断食をしようかな~と考えただけで…

街路樹の紅葉が進みました~maple
落ち葉が舞って素敵な金沢ですlovely

今朝は通勤中に舞い散る落ち葉を見ながら断食計画について思いを馳せていたスタッフM子ですconfident

riceball noodle fish cake …雑念が多すぎっ!coldsweats01

ここ数日そんなことを考えていたら,それと並行に異常に食欲がわいていることに気が付きましたcoldsweats02

昨晩はきのこパスタを乾麺で200g分作ったのですが,まだお腹が空いていたので炊き込みご飯の残りを少々。
それでもまだ物足りなくて,結局インスタントの袋麺をひとつ…noodle

ちなみにお野菜も食べておりますよwink

うーん…なんだこの食欲は…??think
しかも炭水化物ばかり…??? ← それはいつものことなんですが…。

ひょっとして私の腸内の「炭水化物大好き菌」が,断食による身の危険を察知して止めさせようとしている!??wobbly
腸内細菌の反乱かっ?!?

…女性の場合はホルモンバランスの月内変動の関係でたくさん食べたくなる時があるようなので(ちまたの情報+友人を含む経験談),そのせいかもしれませんねぇthink

ここ1,2年はいままで経験のない手足先の冷えを実感bearing
昔冷え性に悩んでいた友人の言っていたことが身に染みてきましたdespair

また,以前とは比べ物にならない快腸っぷりで,且つ野菜をたくさん食べる食生活を半月くらい実施してきたのに,先日久しぶりに測った体重は「かなり増」という結果に衝撃を受けておりますcoldsweats02

加齢とともに,どうやら相当基礎代謝が下がっている??crying

小中高生の頃はずっと運動をしていた私ですが,今は「動かざること山の如し」。
そんな私にぴったりの健康法は…恐らくストレッチ・マッサージ系ではないかと睨んでいます。

血流を良くして筋肉に適度な刺激を与えることで,代謝があがるのではないかな~と…。

すでに手元に何冊かストレッチ関連の書籍があるので,これらを吟味し,自分にとって効果的なものを見つけようとひそかに画策中ですwinkshine

そして,食べる量はせめて人並くらいには抑えたいものです~(長年思っていますが今のところ長期に実践できたことはありません…)

…あれ?断食計画は…coldsweats01

断食の目的はダイエットではなくて,内臓系について休め・整えることでしょうからねconfident
また別の観点からの健康法ですね。

恒常的な刺激を与えないことに関する臓器・組織の変化はプラス面だけではないのかもしれませんが,断食については今後も社長の研究(!?)を興味深く見守っていきます!smile

スタッフ各々,仕事以外にもいろいろアンテナをはって日々研究中?のきよらショップですwink

問題は回復食|ファスティング終了

幾多の誘惑に負けず目標の7日間を水と純炭粉末きよらだけで乗り切りました。

この7日間の身体データビフォーアフターです。

体重:87.7 kg→80.7 kg
BMI:28.5→26.2
体脂肪率:27.4%→26.5%
筋肉量:60.2 kg→56.2 kg
骨量:3.3 kg→3.1 kg
内臓脂肪:16.0レベル→14.5レベル
基礎代謝:1786 kcal/日→1651kcal/日
(以上はTANITA体組成計データ)

収縮期血圧:144 mmHg→105 mmHg
拡張期血圧:97 mmHg→72 mmHg
心拍数:64→79
尿pH:約7.2→5.5

体重は「絶食医療の科学」で言っていた1日1 kg減の通りの結果となりました(驚)。予期せぬ効果としては長年悩まされていた肩こりが無くなったこと(これまた驚)。しかし、ファスティング(絶食・断食)はダイエットのために行うものではなく、疲れ切った内臓や精神に休養をあたえ、心身ともにリセットするために行うものだと感じました。これが宗教に通じる感覚なのかも知れません。

