いつから腎臓病専門医に診てもらった方がいい?~2019年学会レポート~
こんにちは、ゆっきーです(*^^*)
学会へ行ってきた店長たっくんからこんな情報があったので、ゆっきーが解説していきたいと思います★
目次
腎臓病専門医は日本に何人いるか?
慢性腎臓病(CKD)の患者数は1330万人に対して腎臓病専門医の数はたった5000人しかいない事を知っていますか?
※これは患者約2660人あたり、専門医はたったの1人という計算!
いままでは専門医ではないかかりつけ医に診てもらっていたけど、いずれ専門医に診てもらったほうがいいのかな?と不安になることもあるかもしれませんね。
高齢化が進む日本ではこの”かかりつけ医”と”専門医”の上手な連携が求められています。また、かかりつけ医と専門医では、長所と短所があるので、うまく使い分ける患者さん側の視点も必要です。
かかりつけ医とは
何でも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師(であることが理想)しかし、腎臓専門医ではないので、腎臓病学会のガイドラインを詳しく知らない場合も。
専門医とは
腎臓病専門医になるためには、日本腎臓学会の学術総会に参加し、試験や研修などをうけないと認定されません。それゆえに、新しい治療方法や症例を勉強している医師から専門性の高い治療が受けることができるのです。ただし大きな病院では、じっくりと話を聞いてもらったり精神的なケアまで時間をさけないという場合も。
長所と短所があるという視点を持つ
どちらもメリットデメリット、またお医者さんや施設との相性なんかもあったりして、病院選びが難しい場合もありますよね。でも、
「透析寸前まで腎機能低下を指摘されなかった。」
「まだ大丈夫と言われ続けて暴飲暴食していたら・・・・」
「腎機能低下を知らずに市販の鎮痛薬(腎機能を低下させる成分が入っている商品)を使い続けていたら・・・・」
という声も聞こえてきます。
今日は腎臓病の専門医へ、どのタイミングで見てもらった方がいいのかというテーマのお話です。
ガイドラインで紹介基準が明示されている
腎臓病内科への紹介基準
※リンク先は日本腎臓学会HPに掲載しているものです(リンク先の表をかかりつけ医に見せて今自分がどこに該当するのか聞いてみましょう)
昨今の腎臓病治療を取り巻く環境の変化から、紹介基準のガイドラインが日本腎臓学会より明示されています。かかりつけの内科に通院しながら経過観察中の方も、この紹介基準にあてはまる場合は専門医療機関の紹介を受けた方が良いでしょう。
慢性腎臓病でなくても急激に腎機能が悪化した場合や、合併症の管理が必要な患者さんまで広く専門医の方でカバーできるよう、ガイドラインが改訂されています。
腎臓病は早期発見と早期治療が大切ですので、もし、かかりつけ医が紹介を迷うような場合でも、一旦専門医療機関に診てもらう方が良いでしょう。
糖尿病を患っている場合
腎臓病内科への紹介基準
※リンク先は日本糖尿病学会のHPに掲載しているものです。(リンク先の表をかかりつけ医に見せて今自分がどこに該当するのか聞いてみましょう)
糖尿病治療薬は、ものすごい勢いで進化していて、腎機能を保護する薬も見つかっています。糖尿病を患っているが専門医に診てもらっていない場合は、まずこちらのリンク先の紹介基準に当てはまるかを確認し、糖尿病専門医の紹介をうけましょう。
治療中に腎機能が悪化してきた場合(※1)はさらに腎臓病専門医へかかる必要があります。糖尿病が原因の腎症は、従来の糖尿病性腎症の悪化順序とは異なるタイプの腎症(※2)というケースもあります。
糖尿病も腎臓病も専門ではない病院では手遅れになる場合があるので、早めに双方の専門医に診てもらう方がいい場合も多いのです。
該当する場合は紹介状を
紹介状の正式名称は「診療情報提供書」といいます。
・患者さんの情報(氏名・年齢・生年月日など)
・紹介の目的
・現在の病状、治療の経過、アレルギー歴など
・投薬内容
治療経過には画像診断写真・血液検査のデータなどが添付されています。
病院を移ってもスムーズに診療ができ、初診時の診察時間短縮や同じ検査は受けずにすむなどのメリットがあります。
紹介状なしで受診すると「選定療養費」という名目で病院が定めた額(5千円以上)がかりますが、紹介状の文書作成費は数百円~3千円程度ですので出費を抑えることが出来ます。
紹介先の希望は通る?
ネットで簡単に医療情報を調べられる昨今、こうやってきよらブログやメルマガで医療情報を得ることもあるでしょう。
調べた結果『この病院の〇〇先生に診てもらいたい』という希望もあるかもしれませんが、かかりつけのお医者さんも信頼できるオススメの医師がいるかもしれないので、相談して話し合ってみましょう。また、紹介先の病院への希望や不安な事などがあれば、遠慮なくかかりつけ医に相談し、納得のいく紹介をしてもらうようにしましょう。
紹介状の開封はNG
ちなみに、紹介状には封をしてありますので、いくら自身の紹介状であっても中を勝手にみるのは失礼にあたります。記載内容を確認したい場合は紹介元のお医者さんに言えば、見せてもらえます。
紹介状の宛名(病院名や医師名)が空欄だった場合でも、大きな病院を受診することは可能だそうです。また、宛名が明記されている場合であっても、他の病院に行くことも可能です。しかし、宛先の医師に診てもらう方が、「大切な患者さんを自分に託してくれたんだな。頑張って診なければ!」「患者さんも自分を信じてくれているんだな」という気持ちが伝わり、その後のコミュニケーションが良好になることもあるようです。
患者さんが紹介先の医師に不信感を抱いていると、良い治療ができない場合もあります。紹介元の医師と十分話し合い、納得して紹介先を決めてください。
紹介状で別の病院を受診した後は
紹介元の医師と紹介先の医師は、その後やり取りはするのか気になりますよね。
これは義務ではないので、やり方は医師によって異なりますが、報告ややり取りをする医師が一般的だそうです。
自分を信頼して大切な患者さんを預けてくださったのですから、紹介元の医師に治療の報告するのが礼儀ということですね。
かかりつけ医と専門医、どちらともしっかりと信頼関係を築いて診察してもらえるよう、主体的に自分の治療にかかわっていけたらいいですね。
日本腎臓学会のHPより腎臓専門医の検索ができます。もし専門医に一度診てもらいたいという場合は、まずかかりつけ医に相談してから紹介してもらいましょう。
(※1)日本糖尿病学会の紹介基準では、治療抵抗性の蛋白尿(顕性アルブミン尿)、腎機能低下、高血圧に対する治療の見直し、二次性高血圧の鑑別などがある場合は腎臓専門医への紹介基準を参照するよう明記された。
(※2)蛋白尿の顕著な増加を伴わずに腎機能が低下していく「糖尿病性腎臓病(DKD)」微量アルブミン尿→顕性蛋白尿→急激に腎機能が低下→透析導入パターンもあり、腎臓病も複雑化している。
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