糖尿病疑惑は否定されるか?
師走の第二水曜日!
本日も皆様お仕事お疲れ様です
水曜担当スタッフM子です
さて,先般バタバタしていた実験がひと段落したので,M子の趣味実験にちょこちょこ取り掛かってみようと思います
例の「あなたもおうちでできるかも!健康診断にひっかかっていなくても,境界型糖尿病にはなっていない?を確認するブドウ糖負荷試験」です
昨晩は夕飯の後,23時半くらいにチョコパ〇食べちゃったなぁ…と思いながらも朝食抜きのお腹を抱え出勤しました。
先般ご紹介の血糖値センサーの説明書をよく読み…併せて穿刺器具等ほかに必要なものの説明書もしっかりチェック!
まずは空腹時血糖値の測定です!
左の画像は穿刺器具。
先端に使い捨てタイプの保護具付きの穿刺針(画像の水色のもの)をセット。
針を刺す深さは5段階の目盛りで選択可能です。
私はまずは5段階の真ん中の程度でやってみることにしました。
作業に支障がないように左手の指先(手のひら側)から採血することに。
この後いっぱい刺しますからね。
一応考えて場所を選ばないと~
一瞬チクッとしますが,あまり痛みはありません。
もう1段階深くてもよかったかも…と思いながら指先を押し,直径2,3mmくらいの血のドームを作ります。
これをあらかじめセットした血糖値センサーの電極の先にちょびっと吸わせます。
電極のロット番号や,結果がでるまでのカウントダウンなどいろいろ表示されて,約5秒で測定値が表示されます
左の画像は空腹時血糖の値ではありませんが,ある1点の測定結果です。
108 mg/dLとなっていますね~。
ちなみに実際の空腹時の血糖値は「87 mg/dL」でした。
ふむ,まずは境界型糖尿病の指標の1つめ,「空腹時血糖値が110~126 mg/dL未満である。」は該当せず,糖尿病にはあたりませんでした!
よしっ!
続いて例の白い壁,75g グルコース溶液の摂取です!
マグカップに3gのブドウ糖× 25個!
…うっ…甘そう…
こんなに溶けるの??とブドウ糖の溶解度を調べてみたら,25℃で 91 g/100ml とありました。
ふむ,いけますな
沸騰したお湯をしばらく冷まし,温かめのお湯を120mlくらい?注いで混ぜ混ぜ混ぜ…
数分で問題なく溶けました。
さて…タイマーを傍らに置いて…血糖値センサーも準備して…
いざっ!ブドウ糖溶液!!
ごくごくごく…
…うぁ~頭がいたくなりそうなくらい甘いっ!甘いというかもう痛い!??
味わうことは到底無理で慌てて胃の中に流し込みました。
…ふぅ…
タイマーでカウントを進めながら,ブドウ糖溶液を飲んでから30分後,1時間後,1時間半後,2時間後,2時間半後,3時間後と随時血糖値を測定していきました。
その結果がこちらのグラフです
ちょっとご覧いただきにくいかもしれませんが…
ブドウ糖溶液を飲んでから30分めが一番血糖値が高く,その後緩やかに下降しました。
一般的に境界型糖尿病の指標とされる,摂取後2時間めの血糖値は「 114 mg/dL 」。
境界型の糖尿病の指標;「 75g ブドウ糖溶液を摂取して2時間後の血糖値が140 mg/dL以上である。」
こちらも該当せず,無事クリア!
摂取後30分めは142 mg/dLでドキッとしたのですが,その後は私のインシュリンがちゃんと働いてくれたようで,緩やかに下降しました。
ほ~っ…
とりあえず現段階で,私は境界型の糖尿病にも該当しないようです
本当に安心しました…
この試験のためにお昼抜きだったので,その後サンドイッチを2セット,ゆっくりよく噛んでいただきました
もちろん野菜サンドから先に…(血糖値急上昇を避ける微々たる努力です)
ご親族に糖尿病の方がいらっしゃる方,日頃の食生活からちょっと心配な方,ドラッグストアで購入できるもので試験できますので,お試しになってはいかがでしょうか??
…しかし何度もやりたくはない試験です…何が嫌って針刺しよりもブドウ糖溶液を飲むのが嫌~
試験結果に影響がでるといけないので,ブドウ糖溶液を飲んだ後は大人しく椅子に座ってデスクワークをした3時間。
ブドウ糖は脳で消費されるのであまり頭も使っちゃいかん!などと思っておりましたが…さすがに他の実験データの解析等はやっていましたよ
空腹時血糖値が87 mg/dLということは全身の血液 5Lと換算すると全血中には4.35 g しかブドウ糖が循環していなかったところに 75g もの(余分な?)ブドウ糖を入れたわけで…。
飲んだブドウ糖溶液の濃度は血中濃度の約575倍!
(甘味が強すぎるのも納得!??)
でも30分後,全血中に7.1 gになった糖分はインシュリンのお陰で3時間後には3.85 gまで低下することに。
…吸収した糖分はいろいろな組織に運ばれたはずですが…
…今からでも実験室を歩き回って運動(消費)しとかなきゃかな…
左手の指先が絆創膏だらけですので,しばらくこの手の実験はできません
今後は「咀嚼」や「食べ合わせ」,『「食べる純炭 きよら」 の摂取と血糖値の変化』なども調べていきたいと考えております!!
- この記事を書いた人
- DF