初日のブログで書いたように今回のファスティングで知りたいことにも答えが出ました。
1)尿pHでファスティング中のアシドーシス(血液の酸性化)をモニタリングできるのか?
→血液が酸性に傾くのを防ごうとして尿のpHが変化するのが確認できました。
2020年3月追記:今では血液中のケトン体を簡単に測定できますし、ウロペーパーで尿中のケトン体量も知ることができます。

2)アシドーシスは本当に24~36時間で回復するのか?
→尿pHはファスティング中、5.5をキープしていたので血液のpHを測定しないとアシドーシスが解消しているのか?は分かりませんでした。しかし、倦怠感・肩こり・頭がボーとする感じは4日目で解消し、日に日に気分爽快になっていく感じは体感できました。
2020年3月追記:1型糖尿病などの病気でなければ1週間程度の断食ではアシドーシスを心配する必要はありません。

3)血圧を下げる効果があるのか?(ファスティング終了後はどうなるか?)
→予想以上の効果でした。半信半疑でしたが高血圧治療には降圧剤は必要ないと確信しました(もっとも、食事を普通食に戻してもキープできるが?はこれからですが・・・)

さて、ファスティング期間中よりも今日から始まる7日間の回復期間が大変だと思っています。7日間休んでいた胃腸・膵臓をゆっくりと食物に慣らしていかなければなりません。一気に普通の食事をドカ食いすると4日目のブログに書いたように突然死することもあるようです。

2019年追記:本ブログをかいた2013年当時は糖質制限食やケトジェニックダイエットを経験していませんでした。現在ではファスティングの回復食は血糖値を上げる心配のないたんぱく質と水溶性食物繊維が豊富なスープが良いと思っています。ボーンブロスにオリゴ糖を入れると良さそうですね。

待ちに待った最初の食事は「おもゆ」です。おかゆの上澄み。休んでいた消化器系に赤ちゃんと同じように離乳食を与えるような感じです。一足先にファスティングを終えた方から教えていただいた理想的な食事の内容は、「孫は優しいッス」と覚えるのだそうですhappy01

IMG_0945ま 豆類
ご ゴマ類
わ わかめなど(海藻)
や 野菜
さ  魚 (ファスティング前後は食べない)
し しいたけ(きのこ類 生姜など)
い イモ 穀物類(コメ 玄米 雑穀)
つ 漬物 植物性乳酸菌
す 酢の物 クエン酸

IMG_0943回復食のおもゆ&おかゆの作り方です。
・計量カップ50 mlの位置までのお米をザルの上で洗います。
・水に浸す必要はないので、そのまま鍋にいれて500 mlの水を入れます(米の10倍)
・蓋をして強火にかけ、沸騰したら鍋底からお米を剥がすようにかき混ぜます(これが大事)
・弱火にして蓋をずらして吹きこぼれないようにしてから30分(おかゆの場合は40分)。
・ざるで濾すか、上澄みをすくっておもゆの出来上がり。
(残ったおかゆは冷蔵庫で保管して明日の朝食にでもします)

2020年3月追記:当時は血糖値やケトン体を測定する機器をもっていなかったので、断食明けの重湯やおかゆを食べた後の血糖値変化を見ることができませんでした。でも、いま断食を再度行っても、回復食に炭水化物は食べないでしょうね。

7日目に戻るend

soonその後

断食は腎臓病までも治す?|ファスティング7日目

写真は日本海の夕焼け(ブログの内容とは関係ありませんcoldsweats01
IMG_0903こんばんわ。
相変わらず女性スタッフのお菓子攻撃にあいながら遂にファスティング(絶食・断食)7日目を迎えた純炭社長の樋口す。

金曜日はK子のブログ当番なので、私は状況報告のみでhappy01

ファスティング4日目からの気分爽快刊は日増しに強くなっていきます(いつまででも続けられそうな気分)、空腹感もほとんど感じません。高かった血圧は完全に正常域に入り、体重も1日1 kgのペースで減少しています。

いったい私の体の中で何が起きているのでしょう?

