こんにちは。純炭社長の樋口です。
今日は妊婦さんや妊娠する可能性があるご家族を持つ方々にぜひ知っておいていただきたい情報をお伝えします。
☞解熱鎮痛剤は腎臓病以外の人も要注意!
2019年11月19日付の医療従事者向けの情報サイト”メディカルトリビューン”に、『アセトアミノフェン暴露がADHDリスクに』という記事が掲載されました。
慢性腎臓病の場合、解熱鎮痛剤としては”アセトアミノフェン以外は使わない方が良い”ということをご存知の方も多いはず!(そんなこと知らないよ…という方はこちらのブログで紹介しています)。
だがしかし、自分が飲んでいるアセトアミノフェン入りの解熱鎮痛剤を妊娠中のご家族には飲ませない方が良さそうです。
☞ADHDとは?
「授業中に机に座っていられない」「落ち着きがなく動き回わる」などの行動をとってしまう注意欠損・多動性障害(ADHD)と「対人関係が苦手で他人に共感できない」「同じ行動や習慣を繰り返し行い、変更することに抵抗する」といった行動をとってしまう自閉症スペクトラム(ASD)の事を言います。
お母さんのお腹の中でアセトアミノフェン入りの解熱鎮痛剤にさらされた胎児に発症しやすい、という報告です。
☞アセトアミノフェンは様々な薬に入っている!
何らかの形でアセトアミノフェンが配合されている市販の解熱鎮痛剤は多種に及びます。以下の商品は選ばないようにしましょう。
・バファリンプレミアム
・バファリンルナi(注)
・新セデス錠
・ノーシン錠
・ナロン錠
・ハッキリエースa
注:同じ”バファリン”シリーズでもルナiとJ・・・では配合されている成分が異なります!
☞普通の風邪薬にもアセトアミノフェンが多数配合
病院でよく処方されるかぜ薬PL配合顆粒にもアセトアミノフェンが処方されていますので、「病院でもらった薬だから大丈夫だろう」とは思わないで下さい。市販の風邪薬(総合感冒薬)の多くにもアセトアミノフェンが配合されています。
・ベンザブロックS
・新ルルA錠
・パイロンPL(顆粒・錠)
・新ジキニン
・新コンタックかぜ総合
・プレコール持続性カプセル
などなど
☞腎臓に不安がある人はどれを選ぶ?
おさらいですが、腎臓病の人が解熱鎮痛剤を用いるときは、腎機能を低下させるNSAIDsが配合されていない、アセトアミノフェンだけのものを選びましょうと常々お伝えしています。ドラックストアでも、よくわからないからと適当に選ばずに、腎機能に不安があると言って薬剤師さんに相談するのも大切です。腎臓病の人が市販の解熱鎮痛剤を選ぶときは以下の商品を。
・カロナール
・タイレノールA
・バファリンルナJ(注)
注:バファリンシリーズの他の製品にはNSAIDsが配合されているので要注意。
妊婦さんは”むやみに薬は服用しない”というのが常識だとは思いますが、「妊娠中のアセトアミノフェン服用はADHDとASDのリスク高める」ということを、豆知識として知っていても損はなさそうです。身近に妊婦さんや妊娠する可能性があるご家族やご友人がいる場合、風邪を引いているときは何の薬を飲んでいるのか一声かけてあげてくださいね。
☞もしも、ADHD?と思ったら(2019年12月3日追記)
2019年12月2日付のメディカルトリビューンに『ω-3脂肪酸が児のADHD症状を改善』という記事が紹介されました。
もしも、自分のお孫さんやお子さんが”落ち着きがない”、”じっとしていられない”など、もしかしてADHD?と思ったときには、お医者さんの診断とともに血液中のω-3脂肪酸濃度を測定してもらってください。
台湾の研究では、6~18歳のADHD児にEPA(青魚に多く含まれるω-3脂肪酸です)サプリを1.2グラム/日摂取させたところ、12週間の摂取で注意力の改善が認められました。但し、この効果は血中ω-3濃度が低い子供でのみ認められたので、血中ω-3濃度の測定が大切とのことです。
【純炭粉末公式専門店】は→こちら