保存版:5年分の”腎臓病情報”重要度ランキング
純炭粉末公式専門店では、腎臓病に役立つ月刊「きよら通信」を配信・郵送しております。
この5年間、透析を遠ざける方法を中心に情報をお届けし続け、2024年6月で記念すべき60号目となりました。
今後もお客様のお役に立てる情報を収集し、発信し続けたいと思います。
目次
透析を遠ざける方法ランキング
特効薬がない腎臓病は、医師の見立てとさじ加減が大切。
しかし、多くのお客様は「お医者様には質問しずらい」「病院では何も教えてくれない」と悩みを抱えています。
今回は、5年分のきよら通信で取り上げた”透析を遠ざける方法”を回数順にランキングにしました。
沢山取り上げているほど、お客さまからのご質問が多かったり、困っている事が多いジャンルですので、保存しておくと疑問解決に便利だと思います。
第1位:腎臓病の食事について
食事の成分は胃や腸で消化された後、血液中に吸収されたのち、腎臓に流れ込みます。
ですので、1日3回毎日のお食事で、いかに腎臓への負担を減らしてあげるかがコツ!
腎臓に負担を掛けない食事のポイントは以下の4つ!
1) | たんぱく質を3食まんべんなく食べる。 |
2) | 炭水化物は最後に食べて血糖値の急上昇を抑える。 |
3) | 減塩、低食品添加物、低AGEを意識する。 |
4) | 食物繊維で腸内環境を整える。 |
1)腎臓に負担の少ないたんぱく質の食べ方
たんぱく質は人間の体にとって欠かせない三大栄養素の一つです(他の二つは、炭水化物と脂質)
たんぱく質を食べる量が少なすぎると、不足分を自身の筋肉を分解して補うため、筋力低下や筋肉量が減って、転倒骨折による車椅子生活や寝たきりの原因になってしまいます。
また、肉や魚を食べるのは夕食の時だけ…のように、1食でまとめて食べていると、消化しきれないたんぱく質が大腸に流れ込み、悪玉菌の餌となって、尿毒素(腎臓に負担をかけます)が沢山作られてしまいます。
腎臓に負担が少なく、健康的にたんぱく質を摂るコツは、「朝昼晩の3食まんべんなくたんぱく質を食べる」ことです。
たんぱく質といっても、いろんな食材に入っています。
・お肉(鶏、牛、豚など)
・お魚(お刺身、切身、缶詰など)
・卵(鶏卵、うずら卵等)
・豆製品(豆腐、油揚げ、豆乳、おから等)
・乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ等)
動物性の食材に偏らずに、植物性のたんぱく質も積極的に取り入れるのが、腎臓に負担が少ないたんぱく質の摂り方のコツです!
2)腎臓に負担の少ない炭水化物の食べ方
炭水化物とは、体を動かすエネルギーとなる糖質(糖分やでんぷんなど)と腸内環境を整える食物繊維の総称です。
朝はパンだけ、昼は麺類だけ…のような、炭水化物に偏った食事をしてしまうと腎臓に負担がかかります。
なぜなら、空っぽのお腹に炭水化物だけをたくさん入れてしまうと、血糖値が急上昇して腎臓の血管をボロボロにしてしまうからです(これを糖化・AGE化と呼びます)。
腎臓に負担が少なく、健康的に炭水化物を摂るコツは、「食事の最後に食べて血糖値の急上昇を抑える」という事です。
パンだけ、麵類だけのような献立では、炭水化物以外の食べ物が不足しているので、炭水化物を後回しに出来ません。
パンを食べるときはサラダやゆで卵を付けたり、麺類だけではなくおかずの多い定食メニューや具沢山の麺類(野菜たっぷりなタンメンなど)を選んで、まずはおかずから食べましょう。
お腹の中に炭水化物以外のおかずがあれば、血糖値の急上昇を抑えることができます。
メニューの選び方と食べる順番を気を付けてみて下さいね。
※血糖値について詳しくは、きよら通信50号(食後高血糖)をご参照ください。
3)減塩、低食品添加物、低AGEで腎臓を守ろう
塩分が多いと、血圧が上がったり余分なナトリウムを腎臓から捨てなければならず腎臓が疲れてしまいます。
先生から食事制限を言われていなくても、まずは1日6gの減塩を心掛けてみてください。
食品添加物も知らず知らずのうちに腎臓に負担をかけてしまいます。
加工肉(ハムやベーコン、ウインナー等)や練り物(蒲鉾やちくわ等)、日持ちがするスーパーやコンビニのお惣菜には、無機リンという添加物が多く含まれます。
この無機リンが腎臓の血管を石灰化したり腎機能自体を低下させる原因となります。
加工食品やお惣菜を買うときは、原材料表示を確認して、/より後ろの原料名を確認しましょう。
(●●料、●●剤など、カタカナ表記やアルファベット表記されている添加物は、無機リンを多く含む可能性があるので要注意です。)
※添加物について詳しくは、きよら通信45号(加工食品、無機リンの影響)をご参照ください。
AGE(糖化物質)は高温で加熱調理した物にたくさん含まれます。揚げ物や電子レンジ調理はなるべく控えめにしましょう。
第2位:腎臓病の人の病院のかかり方、薬の飲み方
腎臓病に関わる病院や薬についての話題でおさらいしたいのは、次の3つです。
1) | いつ腎臓専門医に診てもらうべきか? |
2) | 腎臓以外の診療科にかかる時の注意点 |
3) | 市販薬の選び方、腎臓に良くない薬 |
これらを知らずに過ごしていて、腎機能が手遅れになってしまっては大変です。
1)いつ腎臓専門医に診てもらうべきか?
