生真面目な性格ほど透析になる? ウソだらけの健康常識、「不良」長寿のすすめ 【書評】

こんにちは。純炭社長の樋口です。
先日、完璧に食事内容を自己管理しているお客様から、こんなお電話をいただきました(多少の脚色はご容赦ください)。

「僕は、毎食のリンやカリウム、たんぱく質量などをエクセルに打ち込んでいて、クレアチニンやeGFRはもちろん、全ての血液検査の結果や体重の変化、運動量をきっちり管理して生活しているんですよ。」「医者や栄養士の言うことを聞いて、こんなに努力しているのに、クレアチニンの値がどんどん高くなってしまう。どうしたら良いのか分からない。」

いろいろとお話を聞いていると、こんなことをおっしゃいました。

「じつはね、僕の友人も数年前にクレアチニン値が高くなりだしたんですよ。当時は僕と友人のクレアチニン値が同じ位だったの・・・。その友人はね、僕と違って食事や運動なんて全く気にせずに自由に生活しているから、あっという間に透析になっちゃうと思っていたら・・・・なんと、そいつの腎機能はたいして悪くならないの・・・・節制している自分の方がどんどん悪くなっちゃう・・・・」
「若いころは海外出張が多くて、暴飲暴食していたから自業自得かな?」

その数日後に出会ったのが、この本です。

本の帯に書いてある内容(特にタバコ)には納得できないところも多々ありますが、筆者の、「自分を許す」「いい人であることをやめる」「(時には)自分は悪くないと責任回避する」という生き方が病気を遠ざける!という発想に共感をおぼえました。(※ただし不摂生を勧めるものではありません)
時間のない方は、冒頭にある『はじめに-二十一世紀は”心の世紀”』の18ページだけ、書店て立ち読みして下さい。これからの人生や生き方が変わるとこと間違いなしです。

本著書によると、数々の興味深い研究結果が紹介されています。

我慢して感情を抑えてしまう『いい人』はがんになりやすい

☞『イギリスの学者がユーゴスラビアの1500人、それも家を一軒ずつ飛ばして1500軒の40~50歳くらいの世帯主について、性格と寿命をしらべたところ、何かがうまく行かなかったとにき、全部自分のせいにして、うちにこもってしまうような真面目なタイプが一番早死にする。しかも8割くらいが、がんで死ぬ。

☞『心理学者のハンス・アイゼンク博士の研究によると、がんになりやすい性格は、周囲との調和を優先して、感情を抑えがちで、悲しみや不安を感じても表情に表すことが少なく、自分の中に抱え込んでしまうタイプ

☞『心理学者のリディア・テモショックらの150人以上の進行がん患者を対象とした調査では、75%の進行がん患者がタイプCに分類される性格を有しており、タイプCの性格とは、怒らない、不安、悲しみ、恐れといったネガティブな感情を表に表さない、仕事、家族などの人間関係で、忍耐強く、控えめで協力的、自分の欲求や願望よりも他人に気をつかい、自己犠牲になりやすい特徴がある

☞『ミシガン大学のキム氏の研究では、50歳以上の6404人を2年間調査したところ、楽観度が1段階上がると、脳卒中のリスクが9%低下した。』

なんて、似たような研究で同じような結果がでているのです。

冒頭で紹介したお客様のように、
健康管理に真面目な人は病気になりやすい?という事例も紹介されています。

☞『フィンランドで1974年から15年間、40~45歳の生活環境が似ている上級管理職1200人を600人づつ、「①毎年2回も健康診断を受診し、栄養管理を徹底し、酒・タバコ・砂糖を控え、適度な運動をさせる群」、「②なんの制限も設けずに自由に生活する群」の2群に分けて55~60歳になったころの健康状態を調査』
①群は67人が死亡したのに対して(自殺者あり)
②群の死亡者は46人(自殺者なし)
結果②の不真面目グループの方が病気も死亡率も低かった。というのです
①群のような生活を楽しめれば良いのでしょうが、窮屈に感じてストレスにつながってしまうと病気になりやすくなるのでしょうね。

前述のタイプC性格(ネガティブな感情を表に表さない、自己犠牲になりやすい)とは別に、タイプA、タイプBという性格もあるそうです。

タイプAは・・・

『精力的、野心的で競争心が強く、挑戦的で出世欲が強く、攻撃的で人と敵対する、怒りっぽい性格』。某国の大統領を思い出しますね(笑)。このタイプはタイプCの次に病気になりやすく、特に血管系(心筋梗塞や脳梗塞など)の病気になりやすいようです。

一方、タイプBは・・・

『他人との競争を好まず、勝ち負けにこだわらず、野心があまりなく、マイペースであくせくしないタイプ』。仙人とも呼べるこのタイプが最も健康的で長生きできるそうです。

「いい人」をやめて「いい加減で楽観的」になりなさい・・・と言われても、そんなに簡単に性格は変えられないよ・・・・という方には瞑想やマインドフルネスがおすすめです。

グーグルやインテルなどのハイテク企業は、様々なストレスから社員を解放させて、創造性や仕事の効率を良くするためにマインドフルネスを活用しています。

純炭社長は「禅(瞑想)を科学して生まれたマインドフルネス・トレーニングアプリ、MYALO」を愛用していました。今のところiPhone専用らしいですが、興味のある方はこちらからダウンロードできます。

また、お客さまから「瞑想」を治療に取り入れている病院はないか?と聞かれることもあります。茨城県取手市にある椎貝クリニックの椎貝達夫先生は慢性腎臓病治療に「瞑想」を取り入れていると聞いたことがありますが、残念ながら、瞑想などを取り入れた統合医療を行っている病院は多くありません。

瞑想で穏やかな心を手に入れたいけれど、禅寺での座禅はハードルが高そうだし、ヨガ教室は男性は通い難いし・・・・などとしり込みをしてしまう方には、この本を手に取って見てはいかがでしょう(純炭社長も活用しています)。

お鈴やブザーの音に集中し、その音が聞こえなくなったときに訪れる、なんとも言えない静かな「空」の境地を感じることができると思います。

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AGE研究の第一人者、山岸昌一先生著 早死にしない!老ける食べ方×若返る食べ方【書評】(難易度:初級)

こんにちは。AGE研究協会認定講師でもある純炭社長の樋口です。

2019年2月7日のメディカルトリビューンWEB版に『加糖飲料の飲み過ぎでCKD(慢性腎臓病)リスク上昇』という記事がありました。Clin J Am Soc Nephrol (2019;14:49-56)に掲載された論文によると、炭酸飲料、加糖された果汁飲料、水の摂取量が多い人では最大で61%もCKD発症リスクが高まるそうです。(水に関しては「〇〇の天然水」のような加糖されたフレーバー付き飲料水が含まれた可能性があります)。

