純炭が雑誌掲載されました

寒くなったり暑くなったり
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不安定な天候が続きましたが、みなさま体調は大丈夫でしょうか?

ゴールデンウィーク中は冷たい雨が降っていた金沢も、

一転して初夏の陽気になっています。

さて、弊社が製造販売する安心安全な炭素材、

ダイエタリーカーボン 純炭 の記事が

FOOD STYLE 21 5月号に掲載されました!

FS21
「色とおいしさと健康」 と題した面白い特集です。

食卓をカラフルに彩る様々な食材には、

独自の機能をもった色素成分が含まれています。

動物は不足しているものを食べたくなると言いますが、

食材の色によっても、

今の自分に何が足りていて、何が不足しているか?を

判断しているのかも知れませんね。

アフリカでは妊婦さんが炭を食べると聞きました。

また、サルの中にも解毒目的で炭を食べる種類がいるとか・・・

黒い食材を無性に食べたくなったら、体の外に出してしまいたい余分なモノがたまっている証拠なのかも知れませんね(笑)。

ダイエタリーカーボン 純炭 の記事は76ページにあります。

ひとつ前の記事がマスコミで話題のユーグレナさん。

株式上場をはたして飛ぶ鳥を落とす勢いの企業ですが

大学の研究から生まれたベンチャー企業としては弊社も同じ。

ユーグレナさんをお手本にしながら頑張ります!

さて、掲載記事の別刷りをご希望の方は

弊社のフェイスブックページの” いいね!”をクリックして頂き、

弊社サイト( https://juntan.net )内にある お問い合わせページ に必要事項をご記入の上、

お問い合わせ内容欄に「フードスタイル21別刷り希望」と書いて

送信してください。

腸内の善玉菌を増やして健康になりましょう!

前回のブログでは腸内環境がうつ病や多動児にも関係している可能性を書きました。
それ以外にも加齢ととも現れる様々な病気が腸内環境の乱れに関係していると言われます。

腸年齢という言葉があるように、腸を若く保てば全身を若く健康に保てます。
でも腸の老化とはどういう現象なのでしょう?
皮膚にシワが刻まれるように腸の中もシワシワになってしまうのでしょうか?
答えはノー!
腸の細胞は数日に一回入れ替わるほど細胞分裂が激しいので、常に生まれたてのツルツル状態です。

下の図は加齢とともに腸内細菌がどのように変化するかを示したグラフです。
ビフィズス菌減少
赤ちゃんはお母さんのお腹の中で無菌状態で育ちますが、
出産と同時に様々な菌にさらされます。
(※幼いうちに様々な菌にさらされることが免疫力の正常な発達には必
須と考えられています)

赤ちゃんの腸の中は善玉菌であるビフィズス菌がほとんどですが、
加齢とともにビフィズス菌が減少し、
逆に、悪玉菌であるウェルシュ菌や大腸菌が増えてきます。

この腸内細菌の変化が腸の老化と呼ばれる現象です。

言い換えれば、腸の中のビフィズス菌(善玉菌)を増やし、
悪玉菌を減らしてやれば腸は若返るわけです。

腸を若返らせるために何をすれば良いのでしょう?

多くの方が「乳酸菌飲料を飲む」「ヨーグルトを食べる」と答えるでしょう。
しかし、生きて腸まで届く善玉菌を食べたり飲んだりしても、それらの菌の大半は腸内に定着せずに排泄されてしまうことはあまり知られていません。

戦争
乳酸菌飲料やヨーグルトに含まれる”乳酸菌”や”ビフィズス菌”は、腸の中で乳酸・酢酸・酪酸といった”酸”を作ります。

この”酸”によって腸の中に棲みついていた”そのひと固有の善玉菌”が増えてくる訳です。


腸内環境を畑に例えると、

作物は”その人の腸内に棲みついていた善玉菌”

乳酸飲料やヨーグルトは”作物を実らせるための肥料”という位置づけになります。

しかし、どんなに良い苗と良い肥料を用意しても、

土に悪い菌が棲みついていては豊作は期待できません。

腸内に棲みついた悪玉菌はアンモニアやインドール・スカトール・フェノールといった臭くて毒性の強い腐敗物質を作り、善玉菌(作物)の成長を妨げます。

そこで登場するのが炭のような吸着材。

悪玉菌が作る腐敗物質を吸着除去して、作物が育ちやすい土に変えてくれる土壌改良剤のような役割です。

腸年齢を若返らせるには、
①腸内に蔓延している腐敗物質を取り除き、
②生きて腸まで届く乳酸菌・ビフィズス菌で酸を供給し、
③善玉菌の餌になるオリゴ糖を補給する
といった三段階が効果的です。

