こんにちはゆっきーです(`・ω・´)ゞ
今日のテーマは”実は腎臓に危ないかもしれない減塩商品”について
目次
減塩って書いてあれば安心?
お客さんの声を聴いていると・・・
「私は減塩仕様の調味料を使っているから大丈夫」など、腎臓病が少しでも悪くならないように、制限食に取り組んでいる様子をうかがい知ることが出ます。
そもそも『減塩』とは
クレアチニン値が上がってきて腎機能の低下が疑われると、まず最初にお医者さんに言われることが『減塩』ですよね。日本人の平均塩分摂取量は12gですが、腎臓病の人は6gを超えないようにと言われます。
減塩と言っていますが、正確には、『ナトリウム』の摂取量を減らすことが大切です。
巷にあふれる減塩商品の落とし穴
昨今の健康ブームから減塩の味噌や醤油やドレッシングなど、いろんな種類の商品が手に入るようになりました。あなたの冷蔵庫にも減塩と謳っている商品が一つや二つあるのではないでしょうか。
減塩醤油とは
例えば、減塩醤油の場合、普通の醤油よりも塩分が50%少ないものを指します。作り方は、普通の濃い口しょうゆをつくってから塩分だけ除く加工をします。塩分濃度が高いほど食品が腐るのを防ぐことが出来るので、減塩仕様の醤油は基本的に賞味期限が普通の醤油にくらべて短くなります。
普通の醤油より手間がかかり、賞味期限が短いはず・・・にもかかわらず、安価なものや賞味期限が長いものが店頭に並んでいるのはなぜ?ひょっとして”良からぬカラクリがあるのでは?”と思ったことはありませんか。
味気なさを補う添加物
醤油に限らず様々な減塩商品で、塩を減らしたにもかかわらずしっかりと味を感じるのはなぜでしょうか?
それは旨味を感じる為の添加物(グルタミン酸ナトリウムなど)が入っているからなのかも知れません。保存性を高めるための添加物にはアレルギー症状や毒性が指摘されているものもあります。
本来の味噌や醤油は
そもそも、本来の味噌や醤油はじっくりと発酵・熟成させる過程で旨味が作り出されるので時間もコストもがかかります。この手間を省こうと、早く熟成させ且つ安価に製造するために使われる添加物(甘味料もその一つ)はできるだけ避けたいですね。
そのためには成分表にカタカナやアルファベットの原料(○○剤・○○エキス)などの添加物が使われていない事をチェックして下さい。
本来の調味料は一目瞭然な素材だけで作ることができます! | |
醤油 | 大豆・小麦・食塩(できれば天日塩などの自然塩) |
味噌 | 大豆・米・塩(できれば天日塩などの自然塩)・(麦味噌の場合は麦) |
みりん | もち米・米麹・焼酎 |
酒 | 米・米麹 |
どちらの方が腎臓がよろこぶ?
安価にするためや味を誤魔化すために合成添加物が入った減塩の味噌汁 |
旬の野菜や天然の出汁(かつお節や昆布など)をつかった手作り味噌の味噌汁 |
塩分だけを気にしすぎて「減塩商品を使っているから大丈夫」と安心していたら、添加物に痛めつけられた~なんてことにならないようにしてくださいね。
天然の食材や出汁にもカリウムやリンが入っているんじゃ?と心配になる方もいるかもしれませんが、それ以上に体に良い作用があります。天然のグルタミン酸は腸で免疫に作用したり、疲労回復やメンタル面にも良い影響が期待できます。
減塩の”塩”ってどういう事?
ちょっと理科の授業のような話になりますが、慢性腎臓病の方には大切なことなので我慢して読んでくださいね。栄養指導で減らしなさいと言われる食塩(塩分)の正式名称は塩化ナトリウム(NaCl)です。そして、血圧を上げて腎臓にダメージを与えるのはナトリウム(Na)なんです。
減ナトリウム塩のカラクリ
ですから、減塩商品は言い換えると減ナトリウム商品と言えます。ところが、塩分50%カットなどと表示されている食用塩の多くはナトリウムを減らした代わりに、なんと腎臓病では避けたいはずの”カリウム”が添加されています。
海水の300倍ものカリウムが添加
減ナトリウム塩には海水塩の300倍以上のカリウムが添加されているんです。
ですので、カリウム制限を指導されている時に、減塩商品を選ぶときにはナトリウムの代わりにカリウムを増やした商品でないか、カリウム量をチェックしてくださいね。
実際、腎臓病の方は医師にご相談の上・・・と注意書きが書いてある商品もありますので要注意です。
安心の手作り減塩醤油はいかが?
手作り減塩醤油の材料 |
お好みの安心な醤油 200ml |
だし(鰹・昆布・干しいたけ等、塩を入れない) 200ml |
安心なお酒(煮切る) 100ml |
つくり方は簡単!だしと煮切ったお酒を冷ましてから安心な醤油に混ぜるだけ。
だしで醤油を薄めるのですが、うま味をプラスするので物足りなさを軽減できます。好きな醤油やだしでオリジナルの減塩醤油をつくってみてくださいね。
冷蔵庫で一週間程は持ちますよ。
終わりに
減塩と表記されているから、このレトルトやインスタントは大丈夫!と安心してしまわずに、おうちの調味料の裏面の表示、ぜひ確認してみてくださいね!
減塩の具体的なやり方はこちらのブログも参照してくださいね(^^)/
安全な塩の定義とは(2022.4月純炭社長による追記)
●ミネラル分が多い岩塩や海水を煮詰めた塩=体に良い塩◎
●精製された塩(塩化ナトリウム)=化学薬品=体に悪い塩×
という風潮には賛成できません。
上記の文章を視点を変えて書き換えると、
●海水を煮詰めただけの塩=ミネラル分が多い=不純物が多い=ヒ素や鉛などの有害ミネラルや工場排水の有害物質も多い可能性がある×
●精製された塩=不純物が限りなく少ない=有害物質の心配がない=ナトリウム量だけ気にすればよい◎
という真逆な考え方はできないでしょうか?
最近はマイクロプラスチックによる海洋汚染が問題となっているので、ミネラル豊富な塩にはマイクロプラスチックが混入していないか心配です。
私が料理に使う塩は精製された塩(塩化ナトリウム)です。
マグネシウムなどの身体に必要なミネラルは塩以外の食材から摂るように心がけています。
「減塩と書いてあっても要注意!慢性腎臓病(CKD)で気を付けるべき減塩商品の正体とは?」への2件のフィードバック