慢性腎臓病(CKD)と言われたら、AGEを避ける食生活に変えましょう

こんにちはゆっきーです。
”AGE(糖化)が腎臓に良くない”ってなんとなく分かったけど具体的にどんなことに気を付ければいいの?というご質問がありました。

腎臓に良くないAGE(糖化)とは?

物忘れ シニア男性
糖とタンパク質が加熱によりくっついたものが”糖化物質=AGE”と呼ばれています。
ところで、人間の体ってほとんどの成分は何で出来ているかご存知でしょうか?6-7割は水分で出来ていますが、残り2割は主にタンパク質です。皮膚や筋肉はもとより、骨や爪や髪の毛だってみんなタンパク質です。
その体のタンパク質と糖(食事から入ってきて、血管の中を流れると)が体温で結合した時に、体内のタンパク質は糖化します。

生きているだけで体は糖化していく

関節痛 高齢者
糖化物質は体の中の様々なところにたまっていき、体を老化させる原因となります。体内の至るところで糖化が進むとこんな風に若さが失われて行きます。

血管 血管の壁が厚くなったり、しなやかさが失われ、心血管病の原因に。
肌のしなやかさが損なわれて、シワができたり、シミの原因に。
骨がもろくなる骨粗鬆症の原因に。
腎臓 腎臓のろ過機能が損なわれて腎機能が低下します。
アルツハイマーなどの認知症の原因にも。

 

腎臓が糖化すると大問題

そら豆 腎臓のイメージ

特に腎臓などの臓器は生まれてから死ぬまで細胞の入れ替え(新陳代謝)が行われないので、AGEの影響は深刻です。
腎臓は細かい血管の集まりなので、腎臓の血管が糖化しては大変です。腎臓の血管の糖化が進むと血管が狭くなり、腎臓内部の血圧が上がります。

血圧が上がると細い血管なので傷がついてしまい、腎機能(血液のろ過)がうまく出来なくなります。これがAGE(糖化)が原因で腎臓病がすすんでしまうメカニズムです。

AGEを防ぐ方法

医師 食事療法 栄養指導
AGEによる体内の老化を防ぐためには『AGE化する2つの経路を絶つ』ということが大切です。

2つの経路は・・・
①AGEを体内で作らせない。
②食事から入ってくるAGEを減らす。

今回のブログは①『AGEを体内で作らせないこと』を中心に説明します。

AGEを体内で作らせない方法

医師 説明
AGEの体内への蓄積量は「血糖値×持続時間」によって決まります。
自身の体が糖化しないようにするポイントは血糖値が上がりすぎないようにするということです。急激にたくさんの糖分が血液に乗って体内を巡ると血管(のタンパク質)が糖化してしまいます。血糖値のコントロールがうまく出来ていない人ほどAGEの蓄積量が増えていきます。一度たまってしまったAGEは15年も体内にとどまってしまうことがわかっています。

自分の体が糖化しないよう、血糖値の高い状態を出来るだけ短くするにはどうしたらいいのでしょうか。

1.食べる順番に気を付ける

AGE対策はおかずから食べよう
ごはん・パン・麺類などの主食を食事の最初に食べると一気に血糖値が上がってしまいます。野菜やお肉などおかずから先に食べるようにしましょう。市販の”血糖値が気になる方用”のトクホに入っているのは「難消化デキストリン」というもので、これは食物繊維のことなんです。
特保の難消化デキストリン
普段の食事でも野菜(食物繊維)から食べることによって血糖値の急上昇を穏やかにする事と一緒の働きがあります。食事の時はおかずから、最後に炭水化物(ごはん、麺、パンなど)を摂るようにしましょう。

2.早食いしない


よく噛まずに飲み込むように食事をしている人は、お腹いっぱいと感じる前に食べ終えてしまい、食べ過ぎの原因にも。糖質メインのお食事は(ラーメンやうどん・カレーライスなど)あまり咀嚼しなくても食べることが出来るメニューの頻度が高い人は要注意です。

3.低GI食品(血糖値が上がりにくい)食品を選ぶ


糖質が多いといえば根菜ですが、おなじ根菜類でもジャガイモとサツマイモをおなじ量食べても血糖値の上がり方が異なります。糖質50g摂ったときの血糖値の上昇度をブドウ糖のそれ(GI値100)と比較したものをGI値という指数で数値化しています。GI値が低いほど血糖値の上昇が緩やかな食品です。
イメージとしては、精製されて白いものや純粋に糖質の含有量が多いものはGI値が高くなります。精製されていない食材で考えると、糖質以外に食物繊維やタンパク質も入っているので、その分血糖値は上がりづらくなります。
例えば、”ジャガイモ”と”ジャガイモから抽出したでんぷんのみの片栗粉”では血糖値の上がり方は変わるというのは想像しやすいのではないでしょうか。

