純炭社長の研究日誌11、純炭粉末との出会い

こんにちは。

純炭社長@糖質制限中の樋口です。

カテゴリ「理系研究職の生き方」では9月に沼津東高校で行った「職業を知るセミナー」の内容や

生徒さんからの質問への回答などを書きつづっています。

今日の質問は、

「炭を食べるなどという想像もつかない発送、逆転の発想はどこから生まれましたか?」

中外製薬を退社したのち、金沢医科大学のベンチャー企業で働き出した私は

理科機器会社の社長が持ち込んだ炭に出会いました。

その社長は発熱体として炭を利用していましたが、

その炭を血液と混ぜて何が吸着されるか?を測定したところ、

クレアチニンや尿素窒素といった腎機能を示す数値とともに

リンの値も下がっていることに気付きました。

腎不全治療ではクレメジンという活性炭の薬と

リン吸着剤の2種類の薬が処方されます。

しかし、両方とも飲みにくい薬で便秘の副作用も強いという欠点がありました。

もし、この炭が本当にリンを吸着する能力があるのであれば、

今まで二つの薬を飲んでいた患者さんが一つの薬で済むようになるのではないか?

ところが、理科機器会社の社長が持ち込んだ炭は

中国産の布を原料に使っており、発がん性のある染料などが含まれている危険性がありました。

そこで、我々は竹、綿花、おがくず、海藻、コーヒーなど様々な材料を炭にして吸着実験を繰り返しました。

竹を電気炉で炭化させた際には、竹に含まれるカリウム元素が電気炉に残留してしまい、

その後に焼いた材料の表面にカリウムが付着するアクシデントにも見舞われました。

試行錯誤を続けて分かったことが三つありました。

一つ目は、リン吸着能を持つ炭には炭素の他にカルシウムが多く含まれていたこと。

二つ目は、炭化させる原料に含まれている物質(植物細胞に大量に含まれているカリウムや植物の生育環境に存在したと思われるヒ素や鉛など)は炭化させても炭の中に残留すること。

三つ目は、竹や木などの天然物を原材料にするかぎり、品質管理が不可能であること。

仮に竹を材料として炭を作る場合でも、産地が違えば竹に含まれる物質も違います。

また、同じ地域の竹であってもシーズンごとに組成が変わる可能性もあります。

農薬などが近くで使われれば残留農薬の心配もあります。

そこでたどり着いた原材料が

食品や医薬品にも使われている不溶性食物繊維の一種「結晶セルロース」でした。

「食べる純炭きよら」に配合されている純炭粉末は結晶セルロースを日本、米国、韓国で特許を取得している特殊製法で炭化した安心安全な炭なので、長期間安心してお飲みいただけるのです。

くまもんの里で発表

こんにちは、純炭社長@糖質制限中の樋口です。

本日は熊本で開催された
「維持透析患者の補完・代替医療研究会」にてM子がダイエタリーカーボンの臨床応用の可能性に関して発表を行いました。

学会発表

M子の発表に聞きほれて(?)発表中の写真を撮るのを忘れた(こんな写真は撮ったのに・・・・)

学会発表

M子の発表の後に熊本中央病院の宮村先生から、血液透析患者のアルブミン酸化度に対するダイエタリーカーボンの作用が発表され、200人近いドクターや看護師の皆様にダイエタリーカーボンを知っていただけたと思います。

話は変わりますが、熊本はエリスロポエチン発祥の地。世紀のバイオ医薬といわれた腎性貧血治療薬は、熊本大学の宮家先生が再生不良性貧血の尿から精製したことから突破口が切り開かれました。

中外製薬でエリスロポエチンを研究していた私も何度も熊本に足を運んだものです。人も土地も水も食べ物も最高にすばらしい熊本が大好き。

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なかでも、馬のレバ刺が最高ですね(って結局食べ物か・・・^_^;汗)

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年頭挨拶(食べる純炭きよらの社長紹介)

今さら?という話題ですが、
1月24日の健康産業流通新聞に弊社代表の年頭所感が掲載されました。

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よく見ていただくと分かりますが、
ミドリムシで一躍有名になった東大発ベンチャーのユーグレナや大手素材メーカーと肩を並べての掲載です。

