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腎臓病食生活食事制限

体重の減りすぎ大丈夫?腎臓に良い食事の方法(前編)

こんにちは。純炭社長の樋口です。
昨日、もうすぐ90歳になる女性のお客様から電話があり、「体重が30 kgちょっとしかない」、「何を食べたらよいのか誰も教えてくれなくて困っている」とおっしゃっていました。

自己判断で食事制限をしていませんか?


腎機能が低下すると「カリウムが多い野菜や果物は食べられない」、「たんぱく質は減らした方が良い」と思い込み、自己判断で過度に食事を制限してしまっている方が多いように思います。
カリウムやたんぱく質を制限すべきか否かは、必ずお医者様や管理栄養士に意見を求めてください。

制限しすぎ?体重でチェック!


身長と体重から算出するBMI(ボディマスインデックス)が、男性では22、女性では20を標準値として、「身長が何センチであれば適正体重はこれくらい」という数値を計算してみました。

男性の場合
身長 適正体重
160cm 56.3㎏
165cm 59.9㎏
170cm 63.6㎏
175cm 67.4㎏
女性の場合
身長 適正体重
145cm 42.1㎏
150cm 45.0㎏
155cm 48.1㎏
160cm 51.2㎏

身長に比べて体重が軽すぎる場合は筋肉量が低下している可能性があります。
高齢者の筋肉量低下は転倒・骨折・寝たきりの原因となるので注意が必要です。

夏は特に3食の食事に気を付けよう


暑くなってくると、食欲がなくなり口当たりの良いものだけを食べてしまってはいませんか?
朝ごはんを抜いたり、お昼は素麺だけ、小腹がすいておやつに甘いものを、せめて夜だけはお肉やお魚を少し…なんて食生活に心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
『これなら、たんぱく質もカリウム制限もオッケー??』と思っていたら大変です。こんな食生活を続けていると、筋肉がやせ細り、適正体重からどんどん痩せてしまって、ほかの病気にもかかりやすくなってしまいます。

筋肉が減る理由


病院ではあまり注意されないかもしれませんが、高齢者のたんぱく質摂取に関してこんな研究があります。
1食あたりのたんぱく質摂取量を体重1㎏あたり0.4g食べた時が一番筋肉が効率的に作られます。(体重50㎏の人だと、1食あたり20gのたんぱく質を食べた時)
また、体にたんぱく質が足りていない時間帯は自身の筋肉を分解して必要量を捻出しています。
つまり、先ほどの例のように、3食不均等にたんぱく質を摂取していると、筋肉が作られるより分解されるスピードが速くなるので筋肉が減ってしまいます(注)

たんぱく質は3食均等に食べるべし


なるべく1食あたりのたんぱく質摂取量は、体重×0.4gの摂取目標から乖離しすぎないように、たんぱく質が体に足りない時間がなるべく少なくなるように、均等に食べるよう心がけましょう。
病院でたんぱく質制限を言われていない人は、一般的に1日当たりのたんぱく質摂取量は体重1kgあたり1~1.2 g程度必要です。
(※たんぱく質制限されていなくても、お医者さんに1日何グラムたんぱく質を摂るべきか一度確認してみましょう。)
仮に、体重50 kgの人が1日50 gのたんぱく質を摂ろうとする場合は、夕食にまとめて50 gを摂るのではなく、16gずつ3回に分けて摂った方が良いことになります。

一日3食食べていない人は

和食
朝昼晩の食事のバランスが崩れている人は、筋肉が減ってしまうことも意識して、日ごろの食生活を見直してみましょう。次のブログでは、たんぱく質のはかり方、何を食べるべきか、炭水化物の食べ方やカリウムについて、解説しています。早速後編をチェック!

参考文献
注:アンチエイジング医学Vol.16 No.2 74頁
若者の場合、体重1 kgあたり0.24 gのたんぱく質摂取量で筋肉の合成速度が最大になるそうです。例えば体重が50 kgであれば、50×0.24=12 なので1食あたり12 gのたんぱく質を食べるのが効率的。一般的には1日当たりのたんぱく質摂取量は体重1kgあたり1~1.2 g程度必要なので、体重50 kgの若者が50 gのたんぱく質を摂る場合には夕食にまとめて50 gを摂るのではなく、12 gずつ4回程度に分けて摂った方が良いことになります。
対して高齢者は体重1㎏あたり0.4g必要なので、若者よりもたくさんのたんぱく質を食べないと筋肉が増えてくれません。

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純炭社長:樋口正人 代表取締役社長CEO
中外製薬で腎臓病治療薬(エリスロポエチン)の創薬研究に従事。金沢医科大学医学部腎臓内科非常勤講師を経て、2009年株式会社ダステックを創業。 長期服用を前提とした安心・安全な食用炭「純炭粉末」の研究開発や自社製造を続ける傍ら、腎臓病の知識・腎臓内科の受診のすすめ、腎臓をeGFRで管理することの重要性など、慢性腎臓病患者さんに対する情報発信、啓蒙活動に取り組んでいる。

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この記事を書いた人
純炭社長:樋口正人

株式会社ダステック代表取締役社長。
1985年3月:千葉大学大学院理学研究科生物学専攻 修了
1985年4月:中外製薬株式会社入社。新薬研究所配属腎性貧血治療薬エリスロポエチン(ESA製剤)の創薬に従事。
1998年4月~2001年3月:通産省工業技術院生命工学工業技術研究所(岡修一先生)技術研修員
1999年4月~2008年3月:筑波大学先端学際領域研究センター(山本雅之教授)客員研究員
2007年4月~2014年3月:金沢医科大学非常勤講師
2007年10月:中外製薬退社
2009年5月:株式会社ダステック設立
2015年5月:純炭粉末の米国特許取得(ADSORPTION CARBON, AND ADSORBENT Patent No.: US 9,034,789 B2)
2015年5月:純炭粉末の日本特許取得(吸着炭及び吸着剤 特許第5765649号)

「出す健康法」で健康寿命を延ばすのが夢!
最近は「腎臓にやさしい純炭社長食堂」のシェフとして社員さんの昼食を調理しています(笑)。

「体重の減りすぎ大丈夫?腎臓に良い食事の方法(前編)」への1 件のフィードバック

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