低GI食品の例
高い食品 低い食品
白米 雑穀米
食パン ライ麦パン
うどん そば

 

4.酢やレモンを使って血糖値の上昇を抑える


酢の健康効果をご存知の方は多いと思いますが、血圧を低下させるほか、食後の血糖値の上昇を抑える働きが明らかになっています。酢を使う事で減塩もできますので、食事の際には酢の物を一品加えたり、サラダや揚げ物なんかにレモンを絞ることをお勧めします。

次回は
②食事から入ってくるAGE(糖化物質)を減らす方法。
をお伝えします♪
【純炭粉末公式専門店】は→こちら

慢性腎臓病(CKD)と言われたら、食事由来のAGEを減らして透析を遠ざけましょう

こんにちはゆっきーです。
慢性腎臓病(CKD)と言われたら、まずは毎日の食生活を改善することが大切です。先生はなかなか教えてくれない、腎機能を落とす物質”AGE”の少ない食生活のコツを覚えて、透析を遠ざけましょう!

AGEが体内に入ってくる2つの経路

疑う夫婦

人間の体は、生きているだけでAGE(糖化物質)が溜まっていき、全身が糖化により衰えていきます。特に、腎臓が糖化物質におかされてしまうと、腎臓のろ過機能が低下します。
前回のブログ(慢性腎臓病(CKD)と言われたら、AGEを避ける食生活に変えましょう)では、糖化を防いで腎臓病の進行を抑制するために『AGE化する2つの経路を絶つ』ということが大切ですとお伝えしました。

経路その①AGEを体内で作らせない。

血糖値が上がりやすい食生活を続けていると、体内のたんぱく質が食事で摂った糖とくっついて、体のあらゆるところが糖化します。

経路その②食事から入ってくるAGEを減らす。

次の項からは、食事から入ってくるAGEをいかに減らすか?上手なコツを解説します。

「食事から入ってくるAGE(糖化物質)」を減らす方法

ベーコンエッグ
AGEとは糖とタンパク質が結合したもの。食べ物に関しては加熱によって食品自体に含まれるAGEが増加してしまいます。
ある研究では食事から入ってくるAGEの7%は体内に取り込まれ蓄積してしまうと報告されています。毎日の食事から、いかにAGEを減らすことができるか?が、腎機能を守る鍵となります。

高温で調理するほどAGEは沢山作られる

AGEの多いメニュー
揚げ物 AGE揚げ物
焼き物 AGE焼き魚
加工食品(ベーコンやウインナー等) AGEファーストフード

調理温度が10度上がるごとにAGEの生成量は2倍に増えるというデータがあります。

加熱調理の方法による温度の違い
水だけで調理(茹でる・蒸す) ~100度
水を使わず調理(焼く・炒める・揚げる) 170度~200度

調理温度が10度あがるとAGE2倍ということは・・・200度の揚げ物では、なんと”2の10乗倍”の量のAGEが作られます。
※食材を同じ時間加熱するとして100度のお湯でゆでるのと200度の油で揚げるのでは1024倍AGEがたくさん出来てしまいます。

AGEを体に入れない方法

4つのポイントに絞って、AGEを入れないコツをお伝えします。ぜひ今日のメニュー選びや、お食事づくりの参考にしてみてください。

①腎臓病の大敵AGEを多く含むものを食べ過ぎない

高温調理などで発生するAGEから腎臓を守る為には??
前述のとおり、AGEは高温で調理するほどAGEが増えます。揚げ物や炒め物を毎日食べるのはお勧めしません。せめて3日に1度気を付けるだけでAGEの影響は抑えることができます。昨日は揚げ物だったから今日はサラダとお刺身という風に工夫しましょう。
また、食材自体にAGEが多く含まれるベーコンやウインナーなどの加工食品やファーストフードなどもなるべく避けるようにしましょう。高AGE食品の見分け方は「こんがりとしたきつね色、香ばしい焼き目がするもの、茶色くておいしいもの」と覚えておきましょう。

②腎臓のためには電子レンジでの温め直しを控える

AGE電子レンジ
電子レンジでは焦げ目もつかないし大丈夫なんじゃ?と思われますが、実際はマイクロ波で食品の分子を振動させて高温状態にするので、茹でた調理よりもAGEの量が増加すると報告されています。野菜の下ごしらえやなどはなるべく茹でたり蒸す等し、電子レンジを使わなくても済む料理にはなるべく使わない様に工夫しましょう。

③加熱調理の時に『水』を使う


水を使った加熱調理なら100度以上になりません。例えば、炒め物をするときは油を使わず水を大2程入れ、炒め煮のようにし、調味料を入れる前に水分は捨てます。すると油で炒めるよりも温度が上がらずAGEを抑えられます。火を止めて仕上げに少しだけ油をたらしてコクを出せばいつもの炒め物とそん色ない仕上がりに!
蒸したり茹でる方法も併用して、油だけでの加熱調理はなるべく避けるようにしましょう。