乳酸菌やビフィズス菌は胃酸に弱いので、胃酸が中和されている食後に食べるのが効果的ですよ。

腸内環境と精神疾患の関係

こんにちは、食べる純炭きよらブログ月曜日担当の純炭社長です。

1999年の映画「シックスセンス」を見たことありますが?
ブルース・ウィリスの渋く切ない演技が印象的だったホラー映画です。
面白かったな~驚愕のラストでしたよね(まだ見ていない方のために結末は絶対に書けません)。

さて、映画シックスセンスで描かれる第六感は死者が見えるという感覚でしたが、
医学の世界では内臓知覚という第六感が注目されています。

腸は「第二の脳」とも呼ばれ、脳に次いで神経細胞が多い臓器です。
腸内の刺激は意識として感じることはできませんが求心性ニューロン(脳に向けて興奮を伝える神経)を通じて前頭前野(記憶や学習に関係する部位)に情報が蓄積されて、意思決定の際に重要な役割を果たすと考えられています。
意識は傍観者

 

 

 

 

我々は何か行動を起こす時に、すべてを自分で考えて決めていると思いがちです。
しかし、脳科学の分野では「人間の行動は意識が決めているのではない。意識は単なる傍観者である!」という考えが常識となっています。


たとえば、朝食時にコーヒーを飲もうとしてカップに手を伸ばすとき、「コーヒーが飲みたい」「カップを取ろう」と考える前に、すでに筋肉はカップに向かって手を伸ばす準備を始めているのです。

養老孟司先生も言っています。
「意識(心)ができることは行動を起こすことではなく、異常な行動を止めさせることだけ」
この言葉を聞いてなるほど~と思いました。

話をもとに戻しましょう。
人間は行動を起こす時に自分では意識できない脳の活動に支配されています。

この「意識できない脳の活動」に腸内環境や腸内細菌が影響を及ぼしているのです。

人間を構成する細胞は全部で60兆個程度ですが、腸内には100兆個(最近の研究では1000兆個とも言われています)もの腸内細菌が住んでいます。
腸にどんな細菌が棲みつくか?によって太りやすいなどの体質も決まると言われています。

そればかりか、腸内細菌は精神発達や自閉症・うつ病などにも関係していると考えられています。

ハムスター

ネズミを無菌状態で育てるとストレス耐性が無く”多動”になります。これは注意欠損多動性障害に似た症状だと言います。
無菌マウスにビフィズス菌を植え付けるだけでストレス耐性は正常レベル回復します。
この変化はビフィズス菌による腸管刺激が脳の前頭前野に伝わりストレスに耐えうる発達を促しているのではないかと考えられています。

ストレスというと”いじめ”などの精神的なものばかりを考えがちですが、腸内細菌や日々の食事がとても大切なので、子育て世代のお母さんはお子さんをできるだけ外で遊ばせ、土に触れる機会を多くした方が良さそうです。

子供の砂遊び

清潔すぎる環境で子育てをするとストレス耐性が弱くなる可能性があるわけですが、日々の食生活や過度の精神的ストレスで腸内の悪玉菌が増えると、
ビフィズス菌や乳酸菌といった善玉菌が減ってしまい、脳の活動にも影響が出る可能性があります。

次回は腸内環境を健やかに保ち、病気を寄せ付けない方法をご紹介したいと思います。

 

 

 

 

純炭粉末に副作用はありますか?

お客様からいただくご質問の中に安全性や副作用に関するものがあります。

・純炭粉末には副作用はありませんか?
・食べる純炭きよらには発がん性はありませんか?
疑う夫婦

昔から魚の焦げを食べるとがんになると言われてきました。焦げ=炭というイメージがあるために発がん性が心配されるのだと思います。

しかし、魚や肉の焦げ部分に含まれる発がん性物質はヘテロサイクリックアミンやニトロソアミンといった窒素酸化物(含有化合物)であるのに対して、(純度の高い)炭は炭素でできているので、全く異なる物質なのです。

サンマ焦

もう少し細かく説明してみましょう。
魚や肉のタンパク質はアミノ酸からできています。
アミノ酸は窒素(N)を含むアミノ基を持っていますが、加熱調理中に生じた窒素酸化物とアミノ基が反応してヘテロサイクリックアミンなどの発がん性物質を生じます。