 

なぜ、炭酸飲料や加糖されたジュース類を飲むと慢性腎臓病になってしまうのか?その理由を教えてくれるのが、久留米大学医学部教授、山岸昌一先生著、『老ける食べ方、若返る食べ方』(永岡書店、税別1,000円)です。

最近では健康情報番組でも紹介されるようになった“老化の原因物質AGE(エージーイー)”。実は、AGEは腎機能を低下させる原因物質でもあるのです。AGEを溜めこまない食事法や生活習慣を知ることは透析を遠ざけることにもつながりますので、内容をご紹介します。

『序章 老けたくないならどっちを食べる?』
十数年ぶりの同窓会。当時憧れていたN君がまさかの・・・・そんなマンガで始まるので活字が苦手な方にも読みやすく工夫されています。
マンガのあとにはクイズ。
『卵料理ならどれを食べる?』
①目玉焼き
②オムレツ
③スクランブルエッグ

正解は・・・・③スクランブルエッグです。理由は調理時間が短くてAGEが少ないから。
クイズ形式で腎臓に良いメニューや調理法がわかります。

『第1章 「体がコゲる!?」“AGEをためる食べ方”が老化を早める!』
AGEとは何なのか?体内でAGEができる理由、食事からAGEが取り込まれてしまう理由がわかりやすく解説されています。AGEとはタンパク質に糖が結合して離れなくなってしまったモノ。タンパク質の構造が壊れてしまうので、タンパク質本来の機能が損なわれてしまいます(実はタンパク質以外にも細胞膜を作る脂質やDNAを作る核酸もAGE化します。怖いですね)。例えば、血管を作っているコラーゲンに糖が結合してAGE化してしまうと弾力性が失われて固くなってしまいます。腎臓は血管の集まりなのでAGE化の影響を受けやすい臓器なのでしょうね。

AGEが溜まってしまう経路はふたつあります。
『AGEの蓄積量は「血糖値×持続時間」で決まる』ご飯やパンなどの炭水化物や炭酸飲料、加糖されたジュースなどで血糖値が高い状態が続くほど、体内でAGEができやすくなってしまうのです。

もうひとつの経路は食事。
『高温で加熱調理された料理、加工食品には、AGEがたくさん含まれます』
『食品に含まれるAGEの7%は体内に蓄積する』
『調理温度が10度上がるとAGEは2倍に増える』
何をどのように調理して食べるか?でAGEの溜まり具合は違ってくるようです。
今、流行している「糖質制限」とAGEの関係も書かれていて、とても興味深い内容です。

『第2章 「体の中から若返る」“AGE制限”の食べ方&調理のコツ』
AGEを体内にためないための3つの秘訣が紹介されています。それは・・・・
①『食後血糖値を急速に上げない食べ方をする』
②『AGEの含有量の少ない食品をチョイスする』
③『体の糖化反応を抑えるために、なるべく低温で調理する』

そして①~③を実践するための10個のコツが具体的に説明されています。

たとえば、①を実践するためにはGI値の低い食べ物を選択すること。GI値とは糖質50グラムを食べた時の血糖値の上がり具合を、ブドウ糖を100としたときの相対値で表したものです。白米のGI値は73ですが玄米は59、食パンのGI値は71ですがフランスパンは57、というように同じ重さを食べたとしても玄米やフランスパンの方が血糖値は上がりにくいというわけです。(本文にはありませんが、食後5分の軽い運動も良いらしいですよ)

その他にも、酢は血圧を下げるのみならず血糖値の上昇も抑える、エクストラバージンオリーブオイルは意外なことにAGEが多いので注意が必要、ブロッコリースプラウトやベリー類はAGE化を抑える、電子レンジ加熱でAGEが出来てしまう、などなど目から鱗な情報が満載です。

 

個人的には果物や清涼飲料水に含まれる果糖はブドウ糖の10倍もAGEを作りやすいことにビックリしました。冒頭で紹介した、甘いジュースで慢性腎臓病が増える原因はコレだったんですね。

『第3章 「何を食べればいいの?」AGEをためない食べ方のテクニック』
『ASGを減らして老化を防ぎたいけれど、外食が多いと無理かも・・・・』と思ってしまう読者向けに、居酒屋、中華、イタリアン、ファミリーレストラン、和定食、洋定食、ラーメン、そば・うどん、焼き肉、カレー、寿司、丼物、ファーストフード、弁当・惣菜、パン、スイーツ、ドリンクといった、シーン別に食べてOKなもの、NGなものが紹介されているので、知らず知らずのうちに低AGE食の習慣が身に付きそうです。ネズミの実験では餌のカロリーは減らさずに、AGEを減らすだけで寿命が延びるそうなので、低AGE食が病気を遠ざける方法として広まりそうですね。

『第4章 「低温調理がポイント!」AGEをつくらない調理のテクニック』
電子レンジ加熱や高温調理で料理の中に大量のAGEが出来てしまいます。
『料理は「生→蒸す→煮る→炒める→焼く→揚げる」の順で』、生で食べられるものはできるだけ生で、加熱する際は高温に長くさらされない調理方法を選択する方が良いことが紹介されています。また、AGEを溜めないために、食べるべき食材や、それらを使った簡単メニューも載っていて参考になります。
純炭粉末公式専門店の社員食堂では低温調理機BONIQを使って低AGE食を調理しています。写真は豚肩ロース肉の塊を63℃で90分加熱した後に表面だけをフライパンで焼いた自家製チャーシュー。肉厚なのに、ビックリするほど柔らかくてジューシーです。

尚、本書には『食品&調理別AGE含有量データ』の一覧表も載っていますが、ビジュアルで確認したい場合はexAGEハンドブック(一般社団法人AGE研究協会、税別1,500円)もおすすめです。

『第5章 「早死にしない!」“病的な老化”を防いで健康寿命をのばす習慣』
これまでは老化の原因は活性酸素による酸化(体の錆び)だと言われてきました。しかし、最近では糖化(体のコゲ)によって酸化ストレスが高まることがわかっています。抗酸化の代表格であるSODという酵素は糖化されることで抗酸化活性が低下してしまうのです。

『AGEの蓄積が招いてしまう不調と病気』の項では、心筋梗塞、脳梗塞、腎臓病といった血管系の病気のみならず、更年期障害や骨粗しょう症、変形性関節症などの女性に多い病気、アルツハイマー病や歯周病、がん転移といった意外な病気までもがAGE蓄積と関係していることが病気ごとに解説されています。

