純炭粉末と”胃がんの原因ピロリ菌”の知られざる関係
純炭とピロリ菌の話題が飛び出しました。
皆さんはご存知でしょうか?
ピロリ菌に感染していない人は100%胃がんにはならない
という衝撃的な事実を!
世界的に胃がんが多い国は、日本・韓国・中国。
東アジアのピロリ菌は胃がんを引き起こす力が強い「強毒型」なのです。
しかも、日本人の約半数に相当する6000万人がピロリ菌に感染しており、50歳以上では80~90%がピロリ菌陽性。ピロリ菌の検査と除菌が推奨されるのはこのためです。
皆さんご承知のように、胃の中は塩酸の海で食物はドロドロに溶けてしまいます。
それなのに、なぜピロリ菌は塩酸の中で生きていられるのでしょう?
下のマンガのように、ピロリ菌はアンモニアを作って自分の周りにバリアを張り巡らし、塩酸からの攻撃を防いでいるのです。
ピロリ菌は胃の細胞にアンカーのような針を打ち込み、ここから毒素(CagAなど)を注入します。毒素を打ち込まれた胃細胞は塩酸を作れなくなるとともに、細胞の形が変わり、増殖し、最悪の場合はがん化という末路を辿ります。
ところで、弊社が開発したダイエタリーカーボン「純炭」はアンモニアも吸着します。この特性に着目した金沢医科大学の友杉直久教授は2010年の国際バイオエキスポで
純炭によるピロリ菌抑制効果を発表
しました。
ダイエタリーカーボン「純炭」がピロリ菌の作るアンモニアを吸着してくれるため、ピロリ菌のバリアが破壊されて、塩酸によって溶かされてしまうという訳です。この方法だと抗生物質耐性になってしまったピロリ菌にも効果があると期待されています。
ここまで読んでくださった読者の皆さんは、自分の胃の中にピロリ菌が住んでいるかどうか、知りたくなってきたのではないでしょうか?
ピロリ菌は胃カメラを使ったバイオプシー検査の他にも、血液検査、尿検査、呼気試験などで簡単に調べることができますので、ぜひ一度、検査しておきましょう。
さて、検査の結果、ピロリ菌陰性!と出れば100%安心か?というと残念ながら答えはノーです。
なぜならば、希にピロリ菌が死滅してしまうほど胃が荒れている場合があり、このような状態が最も発がんリスクが高いと言われるためです。
そのために、ピロリ菌検査と一緒にペプシノーゲン1とペプシノーゲン2の比率を測定しておくと安心です。
ペプシノーゲンを測定することによって萎縮性胃腸炎の有無がわかりますので、
両方の検査で陰性であれば、あなたが胃がんを発症するリスクは限りなく低いと判断できます。
- この記事を書いた人
- 純炭社長:樋口正人
株式会社ダステック代表取締役社長。
1985年3月:千葉大学大学院理学研究科生物学専攻 修了
1985年4月:中外製薬株式会社入社。新薬研究所配属腎性貧血治療薬エリスロポエチン(ESA製剤)の創薬に従事。
1998年4月~2001年3月:通産省工業技術院生命工学工業技術研究所(岡修一先生)技術研修員
1999年4月~2008年3月:筑波大学先端学際領域研究センター(山本雅之教授)客員研究員
2007年4月~2014年3月:金沢医科大学非常勤講師
2007年10月:中外製薬退社
2009年5月:株式会社ダステック設立
2015年5月:純炭粉末の米国特許取得(ADSORPTION CARBON, AND ADSORBENT Patent No.: US 9,034,789 B2)
2015年5月:純炭粉末の日本特許取得(吸着炭及び吸着剤 特許第5765649号)
「出す健康法」で健康寿命を延ばすのが夢!
最近は「腎臓にやさしい純炭社長食堂」のシェフとして社員さんの昼食を調理しています(笑)。
「純炭粉末と”胃がんの原因ピロリ菌”の知られざる関係」への2 件のフィードバック
宮迫さんの演技が好きなので早く元気になってもらいたいな。
それにしてもピロリ菌おそるべしです。
検査してもらおうと思いました。
検査方法が色々書かれていますがどれがオススメですか?
凡人28号さま、いつもコメントありがとうございます。
ピロリ菌の検査方法の件ですが、初めての検査でしたら血液検査または尿検査でピロリ菌に対する抗体の有無を測定する方法がオススメです。費用は自費で3000円程度とのことです。
呼気試験という方法も非侵襲(注射などが必要ない)で感度良く測定できますが、検査に30分程度の時間が必要です。
上記の検査でピロリ菌陽性であった場合、「胃潰瘍・十二指腸潰瘍」などの診断が伴わないと健康保険の適応外となり自費になってしまいます。今現在、胃痛などの症状がある場合には内視鏡検査で潰瘍の有無とピロリ菌の有無を一緒に検査してもらうのもひとつの方法だと思います。