④アンチAGE食品を上手に取り入れる


体内でAGEを作らせない項で説明した通り、血糖値を上げづらくする食物繊維を積極的に摂りましょう。海草、オクラ、モロヘイヤなどねばねばした食品もオススメです。
αリポ酸が多く含まれるほうれん草やトマト・インゲンなどの緑黄色野菜も糖化反応を阻害します。
スルフォラファンが多いブロッコリー、ブロッコリースプラウトは最強のアンチAGE食品。ポリフェノールが豊富なベリー系(ブルーベリー・ラズベリー・クランベリー)も適度に摂るとよいでしょう。

おわりに

深呼吸 女性
知っているのと知らないのでは毎日の食事への心がけも変わってきます。外食やコンビニ食が多い方でも3日に1日はAGEに配慮したお食事を準備してAGEから体を守りましょう。

 

【純炭粉末公式専門店】はこちら

慢性腎臓病の大敵!AGE対策(抗糖化)サプリの選び方

腎臓病や老化・生活習慣病の原因物質AGE(糖化物質)


ご存知ですか?
体内にAGEが溜まっていないほど肌にハリがあり、見た目も若く見え、寿命も長いことが知られています。
体内に溜まってしまったAGEは簡単には分解されないので、いかに溜めないようにするか?がとても大切です。
今日はAGEを溜めないためのサプリメントの選び方をご紹介します。

AGEをためないサプリの選び方

色々なサプリメント
AGE対策サプリメントは作用メカニズムによって3つに分類できます。

体内でAGEが出来るのを防ぐサプリ
食品の中に含まれるAGEの吸収を妨げるサプリ
体内に溜まったAGEの排泄を促すサプリ

 

①体の中でAGEができるのを防ぐサプリ

AGE(糖化物質)とは糖とタンパク質がガッチリと結合してしまい離れなくなってしまったもの。タンパク質以外にも細胞膜を構成する脂質やDNAを構成する核酸もAGE化して機能が劣化します。糖はご飯、パン、麺類などの炭水化物として体内に入ってきますから、糖の吸収を抑制する難消化性デキストリンが入っているサプリメントが良いでしょう。

また、ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンは糖とタンパク質がAGE化するのを防いでくれます。その他にもハーブミックスやサクラの花エキスといった植物エキスにはAGEができるのを防ぐ働きがあります。

また、果物の食べ過ぎにも注意が必要です。
果物に含まれる果糖は炭水化物からできるブドウ糖よりも10倍もAGEを作る作用が強いのです。ベジタリアンの方でもAGEが溜まっている方がいますが、果物の食べすぎが原因なのかも知れません。

 

②食品の中に含まれるAGEの吸収を防ぐサプリ

血糖値を上げないために糖質制限ダイエットを行っている方も多いのではないでしょうか。炭水化物を食べなければ急激な血糖値上昇はおこらないので、体内ではAGEはできにくくなります。でも、糖質制限を行っている方のAGEをAGEリーダーという機械で測ってみると、ビックリするほどAGEが溜まっている方も多いのです。

その原因は食事!

ステーキや焼き肉、から揚げといった高温で調理された食品にはAGEが大量に含まれていて、腸から吸収されてしまいます。体内に溜まっているAGEの1/3は食事から入ってきたAGEなのです。ですから食事に入っているAGEの吸収を防いでくれるサプリメントを選びましょう。

慢性腎臓病の薬であるクレメジンという石油由来の炭はAGEを吸着することが知られていましたが、最近の研究で結晶セルロースから作った純炭粉末にも有害なAGEを吸着する作用があることが報告されました(Diabetes Frontier Online 5, e1-008, 2018)。

ただし、炭サプリを選ぶ時には注意が必要です。植物の体の中には糖もタンパク質も脂質も核酸もあります。ですから、竹や松などの植物を焼いた炭には炭化の過程でAGEができてしまう可能性があるのです。

一方、結晶セルロースにはタンパク質も脂質も核酸もありません。ですから、結晶セルロースを焼いた炭にはAGEの心配がないのです。

 

③体内に溜まったAGEの排泄を促すサプリ

スマホを見て喜ぶ女性
体内に溜まってしまったAGEはゆっくりですが分解されて腎臓から排泄されます。腎機能が低下してくるとAGEを排泄する能力も低下するので、腎臓を健全に保つためのサプリメントが効果的です。

腎臓サプリで検索するとノコギリヤシの宣伝がでてきますが、これは慢性腎臓病のむくみや高血圧を治療するために使われる利尿剤と同じ効果が期待されるためで、腎機能が正常な方のAGE対策となるか?は不明です。