 

日本人の平均寿命と健康寿命(医療や介護に頼らずに、自立した生活ができている状態)には約10年の乖離があります。

AGEに対する正しい知識を1日でも早く身に着けて、AGEを溜めこまない生活をすることが、健康寿命を延ばす秘訣だと確信できる一冊でした。体内にどれだけAGEが溜まっているか?を簡単に測定できるAGEリーダーという機械があります。この機械に利き腕を載せるだけで(痛くも痒くもなく)、AGEを測定できるので、測定可能なお近くの医療機関を探してみてはいかがでしょう。ちなみに純炭粉末公式専門店を運営する(株)ダステックにもAGEリーダーがあります。石川県金沢市の会社ですが、ご予約いただければ測定できますので、興味のある方はメールやフリーダイヤルでお問合せ下さい。

【弊社ダステックお問合せ先】
◆フリーダイヤル 0120-090-218
(土日祝日、休業日を除く平日の 9-17 時)
◆メールアドレス info@juntan.net

他にもAGEについて解説したブログがあります。
ご興味のある方はこちらをどうぞ!
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腎臓病との闘い方、お教えします。正しい知識と少しの意思で透析回避・先延ばしへの道は拓ける【書評】(難易度:初級)

こんにちは。純炭社長です。

通勤途中のラジオから流れる池江璃花子選手の白血病ニュースを聞き、「神様は彼女に何をさせようとしているのか?」と涙がこぼれそうになった純炭社長の樋口です。その後、「神様は乗り越えられない試練は与えない」と語っているのを知り、彼女自身が病気の意味をきちんと受け止めている聡明さに感動してしまいました。

純炭粉末公式専門店のお客様にも病気を抱えた方が沢山いらっしゃいます。「透析に入るくらいなら死んだ方がまし」という言葉も良く聞きます。そんななか、2019年1月22日のJAMA Intern Med誌電子版に、「透析を受けないという患者の意思決定がどのような状況で下されたのか?」という論文が掲載されたそうです。現代医学では透析導入が標準治療だと思い込んでいましたが、患者自身、家族、または医師が透析を開始しない意思決定を下す場合もあるということを知り、少なからず衝撃を受けました。透析を受けない意思決定をした851人の平均年齢は75歳。98.9%が男性で(女性は池江選手のように治療に前向きなのか?)、95.4%の方が約半年で亡くなったそうです。

このように腎臓病は死と向き合う病気です。日本で血液透析が始まったのは1960年代ですから、つい60年前までは腎臓病はかつての結核と同じように死を覚悟する病気だったのです。透析技術の進歩によって腎臓病=死ではなくなりましたが、週3回、3~5時間の血液透析は相当な負担ですので、純炭粉末公式専門店のお客様は腎機能が低下しないように食事療法や運動療法を前向きに行い、腎臓に良さそうな情報にとても敏感であるように感じています。

さて、今日ご紹介する本は東京高麗手指鍼研究会代表の小松隆央氏著『腎臓病との闘い方、お教えします。正しい知識と少しの意思で透析回避・先延ばしへの道は拓ける』(現代書林、税悦1,300円)です。

腎臓病との闘い方、お教えします。正しい知識と少しの意思で透析回避・先延ばしへの道は拓ける

純炭社長は中外製薬時代、バイオテクノロジーを使った血液の研究をしていたので、西洋医学信奉者と思われがちですが、実は鍼灸やアロマテラピー、マインドフルネス、瞑想などを取り入れた統合医療にとても興味があります。鍼灸やマッサージは(かなりの確率で)腎機能回復に効果があると思い、この本を手に取りましたが、結果的には「残念な一冊」でした。
この本を読んでも、お灸やマッサージの仕方はわかりません。どこに行ったら高麗手指鍼を受けられるのか?もわかりません。ある程度、集客を目的として書かれた本であったとしても、藁にもすがる思いで本書を手に取る読者に対して、自分でできるツボ刺激法や高麗手指鍼を受けられる鍼灸院リストくらいは欲しかった(残念)、というのが本音です。

著者はIgA腎症の青年に鍼治療を施したことをきっかけに、その後500人以上の慢性腎臓病患者と関わった結果、『お医者さん任せにしないで、正しい知識と少しの意思さえ持てば、多くの腎臓病患者さんは自分自身で人工透析を先延ばしできる。回避することも可能。』というメッセージを伝えたくて本書を出版したと書かれています。『お医者さん任せにしない』という心構えは、先にご紹介したリュウ・ウェイさんの生き方と同じであり、純炭社長も同じ考えです。

では、本書の構成にそって内容と感想を要約してみます。

『序章 鍼灸師の私が腎臓病治療に取り組む理由』
予後不良のIgA腎症で10年後には透析導入と告げられた大学生が週3回の高麗手指鍼を続けた結果、クレアチニンクリアランスが改善し、7年後には症状が落ちついて鍼治療から離脱できたケースが紹介されています。IgA腎症は日本人で最も多い慢性糸球体腎炎であり、若年者に多い特徴があります。以前は予後良好な腎疾患だと思われていましたが、近年では診断後5~25年で20~40%が透析導入になると考えられています。

『第1章 腎臓病は日常生活を蝕んで、やがて命を脅かす』
ここでは腎機能や慢性腎臓病に関する簡単な説明が書かれていますが、『透析が「儲かるビジネス」になっている』や『「透析の質」を問題視する医師もいる』といった医師では書きにくい実態に言及している点は面白いと思いました。

本文には具体的数値は書かれていませんが、外来血液透析は約40万円/月、腹膜透析は30~50万円/月の医療費がかかります。しかし、高額医療費の特例として透析治療の自己負担は1カ月1万円が上限とされています(全腎協HPより)。言いかえると、透析クリニックは患者ひとり当たり年間500万円近いお金が自動的に健康保険から入ってくる計算になる訳です。インフルエンザなどで患者数が季節変動する一般内科とは病院経営的に大きく違いますね。
透析の質に関しては「透析時間」と「透析液の質」の二つの問題があります。透析時間が短ければ限られた時間で多くの患者を透析することができます。一方で、透析時間が長いほど生命予後が良く、痒みなどの透析合併症が少ないことが知られています。私が知っている熊本のクリニックは5時間以上の長時間透析を行っており、痒みを訴える患者は皆無と聞いています。また、1回の透析には120~150リットルもの透析液が必要です。透析液が綺麗であるほど透析に質は高まります。最近では水素水を使って透析を行うクリニックもあります。透析液の質は患者にはわかり難いですが、長時間透析を勧めてくれるクリニックは良心的と言えるでしょう。
更にこの章では、クレアチニン値よりもeGFRで腎機能を判断しましょう!と書かれています。これはとても良いことなのですが、次章以降の本文ではeGFRよりもクレアチニン値ばかり出てくるので、ちょっと残念な気分になります。

