食べる純炭きよら通信vol.37(2022.7月号)
いつも食べる純炭きよらをご愛顧いただきありがとうございます。
きよら通信担当のゆっきーが腎臓病お役立ち情報をお届けします✉
皆様から寄せられた腎臓病に関するご質問に順番にお答えしています。
7月号ではお困りの方の多い“腎臓病と病院のお悩み”特集です。
目次
Q.自分の希望するタイミングで健康保険適用の検査は可能ですか?毎月検査をしないと不安です。
(回答)国民皆保険制度の日本では、患者が負担する医療費は原則3割で済みます(これを保険診療と呼びます)。
ところが、検査項目によっては3か月に1回しか保険診療が認められない検査もあるのです。
主治医の先生は、患者の経済負担が最小で最良の医療が受けられるよう、検査の項目や頻度を考えてくれていると思うので、仮に半年に一度で良いと言われた場合は、そこまで心配しなくても良いのではないでしょうか。
どうしても心配なら、健康保険制度を使わずに患者が医療費の全額を負担する自由診療の病院に相談する方法も。
いずれにしても、検査値は腎機能が悪くなっていなくても上下するので、毎回の検査結果に一喜一憂せず、半年~1年間の変化を観察することが大切だと思います。
Q.先生は減塩しか言わないのですが、それだけ気を付けていれば良いのでしょうか?
(回答)慢性腎臓病には以下のような各種タイプがあります。
高血圧が原因の腎硬化症 |
高血糖が原因の糖尿病性腎症 |
炎症や免疫が原因の腎炎 |
まずは腎臓に悪さをしているこれらの“原疾患の治療”が大切です。(例えば、糖尿病性腎症であれば血糖値が上がりにくい食生活に変えるなど)
「減塩」は全ての慢性腎臓病に効果が期待できる取り組みです。減塩のように、全ての慢性腎臓病に効果が期待できるのは、とにかく「腸内環境の改善」!
便秘や下痢が常態化していたり、おならや便が臭い場合は悪玉菌が増えている可能性が大です。
悪玉菌が増えた状態では、腸内で腎機能に負担をかける尿毒症物質が多く発生してしまいます。
腸内環境改善方法は過去のきよら通信(※)で紹介していますので復習してみてくださいね。
(※)きよら通信vol.17-慢性腎臓病(CKD)の大敵”便秘”の原因、ウンチ君の知られざる真実
(※)きよら通信vol.24-絶妙なバランスで成り立つ腸内環境、慢性腎臓病との深い関係とは?
Q.腎機能がどれくらいになったら通院した方がよいですか?
(回答)健康診断等で腎臓の数値が悪いと分かったら“腎臓専門医”(※)に一度は診てもらいましょう。
(※)腎臓専門医とは、腎臓専門医とは、日本腎臓学会が認定した専門知識を持った医師の事。最新の治療方法や症例について勉強や試験をうけています。
かかりつけ医では、最新の治療薬についての知識が不十分であったり適切な処置が行えない場合があります。食事指導についても、かかりつけ医だけではしっかり教えてくれない場合があり、「何をどれだけ食べて良いのか困っている」というご相談も多いです。
日本腎臓学会ではeGFRが44以下であれば、腎臓専門医に一度は診てもらうようガイドラインを設けていますが予備軍の段階から専門医に診てもらう事が大切ですので遠慮せず腎臓専門医の門を叩いてみて下さい。
良いお医者さんの探し方は末項にまとめましたので併せてご覧ください。
Q.せっかく大病院にかかったのに親身に診てもらえず困っています。どうしたら良い先生に診てもらえますか?
(回答)お医者さんの態度次第で、通院自体がストレスと感じる場合もありますよね。でも、ストレスは腎臓病の大敵・・・ではどうしたらいいのでしょうか?
読むデトックス(※)に登場している佐中先生がとても良い事を教えてくれています。
(※)読むデトックスは定期購入お申込特典でプレゼントしていますが¥1,100(税込・送料別)でこちらからご注文可能です
佐中先生曰く、『特効薬のない腎臓病の治療は“医者のさじ加減”が要。何が何でも自分の患者は透析にしないというポリシーを持った医者が一番です。』とのこと。
佐中先生が提唱する 『ヤブ医者の見つけ方』 ![]() |
腎臓を助けるための戦略(治療方針)をきちんと説明してくれるか? | |||
血液透析・腹膜透析・腎移植の説明をきちんとしてくれるか? | ||||
安易に透析を薦めたりしないか? |
~コラム~腎臓専門医の探し方
ちなみに、腎臓専門医に診てもらうには、いきなり大学病院や総合病院に行かなくても、地域のクリニックでも大丈夫なことが多いです。
かかりつけ医だけでは不安な場合は遠慮せずにお住まいの地域の腎臓専門医のいる病院を探してみましょう。
1.お住まいの地域で『○○県(市) 腎臓専門医』と検索します。 (例)ダステックのある石川県を例に『石川県 腎臓専門医』で検索してみると下図のように検索結果が出てきます。 ![]() |
2.検索結果から、病院が作ったウェブサイト(※)を確認しましょう。 (※)広告が沢山出てくるような『まとめサイト』『クチコミサイト』は玉石混合の情報が多いので要注意。 |
3.病院のウェブサイトの情報より、信頼して通える病院か?を確かめてみましょう。 (例)で出てきた”○○内科医院”のウェブサイトにはこのような先生のメッセージが載っていました。
さらに確認してみると
と書かれており、一人の先生が腎臓病も糖尿病も専門医の資格を持っておられることが分かりました。 |
あなたのお住まいの近くにも、よい病院があるかもしれませんので、調べてみてはいかがでしょうか。
(2022.7月号として配布したものです)