ガンマリノレン酸は腎臓の血流量を増やして腎機能を改善させることが期待されるサプリですが、一方で炎症の原因物質も作ってしまうオメガ6に分類されます。

炭の医薬品であるクレメジンは、腸内で作られる腎臓に負担をかける毒素(インドールなど)を吸着することで作用を発揮する慢性腎臓病治療薬です。腎臓に良いばかりか、AGEを吸着する作用もあるのですが、購入するには処方箋が必要という難点があります。クレメジンのように安全性が確認されていて純度の高い炭サプリを選ぶと良いでしょう。

 

おわりに


最近ではAGEを作る歯周病菌も発見されたようです。ちなみに純炭社長はきよらの錠剤を噛み砕いたものと一緒に歯磨きをしています。
・・・ということは腸の中にもAGEを作る悪玉菌がいるに違いない(-ω-)/
と純炭社長は個人的に確信しています!腸内環境を良好に保つことや腸内善玉菌をサポートしてくれるオリゴ糖などもAGE対策には有効なのではないかと個人的には思っています。

 

【純炭粉末公式専門店】は→こちら

ストレスやAGE(糖化)との上手な付き合い方(教えてY先生!面白コラム)

こんにちは。ゆっきーです。
食べる純炭きよらの定期購入プレゼントとして配布している「読むデトックスVol.1 透析を受けずに人生を楽しむ3つの方法」の第2弾として、テレビの健康番組にも多数出演しているY先生(正体は後日公開)と純炭社長の対談を行いました。令和元年秋ごろには対談集が完成予定ですが、これに先立って対談中のこぼれ話をブログで紹介していきますね。

Y先生、腎臓を守るためのストレスやAGE対策を教えて!

ストレスは心身にダメージを与えるって毛嫌いされているけれど、人間には適度なストレスがかかると、体を守る防御機能にスイッチが入る『ホルミシス』っていう現象がある。
この『ホルミシス』という考え方は地球上で受けるストレスすべてに通じるんだよね。

例えば、放射能。

大量にあびると命にかかわるけど、放射性物質の一種のラジウムが入っている温泉なんかは健康に良いと言われている。
ラジウム温泉は実は軽い被ばくなんだけど、弱い放射線をあびた細胞は、こりゃヤバいってDNAを守ろうとして、新陳代謝を促進させたりして、これが健康に良かったりするんだよね。

食べ物からくるストレスってのもある。

ブロッコリースプラウトなんかは生で食べると苦い食べ物だから、通常は生物にとっては毒物なわけ。だけど、適度に食べる分には防御機構を活性化させる。ただ、健康に良いからと言って苦い食べ物を大量に食べ続けると中毒を引き起こしかねないんだ。

中世の魔女はアルカロイド中毒だったという話がある。

不作の年に長期保存していたライ麦に麦角菌が感染して、アルカロイドという物質をため込んでしまった。このライ麦から作ったパンを食べた女性がアルカロイド中毒を起こして幻覚や幻聴状態に陥って、人前で変な言動をしたがゆえに魔女扱いされたっていう説。

このように、苦い食べ物やエグミのある食べ物って、実は毒物なの。
植物は虫に食べられないように、毒物を作る能力を進化の過程で作り上げたわけ。

↑芽が出そうな緑になったジャガイモにも天然毒アリ!

例えば、腎機能を低下させるAGE(糖化物質)から体を守ってくれる働きのあるスルフォラファン。スルフォラファンはブロッコリースプラウトに含まれる物質で、虫にとっての毒物なんだけど、実はブロッコリーの中にはスルフォラファンとしては存在していない。グルコファラニンというスルフォラファンの前駆体として蓄えられていて、芋虫がブロッコリーにガブって噛みつくと、細胞が壊れてミロシナーゼっていう酵素がしみ出てくる。すると、ミロシナーゼとグルコファラニンが反応して苦くて毒性のあるスルフォラファンができあがるってわけ。
だから、ブロッコリースプラウトを丸呑みしてもスルフォラファンは摂れないよ。

口の中でよく噛んで、ミロシナーゼとグルコファラニンを反応させないとダメ。
おなじように茹でたブロッコリーはどんなによく噛んで食べてもスルフォラファンはできない。なぜならミロシナーゼという酵素は熱に弱くて、茹でると働かなくなるから。なので、ミロシナーゼを含んでいる大根おろしと一緒に茹ブロッコリーをよく噛むとスルフォラファンが完成するよ。スルフォラファンは体内でAGEができるのを防ぐ働きがあるから是非やってみてね。

さて、適度なストレスは体に良いって場合もあるけど毎日ストレスがある場合はどうしたらいいのだろうか。

ネズミの実験でストレスをかけるために水に浸すっていうのがる。
ネズミにストレスを与える実験では
水に浸されたネズミは脳内で小さな炎症が起こって、そこで神経回路にスイッチが入って、胃にいく迷走神経がすごく興奮して胃酸がブワッとでるんだ。その結果、わずか数時間で胃潰瘍ができたり出血してしまう。