『第2章 透析を回避したいなら、守らなければならないこと<食事編>』
注意すべき4つのポイントとして、①タンパク制限、②塩分制限、③カリウム制限、④プリン体制限があげられていますが、糖質制限の体験談が紹介されていたり、ステレオタイプにタンパク制限が推奨されていたり、内容に一貫性がなく、あまり参考になりません。
ただ、「青汁はカリウムが多いので、健康に良いと聞くから漫然と飲むのは良くない」というのはその通りだと思いました。

何をどれだけ食べたら良いのか?という問題はとても難しい問題です。
糖尿病性腎症であれば血糖値を上げない糖質制限食が良い場合もありますが、糖質を控えた分、タンパク質と脂質の摂取量が増えてしまうので、残腎機能ごとにタンパク質、糖質、脂質のバランスを調節する必要があると思います。また、高齢者に安易にタンパク制限を勧めることは筋肉量の低下につながり、サルコペニアやフレイルによる寝たきりを招く原因にもなります。腎機能の数値だけを気にするのではなく、全身状態を見極めながら必要な栄養素を摂る必要があります。

『第3章 透析を回避したいなら、守らなければならないこと<生活編>』
ここで紹介されるのは、①適度な運動、②質の良い睡眠と休憩の必要性、ですが、具体的な運動方法が知りたい方は別の書評ブログで紹介した上月先生の書籍の方が良いと思います。

なお、この章には『腎臓病に漢方薬は悪影響を及ぼす』という項があります。アリストロキア酸という成分や甘草を含む漢方薬は腎機能を低下されることが紹介されています。純炭粉末公式専門店のお客様の中にも漢方薬を飲んでいる方が多いので参考になりました。

多くの化学物質は腎臓から尿中に排泄されるので、「健康に良いから」と思って飲んでいたサプリメントや漢方が腎臓に負担をかけている可能性も考えなくてはならないですね。

『第4章 「高麗手指鍼」なら、あなたの闘いをバックアップできる』
ここが最も知りたい内容ですが、本章では他の鍼灸と高麗手指鍼につかう鍼の違いや、手に鍼を打つだけなので衣類を脱ぐ必要がない、などの施術の違いが説明されているのみです。セルフケアのためのお灸も紹介されていますが、『高麗手指鍼で用いるお灸は、日本の市販のものとは違い、韓国製の特殊なもので、もぐさの質が良く、台座には遠赤外線効果がある鉱石を使っています。』と書かれており、市販のお灸ではダメなのか?という素朴な疑問には答えてくれません。

『第5章 ケーススタディー。腎臓病との闘いの記録』
よくあるビフォーアフター症例が紹介されています。その中にこのような公式が記されています。
『「クレアチニン数値」×仕事の内容(事務職か肉体労働か)×食事内容(塩分+タンパク質)×1週間の治療頻度=有効率』
そして、以下の記載も。

『クレアチニンが4台で、事務職、食事の内容がほぼ完璧なら、おおむね、
・1週間1回で5~10%
・1週間2回で50~60%
・1週間3回で70~80%
・1週間5回で90%以上
の確率でクレアチニン値は一定の割合で降下し、その後停止状態になります。』

要するに、「透析を回避したいなら楽な仕事に転職し、適切な食事と適度な運動をこころがけ、毎日、高麗手指鍼を受ければ90%以上の確率で透析に入らずに済む」ということです。実際に、東京にある「こまつ鍼灸院」には沖縄や関西在住の慢性腎臓病患者が高麗手指鍼を受けに訪れるようです。しかし、週に5回の施術を受けるには東京近郊に住んでいないと難しいですよね。遠方の患者さんにはどのような指導をしているのか知りたいところです。

さて、今回は辛口の書評になってしまいましたが、多くの気付きを与えてくれた一冊でもありました。ツボ刺激は腎機能を保護(又は回復)させるための補完療法として有用だと思います。高麗手指鍼では手のひらに全身全てのツボが集中していることを利用して治療している訳ですが、足の裏にも同じように全身のツボがあります。そして耳や頭皮にも。

そこで純炭社長は考えました。手のひらや足の裏のツボを常時刺激することはできませんが、耳のツボであれば常時刺激しても普通に日常生活がおくれるのではないか?と。
知り合いの鍼灸師さんの意見を聞きながら、「セルフケアで腎臓を守るツボ刺激が出来ないのか?」を試してみたいと思っています。そして、本書の著者である小松先生には、全国で高麗手指鍼が受けられるようにお弟子さんの育成に励んで欲しいと願っています。

最後になりますが、本書でも繰り返し書かれているように、高麗手指鍼だけで腎機能が改善するわけではありません。適切な食事療法と運動療法との組み合わせによって効果が期待できるのです。鍼を打ってもらったから暴飲暴食しても大丈夫などと思わないで下さいね(笑)。

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サラダ油をやめれば脳がボケずに血管も詰まらない!【書評】(難易度:初級)

書評『「サラダ油」をやめれば脳がボケずに血管も詰まらない!』
(ワニブックス、税別1,100円)
こんにちはゆっきーです。
先日冬こそ良質な油をとりましょうとテレビで特集されていたのに触発されて、今回はこんな本を手に取ってみました。テレビでは聞けないあんな話やこんな話がのっています(笑)

こちらの本を書いた山嶋哲盛教授は医学博士であり脳科学専門医です。摂取する油(特にサラダ油)を加熱した時に発生するヒドロキシノネナールという毒素が様々な病気の原因と解説しています。
アルツハイマー病のほか、心血管病や糖尿病などの生活習慣病、がん、アレルギーなどの病気を遠ざけるために『サラダ油を捨てましょう、捨てるのがもったいない?やがて薬代がかかるだけ(笑)』というメッセージからスタートしています。

『第1章 今すぐできる!サラダ油をやめて、脳と血管を守る10の習慣』
サラダ油とは精製された植物油脂の総称で原料は9種類(菜種、綿実、大豆、紅花、ひまわり、トウモロコシ、ごま、米(米ぬか)、落花生)とJASにより規格されています。この本でオススメしない油としては、この9種類の内6種類。以下の3種類は(ごま油と米油)は含有成分や製造工程に問題はない・落花生は日本では一般的ではない)除外して紹介しています。
大量生産の過程で加熱処理、酸化している、リノール酸は多く摂りすぎるのはよくない。人間の都合で安価に作られる油はヒドロキシノネナールが多くなりよくない(なぜよくないのか)と丁寧に説明してくれています。