かかりつけの内科でしか見てもらっていない人は、ココに気を付けて下さい。
腎臓学会のガイドラインを知らずに、かかりつけ医が適切な時期に専門医を紹介してくれない場合があるからです。
腎臓の点数eGFRが44を切る場合、尿蛋白や糖尿病がある場合は、一度専門医に診てもらってください。
専門医であれば、新薬の処方や食事指導などが出来る場合があります。
※腎臓の点数eGFRがわからない人はこちらをご参照ください。
2)腎臓以外の診療科にかかる時の注意点
腎臓以外の診療科では、腎機能が低下していることを見落とされ、腎臓に良くない薬が処方されてしまう場合があります。
弊社のお客様でも、白内障の手術をする際に使われる抗生物質は腎機能に影響がないか?と心配してお問合せを頂いたかたもおられました。※どんな薬剤が腎障害の原因になるか?詳しくはこちら
腎臓病以外で病院にかかる時は、かならず「腎機能が低下している」ことを伝えて、治療してもらいましょう。
3)市販薬の選び方、腎臓に良くない薬
市販の風邪薬や解熱鎮痛剤には、腎機能を悪くさせてしまう成分(NSAIDs)を配合している薬が複数あります。
これらの薬は、テレビCMで宣伝されていたり、ドラックストアなどで簡単に手に入るので、知らずに服用してしまう可能性があります。
市販薬を購入する場合も、かならず常駐している薬剤師さんに腎機能が落ちていることを伝えて薬を選んでもらいましょう。
また、おくすり手帳を活用し、普段の薬と成分が重複しないようにチェックしてもらうのも腎臓を守るために大切です。
第3位:腎機能はeGFRで判断!クレアチニン値では分かりません
毎回の検査でeGFR(腎臓の点数)が35→37→34・・・全然よくならないんだけど?
といった相談を頂くことがあります。
検査値を正常に戻したい、という気持ちはわかりますが、腎臓病との付き合いで大切なのは、eGFRの目標を100点に定めない事です。
なぜなら、腎機能は加齢とともに消耗していくので、eGFRが100点なのは20代の頃くらい。
それを年齢に逆行して100点に戻そうとするのは、人体のつくりから見ても難しい事なのです。
そこで、発想を転換して、『腎臓の点数が34点しかない』のではなく『34点もある』と捉えてみてください。
一般的に透析導入に至るのは、eGFRが10を切った頃と言われます。
1年間でeGFRは0.4ずつ(日本人平均)低下するので、今のeGFRが34なら、逆算すると10を切るまでに60年の猶予があります。
しかし、高血圧、尿蛋白、糖尿病など腎臓に負担がかかる持病や体質がある場合は、eGFRの低下速度が数倍早くなってしまいます。
ですので、これらの持病を改善する事が、腎機能を長持ちさせる為に大切です。
当店では、初回注文時に『eGFRを記録するグラフ』をお届けしています。
このグラフを使えば、ご自身のeGFRが年間どれくらいずつ低下しているか?を確認でき、安心できるかもしれません。
グラフが手元にない方はお送りできますので、フリーダイヤルやメールでお申し付けくださいね。
第4位:腎臓病の新薬
腎臓病の治療薬として、様々な薬の開発がすすんでいます。
ここ数年、注目が集まっているのは、SGLT2阻害薬という、糖尿病の薬(血糖値を下げる)です。
この薬を使うと腎臓病の進行を抑制することや心臓病などにも効果が確認されています。
現在の所、2種類の薬(フォシーガ・ジャディアンス)が糖尿病でなくても腎保護効果を目的に処方できるので、先生に相談しても良いかもしれません。
第5位:腸内環境
腸内環境が悪いと、腎機能に負担をかける尿毒素が沢山つくられます。
逆に便秘を改善すると腎機能の低下が緩やかになることも知られています。
日々の取り組みで腸内環境を整えていけば、透析を遠ざけることができるはず!
しかし、腸内環境に良い食べ物は、根気よく探していく必要があります。
なぜなら、腸内細菌は多様性に富んでいて、同じ日本人同士でも種類や数はバラバラ。
ですので、〇〇菌ヨーグルトが良い・・・とCMやテレビで喧伝されていても、自分のお腹の中に常駐している腸内細菌が〇〇菌を気に入るかどうか?試してみないと分からないのです。
ヨーグルトに限らず、お腹の菌が気に入る食品(善玉菌のエサが豊富な発酵食品、食物繊維が豊富な食品など)を見つけるためには、2週間程度食べ続けて、便の様子を観察してください。
実感したら継続して食べるのがコツ!やめてしまうと、あっという間に腸内環境が元に戻ってしまうので『継続は力なり』です!
※詳しくは、きよら通信57号(ポストバイオティクス)、46号(ディスバイオーシス)をご覧下さい。
(2024年6月号として配布したものです)
- この記事を書いた人
- ゆっきー
美味しいものを食べることと、山登りが趣味の”ゆっきー”です。
きよら通信やブログはゆっきーがお届けしています。
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