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腎臓病対策

腎臓病でもらえるお金の話

こんにちはゆっきーです。
「透析に入ると身体障害者手帳がもらえる」ということは割と知られているかもしれません。
しかし、平成30年4月より透析前でももらえるように認定基準が変わった(※)という事をご存知でしょうか。

(参考:日本腎臓学会ニューストピック

障害者手帳とは



障害者手帳とは、身体障害者手帳・療育手帳・精神障碍者保健福祉手帳の3種類を総称したものです。

腎臓病の場合は『身体障害者手帳』の交付対象となる場合があります。

この手帳を持っていると障害者総合支援法の対象となり、様々な支援を受けられたり、自治体や事業者が独自に提供するサービスを受けられることもあります。

腎機能障害の認定基準が見直しへ



腎機能障害には1級・3級・4級の3種類があります。

(ちなみに2級はありません、等級は1級に近づくほど障害の程度が重くなります)

血液透析を行っている、または近い将来透析導入になる場合には、文句なしで1級と認定されます。

しかし、従来の認定基準では大人の腎臓病患者が3級・4級に認定されることは難しかったのです。

認定基準の変更点


従来の認定基準では「内因性クレアチニンクリアランス値」という特殊な検査が必要であり、尚且つ、「満12歳未満」という年齢制限がありました。

今回の改正では年齢制限が撤廃されほか、面倒で時間がかかる「内因性クレアチニンクリアランス検査」を行わなくても、通常の血液検査でわかるeGFR(推算GFRや推算糸球体濾過量と検査表に記載されていることもあります)で認定を受けられるようになったのです。

具体的にいつから適用できるか

eGFRで適用がいつからかは以下の通りで、さらに2つ以上該当する症状があれば認定されます。

適用の目安
3級eGFRが10未満
4級eGFRが10以上20未満
該当する症状(2つ以上)
a じん不全に基づく末梢神経症
b じん不全に基づく消化器症状
c ⽔分電解質異常
d じん不全に基づく精神異常
e エックス線写真所⾒における⾻異栄養症
f じん性貧⾎
g 代謝性アシドーシス
h 重篤な⾼⾎圧症
i じん疾患に直接関連するその他の症状

詳細はこちら:厚生労働省作成『じん臓手帳見直し周知用リーフレットPDF』

eGFRの計算はこちらからできます。

身体障害者手帳をもつメリット

・税金が安くなる所得税、住民税、自動車税などが安くなります。

障害者本人の税金だけでなく、家族に扶養されている場合や、家族が運転する車で通院している場合には、家族の税金も安くなる場合があります。

適応対象や減税額は都道府県によって異なるので、住んでいる都道府県の税務課にお問合せ下さい。
・交通機関の運賃が安くなるJR、私鉄各社、バス、タクシー、飛行機、高速料金などの運賃が本人だけでなく、一緒に乗車する介護者分も安くなります。

適応対象や割引率は交通会社で異なるので、利用する交通会社に確認してください。
・駐車禁止除外制度の適応腎臓病の場合、1級と3級の身体障害者手帳をもっていると「駐車禁止等除外標章(身体障害者用)」を提示することで、駐車禁止場所での駐車が可能になります。

申請方法は所轄の警察署にお問合せ下さい。
・携帯電話料金が安くなるNTTドコモ、au、ソフトバンクなどの携帯電話各社が身体障害者割引制度を設けています。
・博物館や美術館などの公共施設利用料が安くなる例えば国立科学博物館は身体障害者手帳を提示すると介護者1名まで入館無料になります。

お孫さんと一緒に行くのもいいですね。

身体障害者手帳にデメリットはある?


身体障害者手帳を持っていることで差別や偏見を受けるのでは?と心配する方もいるかもしれません。

でも、腎臓病の場合には外見では健常者と区別がつかない場合も多いですし、当然の権利として各種サービスを利用した方が良いのではないでしょうか。

現在働いているとしても勤務先への開示義務はないそうですのでご安心ください。

身体障害者手帳の申請方法


ダステックのある石川県金沢市の場合、市役所や市民センターで申請するようです。


金沢市での申請に必要なもの(各自治体に確認してくださいね)
1.手帳交付申請書
2.診断書
3.顔写真
4.認印
5.マイナンバーカード(通知カードの場合には運転免許証なども必要)

※ご家族が代理申請する場合は運転免許証などの本人確認書類が必要。

実際に申請した方のお話を伺うと、「診断書の内容が役所の求める内容と違っていて何度も書類のやり取りが必要だった。」など苦労もあるようです。

しかし、社会保障制度を利用するのは、まじめに働いて税金や社会保険料を納めてきたの皆さんの当然の権利です。

使える制度はどんどん利用してくださいね。

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この記事を書いた人
ゆっきー

美味しいものを食べることと、山登りが趣味の”ゆっきー”です。
きよら通信やブログはゆっきーがお届けしています。
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