論文を調べているとNrf2というタンパク質が活性化していると報告されていました。Nrf2とは細胞が危機的状態に陥った時に細胞を守ってくれる大切な因子です。実は、糖尿病性腎症の進行に対してNrf2は抑制的に働くことが知られており、Nrf2活性化剤が腎臓病の薬として開発されているのです。

仮に終末のプチ断食でNrf2が活性化されたら腎臓病の進展を抑えることができるかもしれませんね。

更に、ファスティングはガン治療にも有効であることが知られています。抗がん剤は非常に副作用が強く、正常細胞も殺してしまいます。投与量を間違えると抗がん剤によって死に至ることは広く知られる事実です。ところが、マウスの実験ではファスティング(絶食)していると大量の抗がん剤を投与しても死なないことが分かりました。ヒト試験でもファスティングによって抗がん剤の副作用が軽減することもわかっています。どうもこの作用にNrf2が関与しているようなのでず。

実はがん細胞はNrf2を悪用しています。Nrf2を活性化して酸素が少ない環境でも生き残り、抗がん剤が入ってきても細胞の外にくみ出してしまうポンプのような蛋白質(MDR)を作って生き延びようとするのです。ファスティングによって正常細胞が抗がん剤の影響を受け難くなるのは、がん細胞の生きのこり作戦を真似るようになるからなのかも知れません(私の完全なる妄想です)。

ファスティングによって様々な病気が良くなるのもNrf2が絡んでいるのかも知れませんね。もう少し勉強して仮説を作り上げたいと思います。

6日目へend

soonファスティング終了

七つの大罪|ファスティング6日目

seven1996年に公開された映画、ブラッド・ピット主演のセブンをご存知でしょうか?キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにしたサイコ・サスペンス映画です。

七つの大罪は、4世紀のエジプトの修道士エヴァグリオス・ポンティコスが著した八つの枢要罪が起源とされているようです。

 

罪が重い順に並べると、
「暴食」
「色欲」
「強欲」
「憂鬱」
「憤怒」
「怠惰」
「虚飾」
「傲慢」
となり、「暴食」が最も罪が重いことになっています(映画セブンをご覧になった方はお分かりでしょうが、最初の被害者は「暴食」でした)。

「大罪」という言葉は「罪」そのものを指すのではなく、人間を罪や悪に導く可能性がある欲望や感情を表しているようです。

「暴食」とは対極に位置する「断食」がキリスト教・仏教・イスラム教・ヒンズー教など宗教・宗派をまたいだ共通の行為として受け継がれてきた背景には、豊かすぎる食生活が肉体的にも精神的にも人間を悪い方向へ導いてしまうことへの恐れがあったのではないでしょうか。

ところが、現代人は七つの大罪を忘れ飽食の時代を謳歌し、その結果、生活習慣病やうつ病のような精神疾患も急増しています。「親の心、子知らず」という言葉がありますが、先人の教えは大抵が正しいと思うのです。

古代のエネルギー源であるケトン体で動き出した脳が徒然なるままに考え出した文章をしたためつつ、ファスティング6日目に突入した身体データは・・・・体重が82,2 kg(マイナス5.5 kg)、血圧は114, 71でした。

5日目に戻るend  soon7日目へ

気分爽快|ファスティング5日目

kanazawa131023女性スタッフにいじられながらファスティングを続ける(健気な)純炭社長の樋口です。今日はM子のブログ担当日なので軽めに現状報告です。

なんと、今朝眼覚めた時から気分爽快、体も軽い(最後に食事をとってから86時間目です)。一足先にファスティングを始めたお仲間から「4日目位から気分も身体も軽くなって何日でもファスティングが続けられるようなハイな気分になるよ」と言われてはいたのですが、昨日まで体はダルイは、肩はこるは、頭はボーとするはで、絶対にウソだと思っていました(先輩、ごめんなさい)。

ところが今朝になって状況は一転。あまりの気分の良さに6時半に出社して、会社のまわりを30分散歩してしまいました。朝もやに煙る金沢市街を眺めながら日本海から流れてくる新鮮な空気をいっぱいに吸い込む。なんて健康的!ケトン体代謝に脳が順応した証拠でしょうか?