ちょっと緊張して頑張るぞーという短いストレスはいい刺激になるけれど、毎日のストレスは良くない。ストレスは交感神経を刺激して血圧を上げたり、腎臓の血流量を低下させて、腎機能を落とす原因になってしまう。

自分がどれだけストレスを溜めこんでいるのか?
心拍数が高い状態が続くと早死にする?
簡単に測る方法といったら心拍数。
ストレスがかかっているときは交感神経が刺激されて興奮状態になっているわけだから心拍数が上がる。心拍数が一分間に80回以上の場合要注意!心身ともに負荷がかかっている状態だから。大規模な調査で心拍数が高い人ほど早死になんてデータも出ているんだから、侮れないよね。

ストレスから身を守る方法はなにかって?

私の場合はお酒なんだけど、(もちろんお酒じゃなくてもいいんだけど)、意識してリラックスをしないといろんな病気が進行する可能性が高い。
今はやりの瞑想やマインドフルネスとかはすごくいいと思うよ。
リラックスを意識することが大事、瞑想もおすすめ
実際に透析患者を3割減らそうと、瞑想を治療に取り入れている病院もあるくらいだから。
リラックスが出来ているかを判断できる、心拍数をはかるアプリなんかも最近出ているよね。

瞑想とかマインドフルネスはウサンクサイって人もいるかもしれないけど、グーグルやインテルのようなハイテク企業では社員研修に組み込んでいる。やらない理由を探すのではなく、ぜひ試してみてほしい。

【純炭粉末公式専門店】は→こちら

AGE研究の第一人者、山岸昌一先生著 早死にしない!老ける食べ方×若返る食べ方【書評】(難易度:初級)

こんにちは。AGE研究協会認定講師でもある純炭社長の樋口です。

2019年2月7日のメディカルトリビューンWEB版に『加糖飲料の飲み過ぎでCKD(慢性腎臓病)リスク上昇』という記事がありました。Clin J Am Soc Nephrol (2019;14:49-56)に掲載された論文によると、炭酸飲料、加糖された果汁飲料、水の摂取量が多い人では最大で61%もCKD発症リスクが高まるそうです。(水に関しては「〇〇の天然水」のような加糖されたフレーバー付き飲料水が含まれた可能性があります)。

 

なぜ、炭酸飲料や加糖されたジュース類を飲むと慢性腎臓病になってしまうのか?その理由を教えてくれるのが、久留米大学医学部教授、山岸昌一先生著、『老ける食べ方、若返る食べ方』(永岡書店、税別1,000円)です。

最近では健康情報番組でも紹介されるようになった“老化の原因物質AGE(エージーイー)”。実は、AGEは腎機能を低下させる原因物質でもあるのです。AGEを溜めこまない食事法や生活習慣を知ることは透析を遠ざけることにもつながりますので、内容をご紹介します。

『序章 老けたくないならどっちを食べる?』
十数年ぶりの同窓会。当時憧れていたN君がまさかの・・・・そんなマンガで始まるので活字が苦手な方にも読みやすく工夫されています。
マンガのあとにはクイズ。
『卵料理ならどれを食べる?』
①目玉焼き
②オムレツ
③スクランブルエッグ

正解は・・・・③スクランブルエッグです。理由は調理時間が短くてAGEが少ないから。
クイズ形式で腎臓に良いメニューや調理法がわかります。

『第1章 「体がコゲる!?」“AGEをためる食べ方”が老化を早める!』
AGEとは何なのか?体内でAGEができる理由、食事からAGEが取り込まれてしまう理由がわかりやすく解説されています。AGEとはタンパク質に糖が結合して離れなくなってしまったモノ。タンパク質の構造が壊れてしまうので、タンパク質本来の機能が損なわれてしまいます(実はタンパク質以外にも細胞膜を作る脂質やDNAを作る核酸もAGE化します。怖いですね)。例えば、血管を作っているコラーゲンに糖が結合してAGE化してしまうと弾力性が失われて固くなってしまいます。腎臓は血管の集まりなのでAGE化の影響を受けやすい臓器なのでしょうね。

AGEが溜まってしまう経路はふたつあります。
『AGEの蓄積量は「血糖値×持続時間」で決まる』。ご飯やパンなどの炭水化物や炭酸飲料、加糖されたジュースなどで血糖値が高い状態が続くほど、体内でAGEができやすくなってしまうのです。