わが社もIPO間近でしょうかhappy01

などという冗談?はさておき、

弊社代表を務める樋口は四半世紀にわたって大手製薬会社の研究所に勤務し、
バイオ医薬の先駆けとなった腎性貧血治療薬「エリスロポエチン」の開発に取組みました。

腎性貧血とは腎臓病で起きる重篤な貧血のことです。

今から50年ほど前までは、腎臓病は移植以外には治療法がない死の病でした。
昭和40年代に日本でも血液透析が導入され、患者さんは命を取り留めることができるようになりましたが、
体に酸素を運ぶ赤血球の数が健常者の半分程度しかなく、仕事などの日常生活は大きく制限されていました。

腎臓が悪くなると貧血が起きる理由は簡単です。
赤血球を増やすホルモン(エリスロポエチン)が腎臓で作られるため!
腎臓は血液中の老廃物をこす濾過機能のほかに、ホルモン産生臓器としても働いていたのです。

昭和60年に中外製薬(株)新薬研究所に入社した樋口は毎日毎日、
再生不良性貧血患者の尿からエリスロポエチンを精製する研究に明け暮れました。

日本中の血液内科にフリーザーを設置して、患者様の尿を集め、宅急便で東京・高田馬場にある研究所に運びます。
朝会社に出社すると、キューブ状に凍結した10リットルの尿の塊をフリーザーから10個ほど取り出し溶かします。
100リットルほどの尿を遠心分離機にかけて固形物を除き、膜を使って濃縮する作業を徹夜で繰り返しました。

当時は遺伝子組換え技術を用いたバイオ医薬など無い時代。

腎性貧血患者も国内に20万人程度しかいなかったため、
エリスロポエチン製剤の年間市場規模も20億円程度と言われ、
研究チームに対する社内の風当たりはとても強かったといいます。

研究所内で行っていた尿処理作業は周りの研究室からの苦情で中庭に移され、プレハブ小屋の中で徹夜作業が続きました。

そして遂に世界で最も活性が高いヒト尿由来エリスロポエチンが生まれたのです。

この研究で培われた精製方法が遺伝子組換え体の製造にも使われ、
中外製薬初のバイオ医薬品「エポジン」は当初の売り上げ予想をはるかに上回り、
700億円/年を超えるフラッグシップ商品に成長したのです。

「階段を数段上っただけでも息切れがして動けなくなる患者さんが、
エポジンの投与によって元気に働けるようになった姿を見て涙が出た」
と当時を振り返ります。

あの感動を再び。
炭は世界を救うsign01を合言葉にして、
人間の健康のため、地球の環境を守るため、
日夜研究を続けています。

樋口正人(ひぐちまさと)の略歴
1960年新潟県新潟市生まれ。
千葉大学大学院理学研究科修了後、
1985年中外製薬入社。
金沢医科大学発ベンチャー企業を経て
2009年に株式会社ダステックを設立。
金沢医科大学非常勤講師兼任
専門:生化学、血液学
著書:エリスロポエチンのすべて(共著:メディカルレビュー社)など

食べる純炭 きよらブログ 初投稿!

こんにちは!
ブログ初登場のスタッフMです happy01

秋晴れの快晴sunだったお天気が一転!
午後には強風と時折激しい雨が…shock
日本海が荒れています!
umi0007-001
金沢はもうすっかり冬ですねー…

そんな中,弊社の「食べる純炭 きよら」のブログ投稿に関する社内講習会が開催されました(笑)
過去に経験のあるブログやフェイスブック等のアップ方法とは違うため,若干戸惑いますが…まぁなんとかなるでしょう!

先般,畠山 昌則教授(東京大学大学院医学系研究科 病因・病理学専攻)のチームが「ピロリ菌が胃の細胞を未分化にする作用を持つ」との研究成果を発表されたとか!
文献にあたっていないので詳細を把握しておりませんが,おもしろそうなお話ですear

「食べる純炭」と「ピロリ菌」,実は少し関連する実験結果があるのですが…いつか詳しいスタッフが解説してくれるかもしれません!(笑)

学術的な話も背伸びして手を伸ばしつつ…??,メインは「心にうつりゆくよしなし事をそこはかとなく書き綴って」いこうと思っております♪

「食べる純炭 きよら」ともども,末永くお付き合いのほどよろしくお願い致しますっhappy02