食生活変えますか?人生変えますか?- その3
こんにちは!
週の半ばの水曜日,毎度おなじみスタッフM子です
3月の水曜日は今日が最後
つい先日年が明けたと思ったのに…もう新年度ですか…早いですね…もう1年の25%が終わるのに,M子の体重・体脂肪率は高め安定…キャー
さて,珍しく3週にわたってお送りしております「食生活と健康の関わり」のお話。
今週は「高脂肪食でも摂取の仕方で肥満回避というマウス実験が!」のご紹介です。
発端はネットのニュースで「今すぐやめて!【ダラダラ食い】が引き起こす嫌すぎる現象3つ」という記事を見つけたことでした。
https://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20140311/Lbr_39322.html
ダラダラ食べ続けると高血糖状態が長時間続き,「脂肪の蓄積」や「糖化」が促進されるということや,それが脳の快楽につながり習慣化する恐れがあること,胃や消化器を動かし続けることで血流がそこに集まり,末梢(手足など)の血流が悪くなり冷えなどにもつながる恐れがあることなどが注意喚起されております。
本文中には弊社のご近所,金沢医科大学の糖尿病・内分泌内科学 古家 大祐 教授のコメントも紹介されていたため,社内で話題にしたところ,このテーマについて代表がさらに調べたそうで後日以下の資料を渡されました。
羽島 恵 先生(米国Salk institute for Biokogical Studies)の
「食事の時間を制限したマウスは高脂肪食を摂取しても肥満やメタボリックシンドロームにならない」
【原著論文;Cell Metabolism, 15, 846-860 (2012)】
非常に大雑把に言うと,
「本来の活動時間(マウスなので夜型)に合わせて食事を与える時間帯を制限すると,高脂肪食を食べさせていても,肥満やそれに付随する変化は起きなかった。」というお話です。
比較対象は24時間自由に餌を食べられるマウスで,摂取カロリーは時間制限していたマウスと自由に食べていたマウスで差はほとんどなかったそうです。
にも関わらず,どんどん太って高血糖やグルコース不耐性,血中の高インスリン,高コレステロールと体内の状態が悪くなるダラダラ食いマウスに比較して,食べる時間帯のみを制限し高脂肪食を食べていたマウスはケロッとしていたそうな…。
しかも細胞の中の細胞小器官の構成にも違いが生じていたそうですよ。
運動能力の向上なども見られるとか…。
これは「摂取カロリー」云々の問題よりも,活動時間帯(ヒトでいうと日中?)に食事をとることを重視してほかの時間帯に食事することを制限すれば,多少高カロリーのもの を食べても肥満やそれに伴う他の悪影響をある程度抑制できる可能性を示します。
な~ん~と~
いわゆる体内時計 と言われるものは,光刺激に基づくリズムを主体に体の中の様々な反応を同調させて効率よく相乗効果 を生む仕組みですが,この体内時計は食事や代謝の影響も受けるそうな。
同調させるべき各種の反応に代謝反応も多く含まれるのだから,影響を受けるのは当たり前ですかね
光刺激によるリズムと,代謝関係で作るリズムがうまく一致していれば,好循環が起こり,逆にこのリズムが同調しない場合は悪循環が加速する…という感じなんでしょうか??
体内時計のリズムで活発期にあたり,生体内におけるいろんな化学反応が準備万端な活動期にあるときに,代謝による刺激が加わると,一斉に関連する反応が進み効率よくエネルギーなどに変換される???
しかしエネルギー化やエネルギー消費に寄与するような反応が(体内時計のリズムとして)お休みの時間帯 に,飲食による刺激が入っても,消費に関連する反応は動作しなかったり バラバラな反応だったりで,効率よくエネルギー化せず,その結果代謝の中間産物等が高濃度になって弊害を起こしたり,蓄積したりで結果的に病気につながる状態へと進んでいく… と妄想してしまいました。
今回の結論は,規則正しい生活をしたら,多少カロリー高めのおいしいものを食べてもあまり気にしなくていいよ!ってところでしょうか。
食事内容より,むしろ生活リズムに気を遣おう?ってことで,原稿準備中についついお菓子に手を伸ばしてしまったM子です
もちろん「食べる純炭 きよら」は忘れずに~
- この記事を書いた人
- DF