純炭粉末と結晶セルロース
ダイエタリーカーボン純炭粉末の原料である結晶セルロースは水素(H)、酸素(O)、炭素(C)からできており窒素(N)を含みません。当然、アミノ基も含みませんのでヘテロサイクリックアミンが生じる危険性もないわけです。

竹林
一方、パンダの主食である竹などの樹木はタンパク質や糖類、金属元素を含んでいます。ですから竹炭や備長炭などの樹木を材料とした炭には注意が必要です。

カップ麺
別の種類の発がん性物質にベンゾピレン(ベンゾaピレン、3,4-ベンゾピレン)があります。これはヘテロサイクリックアミンとは違って窒素を含まず、炭素と水素だけで出来ています。
昨年秋、韓国の食品メーカーが販売したラーメンのスープからベンゾピレンが検出され、大きく報道されたことは記憶に新しいと思います。

臨床試験のデータ考察
弊社が製造するダイエタリーカーボン純炭粉末からはベンゾピレンが検出されないことを(財)日本食品分析センターが確認しています。

発がん性以外の安全性に関しても試験を行っています。

急性毒性試験:ヒト一日推奨量の250倍量を一度にラットに食べさせても安全であることを確認しています。
28日間連続投与試験:ヒト一日推奨量の50倍量を28日間ラットに食べさせても安全であることを確認しています。
変異原性試験:がんなどの原因となる遺伝子突然変異を起こさないことを確認しています。

更に福島原発事故で心配されている以下の放射性物質も検出されないことを確認しています。

セシウム-137
セシウム-134
ヨウ素-131

ちなみに、イカ墨とは違うの?というご質問もありますが、
イカ墨は人間の日焼けの原因にもなるメラニン色素なので炭ではありません!笑

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大豆食品と甲状腺腫

食べる純炭きよらのご愛用者からいただいた「豆乳は危険なの?」
に答えるシリーズ最終回は甲状腺腫に関してです。

ジャーナリストであるバーバラ・L・ミントンが「発酵大豆が唯一の食用大豆」という根拠は次の3点です。
1)タンパク質分解阻害・ミネラル吸収阻害による反栄養作用
2)大豆イソフラボンによる発がん
3)甲状腺腫を誘発する物質を含む

シリーズ4回目は3)甲状腺腫に関して考えてみたいと思います。
【1)、2)の記事はリンクをクリックしてください】

グーグルで「大豆 甲状腺」と検索すると、
大豆には甲状腺腫を誘発するゴイトロゲンが多量に含まれ危険・・・といったことが沢山書かれています。

このゴイトロゲンという物質は甲状腺機能に影響を与える物質の総称で単一物質ではありません。
良く知られるゴイトロゲンにはアブラナ科の植物(キャベツや菜の花、ケール、ブロッコリーなどなど)に含まれるグルコシノレートがあります。
でも、キャベツを食べ過ぎたり、青汁を飲みすぎて甲状腺腫になるという話は聞きませんよね?

ゴイトロゲン大豆に含まれるゴイトロゲンは、サポニンやイソフラボンですが(東北大学農学部:木村修一先生の研究結果)、これは加熱しても分解しませんし、胃酸や消化酵素でも分解できません。

でも大丈夫sign01
大豆による甲状腺腫はヨウ素を沢山摂取している日本人には(ほとんど)起こりません。

多くの科学者が大豆によって甲状腺腫が起きることを動物実験や疫学調査で明らかにしています(この情報が独り歩きしている)。しかし、この結果はヨウ素欠乏の状態での話です。
そして、多くの実験でヨウ素の併用が甲状腺腫を防止できることが分かっています。

そもそも、甲状腺とはチロキシンという大切なホルモンを作る臓器。
チロキシンはヨウ素を含んでおり、全身の細胞に作用してエネルギーを作り出します。
ゴイトロゲンは甲状腺のヨウ素取り込みを抑制してしまうので、ヨウ素不足でチロキシンを作れなくなった甲状腺は懸命に血液中のヨウ素を取り込もうとして大きく肥大するわけです。