『第2章 これだけは知っておきたい油の新常識』
工業的に大量生産されるような油が安価だが体によくないのはもちろんの事、トクホの油にも注意が必要。オリーブオイルも日本で売られているものは質が低い(エキストラやピュア等と表記してあってもそもそも日本では規制がない)ので基本的に油の値段で判断し、濃い色の瓶(または缶)入りのものを選ぶことが大事だそうです。サラダ油がなぜ劣化しないのか?そんな理由も書いてあって、プラスチック容器に入ってスーパーで安売りしているサラダ油を思うとちょっと怖くなってしまいました。・・・安いのはそれなりの理由がありますよね。

『第3章 ドクター山嶋式 脳と血管を若く保つ『脱サラダ油』生活』
山嶋先生は昔はメタボ体型だったそうです。しかし、健康的な脱サラダ油生活を始めてから腹8分目赤ワインと青魚をたっぷり食べ、メリハリのある食生活を意識しているそうです。その他先生の愛用しているお勧めの油メーカーの紹介や無理なく続けられるコツなどをわかりやすくまとめてあります。コンビニや外食のコツなども書いてありますので、自炊が苦手な人にも参考になります。

『第4章 認知症を未然に防ぐ!早期のアルツハイマー病を自分で発見、対策』
アルツハイマー病は脳の中にある海馬が萎縮してしまうと起こる病気、「あれ、それ、これ、なに」が会話に増えてきていませんか?早期に発見すれば進行を遅らせることが可能な時代となってきています。しかし、発症したら治らないので心当たりがある人は注意が必要です(糖尿病や生活習慣病がある人、サラダ油を常用してきた人、脳への刺激が少なく運動不足の人、お酒が飲めない体質の人)油を変えたことで早期アルツハイマー病に改善が見られた女性の事例なども紹介してあります。

『第5章 健康油であらゆる病気を遠ざける』
アルツハイマー病の心配がある中高年だけでなく、子供や若い世代の人の不調にも良い油は効果を発揮してくれます。うつや花粉症なんかにも良い油を摂るのがオススメだとか。老化を防ぎ若さを保とうという『アンチエイジング』という考え方には限界があります。この為、山嶋先生が提唱するのは『スローエイジング』という考え方。老化のスピードを抑えるために、油のみならず活性酸素を抑制させるような取り組みも大切との事です。

まとめとして、簡単に抜粋したお勧めの良い油、脱サラダ油習慣はこちら!(なぜ悪いのか?を本を読んで納得してもらったほうが実践できるんじゃないかなと思いますが)・・・毎日の食事の事なので知ってしまうと怖くなるかも?笑
・有機栽培の原料の油を選ぶ
・油の製法にも注目(収穫後すぐ圧搾し溶媒や加熱処理をしていない油=高価な油)
・酸化前(開封して一か月以内)に使う
・体から毒素を抜くためにまずは3か月続けてみる
(魚を週5・外食やお惣菜などの揚げ物はどんな油を使っているかわからないので避ける)

高齢化社会が進んでいる昨今では、認知症による行方不明者が年間一万人以上・・・なんてニュースも。。。
介護される立場に立つ前に、自分の健康は自分で守れるといいですね。

ゆっきーも最近までは、コンビニのフライドチキンやスナック菓子、市販のお惣菜の揚げ物を本当に好んで食べていました。最近思うのは、自分の大事な体は食べたものから出来ているのだなーという事。
暴飲暴食したり、深酒をするとあっという間に吹き出物や腸内環境の乱れが現れます(自制しなきゃと毎回反省)。

そういう暴飲暴食もまだ若いからできること。食い意地がはっているゆっきーとしては、いくつになっても、おいしいものを食べれるだけの健康(脳も臓器も)を保ちたいと思います。悪い油を摂るにしても、知らずに毎日食べてしまうのと、知ってて食べるのとでは大違いだなあとつくづく実感しています。

“脳科学専門医だからわかる、認知症と動脈硬化を防ぐ50のコツ”というサブタイトルからも分かるように、動脈硬化(血管の老化)はたくさんの細かい血管が集まっている臓器である腎臓病にもよくありません。

是読んでみてくださいね!

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腎臓病は運動でよくなる!~NHKガッテン出演の上月先生著~【書評】 (難易度:初級)

こんにちは。純炭社長の樋口です。
純炭粉末公式専門店ブログの新企画として、スタッフがお客様と共有したいと思った本を書評という形で紹介することにしました。
皆様からのご意見はスタッフの励みになりますので、ご意見ご要望をお聞かせください。

さて、第1回目は東北大学教授、腎専門医の上月正博先生著『腎臓病は運動でよくなる!』(マキノ出版、税別1,300円)をご紹介します。

本書は東北大学医学部出身の腎臓専門医である上月正博先生が、自らの研究から見出した、腎機能と運動の驚くべき事実を、一般人向けにわかりやすくまとめた一冊です。

↓ちょうど先日のNHKで上月先生が出ておられました!
再放送が 2019年2月2日(土)午前0時25分 からあるようですよ(*^^*)

~さて、肝心の書評です~

タイトルの『腎臓病は運動でよくなる!』の通り、基本的な体操姿勢、筋トレ姿勢、ウォーキング法が挿絵で説明されていますが、既に運動習慣のある方には物足りないかも。しかし、「腎臓病でも運動していいんだ!」と理論武装して医師や栄養士に接する時に役立つ本です。

さて、我が国の慢性腎臓病患者数は1300万人と言われ糖尿病患者(1000万人)を上回る国民病です。更に、慢性腎臓病が悪化して血液透析を受けている患者数は約32万人。
血液透析は週に3回病院に通う必要があり、一回の透析に4~6時間を要するので仕事などの社会生活に大きな影響を及ぼします。
また、国民総医療費約36兆円のうち、透析医療が実に1.4兆円以上を占めることから、患者も国も、透析に入らない医療を望んでいるのです。

しかし、慢性腎臓病になると腎機能を回復させることは困難で、せいぜい悪化のスピードを遅くする治療法しかないと思われていました。

さて、本書の主題である「運動」は、腎臓病ではもってのほか。「安静第一」が治療の原則でした。ところが、1995年、上月先生が腎臓病ラットを使って血圧を下げる薬の研究を行っていたところ、偶然にも運動が腎臓病に良い働きをするという驚くべき実験結果を出してしまったのです。