さて、ファスティング中は風呂に入らずにシャワーにとどめよ!という注意書きがネット上に書かれています。これは何故なんだろう?私は初日・2日目ともにたっぷり半身浴をしてしまいました(だってYouTubeで見た外国の絶食療法病院には温泉もありましたから・・・)。
しかし、自分の血圧がどんどん下がっていくのを目の当たりにして考えました。ひょっとしたらファスティングによって血管が拡張しており、風呂に入ると更に血管が拡張して低血圧で倒れるのではないか?

血圧が上昇するメカニズムは、1)血管が収縮する、2)血液の量が増える、の二つです。血管を拡張させて血圧を下げる因子としてNO(一酸化窒素)があります。そこでファスティングとNOについて調べてみました・・・・

ありました!。
昨日のブログで紹介したファスティング時の腸管絨毛組織の細胞死にNOが関与していることが城西大学薬学部から報告されていました。ファスティングによって腸管内でNO合成酵素が増加するそうです。ということは、血管でもNO合成酵素が増える可能性がある?あるいは腸で作られたNOが血管内に運ばれて血圧を下げる?妄想は尽きません。

私の血圧変化は
収縮期血圧が144→141→133→123→120
拡張期血圧が97→91→86→72→69
先にご紹介したファスティング仲間は降圧剤を使わなくて良くなったそうですよ。
私も7日間のファスティング目指して頑張ります。

4日目に戻るend  soon6日目へ

社長がおもしろそうな実験中です!(^-^)

こんにちは!
今週もやってまいりました水曜日!
担当スタッフM子ですhappy02scissors

現在弊社代表が「ファスティング(絶食,断食)」の実験真っ最中です(笑)←笑うところ?coldsweats01

その様子はほぼ毎日本ブログに掲載されておりますpc

しめしめ…これで今週のブログは書かなくてもよかったりして??と一瞬思ったのですが,なにやらおもしろそうなのでついつい口をはさんでみることにしましたbleah

身体の変化のレポートから,怪しげな諸説,それにまつわるちゃんとした学説?,文献??などなど…弊社社長らしくできるだけ客観的に科学的に現象をとらえようとする様子は内容も姿勢も勉強になりますconfident
しかもさらに純炭粉末摂取を加えてオリジナリティまで(笑)

…内輪でほめててもしょうがないのですがcoldsweats01

さて,何かと影響を受けやすいスタッフM子,自分はできるかな??と考えているのですが…丸2週間食事絡みのお付き合いができず,コーヒーも飲めないとなると…厳しいっbearing

そういえば昔1週間かけて行う,「トマト系野菜スープをベースにした炭水化物抜きダイエット」に挑戦したことがあります。
何年も前に「外国の医療機関で行われている方法」と大学の先輩が教えてくれたものでした。

詳しいレシピメモがなくて恐縮ですが,トマト缶とキャベツ,タマネギ,セロリ…人参入ってたかな?といった野菜を決まった分量で固型スープの素で煮込んだスープが基本で,これだけは1週間どれだけ食べてもOK!
初日はこれと水だけ,2つ日目はこれと野菜,3日目はこれと果物,その後一緒に食べるものが魚や赤みのお肉…という具合に日によって食べていけるものが増えていくというような内容でした。
(はっきり覚えていなくて申し訳ないです,coldsweats01

このダイエットをやった際,私が愛するお米などの炭水化物が全く食べられず,イライラ感が激しく,その頃ルームシェアしていた友人に「このダイエットだけはもうやらないで…weep 」← なにかと八つ当たりされていた友人coldsweats01と泣きつかれた記憶が…(苦笑)
以来,食べ物系,特に炭水化物を制限するような食生活は鬼門だったりしますcoldsweats01

…やっぱり私には断食実験は難しいかな…despair

さてさて,弊社の社長の様子ですが,2日目,3日目はアシドーシス(血液の酸性化)進行のせいかあまり調子が良くなさそうでしたが,本日4日目はなんだか妙に元気(笑)
早朝から近所の散歩などにも出掛けていたようですrun
何かスイッチが入ったんだか切り替わったんだか…??coldsweats01

しかも血圧が下がったり肩こりが解消されたりと快調のようですhappy01shine

ご関心をお持ちの方は是非社長のファスティング日誌(1日目~)をご覧くださいませpc

昨晩の記事によると,断食が長寿遺伝子の働きを呼び覚ますように,食物等の通過による物理的刺激が小腸微絨毛の正常な維持やターンオーバー(細胞の入れ替わり)に必要とかconfident

では腸内細菌の主戦場,大腸ではどうなんでしょうか??