ですから、甲状腺腫といっても悪性腫瘍とは異なり、サイズが大きくなる(甲状腺肥大)と言った方が正しいような気がします。

ゴイトロゲンによって甲状腺機能が低下しチロキシンが作られなくなると、食べても食べてもエネルギーに変換できないため、肥満や気力低下が起きます。

逆に、甲状腺機能が亢進しすぎると(甲状腺機能亢進症・バセドウ病)、更年期障害と同じような動悸・息切れ・のぼせが起こり、食べても食べても太らなくなります。
中高年女性が、もう更年期?と思うときには甲状腺機能亢進症を疑ってみてください。
放置すると心不全による突然死に至る怖い病気ですが、薬で完治するので安心して病院に行ってくださいね。

ということで、今日の結論は
海藻を食べていれば大豆食品の甲状腺腫は怖くないsign03

 

発酵大豆以外は危険?(イソフラボン編)

食べる純炭きよらのご愛用者からいただいた「豆乳は危険なの?」
に答えるシリーズ3回目はイソフラボンに関してです。

ジャーナリストであるバーバラ・L・ミントンが「発酵大豆が唯一の食用大豆」という根拠は次の3点です。
1)タンパク質分解阻害・ミネラル吸収阻害による反栄養作用
2)大豆イソフラボンによる発がん
3)甲状腺腫を誘発する物質を含む

1)のタンパク質分解酵素の阻害、並びにミネラル吸収阻害に関しては前回までのブログに記載しました。

今回は2)植物性の女性ホルモンとも言われる大豆イソフラボンです。

女性ホルモン(エストロゲン)はいつまでも若く輝いていたいと願う女性にとって不可欠なホルモン。
加齢とともに減ってくるエストロゲンを補うためにイソフラボンを大量に補給する強者も多いとか。

ここで問題になるのがエストロゲンの光と影です。

エストロゲンには女性らしさを保ちつつ、
diamond骨を強くする
diamondコレステロールを減らす
といった良い作用があります。

しかし、
bomb乳がんの危険性を増やす
bomb子宮がんの危険性を増やす
という危険な作用も併せ持っています。

なぜ、こんな危険な作用があるのか?
というとエストロゲンは女性らしさをアップさせるホルモンなので、
女性特有の臓器を一生懸命発達させようとして勢い余ってがんが発生してしまうのです。

それでは女盛りの女性がイソフラボンを摂取することは危険なのでしょうか?
ここからが非常に複雑で難しい問題です。

国立がん研究センターの報告では、
diamondみそ汁摂取が多いほど乳がんになりにくい
diamond特に閉経後女性はイソフラボン摂取が多いほど乳がんになりにくい
ことが分かっています。

エストロゲンもイソフラボンも女性ホルモンといわれるのに何故このような矛盾した結果がでるのか?
それを知るためにはエストロゲンの受容体(ER)を知る必要があります。

エストロゲンが働くためには受容体というタンパク質に結合しなければなりません。
エストロゲンを鍵だとすると、鍵穴に相当するのが受容体(ER)です。
エストロゲンが結合した受容体(ER)はDNAに結合して遺伝子スイッチをONにしますが、
実はもっと複雑で、もう一つの(実際には複数の)タンパク質を巻き込んだ団子状になってDNAに結合します。

ER-E2

この時に、
エストロゲンが結合したER(エストロゲン受容体)と
イソフラボンが結合してERでは形が少し変わると考えられます。

すると、まわりにまとわりついてくるタンパク質の種類が違ってくるのです。

エストロゲンERがあん団子ならイソフラボンERはみたらし団子のようなものです。
あん団子はがん細胞を増やしますが、
逆に、みたらし団子はがん細胞を殺してくれるようなイメージで身体を守ります。

みたらしですから、イソフラボンだけを濃縮したような
サプリメントを大量に摂らない限り、
豆腐や豆乳を適度に摂取することは、
健康に良いと考えられます。

ところが、ところが、
最近になって大豆イソフラボンを有効に使える人と使いない人がいることが分かってきました。

大豆イソフラボンはエストロゲン様作用を示す物質に糖が結合したもの。
腸内細菌によって糖が分解されて、初めて女性ホルモン様の作用を発揮します。
ダイゼイン(イソフラボン)をエクオール(エストロゲン様物質)に変換できる腸内細菌は
日本人では半分以上に認められるのに対して、
欧米人では25%程度しかエクオールを作れないことが分かっています。

しかし、注目すべきは若い世代の日本人では欧米人同様、25%程度しかエクオール変換腸内細菌を持っていなかったのです。
日本では食の欧米化とともに肥満や糖尿病、乳がん、大腸がんといった欧米型の病気が急激に増加しました。
この原因の一つとして腸内細菌の欧米化が一役かっているのは間違いないでしょう。

