
腎臓のためには、飲酒による脱水に注意!

お酒を飲むとおしっこが近くなりませんか?

また、お酒に含まれるアルコールを分解する際体内の水を使うので、脱水になりやすくなります。

お酒を楽しむときは、和らぎ水(チェイサー)を飲みながら楽しむのが腎臓に優しいお酒の飲み方です。

風邪(インフルエンザやコロナも)にご用心

風邪を引いて鼻をかんでいる女性のイメージ画像

この時期、マスク着用や手洗いうがいは念入りに行ってください。

風邪は感染症なので、ウイルスに感染しなければかかりません(体温が低下しやすい冬は、免疫力が落ちて、ウイルスに感染しやすくなります)。

風邪をひいて発熱すると、クレアチニン値が上がり、eGFRは低下します。

また、下痢などで脱水に陥ると腎臓が悲鳴を上げてしまうので要注意です。

市販の風邪薬は安易に服用できません

風邪を引いて薬を飲もうとしているパジャマ姿のシニア女性のイメージ画像

ちょっと熱っぽいかな?頭痛や寒気がする?

そんなときに便利な市販の風邪薬ですが、腎機能に不安がある場合市販の風邪薬には注意が必要です。

なぜなら、腎機能を落とす成分(非ステロイド性抗炎症薬:NSAIDsエヌセイズ)が含まれているものが大半だから。

代表的なNSAIDs成分:イブプロフェン、アセチルサリチル酸、ロキソプロフェンなど

風邪薬であっても、かかりつけ医に処方してもらう方が安心ですが、市販薬を買う際には薬剤師さんに相談して解熱鎮痛成分をチェックしてもらいましょう。

腎臓への負担が少ない解熱鎮痛成分はアセトアミノフェンです。

腎臓学会の“患者さん向けのガイド”がでています

CKD療養ガイド2024書影のイメージ画像

お酒の項でも紹介した、療養ガイドですが、Q&A形式で読みやすい内容です。

腎臓学会監修の最新情報が掲載されており、ネット上の玉石混交の情報で誤った判断をしたくない方にもオススメです。

患者さんとご家族のためのCKD療養ガイド2024(東京医学社)
※弊社では販売していませんが書店やAmazonなどで購入できます。

冬場のうっかりを防いで、素敵な年末年始をお過ごしください。

寒さでおしっこが近くなるから・・・と言って水分補給を減らさずに!

冬でもこまめな水分補給を、腎臓のために忘れないでくださいね。

(2024年12月号として配布したものです)

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この記事を書いた人
ゆっきー

美味しいものを食べることと、山登りが趣味の”ゆっきー”です。
きよら通信やブログはゆっきーがお届けしています。
また、お電話で商品をご注文のお客様は”ゆっきー”が電話対応させていただくことも。お客様に安心してご購入いただくことを信条としていますので、ご相談から世間話までお気軽にどうぞ♪いつも元気と笑顔がモットーです( *´艸`)

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