本書は上月先生が見出した運動療法を用いて、透析を回避する方法を5部構成で紹介しています。

「はじめに」ではまず、「地動説」から「天動説」へと転換が起きたように、慢性腎臓病治療でも「運動制限」から「運動推奨」に転換した経緯と、「東北大学式・腎臓リハビリテーション」の概要が簡単に紹介。
「第1章」では慢性腎臓病の一般的説明。
「第2章」では運動療法で透析を先延ばしにできる研究結果。
「第3章」では腎臓リハビリテーションの具体的なやり方。
「第4章」では腎機能をアップさせる生活Q&A、
「第5章」では腎臓リハビリテーションを実践した4名の体験談が綴られています。

それでは各章の内容を要約してみます。

『第1章 慢性腎臓病とはどんな病気か』では、腎臓が血液中の老廃物を濾しとる濾過装置であるとともに、血圧・造血・骨形成などを調節するホルモンの産生臓器でもあることが紹介され、自覚症状がないままに病気が進行すると、体がどうなってしまうのか?慢性腎臓病を早期発見するためのポイントが紹介されています。本書を手に取る方の多くは、すぐにでも腎機能を回復させたいと願っている方が多いと思いますので、第2章から読み始めて、腎臓リハビリを開始してから第1章を読み直しても良いと思いますが、薬剤性腎障害に関する以下の部分は知っておくべきだと思います。『近年注目されているのが、薬物によって慢性腎臓病が引き起こされるケースです。消炎鎮痛剤や抗生物質などを長期間服用することによって、腎臓の血流が停滞し、腎機能の低下が引き起こされることがあるのです。』頭痛や歯痛で薬を慢性的に飲んでいる方は要注意です。

『第2章 腎臓リハビリテーションの効果』では、上月先生がラットを使って医学界の常識破りの研究結果を出してしまった経緯と、ヒトにおいても運動療法が腎機能低下を予防する可能性を示した海外の研究結果が紹介されています。しかしながら、今でも運動制限を信奉する医師も存在します。2013年までは血清クレアチニンが男性2.5 mg/dL以上、女性2.0 mg/dL以上は運動制限が必要!と糖尿病治療ガイドラインに書かれていたことから、最新のガイドラインを知らずに運動制限を進める医師に出会ったときの対処法まで書かれています(笑)。

「第3章 腎臓リハビリテーションのやり方」では、いよいよ「東北大学式・腎臓リハビリテーション」の具体的なやり方が、呼吸法も含めて解りやすい挿絵とともに紹介されています。腎臓リハビリは①体操、②運動(ウォーキングや自転車こぎ)、③筋トレの3本柱で基本です。重要なのは運動の強度。息が切れるようなハードな運動は酸化ストレスを高めてクレアチニンも上げてしまうので、「運動中の心拍数が、推定最大心拍数(220から年齢を引いたもの)の60%くらいになる程度の強さで運動するのが理想的です。」と具体的に説明されています。

『第4章 腎機能をアップさせる生活Q&A』では、透析だけは避けたいと願う慢性腎臓病患者の誰もが知りたい、食事法・薬の注意点・アルコールやタバコとの付き合い方などが書かれています。食事法に関しては基本的には減塩と低タンパク食が紹介されていますが、クレアチニン値を下げたいがために極端な低タンパク食にしてしまうとエネルギー不足でフラフラになってしまったり、筋肉が痩せて寝たきりにもつながるフレイルやサルコペニアになってしまいます。タンパク質は質の良い(アミノ酸スコアが100に近い)肉・魚・卵・乳製品といった動物性食品で摂取することが推奨されています。

『第5章 腎臓リハビリテーションを実践した人の声』にある、eGFRが50から60に回復した方の体験談などは、透析は回避できる!という勇気を与えてくれると思います。

『おわりに』にこんなことが書かれています。
『腎機能が低下してくると、不安や心配、迷いが生じて、心が揺れることも多いでしょう。
・臓の状態がどんどん悪くなって、このままよくならないのではないか。
・人工透析になってしまうのではないか。
・仕事をちゃんと続けられるのだろうか。
・もう元気に暮らすことはできないのではないか。
・どんどん体が弱ってしまうのではないか。
「そんなことはない」ということは、最後まで本書を読んでくださった皆さんであれば、すでにお気づきでしょう。』

慢性腎臓病の方は病院で「そろそろ透析の準備をしましょう」と言われることを恐れてストレスを溜めこんでいる方も多いと思います。ストレスは交感神経を刺激して腎機能低下にもつながってしまいます。是非、本書を手に取って、腎機能は回復できる!、自分の腎臓は自分で守る!という前向きな気持ちになって欲しいと心から願っています。

尚、上月先生が理事長を務める日本腎臓リハビリテーション学会のホームページには腎臓リハビリを実践している医療施設が紹介されていますが、残念ながら透析を受けながらの運動療法が大半であり、透析を回避するための腎臓リハビリを指導してくれる病院は少ないようです。透析に入らないための総合的な医療を提供する病院が増えることを期待しています。

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なぜ私は人工透析を拒否してきたか~腎不全発症から10年~【書評3】(難易度:初級)

こんにちは、純炭社長の樋口です。

8%の腎機能でも透析を回避しているリュウ・ウェイ(劉薇)さんの生活習慣を紹介するブログ、最終回は「代替医療」に関してです。

前回のブログでも腎臓病医の椎貝達夫先生がeGFR 15以下の慢性腎臓病患者に「瞑想療法」を取り入れたことを紹介しました。駄菓子菓子、そもそも代替医療ってなに?怪しいんじゃないの?と感じる方が多いと思います。

代替医療とは「瞑想」や「マインドフルネス」などの精神・心理療法の他にも、「鍼灸・指圧・気功」などの中国医学、食事療法、温泉療法、アロマセラピーなどなど種々雑多。

怪しいビジネスが紛れ込むこともありますが、瞑想やマインドフルネスはグーグルやマイクロソフトが導入しており、インテルは全社員が9週間にも及ぶマインドフルネスプログラムを受講すると聞きました。

さて、劉薇さんが取り入れた代替療法はざっくりと以下の7つ。
①雑穀を中心とした食事療法
②腎臓に良い健康ヨガ
③ひまし油湿布
④腸洗浄と腸マッサージ
⑤身体のずれと歪みを矯正する整体マッサージ
⑥内臓のこりをほぐす、内臓セラピー
⑦パウル・シュミット式ドイツ波動療法

腎臓は毎分1000 mLもの血液が流れ込む、最も血流の多い臓器のひとつなので、ヨガやマッサージでコリをほぐして、血流が滞らないようにするのは理にかなっていそうですよね。詳しいヨガのポーズなどは書籍に書かれているので、ぜひ手に取って読んでみて下さい。