さて、中国産大豆や遺伝子組換え大豆を使っていない安全な大豆製品は決して安いものではありません。
自分のおなかの中にエクオールを作り出す腸内細菌が住んでいるのか?が
気になりますよね。
4000円程度の簡単な尿検査で調べることができます。

検査のの結果、エクオール菌がいなかったといって落ち込む必要はなさそうです。
欧米人でもベジタリアンはエクオール産生者が多いことから、
腸内環境の改善によって解決できる可能性があります。
「食べる純炭きよら」を飲んでエクオールの産生量が増えるのか?
これからの研究課題です(お楽しみに)。

ずいぶん長文になってしまいました。
ここまで辛抱強く読んで下さった方に感謝いたします。
cafe

しかし、エストロゲン、受容体、イソフラボンの話はもっと奥が深いのです。
お付き合いいただけますか?

話をややこしくするのは、
ER(エストロゲン受容体)には
アルファ型(乳腺や子宮に存在)と
ベータ型(男女を問わず全身に存在)
の2種類があり、
さらには、DNAには直接作用せずに、細胞膜表面に存在しているタイプも見つかってしまったところにあるのです。

しかも、イソフラボンはどうもERのベータ型に結合しやすいらしい。
では、ベータ型の受容体は全身でどんな働きをしているんだ?という研究が全世界で現在進行中です。
たとえば、アルファ型受容体が活性化すると攻撃性が増し、逆にベータ型は攻撃性を弱めることが分かっています。
ベータ型受容体は脳内では情動行動(本能的な欲望)やストレス反応に関わる部位にたくさん存在することから、
牛乳に含まれる牛エストロゲンは切れやすい人間を増やし、
豆乳に含まれるイソフラボンは理性的な人間を増やすなんてことになるかもしれません(個人的な想像です)。

次回はシリーズ最終回「大豆食品と甲状腺腫」

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大豆に含まれる反栄養素(2回目)

食べる純炭きよらのご愛用者からいただいたご質問に端を発したシリーズの2回目です。

ジャーナリストであるバーバラ・L・ミントンが
「発酵大豆が唯一の食用大豆」という見解を発表してから、
日本でも豆腐や油揚げ、豆乳は食さない方がよいとの情報が散見されるようになりました。

納豆大豆が健康を害するという論旨は以下の3点に要約できます。

1)タンパク質分解阻害・ミネラル吸収阻害による反栄養作用
2)大豆イソフラボンによる発がん
3)甲状腺腫を誘発する物質を含む

前回のブログでは1)のタンパク質吸収阻害の可能性は極めて低いことを書きました。

2回目はミネラル吸収阻害の可能性についてです。

大豆にはフィチン酸という物質が含まれており、これがミネラル(金属元素)を強力に結合します。
しかし、大豆の危険性を提唱したバーバラ・L・ミントン自身が
フィチン酸はがんの代替医療に有効だと紹介しているのですから変な話です。

様々な食品に含まれるフィチン酸の量は以下の通りです(乾燥重量当たり)
大豆:1~2%
ゴマ:5.4%
トウモロコシ:0.8~2%
ピーナッツ:1~1.8%
玄米:0.8~1%
ココア:1.7%
これを見ても大豆だけ悪者にする理由が分かりません。

我々が口にする物質には体に良い面も悪い面もあり、
どちらか片面だけを見ていては物事の本質を見誤ってしまうことが多々あります。

たとえばミネラルと呼ばれる鉄、リン、カルシウム、カリウムは完全に欠乏してしまうと
血液や骨に障害がおきますが、逆に多すぎても、ととんでもない悪さをします。

鉄が多すぎると癌が発生しやすくなります。
リンが多すぎると骨がもろくなり、逆に血管が固くなります。
カルシウムが多すぎると腎臓に負担をかけ、尿管結石などを引き起こします。
カリウムが多すぎると心臓が止まってしまいます。

昔から食物繊維を食べると癌になりにくいと言われていますが、
これは食物繊維に含まれるフィチン酸によって活性酸素の発生を抑制し、
発がんを抑えるのではないか?と考えられるようになりました。

極端なダイエットや大豆食品だけで生きていこうなどと思わないかぎり、
豆腐や厚揚げを反栄養素と退ける必要はありません。

次回は女性が注目している大豆イソフラボンについて書きたいと思います。

 

豆乳や豆腐には反栄養素?が含まれる?