食物が1週間流れてこないと腸内細菌はどうなるのか??
各種腸内細菌グループの勢力争いには大きな影響がありそうですよね?

さらにそんな状況で純炭粉末が日々流れてきたら…
もう悪玉菌はヘロヘロになっている頃でしょうか!??happy02

あと数日の断食,加えて食生活復帰のための穏やかな食生活期間の1週間…今後の社長の変化が楽しみですlovely

そうそう,社長!
実験には比較対象が大事ですよねnotes
この実験が終わって,十分な期間が経った後に改めて,大好きなお酒(おもに日本酒)のみを2週間絶つ比較実験も実施していただかないと~bleah (←社長にはかなり辛いことだと思っております(笑)

断食後の突然死はなぜ?|ファスティング4日目

注意!本ブログ記事は皆様にファスティング(絶食・断食)を勧めるものではありません。
安易なファスティング(絶食・断食)は命にかかわる危険性があります。
糖尿病の方は断食期間中にケトシドーシス(血液の酸化)に陥ったり、食事を再開する方法を厳密に管理しないと死に至る危険性がありますので十分ご注意ください。

水だけのファスティングに突入して4日目に入りました。この時期から安定期にはいり気分的にも変化が現れるとのことですが、今のところ頭のシビレ感は取れません(明日の朝に期待です)。

さて、ファスティング終了直後に食べ過ぎて突然死する!という話を良く聞きます。その理由が知りたくて調べていますがよく分かりません。

腸捻転や腸閉塞というのは(なんとなく)理解できます。消化管は食事の刺激で運動を始めますが、長時間休眠していた消化管に大量の食物が流れ込んだらビックリして異常な運動を起こしそうです。

一方、ファスティングで浄化された体に食物由来の毒素が一気に吸収されるため!との説もあります。最初はホンマカイナ!?と思っていましたが、それを支持するような情報を見つけてしまいました。

下の写真は腸の栄養吸収や免疫に関係する絨毛組織です。
腸絨毛
この絨毛組織は活発に分裂と細胞死を繰り返していて、3日ほどで全く新しい細胞に置き換わってしまいます。

ところが、中心静脈栄養という点滴で栄養補給する治療法を施し、腸に食べ物が入らなくなると細胞分裂が止まってしまい、3日ほどで絨毛組織が短くなったノッペリ平べったい腸に変わってしまうというのです。

しかも、絨毛が短くなった腸からは細菌や毒素といった異物が侵入しやすくなり、敗血症を起こして死んでしまうこともあるとかshock(今ではよく聞くリーキーガットですね:2020年3月追記)

佐賀医大消化器内科の研究では、絶食したラットの腸管では絨毛細胞の細胞死が増え、逆に新しい細胞分裂は抑制され、絨毛が短くなることが証明されました。ところが、絶食ラットに消化不能な固形物(この研究では発砲スチロールが使われていました)を食べさせると、絨毛の短縮が抑制された!というのです。

詳細に調べてみると、固形物による(物理的)刺激は細胞死を抑制していることが分かりました(細胞分裂を促すためには栄養素が必要らしい)。とすると、消化不可能な純炭粉末を飲んでいる私の選択は間違いではなかった?
2020年3月追記:断食中は餌を失った腸内細菌が腸のムチン層(粘液層)を食べ始めるため、絨毛の短縮とムチン層が薄くなることでリーキーガットが加速して、LPS(リポポリサッカライド=敗血症をおこす強力な毒素)などの毒素が血液中に入ってくると予想されます。断食中は腸内毒素を排出する吸着炭と腸内細菌のエサとなる食物繊維だけは摂った方がよいと考えています。