腸は尿毒症物質が作られる場所なので、腸洗浄と腸マッサージも良さそうです。

代替医療の中で一番とっつきにくいのが⑦の波動療法だと思います。
日本生まれのレイキ(霊気)は日本海軍が兵士の治療に使っていた波動療法の一種で、現在では海を渡って西洋式レイキとして世界中に広まっていますが、実は、純炭社長は波動療法どころか代替医療そのものを全く信じていませんでした(長年、製薬会社の研究所に在籍していたので、西洋医学一辺倒でした)。

ある時、知人の経営者が「がん治療のためにレイキを薦められているけれどどう思う?」と連絡してきたのです。もちろん、私は「そんな胡散臭いものはやめなさい!」と一蹴しました。ところが、その翌日、雑誌プレジデントの書評欄をながめていると、「がんが自然に治る生き方」という本が目に飛び込んできたのです。

ハーバード大学出身の研究者である著者が、末期がんを宣告されたにも関わらず奇跡的に生還した世界中の人々にインタビューして、9つの共通した生活習慣を見出した名著(だと純炭社長は思っています)でした。直感的に「読まなければ!」と感じた純炭社長は、すぐに書店に走り(アマゾンから購入しないところがアナログ)、一気読みした後に感じたことは、「ここに書かれている9つの生活習慣はがんに限らず全ての病気を遠ざける!」ということでした。

過去のブログでも9つの生活習慣を紹介していますが、再度ご紹介しますね。
①抜本的に食事の内容を変える
②治療法は自分で決める
③直感に従う
④ハーブとサプリメントの力を借りる
⑤抑圧された感情を解き放つ
⑥より前向きに生きる
⑦周囲の人の支えを受け入れる
⑧自分の魂と深くつながる
⑨「どうしても生きたい理由」を持つ
劉薇さんが透析を遠ざけている生き方と共通する項目が沢山あるんです。

「生徒が学ぶ準備ができた時に教師は現れる」という言葉があります。
純炭社長は54年生きてきてやっと準備が整ったのだと感じました。
このブログを読んで、劉薇さんやケリー・ターナーさんの書籍を手に取ってみようと感じたアナタも準備ができたのだと思います。

食事療法でも瞑想でも波動療法でもヨガでも、
とりあえず試してみる生き方が人生を豊かにし、
病気を遠ざける秘訣だと今では確信しています。

「人間の最大の失敗は、絶えず失敗を恐れていることだ!」

お気楽極楽でチャレンジしてみましょう!

バックナンバーはこちら☟
リュウ・ウェイ(劉薇)さん流の透析に入らない生き方(その1:食事)
リュウ・ウェイ(劉薇)さん流の透析に入らない生き方(その2:病院とストレスとの付き合い方)

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なぜ私は人工透析を拒否してきたか~腎不全発症から10年~【書評2】(難易度:初級)

こんにちは、純炭社長の樋口です。

前回のブログから腎機能8%でも透析を回避しているリュウ・ウェイ(劉薇)さんの生活習慣を紹介しています。

1回目は雑穀を主体とした食事法について書きましたが、2回目はストレスや病院との付き合い方について書きたいと思います。

東日本大震災や福島原発事故で多くの外国人が日本をあとにしました。
劉薇さんも中国に帰るべきか?と悩み、ストレスを抱えた結果、腎機能はガクッと悪くなってしまったそうです。

ストレスで腎機能悪化

「病は気から」とか「ストレスは万病のもと」と言いますが、ストレスを感じると脳内に微小な炎症が起き、胃を制御する神経を活性化させて胃酸をどんどん分泌します。
その結果、胃や腸の粘膜がボロボロになってしまいます。
腎臓に負担をかける尿毒症物質や食事由来AGE(糖化物質)は腸から吸収されますが、ボロボロになった腸からはより多くの毒素が流れ込んでいる可能性があります。

さて、あなたは病院に行くことが楽しいでしょうか?ストレスでしょうか?
劉薇さんは病院に行く前日は「明日はまた、イヤな話を聞かされる。」と感じて、病院に通う回数がどんどん減って行ったと書いています。

4月5日の日経メディカルに「先生が気を悪くするのではと思うと言えない」という記事が掲載されていました。

内容を要約すると、

糖尿病の40代女性(性格はとても生真面目)がインスリン療法を始めるが一向にHbA1cが10%前後のまま下がらない。
血糖値はこまめに記録されており、少し改善したかな?と思うと、次の診察の時にはまた悪化している。
おかしいと思った看護師がたずねてみると、「インスリン注射後の低血糖がつらくて勝手に量を減らしているが、先生に言うと怒られるのではないか、気を悪くするのではないか、忙しそうな先生に自分のことで時間をとらせるのも悪いし・・・・」と主治医の指示通りにしていることを言えなかったとのこと。
主治医に嫌われるのが怖くて言いたいことが言えなかったのでしょうね。

純炭粉末公式専門店のお客様からも同じようなお声をいただくことが多いです。
「腎臓病専門医に行っても何も教えてくれない」
「栄養士の食事指導は食べてはいけないものばかりで、何を食べたら良いのかわからない。でも怖くて聞けない」
「いつも先生に怒られているようで病院に行くのが辛い」
「クレアチニンの数値を告げられ、透析を勧められるのがストレス」
などなど。

病気を治すために病院に行くのに、病院に行くことがストレスになって透析導入を早めてしまうのは本末転倒です。

記事に書かれていた患者さんは、看護師に見守られながら主治医に真実を告白します。
医師は怒ることなく「次回は低血糖の時間とインスリンの量を手帳にメモして下さいね」と告げ、次の診察では「この結果をあなたはどう思いますか?」とたずねたそうです。
それまで医師の言いなりだった女性は、これをきっかけに自分の病状を客観的に見れるようになり、自分で糖尿病をコントロールすることに主体的になったとのことです。

8%しか残っていない腎機能で透析を回避し続けている劉薇さんも、医師や栄養士を恐れて言いなりにならず、自分の体や心や腎臓が欲するものを食べ、自分の体や心や腎臓が喜ぶ生活習慣を自分で探し出しました。

中国で内科医をしている劉薇さんのお父様はこのように励ましてくれたそうです。
「たとえ病気であっても、自分でそう思わなければ、それ以上に悪くなることはない。想念というものには、それほど強い力があるのだ。」
この言葉には純炭社長も「やはり病は気からなのだ!」と深く感じ入りました。