食べる純炭きよらをご愛用いただいているお客様(元モデルの美人社長)からご質問をいただきました。

豆乳は健康に良いのか?悪いのか?

早速ネットで調べてみると、
大豆は発酵食品として食べるものであり、豆腐や豆乳は危険sign01との記事が散見されます。

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大豆食品は健康を害するという論旨は以下の3点に要約できます。

1)タンパク質分解阻害・ミネラル吸収阻害による反栄養作用
2)大豆イソフラボンによる発がん
3)甲状腺腫を誘発する物質を含む

味噌や納豆は安全で、
豆腐や枝豆、豆乳は危険なのか?

シリーズで私見を書きたいと思います。

初回は大豆に含まれる反栄養物質に関して。

大豆は畑の肉と言われるように良質なタンパク質を豊富に含んでいます。しかし、

「健康のために大豆食品を食べたとしても、その中にはタンパク分解酵素阻害因子や
キレートと呼ばれる物質が多量に含まれており、タンパク質やミネラル分の吸収を
妨げてしまう。発酵大豆食品以外は避けなさい」という論旨です。

確かに生の大豆には消化酵素(トリプシン)の働きを妨げる因子が含まれます。
しかし、この因子自体もタンパク質でできているため、加熱すれば壊れてしまいます。
大豆を生で食べない理由は青臭さだけではなく、
タンパク分解酵素阻害因子を熱で破壊するためなのです。

暑い夏に枝豆とビールは欠かせませんが、大量の枝豆を食べても腹痛はおこしませんよね。

枝豆と大豆は違うんじゃないの?という方のために面白い報告を見つけました。

富山短期大学の研究による
豆のトリプシンインヒビター活性値と物性試験という論文です。
それによると生の枝豆には大豆と同等(むしろ多いくらい)の
タンパク分解酵素阻害因子が含まれていますが、
10秒茹でただけで半分になり、2分茹でればほぼ完全に失活することが分かりました。

更に面白いのは、
3社の冷凍枝豆に含まれるタンパク分解酵素阻害因子を測定している点です。

生枝豆に含まれるタンパク分解酵素阻害因子を100とすると、
A社:88
K社:63
N社:14
自分で2分茹でると:2
といった具合に、メーカーによって大きく異なることが分かりました。

十分に加熱された豆乳から作られる豆腐や油揚げ、がんもどきを食べたからと言って
他のタンパク質が吸収されなくなり栄養不足になることはありません。

一方、飲み屋で出される枝豆には冷凍食品を自然解凍したものもあるので、
これを沢山たべると消化不良になる可能性はありますね。

但し、日本人女性は痩せすぎといわれているので、
極端なダイエットや偏った食生活をしている方は心配です。
バランスの良い食事をとるのが一番です。

長くなってしまったので
ミネラル吸収阻害に関しては次回ご紹介します。

 

週刊女性に食べる純炭きよらの原材料が紹介されました

「食べる純炭きよら」の原材料である純炭は竹炭や備長炭の粉末ではありません。

食品添加物にも使用させる結晶セルロース(食物繊維の一種)を電気炉で衛生的に焼成した
安全安心なダイエタリーカーボン「純炭」を使用しています。

このダイエタリーカーボンが2月12日発売の週刊女性で紹介されました。

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ダイエタリーカーボン純炭をご紹介くださった細野周作先生は東京医科歯科大学をご卒業後、
東大病院で研鑽をつまれた超エリート。

西洋医学だけでは治療が難しい病気に対して、
最新の栄養療法やメディカル矯正PANセラピーといった様々な方法を取り入れ、
患者様本位の医療を実践されています。

細野先生のように病気の部位だけでなく、患者様の身体(時には心も含めて)を総合的に診る医療を統合医療と呼び、
欧米では盛んにおこなわれています。

ところが西洋医学中心で診療科別に細分化された日本の医療システムでは様子が異なります。

たとえば心療内科と精神科。

患者の側から見ると同じような診療科ですが
医学の世界では、
心療内科は心身症を診る診療科、精神科は神経症やうつ病などの精神障害を診る診療科と区別されています。

では、心身症と精神病は何が違うのでしょう?

