Health is a gut issue|ファスティング3日目

注意!本ブログ記事は皆様にファスティング(絶食・断食)を勧めるものではありません。
安易なファスティング(絶食・断食)は命にかかわる危険性があります。
断食期間中にケトシドーシス(血液の酸化)に陥ったり、食事を再開する方法を厳密に管理しないと死に至る危険性がありますので十分ご注意ください。

ファスティング(絶食・断食)3日目に突入した純炭社長の樋口です。
私がファスティングを始めたことを知った女性社員からお菓子攻撃にあいましたが、まだ理性が勝っています(笑)。

さて、本日のブログタイトルは世界的な科学雑誌であるNatureに書かれていたものです。
邦題は”健康は本当のところ、腸の問題”

先日のブログにも書いたとおり、人類の遺伝子は飽食環境には慣れていません。その人類の腸に寄生している細菌たちも(おそらく)しかり!人類(ならびに腸内細菌たち)は、飢餓の環境には適応する能力を持っていても、使いきれないほどの食物に晒されるては、どうして良いのか分からない状態なのではないでしょうか?

2013年8月29日号のNature(Vol.500, No.7464)には、健康は腸の問題であることを示す2つの論文が掲載されています。

E. Le Chatelierらは、腸内細菌の種類の豊かさ(多様性)が少ない人ほど、肥満、インスリン抵抗性(糖尿病)、脂質異常症(高血圧・心血管病)、炎症(アトピーやリウマチ)が見られ、尚且つ、太りやすいことを見出しました。

一方、A. Cotillardらは、食物繊維を多く含む食事で治療された肥満者ほど肥満が解消され、その際には腸内細菌の多様性も増していることを示しました。

これらの報告は食事の内容と腸内細菌の多様性が密接に関係しあって健康を守っていることを示しています。逆を言えば、飽食の時代で過剰摂取しがちな糖分・脂質ならびに食品添加物によって腸内細菌の多様性が損なわれ、様々な病気を引き起こすと考えられないでしょうか。

下の写真は腸に寄生するセグメント細菌。
Th17を介した免疫機能の獲得に大切や役割を果たしています。
セグメント細菌

ファスティングの話に戻ります。

ファスティングで体調が変化するのは、ブドウ糖を使い果たして飢餓状態に陥った体が、脂肪を燃やして作ったケトン体に順応するためではないか?と考えられます。しかし、1週間ほど水だけで生活すると、飽食でダメージを受けていた腸内細菌達が目覚め、多様性が高まった結果、肥満の解消、心血管病やアレルギー疾患、高血圧、消化器疾患の症状が軽減するというメカニズムも働いているのでは?と考えるわけです(あくまでも個人的仮説です)。

さて、ファスティング開始から48時間を超えたあたりから、急に脱力感が襲ってきました。空腹感も一番強く感じています。その他にも肩こり、頭がボーとする、目のかすみなど明らかに変調を感じます。朝は6.5だった尿pHが夜には5.5まで低下していました。今晩から明日がアシドーシス(血液の酸性化)のピークのようです。あ~~つらいshock
体重は84.4 kg(マイナス3.3 kg)、血圧も133, 86と低下傾向です。

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ファスティング(絶食・断食)2日目

注意!安易なファスティング(絶食・断食)は命にかかわる危険性があります。
断食期間中にケトシドーシス(血液の酸化)に陥ったり、食事を再開する方法を厳密に管理しないと死に至る危険性がありますので十分ご注意ください。

こんにちは純炭社長の樋口です。
ファスティング(絶食・断食)を初めて24時間以上が経過しました。
17時間目位に空腹感を感じましたが、10分ほどで治まりました。

今のところ特に辛いことはありません。

人間のエネルギー源はブドウ糖です。
ブドウ糖は肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられていますが、その備蓄量はせいぜい1日分。

昨日と今日で15kmほどのウォーキングをしてきたので私の体内のグリコーゲンは枯渇している予定。

今、私の体内ではタンパク質を分解してブドウ糖を作っているはずです。
(タンパク質は脂肪よりも先に使われ始めます。脂肪からはブドウ糖を作れませんから)

ファスティングによって
喘息などの気管支疾患、
高血圧などの心血管病、
糖尿病などの内分泌疾患、
胃腸障害などの消化器疾患
が治癒するのは、ファスティングによって病気の原因となっている悪いタンパク質が分解されるからだという説があります。しかし、私はこの説には反対です。

なぜなら、通常の食事をしている健康者であっても体内のタンパク質は自己分解をうけているから(これをオートファジーと呼びます)。
一般的な日本人が1日に摂取するタンパク質は70グラム程度です。しかし、体内では毎日200グラムものタンパク質が必要とされるのです。
足りない130グラムはどこから来るのか?

