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慢性腎臓病(CKD)にやさしい冬の過ごし方【2024年1月最新版】

寒い冬の腎臓にやさしい過ごし方

楽しい予定が多い年末年始が終わりましたね。

今年はどのように過ごされましたでしょうか?

実は、冬に陥りがちな“ちょっとしたうっかり”が、腎機能に負担をかけてしまう場合があります。

うっかりしがちな順番に5つピックアップしたので、未然に防いでくださいね。

うっかり①塩分過多

カニ鍋

寒い季節は、あったか~いスープやおだしが美味しい季節。

しかし、鍋物やおでんの汁をうっかり飲みすぎると、塩分過多になってしまいます。

そこで、この冬のお鍋は腎臓にも安心な“しゃぶしゃぶ”にしてみませんか?

白湯や減塩出汁でしゃぶしゃぶすれば、カリウムも流れ出て一石二鳥です。

※但し、しゃぶしゃぶ後のお出汁で〆の雑炊やうどんは、カリウム制限のない方だけでお願いします。

作ってみよう!しゃぶしゃぶ用減塩つけダレ

★少量のタレで満足できるよう、プラスの素材でタレを薄めたり、変化を付けるのがポイント♪

市販のタレ(ポン酢や胡麻ダレなど)にひと工夫して、減塩アレンジを楽しんで下さいね。

大根おろしを使ったタレ
サッパリさせる素材をプラス

・旬の柑橘の絞り汁
(カボス、スダチ、ゆず等)
・レモン汁
・大根おろし

黒コショウ
パンチを加える

・七味唐辛子
・胡椒
・ワサビ
・おろし生姜
・おろしにんにく
・刻みネギ 
ごま油
コクを加える

・ごま油
・ラー油
・すりごま
・鰹節

うっかり②かくれ脱水 

白湯

冬場は、のどが乾かない、寒くてトイレが面倒…などの理由で水分補給がおろそかになりがち。

空気が乾燥していると、呼吸や肌から体内の水分がどんどん外へ出て行ってしまいます。

ガラスにはぁ~っと息をかけると曇る、肌表面から水分が蒸発しカサカサになるといった現象は、気付かぬうちに体内から水分が失われている証拠(不感蒸泄)です。

冬場も暖房がきいた室内では、特に湿度が低くなり、不感蒸泄量が増えてしまいます。

2時間で、湿度50%では-150g、湿度10%だとー200gも体内の水分量が減ると言うデータ(※)も。

(※)出典:大塚製薬(冬のカラダは水分不足)

冬の腎臓にやさしい脱水対策

飲水制限のある人は医師の指示に従ってください。

★目につく所に湯呑を置いたり、タイマーを設定して飲水を思い出すようにするとGOOD♪

喉が渇いていなくても、こまめにチビチビと飲むのが腎臓にやさしい水分摂取のコツです。

保温できる蓋つきのタンブラー
1時間に湯呑1杯(180ml程度)ずつチビチビと飲む。
白湯とポット
腎臓に負担の少ない飲み物を選ぶ

白湯
ノンカフェインのお茶
など
1.5リットル分のお茶
食事以外で1~1.5Lは水分摂取する。

うっかり③風邪をひく

風邪をひいた女性

風邪などの感染症にかかると、クレアチニン値が一時的に上がってしまいます。

また、下痢や嘔吐をおこして脱水状態になると腎機能に負担がかかる他

市販の風邪薬を飲むことで(後述④)腎臓にダメージを与えてしまう場合もあります。

平均気温が10度を下回るようになると、インフルエンザの感染リスクが上がるというデータもあるので、天気予報で最高気温が10℃以下の日は、以下の対策を参考に万全の準備をしてお過ごしください。

腎臓の為に風邪をひかない方法

★風邪をひかなければ、次に紹介するうっかり④⑤の心配は減らせます♪

腎臓が心配な人は、風邪をひかないに越したことはありません。

寒さが厳しい時期は無理せず体をいたわって過ごしてください。

防寒着
寒さを我慢しない!
・暖かい格好をする
・我慢せず暖房を付ける
・ホッカイロ等を使用

寒いところでは無理をせず、薄着で過ごさないように。
お風呂に入る女性
体を労り免疫力を落とさない!
・早めに寝る
・ゆっくり入浴する
・しっかり食事で栄養を摂る

体の声に耳を澄まし、だるさを感じる日は体を休めましょう。
うがいをする男性
鼻と喉の粘膜を乾燥させない!
・マスクや加湿器を使用
・うがいで感染症対策

脱水によりのどや鼻の粘膜が乾燥すると、風邪の原因(菌・ウイルス)が体に入り込みやすくなります。

うっかり④市販の風邪薬や痛み止め

薬局の前に立つ薬剤師2人

ちょっと油断して風邪をひいたかな?

そんな時に頼りになるのが市販の風邪薬や解熱鎮痛剤。

しかし、テレビCMでよく見るから効きそう・・・と、安易に選ぶのは禁物です。

選ぶ商品を間違えると、『薬剤性腎障害』を起こす可能性もあるのです。

市販薬から腎臓を守る方法

★薬の成分名は一般人にはわかりにくいので、必ず薬剤師さんに相談しましょう。

風邪薬や解熱鎮痛剤に含まれる、非ステロイド系抗炎症薬(エヌセイズ・NSAIDs)という成分が腎臓に負担をかけます。

風邪薬や解熱鎮痛剤を使用する場合は、アセトアミノフェンだけを使ったものを薬剤師さんに選んでもらいましょう。

処方薬の袋と薬
市販薬と普段の薬(病院の処方薬)との飲み合わせを薬剤師に確認しよう。

市販薬と重複した成分を知らずに飲んでしまうと腎臓に悪影響を及ぼす場合があります。
漫然と市販薬を飲むイメージ写真
市販薬は、必要以上に、漫然と長期間使わない。

数日飲んでも良くならない場合は、病院にかかりましょう。

自己判断で予防的に飲むのも腎臓に負担をかける場合があります。
薬との飲み合わせや副作用のイメージ写真
市販薬の風邪薬や解熱鎮痛剤を買うときは『慢性腎臓病でも飲める薬』を薬剤師に選んでもらう。

うっかり⑤体調不良時(シックデイ)の服薬

具合の悪いシニア女性

体調不良で食事や水分がのどを通らなかったり、発熱している時は薬剤性の急性腎障害(急激に腎機能が低下し透析が必要になる状態)が起こりやすくなります。

脱水で血圧が低下しているのに、普段通り降圧剤を服用すると、血圧が下がりすぎて腎臓に血液が回らなくなるので要注意。

また、食事が摂れないのに血糖値を下げる薬(フォシーガやカナグルなど)を飲むと、低血糖やケトアシドーシスという危険な状態に陥ることも。

体調不良時の服薬から腎臓を守る方法

★腎機能が低下していると、薬の副作用が強く出やすいので医師や薬剤師に確認が必須です!

また、普段からの処方薬の種類が多い場合、市販薬を追加することで、薬物の相互作用(副作用)が出やすくなるので、自己判断で市販薬を飲むのは要注意です。

処方薬をもらう
体調不良時の飲み方を確認

毎日の処方薬はもらうときに、体調不良時の注意点を確認しておく。
市販薬との飲み合わせ

市販薬を飲むときは、普段の薬との飲み合わせを薬剤師に確認しておく。

お薬手帳のイメージ
お薬手帳を活用

市販薬、常備薬、処方薬それぞれ、飲み合わせを確認できるようお薬手帳に書いておく。

腎臓へのうっかりが少ないお正月に

年明けの最初の検査で、がっかりしないようにこれらの『うっかり』を防いでみて下さいね。

もし、体に無理がかかっているなーと感じたら、きよらを少し多めに飲むのもオススメです。

毎年、純炭社長は純炭うがい(錠剤をかみ砕いて、水を口に含み、ガラガラしてペ!)で予防しているそうなので、お試しください♪

(2024年1月号として配布したものです)


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この記事を書いた人
ゆっきー

美味しいものを食べることと、山登りが趣味の”ゆっきー”です。
きよら通信やブログはゆっきーがお届けしています。
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