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きよら通信バックナンバー

話題の健康成分”レジスタントスターチ”は腎臓病に良い?

いつも食べる純炭きよらをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

きよら通信担当のゆっきーが、腎臓病お役立ち情報を毎月お届けいたします

話題の健康成分レジスタントスターチって何?

”レジスタントスターチ”という名前を聞いたことはありますでしょうか。

おにぎりダイエットや、テレビの検証番組でも取り上げられている注目の健康成分です。

名前の通り、レジスタント=消化酵素に抵抗性の スターチ=でんぷん を指し、食べても血糖値が上がりにくい「でんぷん」の事を指します。

どうやって発見された?

レジスタントスターチは、突然死した人を解剖したときに、大腸から発見されました。

通常、食べたものの大半は小腸で消化吸収されます。

ですので、大腸まで運ばれるのは、消化できない物(食物繊維など)だけだと考えられていました。

しかし、お腹をあけてみると、その大腸には食物繊維よりもレジスタントスターチの方が多く存在していたのです。

レジスタントスターチは大腸で働く

消化酵素で分解されずに大腸まで到達したレジスタントスターチは、そこに住み着いている腸内細菌(善玉菌)の餌となり、体に有用な短鎖脂肪酸(酪酸・乳酸・プロピオン酸など)が作られます。

この特徴は食物繊維と類似しており、血中のコレステロールを低下させ、血糖値の上昇を抑制することが分かっています。

(参考文献:レジスタントスターチの栄養・生理機能 日本調理科学会誌)2014)

レジスタントスターチが腎臓を守る!?

腎機能を低下させる主な原因はこちらの2つ。

血糖値の急上昇➡腎臓の細かい血管が傷つく➡腎機能低下(透析導入の第一位は糖尿病性腎症)
腸内環境の悪化(悪玉菌の増加)➡腎臓に負担をかける尿毒素が発生➡腎機能低下
腎機能が低下する主な要因

『血糖値の上昇を緩やかにする』『腸内環境を良くする』と言われるレジスタントスターチは、腎臓が喜ぶ食べ物でもあるのです。

主なレジスタントスターチ

レジスタントスターチには、様々な種類があります。

以前より、きよら通信で取り上げている“精製度の低い糖質(雑穀や全粒粉)”も、レジスタントスターチに該当します。

レジスタントスターチ1に分類される、全粒粉や雑穀、玄米など、穀物の殻を取り除いていない精製度の低い炭水化物は消化酵素が効き難く、でんぷんがスムーズに分解されません。

また、全粒粉のパンは便量が増す整腸作用や血糖値の上昇を抑える作用が報告されています。

冷たいご飯に含まれるレジスタントスターチ3とは?

炊いたご飯を冷やすと、糊化したでんぷんが再結晶して老化でんぷんに変わります。

この老化でんぷんは、消化酵素(アミラーゼ)が作用し難くなり、消化吸収が抑制されるそうです。

血糖値どっちが上がる?炊き立てご飯vs.冷たいご飯

消化吸収され難いなら、血糖値にも差が出るのでは…?と考え、弊社スタッフ3人で血糖値測定の実験をしてみました。


血糖値は専用の針を指に刺し、血液をセンサーに読み取らせて測ります。(体を張って実験しました!笑)

実験の流れ
1日目(朝)空腹状態で炊き立ての白ご飯を茶碗1杯分180g食べる。
2日目(朝)1日目に炊いたご飯を冷蔵庫で一晩冷やし、冷たいまま180g食べる。

1日目、2日目それぞれ、食後30分毎に血糖値を測定し、血糖値の変化量を測定しました。

温かいごはんと冷たいごはんを食べた感想はというと…

やはり、炊き立ての方が口当たりも良く美味しいですよね。

冷やすだけで健康成分が増えるなら儲けものですが、結果は如何に?

さて、血糖値測定の結果は?

食後30分ごとに血糖値が低下するまで測定した結果がこちら。(黄:炊き立てご飯、青:冷たいごはん)

なんと、血糖値を抑制する効果はでませんでした!(がっかり)

グラフを見ると、予想に反し、3人とも冷たいご飯(青)の方が血糖値のピークが高く出ました。

冷たいご飯は、よく噛まないと飲み込めなかったため、唾液の酵素で消化が進んだのかも知れません。

腸内環境の改善には役立つかも!

今回の結果より、白米を一晩冷やしただけでは、血糖値が抑制されるほどのレジスタントスターチは作られなかったという可能性があります。

ゆっきーの個人的感想では、冷ご飯を食べた日は、夕方まで膨満感が続いたように思います。(冷たいままのご飯を食べるなら、食べ過ぎ防止効果はあるかもしれません)

今回の冷やご飯が、冒頭で説明したように消化されずに大腸に届いて食物繊維と同じ働きをしたのか?は、1週間程度、冷ご飯を食べ続けて便の様子を観察する必要がありそうです。

ちなみに、今年64歳になる純炭社長は、子供の頃から冷ご飯に生卵をかけて食べるのが大好きだったとのこと。それが原因かわかりませんが、純炭社長のeGFRは93もあるんですよ(ビックリ!)

今後、レジスタントスターチによる腸内細菌の変化も社内実験してみたいと思います。

ご注意下さい!
無理をして冷ご飯を食べないようにご注意ください。冷たい麺類(素麺など)にもレジスタントスターチが含まれています。尚、純炭社長が食べている冷ご飯は、「パックご飯そのまま」や「冷蔵庫で冷やしてボソボソ」なご飯ではありません!パックご飯や冷蔵庫で冷えたボソボソのご飯は、一度温めてから冷ますのがコツ。室温で冷ましたり、冷蔵庫で短時間冷ました状態で食べているそうです(固くてボソボソのご飯は美味しくないですものね)。

冷ご飯以外でレジスタントスターチが多いメニュー

こちらの参考書籍によると、こんな食品にもレジスタントスターチが多いと紹介されていました。

麺類(パスタ、そうめん、うどん、そば等)を硬めに茹でて冷やして食べる
ゆで豆(特に糖質を多く含む小豆、ひよこ豆、いんげん豆)
芋(ポテトサラダやさつま芋サラダ)
春雨サラダ
和菓子(小豆やもち米使用)

夏は冷たい素麺が美味しい季節ですね。
腸内環境を改善することを期待して、レジスタントスターチをメニューに取り入れてみてはいかがでしょうか。

(きよら通信2023.7月号として配布した内容に加筆修正を加えました)

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この記事を書いた人
ゆっきー

美味しいものを食べることと、山登りが趣味の”ゆっきー”です。
きよら通信やブログはゆっきーがお届けしています。
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