心身症とは「器質的ないし機能的障害が認められる病態」と定義されており、
臓器に物理的な異常や機能的異常(働きが落ちているなど)がある場合に限られます。

ですから、レントゲンや検査で臓器の異常が認められなければ心療内科では診てもらえません。

一方、精神科では心が治療の対象であり身体の異常は治療してもらえません。

対照的に統合医療では心も身体も差別なく全体を(マクロ)に診断し、
治療法も西洋医学+代替医療(針灸や整体、アーユルベーダなど)を組み合わせて
身体全体の機能を正常化していこうとするものです。

欧米で推進されている統合医療が日本ではあまり知られていないのはなぜなのでしょう?

原因の一つは健康保険制度があります。

西洋医学には健康保険が適応されますが、代替医療の大半は健康保険が使えません。
西洋医学に保険がきかない代替医療を組み合わせると混合診療となり、
治療全体が健康保険の適応外になってしまうのです(全額患者負担)。

自由診療のクリニックと聞くと金儲け主義のドクターと金持ち患者を連想してしまいがちですが、
あらゆる手段を使って患者様の健康を取り戻したいと考えている素晴らしいお医者様も
沢山いらっしゃることを知っていただきたいと思います。

そして、日本でも混合診療が解禁され、統合医療が広く普及することを願っています。

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食べる純炭的に炭水化物ダイエットを考える

2012年12月9日、東大医学部で開催された「維持透析患者の補完・代替医療研究会」全国大会で
”血液透析患者の酸化ストレスに及ぼすダイエタリーカーボン純炭の影響”という演題が発表されました。
(研究結果は11月16日発売の健康365(2013年1月号)42ページ~で紹介されています)

今日のブログはダイエタリーカーボン純炭の抗酸化作用の話題ではなく、
同研究会で埼玉医科大学腎臓内科教授の鈴木洋通先生が講演した
スライドをご紹介したいと思います。

国民栄養

上のグラフは鈴木先生のスライドを真似、
厚生労働省の「国民栄養の現状」からデータを拾って私が作成したものです。

生活習慣病の代表格である糖尿病は1970年以降10年~20年間で2倍に増加したと言われています。
(出典:第116回日本医学会シンポジウム 吉池信雄 急増する糖尿病)

ところが、戦後間もない1947年から現在まで
日本人の1日総摂取カロリーはほとんど変わっていないどころか、逆に減っているのです。
悪者扱いされている炭水化物摂取量も毎年確実に減少しています。

それなのになぜ糖尿病や肥満が増加したのでしょう?

タンパク質の摂取量も戦後から大きな変化はありませんが、
その中身は植物性タンパク質から動物性タンパク質に変化しました。
それに伴って(動物性)脂肪の摂取量も増加しています。
(一例として乳製品の摂取量をグラフ化してみました)

近年増加している糖尿病・乳がん・大腸がんは動物性のタンパク質・脂質が原因の1つと言われています。
だとすると、低炭水化物ダイエットは本当に健康に良いのか?という疑問が生じます。

世界16カ国以上で翻訳されているこんな本もあります。
牛乳と乳がん
著者のジェイン・プラントさんは
英国インペリアル大学応用地球化学の教授で、
4回の乳がん再発とリンパ節転移を克服した
科学者です。

翻訳者は山梨大学医学部名誉教授の
佐藤章夫先生。

奇をてらって印税を稼ごうとした本ではなく、
間違った情報の蔓延に警鐘をならし、
乳がんや前立腺がんの患者を
減らしたい!
助けたい!
という想いが伝わってくる素晴らしい本です。

そもそも、牛乳とは牛の赤ちゃんが
1日に1 kgも成長するために分泌されるもの。
そして、ある程度成長すると牛の赤ちゃんは
牛乳を飲まなくなってしまいます。

乳児期を超えて乳を飲んでいるのは人間だけ!
と言われると妙に納得しませんか?

牛乳の摂取量が極めて少ない中国では乳がんの発症も少ないのだそうです。

低炭水化物ダイエットを行う際には、
動物性タンパク質と動物性脂肪に頼らないエネルギー摂取を心がけた方が良さそうです。
(具体的には大豆タンパクや魚介類でしょうか)

しかし、現代病(糖尿病・乳がん・大腸がんなど)の増加には
加工食品に含まれる糖化物質(AGE)も関与していると
食べる純炭的には考えています。

年末年始で美味しいものを召し上がる機会が増えると思いますが、
そんな時には「食べる純炭きよら」を傍らにおいて頂ければ幸いです。

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