透析導入を30%以上減らすことを目標とし、実際に36%の減少を果たした椎貝達夫先生は腎機能15%以下の慢性腎臓病患者に「瞑想療法」を取り入れたそうです。

純炭粉末公式専門店ご連絡を下さるお客様は、書籍やインターネットで病気の原因やご自分の状態、民間療法などを主体的に調べ、食べる物の質にも気を配っている方が多いので良い結果が得られているのかも知れませんね。

次回は劉薇さんが実践している代替療法について書いてみます。

バックナンバーはこちら☟
リュウ・ウェイ(劉薇)さん流の透析に入らない生き方(その1:食事)

続きはこちら☟
リュウ・ウェイ(劉薇)さん流の透析に入らない生き方(その3:代替医療との付き合い方)

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なぜ私は人工透析を拒否してきたか~腎不全発症から10年~【書評1】(難易度:初級)

こんにちは。

純炭社長の樋口です。

今回から腎機能8%でも透析を回避しているリュウ・ウェイ(劉薇)さんの
驚くべき(というよりも現代医学の常識とは真逆な)生活習慣を紹介しています。

詳しく知りたい方は、この書籍を読んでみて下さいね。

透析に入らない生活習慣

純炭社長は以下の5つに分類しました。

1)雑穀を中心とした食事内容と食事回数。

2)自らの価値観で慢性腎臓病と向かい合い、医師や栄養士まかせにしない。

3)ストレスをためない。

4)ヨガや運動、代替療法を取り入れる。

5)「自分は病気である」という意識を改革する。

初回の今日は1)雑穀を中心とした食事内容と食事法について書いてみます。

↑一般的な病院食はこんな感じ(例:糖尿病食)

現在の病院で指導される腎臓病食は主として、
「たんぱく質制限」、「塩分制限」、「カリウム制限」、「リン制限」
から成り立っていることはご存知かと思います。
大の肉好きで大食漢だった劉薇さんは肉を食べるのを一切やめ毎食のメニューを2週間分記録。
結果を栄養士さんに見てもらうという生活を続けたそうです。

食事記録を見た栄養士さんは「これは多いですね。これも多いですね。」とどんどん省かれて「食べてはいけないものが」どんどん増えていき何を食べたら良いのか分からなくなってしまった劉薇さん。

腎臓病食はたんぱく質を減らした分のカロリーを他の栄養源で補わなければなりません。純炭社長が読んだ専門書には「植物油などの油脂類、砂糖や炭水化物などの糖質でカロリーを補いましょう。」と書いてありました。

駄菓子菓子、糖質制限食やケトジェニックダイエットを実践してきた純炭社長的から見ると、あまりにも不親切な書き方としか思えないのです。

植物油といってもサラダ油やオリーブオイルなど種類によって、オメガ3、オメガ6、オメガ9の含有量が様々です。
マーガリンにはトランス脂肪酸が含まれています。
カロリーの問題だけ書かれていて、どんな油脂を食べれば良いのかという質の問題が書かれていないのです。
(純炭社長のおススメはオメガ3脂肪酸が多いエゴマ油・亜麻仁油・フィッシュオイル、ココナッツオイルやMCTオイルなどの中鎖脂肪酸)

糖質に関しても、血糖値を急激にあげてしまう砂糖や白米・食パンよりも、食物繊維が多く血糖値を上げにくい雑穀や全粒パンの方が好ましい(と純炭社長は思っています)とは書かれていません。

また、「たんぱく質は制限するものの、たんぱく質は筋肉や臓器を作る大切な成分なので良質なたんぱく質をとりましょう。しかし、たんぱく質にはリンが多く含まれるので気を付けましょう。」
と書かれているだけで、ハムやソーセージ、コンビニ食などに添加されている無機リンの話は出てきません。

中国では「腎臓は養わなければならない」という考え方があるそうです。

どんな食事が腎臓を養うのか?・・・・劉薇さんは雑穀にたどり着きます。
(ただし、そんじょそこらの雑穀ではないのです。詳しくは書籍を読んでみて下さい。)

劉薇さんが実践する腎臓を養うためのルールは以下の7つです。

①雑穀を食べる。:低たんぱく質米でなく白米と雑穀を1:1で炊いたご飯などの主食7、旬の野菜を使ったおかず3の割合で組み合わせて食べる。

②塩分量は1品ではなく、1日で考える。:惰性で1日3回食事を摂ると一回当たりの食塩量が少なくなり味気なくなります。体が求めていなければ3食取る必要なし。香辛料などを上手く使って1日当たりの食塩量を減らすことがコツ。

③黒い食材を食べる。:中国では黒い食べ物は生命力を強くすると言われているようです。白い砂糖・白いパンは食べず、黒豆・小豆・黒米・黒ゴマ・黒きくらげなどを取り入れる。

④量より質にこだわる。:腹を満たすための食事ではなく、旬のもの・無農薬・無添加など食材の質にこだわった食事を摂る。

⑤動物性たんぱく質は控える。:豆類や大豆食品を取り入れて、肉類は極力減らす。純炭社長が受講しているAGE研究協会の山岸先生も長生きしたければ肉は控えめにと言っていたのを思い出しました。赤身肉は腸内で心血管病の原因になるTMAの原料になりますし、ステーキや焼き肉には腎臓に負担をかける糖化物質(AGE)が多く含まれます。

⑥利尿、排毒作用のある素材を取り入れる。:小豆・はと麦・きゅうり・スイカなどなど利尿、排毒作用のある素材でむくみやだるさを防ぐ。劉薇さんはナトリウムの排出作用があるカリウムを取り入れるために「野菜のゆでこぼし」をしていないというのもビックリです。

⑦酵素、アミノ酸、オメガ3に注目。:生野菜や発酵食品は50℃の低温調理。アミノ酸を多く含むアマランサスと豆類を摂る。オメガ3を多く含むエゴマ油・亜麻仁油・麻の実油を取り入れる。

雑穀は白米に比べて、たんぱく質・カリウム・リンともに多い食材です。それなのに劉薇さんは腎機能の悪化を食い止め、透析を回避しています。しかし、純炭社長は思います。単に劉薇さんの食事内容を真似ただけでは腎機能の悪化を防ぐことはできないだろうと。

劉薇さんの腎機能を維持させているのは、医師や栄養士の投薬・指導に従うよりも、自分の身体の声に耳を傾けて、身体と心が欲する事柄を選択してきたからだと思うのです。次回はそのあたりにフォーカスして書いてみたいと思います。

続きはこちら☟
リュウ・ウェイ(劉薇)さん流の透析に入らない生き方(その2:病院とストレスとの付き合い方)

リュウ・ウェイ(劉薇)さん流の透析に入らない生き方(その3:代替医療との付き合い方)

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