仮に、水だけのファスティングで腸の免疫能(バリア機能)が低下しており、胃酸の分泌も弱まっていたとしたら、食物とともに入ってくる細菌類を殺すことができず、大量の異物を吸収してしまう可能性もありますね。

今日は身体中の細胞がしびれるような感じで確実に変化が起きていることを感じました。座って仕事をしているのが難しく、1時間おきに会社の中を歩き回っていました。

今日の体重は84.0 kg(マイナス3.7 kg)、尿pHは5程度です。血圧は123, 72と正常域で安定しています。明日が楽しみです。

追記:本ブログをかいた2013年当時、私は糖質制限食やケトジェニックダイエットを知りませんでした。また、血中のケトン体を測定する機器も持っていなかったため、必要以上にケトアシドーシスと恐れていました。2014年に江部康二先生に出会い、その後に白澤卓二先生、齋藤糧三先生のケトジェニックダイエットに出会った後は、ファスティング回復食は低糖質の肉スープの方が良いと思っています。

そして、断食中の突然死を回避するためにはこんなサプリメントが良いのでは?と思い、自分で作ってしまったのが「きよらプレミアム」。腸内細菌が飢えて腸管粘膜を食べてしまわないように、人間は消化吸収できないけれど腸内細菌の餌になるイヌリン2000 mgと難消化性デキストリン2000 mgを配合し、更に、ヨーグルト100個分に相当する1兆個の乳酸菌も追加してみました。絨毛短縮を抑制するための消化不能な固形物としては、純炭粉末1000 mgを配合し、物理的刺激と有害物質の除去も狙っています。

 

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Health is a gut issue|ファスティング3日目

注意!本ブログ記事は皆様にファスティング(絶食・断食)を勧めるものではありません。
安易なファスティング(絶食・断食)は命にかかわる危険性があります。
断食期間中にケトシドーシス(血液の酸化)に陥ったり、食事を再開する方法を厳密に管理しないと死に至る危険性がありますので十分ご注意ください。

ファスティング(絶食・断食)3日目に突入した純炭社長の樋口です。
私がファスティングを始めたことを知った女性社員からお菓子攻撃にあいましたが、まだ理性が勝っています(笑)。

さて、本日のブログタイトルは世界的な科学雑誌であるNatureに書かれていたものです。
邦題は”健康は本当のところ、腸の問題”

先日のブログにも書いたとおり、人類の遺伝子は飽食環境には慣れていません。その人類の腸に寄生している細菌たちも(おそらく)しかり!人類(ならびに腸内細菌たち)は、飢餓の環境には適応する能力を持っていても、使いきれないほどの食物に晒されるては、どうして良いのか分からない状態なのではないでしょうか?

2013年8月29日号のNature(Vol.500, No.7464)には、健康は腸の問題であることを示す2つの論文が掲載されています。

E. Le Chatelierらは、腸内細菌の種類の豊かさ(多様性)が少ない人ほど、肥満、インスリン抵抗性(糖尿病)、脂質異常症(高血圧・心血管病)、炎症(アトピーやリウマチ)が見られ、尚且つ、太りやすいことを見出しました。

一方、A. Cotillardらは、食物繊維を多く含む食事で治療された肥満者ほど肥満が解消され、その際には腸内細菌の多様性も増していることを示しました。

これらの報告は食事の内容と腸内細菌の多様性が密接に関係しあって健康を守っていることを示しています。逆を言えば、飽食の時代で過剰摂取しがちな糖分・脂質ならびに食品添加物によって腸内細菌の多様性が損なわれ、様々な病気を引き起こすと考えられないでしょうか。