もうひとつの経路は食事。
『高温で加熱調理された料理、加工食品には、AGEがたくさん含まれます』
『食品に含まれるAGEの7%は体内に蓄積する』
『調理温度が10度上がるとAGEは2倍に増える』
何をどのように調理して食べるか?でAGEの溜まり具合は違ってくるようです。
今、流行している「糖質制限」とAGEの関係も書かれていて、とても興味深い内容です。

『第2章 「体の中から若返る」“AGE制限”の食べ方&調理のコツ』
AGEを体内にためないための3つの秘訣が紹介されています。それは・・・・
①『食後血糖値を急速に上げない食べ方をする』
②『AGEの含有量の少ない食品をチョイスする』
③『体の糖化反応を抑えるために、なるべく低温で調理する』

そして①~③を実践するための10個のコツが具体的に説明されています。

たとえば、①を実践するためにはGI値の低い食べ物を選択すること。GI値とは糖質50グラムを食べた時の血糖値の上がり具合を、ブドウ糖を100としたときの相対値で表したものです。白米のGI値は73ですが玄米は59、食パンのGI値は71ですがフランスパンは57、というように同じ重さを食べたとしても玄米やフランスパンの方が血糖値は上がりにくいというわけです。(本文にはありませんが、食後5分の軽い運動も良いらしいですよ)

その他にも、酢は血圧を下げるのみならず血糖値の上昇も抑える、エクストラバージンオリーブオイルは意外なことにAGEが多いので注意が必要、ブロッコリースプラウトやベリー類はAGE化を抑える、電子レンジ加熱でAGEが出来てしまう、などなど目から鱗な情報が満載です。

 

個人的には果物や清涼飲料水に含まれる果糖はブドウ糖の10倍もAGEを作りやすいことにビックリしました。冒頭で紹介した、甘いジュースで慢性腎臓病が増える原因はコレだったんですね。

『第3章 「何を食べればいいの?」AGEをためない食べ方のテクニック』
『ASGを減らして老化を防ぎたいけれど、外食が多いと無理かも・・・・』と思ってしまう読者向けに、居酒屋、中華、イタリアン、ファミリーレストラン、和定食、洋定食、ラーメン、そば・うどん、焼き肉、カレー、寿司、丼物、ファーストフード、弁当・惣菜、パン、スイーツ、ドリンクといった、シーン別に食べてOKなもの、NGなものが紹介されているので、知らず知らずのうちに低AGE食の習慣が身に付きそうです。ネズミの実験では餌のカロリーは減らさずに、AGEを減らすだけで寿命が延びるそうなので、低AGE食が病気を遠ざける方法として広まりそうですね。

『第4章 「低温調理がポイント!」AGEをつくらない調理のテクニック』
電子レンジ加熱や高温調理で料理の中に大量のAGEが出来てしまいます。
『料理は「生→蒸す→煮る→炒める→焼く→揚げる」の順で』、生で食べられるものはできるだけ生で、加熱する際は高温に長くさらされない調理方法を選択する方が良いことが紹介されています。また、AGEを溜めないために、食べるべき食材や、それらを使った簡単メニューも載っていて参考になります。
純炭粉末公式専門店の社員食堂では低温調理機BONIQを使って低AGE食を調理しています。写真は豚肩ロース肉の塊を63℃で90分加熱した後に表面だけをフライパンで焼いた自家製チャーシュー。肉厚なのに、ビックリするほど柔らかくてジューシーです。

尚、本書には『食品&調理別AGE含有量データ』の一覧表も載っていますが、ビジュアルで確認したい場合はexAGEハンドブック(一般社団法人AGE研究協会、税別1,500円)もおすすめです。

『第5章 「早死にしない!」“病的な老化”を防いで健康寿命をのばす習慣』
これまでは老化の原因は活性酸素による酸化(体の錆び)だと言われてきました。しかし、最近では糖化(体のコゲ)によって酸化ストレスが高まることがわかっています。抗酸化の代表格であるSODという酵素は糖化されることで抗酸化活性が低下してしまうのです。

『AGEの蓄積が招いてしまう不調と病気』の項では、心筋梗塞、脳梗塞、腎臓病といった血管系の病気のみならず、更年期障害や骨粗しょう症、変形性関節症などの女性に多い病気、アルツハイマー病や歯周病、がん転移といった意外な病気までもがAGE蓄積と関係していることが病気ごとに解説されています。

 

日本人の平均寿命と健康寿命(医療や介護に頼らずに、自立した生活ができている状態)には約10年の乖離があります。

AGEに対する正しい知識を1日でも早く身に着けて、AGEを溜めこまない生活をすることが、健康寿命を延ばす秘訣だと確信できる一冊でした。体内にどれだけAGEが溜まっているか?を簡単に測定できるAGEリーダーという機械があります。この機械に利き腕を載せるだけで(痛くも痒くもなく)、AGEを測定できるので、測定可能なお近くの医療機関を探してみてはいかがでしょう。ちなみに純炭粉末公式専門店を運営する(株)ダステックにもAGEリーダーがあります。石川県金沢市の会社ですが、ご予約いただければ測定できますので、興味のある方はメールやフリーダイヤルでお問合せ下さい。

【弊社ダステックお問合せ先】
◆フリーダイヤル 0120-090-218
(土日祝日、休業日を除く平日の 9-17 時)
◆メールアドレス info@juntan.net

【純炭粉末公式専門店】は→こちら

日本の加工食品に含まれるAGEsの多い食べ物とは

 

皆様こんにちはっ!
水曜担当スタッフM子です!

