腸内をお掃除するキトサンと純炭粉末
こんばんは~
すっかり遅くなってしまいました,水曜担当スタッフM子です
今日は午後から緊張感のある打ち合わせがあったのですが,無事良い方向に進みそうでほっと一安心…で,ブログを忘れておりました
弊社代表のブログが連日更改されておりますね
むむむ…週に1回くらいしっかりやらねばっ
さて,本日は最近読みましたキチン・キトサンのお話を少しご紹介です。
カニなどの甲羅に含まれる,糖質でできた高分子「キチン」。
一時期よ~く耳にしましたよね。
もちろん今も広く利用されています
キチンは「N-アセチル-D-グルコサミン」という物質(糖の一種),2分子が上下反転したような形で手をつなぐように結合し(β-1,4結合),これを1セットとして数百から数千個つながった物質です。
糖がたくさん連なってできているので,「多糖類」と言われます。
キチンをアルカリ処理すると,アセチル基という部分が取れて構成単位の糖が「グルコサミン」という種類になり,これが連なっているものを「キトサン」と呼びます。
糖でできていますが,ヒトはこれを分解してエネルギーなどにする種類の酵素を持っていないので,基本的にキチンもキトサンも摂取しても消化管の中を通過して便として排出されるだけです。
なので糖質制限中の方でも摂取しても関係ありません(笑)
一般的な多糖類がマイナスの電気を帯びているのに対して,キトサンはプラスの電気を帯びているため,マイナスの物質をくっつけて,多糖類の鎖の中にぐるぐる巻きこんでしまいます。
細菌類は細胞の表面にマイナスの電気を持っている場合が多く,キトサンに捕らわれ易いです。
捕らわれた細菌類は増えたりできない訳で,キトサンに抗菌作用があるのはこういう理由です。
また我々の腸で脂肪を乳化し体内に吸収させるために,「胆汁酸」が分泌されますが,胆汁酸はマイナスの電気を帯びています。
胆汁酸は肝臓でコレステロールを原料に合成され,胆汁として腸で分泌され使われた後,また再吸収され肝臓で再利用されます。
ここで,キトサンを摂取していると,マイナス電荷の胆汁酸がプラス電荷のキトサンとくっついて再吸収されなくなり,しょうがないから肝臓はコレステロールから新しく胆汁酸を合成します。
このため,肝臓において胆汁酸の材料としてコレステロールの需要が高まり,結果的に血液中のコレステロールを低下させる作用が起こるそうです。
胆汁酸を吸着して排泄するということは,大腸で悪玉チームの腸内細菌による二次胆汁酸合成を邪魔できるということで,二次胆汁酸による発がんの危険性は下げることができそうです
でもマイナス電荷のものを大きな多糖の鎖でごっそり持っていくとなると,ひょっとして善玉菌も悪玉菌も関係なく,菌類をお掃除して便として排出することに??(もともと便の15%は腸内細菌の死骸ですがね;詳しくは過去ブログ;「うんちのなかみ」をご覧ください)
腸内細菌が取り除かれると,その空間に残った菌たちがわーっと増えるのだと思いますが,善玉チームが増えてくれるとよいですが,悪玉チームが増えちゃったらなんだか損した感じですねぇ…
キトサンの前述の特徴は魅力的ですが,大きな分子もごっそり根こそぎ捕えて排出…という感じで,お掃除力は強そうですが,キトサンの摂りすぎは注意かな??と思います。
ちなみに,キトサンは水分もよくとらえるので,キトサンを摂取しすぎると便の製造過程で水分が不足し,便秘になりやすいそうですのでご注意ください。
弊社の純炭粉末は表面がどちらかというとマイナスの電気を帯びていると予想されています。
また,吸着する穴が大変小さいので,菌をとらえるということはできません
悪玉菌が産生するインドールやアンモニアは吸着するはずなので,こういったものを除去しておけば,悪玉菌の勢いは弱まるはずです。
また,食べる純炭 きよらの錠剤タイプにはこれまたヒトが分解しない水溶性の食物繊維(多糖類の一種)が含まれており,これは善玉チームの餌となるものなので,善玉菌を元気にできる可能性が高いです。
「食べる純炭 きよら 錠剤タイプ」も糖質制限中の方にご遠慮なくお召し上がりいただけます(笑)
腸のお掃除といっても,使用するもので特徴が違い作用も違いますね。
各商品の特徴を把握し,上手に使って腸の健康管理(!?)に効果的に利用したいですね~
ちなみにキトサンにはヒトの医療・健康維持のためのいろ~んな活用法があります。
最近は排泄される高分子タイプ以外に,体内に吸収される低分子化した商品(低分子…やオリゴ…といったもの),単糖のグルコサミンにまで分解したものなどもあるようで,血管内に吸収された後に免疫系を活性化するという研究結果もあるようです。
なお,グルコサミンが加齢による膝の痛み効くと人気のようですが,飲んだそのものが軟骨再生の材料になっているわけではなく,グルコサミンの血中濃度が高まると,「あ!軟骨成分が壊れたからこの物質が血中に増えてきたんだな!」と体内のセンサーが検知し,「損傷したのだから,修復しなさい~!」と指令をだすことによって軟骨修復が進む…ということのようです。
膝が痛い方には痛みがなくなれば作用機序は問われないかもしれませんが,作用機序を想定できれば,飲みすぎても,ずーっと飲み続けっぱなしもあまりよくないかも??と推測できたりしますよね。
キトサンもいろいろおもしろそうなので,これからも注目していくつもりです~
参考資料;日本水産株式会社 2010年11月「GLOBAL」第67号 マーケット&テクニカルリサーチ
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