食べる純炭きよら通信vol.5(2019.11月号)
いつも食べる純炭きよらをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。きよら通信担当のゆっきーが、腎臓病の人が、この時期気を付けたい注意点についてまとめました。
スポーツの秋のススメ

10月号では“スポーツの秋”を意識しましょうというお話でした。
運動の習慣がない人は、腎機能悪化による弊害よりも先に、心不全や心筋梗塞などの血管の病気で倒れてしまう人が多く、“腎臓病の人は安静にしていなさい”というのは一昔前の指導です。
腎臓病の人が運動するときは

・息切れや筋肉痛を招く様な過度な運動は避けましょう
・なるべく大股でウオーキング、1回20分程、週3回を目標に♪
・こまめな水分補給も忘れずに
運動により腎不全の原疾患(肥満・糖尿病・高血圧)が改善できます。
また、運動すると血流量が増え脳の活性化(認知症の予防)や、体を動かすこと自体がストレス解消になるなど、うれしい効果がいっぱいです。
【参考】慢性腎臓病の運動療法 腎機能の改善、脳卒中・心筋梗塞・心不全の予防 -NHK健康チャンネル
寒い時期の腎臓病の注意点とは?

クレアチニン値が上がりやすい夏を乗り越えてホッ…としているところすみません。実は冬場でも油断していると腎機能を落としてしまう事があるので要注意なんです。だんだん寒くなるこの時期から冬場の注意点を予習して対策しましょう♪
脱水に注意するのは夏だけで本当にいいの?

夏場は汗をかくので、脱水になるのはわかるけど、冬の脱水って言われてもピンときませんよね。寒くなるこの時期は、汗をかかないから、喉が渇かないから、寒くてトイレに行くのが億劫、そんな理由で水分摂取を怠ってはいませんか?
冬場は空気が乾燥しているので、呼吸をしているだけでも水分が失われています。
【参考】冬こそ注意しよう! その不調、かくれ脱水かも!? -サワイ健康推進課
あなたは脱水になってない?

寒くなるこの季節、以下に当てはまる項目はありませんか?
□口の中がネバつく
□唾が出ない
□肌が乾燥する
□肌がかゆい
□おしっこが濃い
□足がつる
□手足の冷え
これらの症状は、一見関係なさそうですが、すべて体からの脱水のサインです。
肌の状態でも脱水が分かる

他にも簡単な脱水チェック方法があります。腕の皮膚をつねり離しても3秒以上その後が残る人は、脱水状態に陥っている恐れがあります!
体内の水分量が減ると体液が濃くなって血液がドロドロ状態になり、全身の血管が詰まりやすくなってしまいます。
腎臓は細かい血管が沢山集まって血液をろ過する臓器ですから、ドロドロ血液が腎臓を通過しようとすると、腎臓が悲鳴を上げてしまいます。
ほかにも脱水でこんなダメージが

鼻やのどの粘膜が脱水により乾燥すると、そこで防げていたはずのウイルスが体内に侵入してしまいます。そうすると、インフルエンザやノロウイルスにもかかりやすくなります。
『風邪などの感染症が原因でクレアチニン値が上がってしまう』という論文も!ほかにも便秘の原因や、体温調整がうまくいかなくなる、老廃物の排泄が滞る、など悪いことばかり。
【参考】
・感染症対策は『のど・鼻の加湿』がポイント! -小林製薬
・腎臓の感染症 -MSDマニュアル家庭版
冬場の腎臓を守るポイント!
これからの寒い季節は、こんな点に注意して過ごしましょう。
こまめに水を飲む

カフェインの入っていない飲み物や白湯などをこまめに飲むようにしましょう。
一日にどれくらいの水分を飲んだかわからなくならないように、何杯飲んだか数えられればGOOD♪飲む量は食事以外で1.5L~2Lが目安です。
(湯のみだと約10杯は飲まなきゃ!)※但し、水分制限がある方やむくみがある場合は医師に確認してください。
【参考】「腎臓の負担を減らすために、水分摂取を減らす」はNG! -日経グッデイ
部屋の湿度にも注意

室内で暖房を付けていると、空気が乾燥してしまい、湿度が20%程まで低下してしまいます。
また、空気が乾燥していると、ウイルスが空気中を舞いやすくなります。
・加湿器を使う
・洗濯物を室内で干す
・こまめに換気をする
これらを心掛けて、室内の湿度を50-60%前後に保つようにしましょう。
マスクも役立つ

鼻やのどの粘膜を、乾燥から守り保温することで、ウイルス等の排除機能を高めます。
感染症でクレアチニン値を上げない為にも、自分の免疫機能を落とさないよう粘膜を大事にしましょう。
急な風邪(などの感染症)での注意点

市販の風邪薬(総合感冒薬)には腎機能に負担をかける成分が含まれる物があります。
解熱鎮痛成分としてNSAIDs(エヌセイド)が含まれないアセトアミノフェンだけの薬を!薬局で購入するときは、薬剤師さんに腎機能に不安がある事を伝え、必ず確認をしましょう。
また、下痢や嘔吐などで脱水状態の場合は通常時より血圧が下がりやすくなるので、普段飲んでいる薬(降圧剤・利尿剤)は飲まない方がいい場合もあります。あらかじめ薬を処方されたときに、体調不良時でも飲むべきか医師に確認しておきましょう。
【関連記事】腎不全状態で発熱、嘔吐、下痢、大量発汗などの体調不良時なったときは
終わりに

寒くなると、何をするにも億劫になりがちですよね。
寒さで体が冷え、体温が1度下がってしまうと免疫力は37%も下がります。
(つまり病気になりやすくなるってこと)意識的に温かい飲み物をこまめに飲んで、体を冷やさないように過ごしましょう♨
(2019.11月号として配布したものです)
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