今日から新年度ですねっ!
東京ではもう桜が満開だそうですが,金沢では昨日開花宣言が出されました。
3月中に開花宣言だなんて!
少し衝撃です

昨日はフェーン現象のため20℃を超える暖かさでしたが,今日は一転しとしと雨が降っております。
せっかくの桜が~???

さて,もう先月のことになりますが,「Pros One」という論文雑誌で金沢医科大学;竹内 正義 教授らの研究グループから日本の各種加工食品に含まれるAGEsの量を分析された研究結果が発表されました。

Pros One

「Assessment of the Concentrations of Various Advanced Glycation End-Products in Beverages and Foods That Are Commonly Consumed in Japan」

Takeuchi et al.

Published: March 2, 2015
DOI: 10.1371/journal.pone.0118652

 

過去にもご発表の内容をさらに充実させた論文で,地道にそれぞれの食品中に含まれるAGEsを測定なさっており,分析のご苦労と結果の有用性に感動する次第です。腎臓に良い食べ物だと信じて毎日口にしていたものに、実は腎臓の大敵であるAGEが沢山含まれていた!なんてことになったら、「そんなの聞いてないよ~」ってことになっちゃいますものね。

これまでの測定対象が1,650点だそうですから,驚きです~

英語の論文なのですが,結果の一覧に記載されている商品名などはローマ字表記ではありますが,「あ!アレのことか!」とわかります。

特に食事の時間が惜しくて…という忙しいビジネスマンや学生さん,小さい頃から清涼飲料水をたくさん飲んでいる子供達とそのご両親,健康に気を遣っているはずの方々…は是非一度ご覧になっておくことをオススメします。

意外なものにAGEsが多かったりして,初めてご覧になる方にはなかなか衝撃的かも!

本文中では,AGEsの定義や過去の様々な研究に関する概説も記載されております。

どうしても専門用語もでてきますが,「大人の英語の勉強(?)」や「頭の体操」に,辞書を片手に訳してみるのもよいのではないでしょうか?

AGEsは糖とタンパク質の結合が,もうこれ以上離れません!と強固に化学結合してしまったものの総称です。
「糖」と「タンパク質(アミノ酸)」はそれぞれたくさんの種類があり,結合の仕方も複数あるので,AGEsと呼ばれるものはたくさんの種類があります。
まだ全容もわかっていないのでは…

しかし,「このタイプのAGEsは体に悪い」,「腎臓病以外でも、この病気に関係がある」,「このタイプのAGEsは大丈夫…」という研究が世界各地でいろいろなされております。

竹内教授のグル―プでは「血清中のグリセルアルデヒド由来のAGEsは動脈硬化の進行や将来の心臓疾患の発症のバイオマーカー(目印)となる」というご発表をなされており,食品中によく含まれる「グルコース由来のAGEs」やAGEとしてよく挙げられる「カルボキシメチルリジン(CML)」ではなく,「グリセルアルデヒド由来のAGEs」が問題なのだ!というご意見です。

我々の体内の細胞には「RAGE;AGE受容体」という,AGEと結合して細胞内にいろいろな情報伝達を行うものがあります。

「グリセルアルデヒド由来のAGEs」がRAGEに結合すると,細胞内で特定の遺伝子の発現を活性化し,他の細胞に炎症反応を引き起こす物質の合成・放出を行い,酸化ストレスを生じ…こうした反応が血管に障害を与え,慢性的な疾患を招いたり悪化させたりするそうです。

(昔聞いた話では,RAGEが結合する対象は比較的幅広いと聞いた気もするのですが,真偽はちょっと不明です)

一方で,「グルコース由来のAGEs」がたくさん含まれる飲み物を摂取させたラットで,体内の「グリセルアルデヒド由来AGEs」の「生産」と「蓄積」が見られることから,「グルコース由来のAGEs」を食品から多量に摂取することはこれらの疾患との関連が予想されるため,避けるべきだと。

つまり食品から「グルコース由来のAGEs」を常にたくさん摂取するのはよろしくないということですよね。

…文献の表を確認して,どのような食品にどのタイプのAGEsが多く含まれているのか,頭の片隅に意識したいと思うM子なのでした

【純炭粉末公式専門店】は→こちら

調理方法によって腎臓への良し悪しが変わるってご存知でしょうか

AGE4

 