そうです。オートファジーによって自分の体のタンパク質を壊して再利用しているのです。
しかも、どの細胞のどのタンパク質を分解するかはいい加減で、神経細胞以外は心臓の筋肉であっても気まぐれに分解されているようです。

ですから、ファスティングによってオートファジーが活性化してしまったら大切な臓器を自己分解してしまう可能性もあります。
飢餓状態に陥った体は、タンパク質を温存して、脂肪をエネルギー源に使うようになります。

ところが脂肪からはブドウ糖を作ることが出来ませんので、代わりにケトン体というエネルギー源を脂肪から作り出汁ます。
人間の血液は中性に保たれていますが、脂肪の分解が始まり、ケトン体が急激に増えると一時的に酸性に傾きます(この状態をアシドーシスと呼びます)。腎機能が正常であればアシドーシスは補正されるはずですが、この過程が病気の治癒には大切らしい。

アシドーシスの間は頭痛や吐き気など辛い症状が出るようですが、今のところ兆候はありません。
肉を食べてる夢をみるので、今はタンパク質分解のフェーズなのだと思います。

24時間の体重変化は87.7 kg→85.9 kg でした。

引き続き応援お願いします。

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ファスティング(絶食・断食)と健康|初日

注意!安易なファスティング(絶食・断食)は命にかかわる危険性があります。
断食期間中にケトシドーシス(血液の酸化)に陥ったり、食事を再開する方法を厳密に管理しないと死に至る危険性がありますので十分ご注意ください。

こんにちは純炭社長の樋口です。
知人の経営者仲間の間でファスティング(絶食・断食)がプチブームになっています。
火付け役となった長野県の社長さんは今日で6日間の絶食に成功し、明日から復食期間に入るそうです。
その社長さんが紹介してくれたフランス制作の番組がこれ!downwardleft
https://youtu.be/oA-eI2WQLRU
絶食療法の科学

今晩(2013年10月19日)の”世界ふしぎ発見”で紹介された、ロシアの40日間絶食療法もこの番組が元ネタです。

2011年6月のNHKスペシャルで30%カロリー制限が長寿遺伝子(サーチュイン)を活性化することが紹介され、ローカロリーダイエットやレスベラトロールが一大ブームになりました。しかし、ロシア(旧ソ連)では60年前から絶食療法が研究され、驚くべき効果を示していたのです(詳細はYouTube映像をご覧ください)

人類の歴史を365日になぞらえると、農耕を開始したのが12月27日くらい。飢餓から解放され飽食の時代を迎えたのは12月31日午後11時59分59秒だそうです。ですから人類の遺伝子は飢餓に備えるメカニズムは存在しても、飽食には対応しきれていないと考えられます。

私は長年、製薬会社で医薬品の開発に携わってきました。多くの薬は病気の原因物質(や細胞)の機能をブロックするために投与されます。しかし、現在の私は従来の考え方とは真逆な方法で健康を守ろうと考えています。それが病因物質を取り去る、作らせない「引き算による健康」です。
現代人は余分なカロリー(糖質、脂質、蛋白質)や食品添加物・ホルモン剤・抗生物質などを食事として摂取しています。その結果、高血圧・糖尿病などの生活習慣病を引き起こし、更に治療のために多種多様な薬を服用します。本当にこれで良いのでしょうか?常に疑問に思っていました。

そんな中、今回ご紹介した「絶食療法の科学」の内容は衝撃的でした。
(私は以前から腸内環境の乱れが精神疾患に影響すると考えていたので)絶食療法研究のきっかけが統合失調症のような精神性疾患であったことに興味を惹かれた次第です。
衰弱しきった患者に食事を強要せず患者の本能にまかせて自由にさせておいたところ絶食5日目から悲観的態度が薄れ、10日目に歩き始め、15日目には食事を摂り散歩を始めたのです。

ファスティング(絶食・断食)は私が唱える引き算の健康法に合致するものです。
そうとなれば自分で試さないわけにはいきません(皆さんは真似しないでくださいね)。

2013年10月19日(土曜日)の遅めの昼食(15時頃)を最後にファスティングに入りました。
開始時の身体スペックです。
身長:176 cm、
体重:87.7 kg、
BMI:28.5、
体脂肪率:27.4%、
筋肉量:60.2 kg、
骨量:3.3 kg、
内臓脂肪:16.0レベル、
基礎代謝:1786 kcal/日、
(以上はTANITA体組成計データ)
収縮期血圧:144 mmHg、
拡張期血圧:97 mmHg、
心拍数:64
尿pH:約7.2

りっぱなメタボ&高血圧ですがcoldsweats01薬は全く服用していません。

ファスティングの目標は7日間、
口にするのは基本的に(普通の)水のみですが、それでは面白くないので純炭粉末と特殊なオリゴ糖の顆粒(弊社の試作品)を朝晩1回飲んでみます。オリゴ糖は腸内善玉菌の餌になり、純炭粉末は悪玉菌の抑制が期待できるため、腸内細菌叢も若返ってくれるといいな~

今回のファスティングで知りたいことは、
1)尿pHでファスティング中のアシドーシス(血液の酸性化)をモニタリングできるのか?
2)アシドーシスは本当に24~36時間で回復するのか?
3)血圧を下げる効果があるのか?(ファスティング終了後はどうなるか?)
腸内細菌叢の検査は今回は間に合いませんでした。
また、生まれながらのアトピー体質で血液中のリウマチ因子も高値なので炎症マーカーも見たいところですが、採血が難しいため今回は見送りですweep

応援よろしくお願いしますhappy01

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