下の写真は腸に寄生するセグメント細菌。
Th17を介した免疫機能の獲得に大切や役割を果たしています。
セグメント細菌

ファスティングの話に戻ります。

ファスティングで体調が変化するのは、ブドウ糖を使い果たして飢餓状態に陥った体が、脂肪を燃やして作ったケトン体に順応するためではないか?と考えられます。しかし、1週間ほど水だけで生活すると、飽食でダメージを受けていた腸内細菌達が目覚め、多様性が高まった結果、肥満の解消、心血管病やアレルギー疾患、高血圧、消化器疾患の症状が軽減するというメカニズムも働いているのでは?と考えるわけです(あくまでも個人的仮説です)。

さて、ファスティング開始から48時間を超えたあたりから、急に脱力感が襲ってきました。空腹感も一番強く感じています。その他にも肩こり、頭がボーとする、目のかすみなど明らかに変調を感じます。朝は6.5だった尿pHが夜には5.5まで低下していました。今晩から明日がアシドーシス(血液の酸性化)のピークのようです。あ~~つらいshock
体重は84.4 kg(マイナス3.3 kg)、血圧も133, 86と低下傾向です。

2日目に戻るend   soon4日目へ

ファスティング(絶食・断食)2日目

注意!安易なファスティング(絶食・断食)は命にかかわる危険性があります。
断食期間中にケトシドーシス(血液の酸化)に陥ったり、食事を再開する方法を厳密に管理しないと死に至る危険性がありますので十分ご注意ください。

こんにちは純炭社長の樋口です。
ファスティング(絶食・断食)を初めて24時間以上が経過しました。
17時間目位に空腹感を感じましたが、10分ほどで治まりました。

今のところ特に辛いことはありません。

人間のエネルギー源はブドウ糖です。
ブドウ糖は肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられていますが、その備蓄量はせいぜい1日分。

昨日と今日で15kmほどのウォーキングをしてきたので私の体内のグリコーゲンは枯渇している予定。

今、私の体内ではタンパク質を分解してブドウ糖を作っているはずです。
(タンパク質は脂肪よりも先に使われ始めます。脂肪からはブドウ糖を作れませんから)

ファスティングによって
喘息などの気管支疾患、
高血圧などの心血管病、
糖尿病などの内分泌疾患、
胃腸障害などの消化器疾患
が治癒するのは、ファスティングによって病気の原因となっている悪いタンパク質が分解されるからだという説があります。しかし、私はこの説には反対です。

なぜなら、通常の食事をしている健康者であっても体内のタンパク質は自己分解をうけているから(これをオートファジーと呼びます)。
一般的な日本人が1日に摂取するタンパク質は70グラム程度です。しかし、体内では毎日200グラムものタンパク質が必要とされるのです。
足りない130グラムはどこから来るのか?

そうです。オートファジーによって自分の体のタンパク質を壊して再利用しているのです。
しかも、どの細胞のどのタンパク質を分解するかはいい加減で、神経細胞以外は心臓の筋肉であっても気まぐれに分解されているようです。

ですから、ファスティングによってオートファジーが活性化してしまったら大切な臓器を自己分解してしまう可能性もあります。
飢餓状態に陥った体は、タンパク質を温存して、脂肪をエネルギー源に使うようになります。

ところが脂肪からはブドウ糖を作ることが出来ませんので、代わりにケトン体というエネルギー源を脂肪から作り出汁ます。
人間の血液は中性に保たれていますが、脂肪の分解が始まり、ケトン体が急激に増えると一時的に酸性に傾きます(この状態をアシドーシスと呼びます)。腎機能が正常であればアシドーシスは補正されるはずですが、この過程が病気の治癒には大切らしい。

アシドーシスの間は頭痛や吐き気など辛い症状が出るようですが、今のところ兆候はありません。
肉を食べてる夢をみるので、今はタンパク質分解のフェーズなのだと思います。

24時間の体重変化は87.7 kg→85.9 kg でした。

引き続き応援お願いします。

初日へ戻るend
soon3日目へ

ファスティング(絶食・断食)と健康|初日

注意!安易なファスティング(絶食・断食)は命にかかわる危険性があります。
断食期間中にケトシドーシス(血液の酸化)に陥ったり、食事を再開する方法を厳密に管理しないと死に至る危険性がありますので十分ご注意ください。

