ファスティング(絶食・断食)と健康|初日
注意!安易なファスティング(絶食・断食)は命にかかわる危険性があります。
断食期間中にケトシドーシス(血液の酸化)に陥ったり、食事を再開する方法を厳密に管理しないと死に至る危険性がありますので十分ご注意ください。
こんにちは純炭社長の樋口です。
知人の経営者仲間の間でファスティング(絶食・断食)がプチブームになっています。
火付け役となった長野県の社長さんは今日で6日間の絶食に成功し、明日から復食期間に入るそうです。
その社長さんが紹介してくれたフランス制作の番組がこれ!
https://youtu.be/oA-eI2WQLRU
今晩(2013年10月19日)の”世界ふしぎ発見”で紹介された、ロシアの40日間絶食療法もこの番組が元ネタです。
2011年6月のNHKスペシャルで30%カロリー制限が長寿遺伝子(サーチュイン)を活性化することが紹介され、ローカロリーダイエットやレスベラトロールが一大ブームになりました。しかし、ロシア(旧ソ連)では60年前から絶食療法が研究され、驚くべき効果を示していたのです(詳細はYouTube映像をご覧ください)
人類の歴史を365日になぞらえると、農耕を開始したのが12月27日くらい。飢餓から解放され飽食の時代を迎えたのは12月31日午後11時59分59秒だそうです。ですから人類の遺伝子は飢餓に備えるメカニズムは存在しても、飽食には対応しきれていないと考えられます。
私は長年、製薬会社で医薬品の開発に携わってきました。多くの薬は病気の原因物質(や細胞)の機能をブロックするために投与されます。しかし、現在の私は従来の考え方とは真逆な方法で健康を守ろうと考えています。それが病因物質を取り去る、作らせない「引き算による健康」です。
現代人は余分なカロリー(糖質、脂質、蛋白質)や食品添加物・ホルモン剤・抗生物質などを食事として摂取しています。その結果、高血圧・糖尿病などの生活習慣病を引き起こし、更に治療のために多種多様な薬を服用します。本当にこれで良いのでしょうか?常に疑問に思っていました。
そんな中、今回ご紹介した「絶食療法の科学」の内容は衝撃的でした。
(私は以前から腸内環境の乱れが精神疾患に影響すると考えていたので)絶食療法研究のきっかけが統合失調症のような精神性疾患であったことに興味を惹かれた次第です。
衰弱しきった患者に食事を強要せず患者の本能にまかせて自由にさせておいたところ絶食5日目から悲観的態度が薄れ、10日目に歩き始め、15日目には食事を摂り散歩を始めたのです。
ファスティング(絶食・断食)は私が唱える引き算の健康法に合致するものです。
そうとなれば自分で試さないわけにはいきません(皆さんは真似しないでくださいね)。
2013年10月19日(土曜日)の遅めの昼食(15時頃)を最後にファスティングに入りました。
開始時の身体スペックです。
身長:176 cm、
体重:87.7 kg、
BMI:28.5、
体脂肪率:27.4%、
筋肉量:60.2 kg、
骨量:3.3 kg、
内臓脂肪:16.0レベル、
基礎代謝:1786 kcal/日、
(以上はTANITA体組成計データ)
収縮期血圧:144 mmHg、
拡張期血圧:97 mmHg、
心拍数:64
尿pH:約7.2
りっぱなメタボ&高血圧ですが薬は全く服用していません。
ファスティングの目標は7日間、
口にするのは基本的に(普通の)水のみですが、それでは面白くないので純炭粉末と特殊なオリゴ糖の顆粒(弊社の試作品)を朝晩1回飲んでみます。オリゴ糖は腸内善玉菌の餌になり、純炭粉末は悪玉菌の抑制が期待できるため、腸内細菌叢も若返ってくれるといいな~
今回のファスティングで知りたいことは、
1)尿pHでファスティング中のアシドーシス(血液の酸性化)をモニタリングできるのか?
2)アシドーシスは本当に24~36時間で回復するのか?
3)血圧を下げる効果があるのか?(ファスティング終了後はどうなるか?)
腸内細菌叢の検査は今回は間に合いませんでした。
また、生まれながらのアトピー体質で血液中のリウマチ因子も高値なので炎症マーカーも見たいところですが、採血が難しいため今回は見送りです
応援よろしくお願いします
- この記事を書いた人
- 純炭社長:樋口正人
株式会社ダステック代表取締役社長。
1985年3月:千葉大学大学院理学研究科生物学専攻 修了
1985年4月:中外製薬株式会社入社。新薬研究所配属腎性貧血治療薬エリスロポエチン(ESA製剤)の創薬に従事。
1998年4月~2001年3月:通産省工業技術院生命工学工業技術研究所(岡修一先生)技術研修員
1999年4月~2008年3月:筑波大学先端学際領域研究センター(山本雅之教授)客員研究員
2007年4月~2014年3月:金沢医科大学非常勤講師
2007年10月:中外製薬退社
2009年5月:株式会社ダステック設立
2015年5月:純炭粉末の米国特許取得(ADSORPTION CARBON, AND ADSORBENT Patent No.: US 9,034,789 B2)
2015年5月:純炭粉末の日本特許取得(吸着炭及び吸着剤 特許第5765649号)
「出す健康法」で健康寿命を延ばすのが夢!
最近は「腎臓にやさしい純炭社長食堂」のシェフとして社員さんの昼食を調理しています(笑)。
「ファスティング(絶食・断食)と健康|初日」への9 件のフィードバック
久しぶりにコメントさせていただく糖尿病の凡人28号です。
現在、HbA1cが7.2。失明したくないし、透析に入ったら会社をクビになりそうだし、足を切断するなんて考えられないし。きよらを飲んでいるおかげでクレアチニンは落ち着いていますが、目や足はどうなんでしょう?
絶食療法のビデオはとてもためになりました。私もファスティングやった方がいいのかな。
とにかく7日間頑張ってください。
凡人28号様、いつもコメントありがとうございます。
糖尿病合併症心配ですね。
失明の原因になる網膜症や足の切断の原因となる下肢虚血はいずれも血管障害から引き起こされます。血管を傷つける原因は高血圧や高脂血症など様々ですが、糖尿病の場合には糖と蛋白質が強固に結合した糖化物質(AGEs)が血管を傷つけると言われています。
AGEsは体内でも作られますが、加工食品やファストフードに多く含まれることが米国の論文で明らかになっていますので、できるだけ外食や中食、ファストフードを避ける食生活が大切だと思います。
私の体験からファスティングは有効だとは思いますが、医師にご相談の上ご判断下さい。
(兵庫県に絶食療法専門の医療機関があるようです)
今後ともきよらをご継続いただければ幸いです。
[…] 読んでいただければ幸いです。 「ファスティング(絶食・断食)と健康|初日」 […]
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[…] 初日のブログで書いたように今回のファスティングで知りたいことにも答えが出ました。 1)尿pHでファスティング中のアシドーシス(血液の酸性化)をモニタリングできるのか? →血液が酸性に傾くのを防ごうとして尿のpHが変化するのが確認できました。 2020年3月追記:今では血液中のケトン体を簡単に測定できますし、ウロペーパーで尿中のケトン体量も知ることができます。 […]