こんにちは、ゆっきーです。
前回の書評(薬の9割はやめられる書評その1)に続き、今回は第2章から少しだけ興味深い内容をご紹介します。
第2章『その薬はいますぐやめられる』~薬の副作用こそが問題~

『薬の9割はやめられる』
著者:松田医院 和漢堂院長 松田史彦(発行:SBクリエイティブ)
その薬の副作用ご存知ですか?

『抗生物質』と言えば…飲んだことがない人はいないのではないでしょうか?
抗生物質は現代医学が手に入れた”魔法の薬”です。細菌の細胞膜合成やタンパク合成を阻害するなどして人体に有害な細菌を殺したり、増殖を阻害したりするのに非常に有用な薬です。
お医者さんにもらう薬だから大丈夫?

抗生物質は基本的に処方薬なので、ドラックストアなどでうっかり買って飲んでしまうという事はまずありません。しかし、抗生物質は内服薬はもとより、点滴、塗り薬、吸引薬、点眼、点鼻などあらゆる体の部位用の薬に使われています。医療の最前線の現場で無くてはならない薬には間違いはありません。
抗生物質の魔法が切れかかっているって本当!?

『耐性菌』って聞いたことがあるでしょうか?ここでいう耐性菌とは、抗生物質が効かない細菌のこと。MRSA(抗生物質の効かない黄色ブドウ球菌)やVRE(抗生物質の効かない腸球菌)などが有名なものです。
※ちなみにいま流行している新型コロナウイルスは細菌ではなくウイルスなので抗生物質は効きません。
ウイルスは種類ごとにタンパク質の性質を変えているので、ウイルスごとに薬を開発しなけれなばらないのでさらに厄介です。
(製薬会社出身の純炭社長こぼれ話)
病気を引き起こす微生物は様々。
・細菌(結核菌やコレラ菌、赤痢菌など)⇒抗生物質
・カビ(水虫の白癬菌、カンジダなど)⇒抗真菌薬
・ウイルス(コロナウイルスやインフルエンザウイルスなど)⇒抗ウイルス薬
病気の原因がどれなのか?によって使う薬が違います。
なんで抗生物質が効かないようになるの?

耐性菌が出来上がってしまう原因は、抗生物質の乱用です。現在一般的に使われている抗生物質は広域抗生物質と言い、幅広い細菌に作用するように開発されています。極端な話、何の細菌に侵されているかを調べなくても、広域抗生物質を投与すればある程度効果が発揮されてしまうのです。
また一時は抗生物質神話が一般にも浸透し、たいした病気でもないのに抗生物質を患者さんからもらいに来るといった社会現象まで起こりました。
抗生物質で腸内のいい菌も死ぬ

抗生物質の副作用として下痢があげられますが、これは腸内細菌のバランスが崩れてしまうから。しょっちゅう抗生物質を飲んで、風邪を治療している人は、免疫力が低下し、さらに風邪をひきやすくなっている可能性があります。
抗生物質でカビ(真菌)が増える

抗生物質の乱用で、カビが増えてしまうというのです。
カビというのは真菌の事ですが、抗生物質はウイルスと同様にカビを退治できません。カビは健康な人に住み着いていますが、自己免疫力や腸内環境が保たれていることによって増えすぎることのないように、バランスが取れています。
しかし、抗生物質を使うと、そのバランスが崩れて、抑えられていたカビが増えてしまいます。カビが増えると、カンジタや水虫などカビが原因の病気がひどくなってしまいます。
自然治癒力を信じることが大切

『大部分のウイルス感染や軽傷の細菌感染は自然治癒力で治るので抗生物質は必要ない』とオーストラリアの抗生物質治療ガイドラインには明記されています。
人間は生まれ持った自然治癒力があります。抗生物質はここぞのときの切り札として乱用しないようにしたいものです。
おわりに

腸内環境があらゆる病気に関与していると昨今では研究が進んでいますよね。自然治癒力の源になっているのが腸に棲んでいる常在有用菌(善玉菌)です。
長芋・大和イモ・自然薯などのネバネバ成分(水溶性食物繊維やレジスタントスターチ)、ヤーコンや菊芋に含まれるオリゴ糖などは腸内有用菌の餌になり免疫力を高めてくれる効果が期待できます。つい最近もテレビで取り上げられていたので、ゆっきーは先日長芋を生でモリモリ食べました。長芋パワーで次の日のお通じがすごくよかったです(^o^)
オススメの食べ方は加熱せず生で、ぜひ食生活に取り入れてみてくださいね♪
その他こちらの本には、あんな薬やこんな治療、本来であれば生まれ持った自然治癒力で治まるところを、薬の副作用で知らないうちに体調を悪化させている場合もあると紹介されていました。詳しくは本を手に取って読んでみてくださいね。
次回は『第3章 減薬から断薬へ~一生飲み続けなければならない薬はほとんどない~』について次回ご紹介します。
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