こんにちは純炭社長の樋口です。
知人の経営者仲間の間でファスティング(絶食・断食)がプチブームになっています。
火付け役となった長野県の社長さんは今日で6日間の絶食に成功し、明日から復食期間に入るそうです。
その社長さんが紹介してくれたフランス制作の番組がこれ!downwardleft
https://youtu.be/oA-eI2WQLRU
絶食療法の科学

今晩(2013年10月19日)の”世界ふしぎ発見”で紹介された、ロシアの40日間絶食療法もこの番組が元ネタです。

2011年6月のNHKスペシャルで30%カロリー制限が長寿遺伝子(サーチュイン)を活性化することが紹介され、ローカロリーダイエットやレスベラトロールが一大ブームになりました。しかし、ロシア(旧ソ連)では60年前から絶食療法が研究され、驚くべき効果を示していたのです(詳細はYouTube映像をご覧ください)

人類の歴史を365日になぞらえると、農耕を開始したのが12月27日くらい。飢餓から解放され飽食の時代を迎えたのは12月31日午後11時59分59秒だそうです。ですから人類の遺伝子は飢餓に備えるメカニズムは存在しても、飽食には対応しきれていないと考えられます。

私は長年、製薬会社で医薬品の開発に携わってきました。多くの薬は病気の原因物質(や細胞)の機能をブロックするために投与されます。しかし、現在の私は従来の考え方とは真逆な方法で健康を守ろうと考えています。それが病因物質を取り去る、作らせない「引き算による健康」です。
現代人は余分なカロリー(糖質、脂質、蛋白質)や食品添加物・ホルモン剤・抗生物質などを食事として摂取しています。その結果、高血圧・糖尿病などの生活習慣病を引き起こし、更に治療のために多種多様な薬を服用します。本当にこれで良いのでしょうか?常に疑問に思っていました。

そんな中、今回ご紹介した「絶食療法の科学」の内容は衝撃的でした。
(私は以前から腸内環境の乱れが精神疾患に影響すると考えていたので)絶食療法研究のきっかけが統合失調症のような精神性疾患であったことに興味を惹かれた次第です。
衰弱しきった患者に食事を強要せず患者の本能にまかせて自由にさせておいたところ絶食5日目から悲観的態度が薄れ、10日目に歩き始め、15日目には食事を摂り散歩を始めたのです。

ファスティング(絶食・断食)は私が唱える引き算の健康法に合致するものです。
そうとなれば自分で試さないわけにはいきません(皆さんは真似しないでくださいね)。

2013年10月19日(土曜日)の遅めの昼食(15時頃)を最後にファスティングに入りました。
開始時の身体スペックです。
身長:176 cm、
体重:87.7 kg、
BMI:28.5、
体脂肪率:27.4%、
筋肉量:60.2 kg、
骨量:3.3 kg、
内臓脂肪:16.0レベル、
基礎代謝:1786 kcal/日、
(以上はTANITA体組成計データ)
収縮期血圧:144 mmHg、
拡張期血圧:97 mmHg、
心拍数:64
尿pH:約7.2

りっぱなメタボ&高血圧ですがcoldsweats01薬は全く服用していません。

ファスティングの目標は7日間、
口にするのは基本的に(普通の)水のみですが、それでは面白くないので純炭粉末と特殊なオリゴ糖の顆粒(弊社の試作品)を朝晩1回飲んでみます。オリゴ糖は腸内善玉菌の餌になり、純炭粉末は悪玉菌の抑制が期待できるため、腸内細菌叢も若返ってくれるといいな~

今回のファスティングで知りたいことは、
1)尿pHでファスティング中のアシドーシス(血液の酸性化)をモニタリングできるのか?
2)アシドーシスは本当に24~36時間で回復するのか?
3)血圧を下げる効果があるのか?(ファスティング終了後はどうなるか?)
腸内細菌叢の検査は今回は間に合いませんでした。
また、生まれながらのアトピー体質で血液中のリウマチ因子も高値なので炎症マーカーも見たいところですが、採血が難しいため今回は見送りですweep

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