糖質制限がおかれている状況|夜と霧を読んでます

投稿日: カテゴリー ■健康についての雑学,  ・糖質制限

こんにちは。

純炭社長@糖質制限中の樋口です。

週末から名作「夜と霧」を読み始めました。
夜と霧.jpg

この本は1956年に日本語訳された旧版と
1977年に著者が新たに手を加えた新版(2002年日本語訳)の2冊があります。
(私が買ったのは旧版だったらしい)

著者のヴィクトール・E・フランクルはフロイトに師事して精神医学を学んだユダヤ人医師。

精神科医でありながら優秀な脳外科医でもあったフランクルは第二次大戦の最中、
家族と共に強制収容所に収容されます。

アウシュビッツなど複数の収容所生活を経験しながら奇跡的に2年半近くを生き延びて
連合軍によって釈放されたフランクルが、
人間としての尊厳を奪われ、
飢え・暴力・過酷な労働・ガス室の恐怖という極限状態に置かれた人々の様子を冷静に記しています。

邦題である「夜と霧」は闇夜と霧に紛れて人々が忽然と姿を消していくさまを表したとのことですが、
フランクルの原題を和訳すると
「それでも人生に然り(イエス)と言う。ある心理学者、強制収容所を体験する」
となるのだそうです。

この本を通じて知りたいと思ったことは、
人間として最も過酷な極限状態に追い込まれた人々が精神的・身体的にどのように変化していくのか?
ということでした。

夜と霧の旧版は冒頭から70ページにもわたる解説で始まるため読み進めるのに根気が要ります。
(解説の内容は様々な収容所に関するもの)

フランクルが書いた部分はまだ半分位しか読み終えていませんが、
身体的変化として興味深かった部分を紹介します。

(囚人として連行された)彼等の中の医学者は特に次のことを学んだのだった。
すなわち医学の教科書は偽りを述べていることであった(ということを)。
たとえば教科書のある場面では、
人間はこれこれの時間以上眠らなかったならばやっていけないなどと書かれているが、
しかしそれは全く誤っていた。・・・・・
・・・・・収容所生活の始めから終わりまで一度でも歯を磨くことはできず、
また食物の明らかに著しいビタミン不足にも拘わらず、
以前の最も健康な栄養の時代よりも良い歯肉をもっていたということである。
・・・・・・半年間も同じシャツを着て・・・手は土工の仕事で汚れて傷だらけであったにも関わらず、
一度も傷が化膿することはなかったということである。・・・・

人としての尊厳を奪われて、モノとして生きることを強要されたフランクルが、
(自分が信じてきた)医学的価値観ですら偽りであったことに混乱と憤りを感じているように思えます。

上記の部分を読んで、糖質制限がおかれている状況を思い浮かべました。

これまで医師も栄養士も
肥満を防ぎ、糖尿病や生活習慣病を減らしたいと心から願って、
カロリーとコレステロールを減らす目的でたんぱく質や脂質を減量し、、
炭水化物中心の(昭和初期のような)食事を指導してきたはずです。

しかし、その努力に反して肥満も糖尿病も生活習慣病も増える一方です。

糖質制限はこれまでの医療と栄養指導の非を認めることになりますから、
そうは簡単に価値観を変えることはできないのでしょう。

フランクルのように、否応ない状況に追い込まれ、自らの体で体験しなければ、
パラダイムシフト(当たり前だと考えられていた常識や価値観が180度変化してしまうこと)
を受け入れるのは難しいと感じた内容でした。

↓クリックにご協力いただけたら幸いです

糖質制限ダイエット ブログランキングへ

にほんブログ村 ダイエットブログ 低炭水化物・糖質制限ダイエットへ
にほんブログ村

純炭社長

投稿者: 純炭社長

純炭粉末の(株)ダステック代表取締役社長。中外製薬で腎性貧血治療薬エリスロポエチン(ESA製剤)の創薬に携わった後に、ESA製剤が不必要になる世の中(すなわち腎臓病が無くなる世の中)を目指して47歳で起業しました。元金沢医科大学腎臓内科非常勤講師。ケトジェニックダイエットシニアアドバイザー・AGE研究協会認定講師でもあります。「出す」健康法で健康寿命を延ばすのが夢! 最近は「腎臓にやさしい純炭社長食堂」のシェフとしてサラメシも提供しています(笑)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください