慢性腎臓病(CKD)にやさしい冬の過ごし方

ようやくお正月気分がぬけ、平常モードに戻ってきましたね。
最近は暑い夏が長く続き、秋はあっという間に過ぎ去り、冬は?どうなる?…という季節感ですよね。
雪が多い日本海側は、路面が凍結していたり、大雪で通勤前に雪かきをしないと家から自動車を出せない…など、心配事が多い季節です。
純炭粉末公式専門店がある石川県金沢市も、どんよ~りと『鉛色』の分厚い雲が空を覆っていて、青空が顔をのぞかせることが稀。
でも、春を待ちわびる気持ちで冬を過ごすからこそ、雪が解けて野辺の草花が顔をのぞかせるとワクワクした気持ちになれます!
なので、蟹やノドグロ、鱈といった冬の味覚を楽しみながら冬を乗り切ります(^O^)/
目次
寒い冬の腎臓にやさしい過ごし方
さて、本題の『腎臓病の冬の注意点』について、お届けします。
じつは、冬にやりがちな”ちょっとしたうっかり”が、腎機能に負担をかけてしまう場合があります。
うっかりしがちな順番に5つピックアップしたので、未然に防いでくださいね。
【うっかり①】塩分過多

寒い季節は、あったか~いスープやおだしが美味しい季節。
しかし、鍋物やおでんの汁をうっかり飲みすぎると、塩分過多になってしまいます。
そこで、この冬のお鍋は腎臓にも安心な“しゃぶしゃぶ”にしてみませんか?
白湯や減塩出汁でしゃぶしゃぶすれば、カリウムも流れ出て一石二鳥です。
※但し、しゃぶしゃぶ後のお出汁で〆の雑炊やうどんは、カリウム制限のない方だけでお願いします。
作ってみよう!しゃぶしゃぶ用減塩つけダレ
★少量のタレで満足できるよう、プラスの素材でタレを薄めたり、変化を付けるのがポイント♪
市販のタレ(ポン酢や胡麻ダレなど)にひと工夫して、減塩アレンジを楽しんで下さいね。

・旬の柑橘の絞り汁
(カボス、スダチ、ゆず等)
・レモン汁
・大根おろし

・七味唐辛子
・胡椒
・ワサビ
・おろし生姜
・おろしにんにく
・刻みネギ

・ごま油
・ラー油
・すりごま
・鰹節
【うっかり②】かくれ脱水

冬場は、のどが乾かない、寒くてトイレが面倒…などの理由で水分補給がおろそかになりがち。
でも、空気が乾燥していると、呼吸や肌から体内の水分がどんどん外へ出て行ってしまいます。
ガラスにはぁ~っと息をかけると曇る、肌表面から水分が蒸発しカサカサになるといった現象は、気付かぬうちに体内から水分が失われている証拠(不感蒸泄)です。
冬場も暖房がきいた室内では、特に湿度が低くなり、不感蒸泄量が増えてしまいます。
2時間で、湿度50%では-150g、湿度10%だとー200gも体内の水分量が減ると言うデータ(※)も。
(※)出典:大塚製薬(冬のカラダは水分不足)
冬の腎臓にやさしい脱水対策
飲水制限がある場合は医師の指示に従ってください。
★目につく所に湯呑を置いたり、タイマーを設定して飲水を思い出すようにするとGOOD♪
喉が渇いていなくても、こまめにチビチビと飲むのが腎臓にやさしい水分摂取のコツです。


・水
・白湯
・ノンカフェインのお茶
など

【うっかり③】風邪をひく

風邪などの感染症にかかると、クレアチニン値が一時的に上がってしまいます。
また、下痢や嘔吐をおこして脱水状態になると腎機能に負担がかかります。
更に、市販の風邪薬を飲むことで(後述④)腎臓にダメージを与えてしまう場合もあります。
気温が10℃を下回るようになると、インフルエンザの感染リスクが上がるというデータもあるので、天気予報で最高気温が10℃以下の日は、以下の対策を参考に万全の準備をしてお過ごしください。
腎臓の為に風邪をひかない方法
★風邪をひかなければ、次に紹介するうっかり④⑤の心配は減らせます♪
風邪をひかないに越したことはありません。
寒さが厳しい時期は無理せず体をいたわって過ごしてください。

・暖かい格好をする
・我慢せず暖房を付ける
・ホッカイロ等を使用
寒いところでは無理をせず、薄着で過ごさないように。

・早めに寝る
・ゆっくり入浴する
・しっかり食事で栄養を摂る
体の声に耳を澄まし、だるさを感じる日は体を休めましょう。

・マスクや加湿器を使用
・うがいで感染症対策
脱水によりのどや鼻の粘膜が乾燥すると、風邪の原因(菌・ウイルス)が体に入り込みやすくなります。
【うっかり④】市販の風邪薬や痛み止め

ちょっと油断して風邪をひいたかな?
そんな時に頼りになるのが市販の風邪薬や解熱鎮痛剤。
しかし、テレビCMでよく見るから効きそう・・・と、安易に選ぶのは禁物です。
選ぶ商品を間違えると、『薬剤性腎障害』を起こす可能性もあるのです。
市販薬から腎臓を守る方法
★薬の成分名は一般人にはわかりにくいので、必ず薬剤師さんに相談しましょう。
風邪薬や解熱鎮痛剤に含まれる、非ステロイド系抗炎症薬(エヌセイズ・NSAIDs)という成分が腎臓に負担をかけます。
風邪薬や解熱鎮痛剤を使用する場合は、アセトアミノフェンだけを使ったものを薬剤師さんに選んでもらいましょう。

市販薬と重複した成分を知らずに飲んでしまうと腎臓に悪影響を及ぼす場合があります。

数日飲んでも良くならない場合は、病院にかかりましょう。
自己判断で予防的に飲むのも腎臓に負担をかける場合があります。

【うっかり⑤】体調が悪いのにいつも通り薬を飲む

体調不良で食事や水分がのどを通らなかったり、発熱している時は薬剤性の急性腎障害(急激に腎機能が低下し透析が必要になる状態)が起こりやすくなります。
脱水で血圧が低下しているのに、普段通り降圧剤を服用すると、血圧が下がりすぎて腎臓に血液が回らなくなるので要注意。
また、食事が摂れないのに血糖値を下げる薬(フォシーガやカナグルなど)を飲むと、低血糖やケトアシドーシスという危険な状態に陥ることも。
体調不良時の服薬から腎臓を守る方法
★腎機能が低下していると、薬の副作用が強く出やすいので医師や薬剤師に確認が必須です!
また、普段からの処方薬の種類が多い場合、市販薬を追加することで、薬物の相互作用(副作用)が出やすくなるので、自己判断で市販薬を飲むのは要注意です。

毎日の処方薬はもらうときに、体調不良時の注意点を確認しておく。

市販薬を飲むときは、普段の薬との飲み合わせを薬剤師に確認しておく。

市販薬、常備薬、処方薬それぞれ、飲み合わせを確認できるようお薬手帳に書いておく。
【うっかり⑥】ヒートショックによる血圧の急変

暖房が効いた部屋から、寒い脱衣所やトイレ・玄関などに移動すると血圧が急変して腎臓に負担をかけます。
家全体を温める工夫や、寒い場所に移動するときには首・手首・足首の「三首」と頭が冷えないように、マフラー・手袋・あったか靴下・あったか帽子を着用してくださいね。
腎臓へのうっかりが少ないお正月に

年明けの最初の検査で、がっかりしないようにこれらの『うっかり』を防いでみて下さい。
もし、体に無理がかかっているなーと感じたら、きよらを少し多めに飲むのもオススメです。
毎年、純炭社長は純炭うがい(錠剤をかみ砕いて、水を口に含み、ガラガラしてペ!)で予防しているそうなので、お試しください♪
(きよら通信2024年1月号として配布した内容に加筆修正しました)
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- この記事を書いた人
- ゆっきー
美味しいものを食べることと、山登りが趣味の”ゆっきー”です。
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