 

 

 

 

 

こんにちは。
純炭社長@糖質制限中の樋口です。

先日来ご紹介しているようにAGEリーダーなるものを導入しました。

これを機にAGE(糖化物質)に関する論文を読み直していて気が付いたことがあります。

それは、

目玉焼きって腎臓に負担をかけるAGEが多いってこと。

AGE2

 

 

 

 

 

電子レンジでチンした豚肉のAGE量だけに目が行っていて、目玉焼きに気が付きませんでした。

糖質セイゲニストは卵の摂取量が多く、純炭社長も目玉焼き3個位を毎日食べていました。

だってゆで卵ってめんどくさいじゃないですか。茹でるのに時間かかるし、殻を剥くのも面倒(笑)

でも、これからはできるだけ茹でるか生で食べることにします。

ところで、AGEは体内でできるものと、食品の中に含まれるものの2種類があります。

食品中のAGEは体内に取り込まれて蓄積したり、AGE受容体を増やして炎症を引き起こし、血管が固くなって腎臓病や糖尿病、動脈硬化の原因になります。

038f13d3aaadd0abed18ccffac2b8283_s

 

 

 

 

 

↑’(糖分とタンパク質が高温で加熱される)こういうものにAGEが入っているのは分かるのですが

肉や卵を高温で加熱しただけでもAGEができるなんて普通は考えませんよね。

豆知識として頭の片隅にしまっておいてください。

 

 

腎機能を低下させないために!あなたの糖化度測れます~糖化からみた体内年齢はおいくつ?~

皆様こんにちは!
水曜担当スタッフM子です!happy02

shine大ニュースshineです~!!

ついに~本日弊社に「AGEリーダー」が導入されました!lovely

AGEs(エージーイー;Advanced Glycation Endproducts ,最終糖化産物・終末糖化産物)とは糖とタンパク質が「もう離れません!」と強固に結合してしまった糖化タンパク質の最終形!

身体のいろいろな細胞・組織に取り込まれていき,酸化ストレスを誘発したり,細胞の情報伝達経路を活性化して不要に細胞を刺激したり,新陳代謝されるべき物質を壊しにくくして入れ替わりを邪魔してしまったり…結果的に老化を促進してしまう原因物質と言われているものですshock

血管内で高血糖状態が続くとたくさん作られてしまいますし,食事を通じて食品に含まれているAGEsが腸から体内に吸収されていることも知られています。

糖尿病の各種合併症,腎臓病に伴う心血管性疾患,アルツハイマー型認知症などなど,各種疾患とAGEsの関連に関する研究報告が世界中からたくさん発表されています。

A150121AGEリーダー一式.jpgのサムネイル画像GEリーダーでは,腕を装置に載せて,30秒から数分(測定回数によります)で皮下のAGEs量を測定。

この値を元に心血管性疾患の危険度,老化度を評価する装置です。

欧州で医療機器として認可を受けておりますが,日本では研究機器として導入されています。

一部の医療機関に設置されており, 1回数千円や1万円くらいで分析してくれる病院が皆様のお近くにもあるかもしれません。

石川県内では金沢医科大学病院のアンチエイジング外来で,人間ドックに加えて各種の検査とともに本装置によるAGE測定も受けられるようです。

AGEリーダーなら,採血を伴う血液検査によるAGE測定より被測定者の負担がはるかに低く,短時間で測定結果が得られます。

実はシステム一式で普通乗用車が2,3台くらい購入できる高価な機器~…coldsweats02

しかし弊社にとっては分割ででも購入したい装置のひとつだったのですcoldsweats01

純炭社長,攻めてます!smile

デモもデータ取りも兼ねて,社内スタッフみんなの糖化度を測定~

腎臓病の大敵AGEを測定してみましょう。

↑こんな風に腕の内側を下にしてAGEリーダーに載せるだけ。

強い日焼けなどをしていると正しく測定できないそうで,とある臨床研究において沖縄の方は3割くらいの方が測定できなかったそうな。

日焼けサロンなどをご愛用の方は測定できない確率が高そうですcoldsweats01

AGEリーダーの四角い小窓の部分から皮膚に弱い紫外線が照射されます。

皮下組織中のAGEが紫外線を受けると特有の光を放つので,それを検出し,どれくらい皮下組織中に糖化タンパク質が取り込まれているか(=糖化が進んでいるか),それは被験者の年齢群の平均値に対してどれくらいか…といった測定結果が得られます。

自分の年齢 に対して糖化度が高いと,心血管性疾病(血管が固くなって起こる腎臓病や脳卒中・心筋梗塞など)の危険度が3グループに分けて判断されます。

150121AGEsレポート.jpgのサムネイル画像さてさて,気になる測定結果は…

糖質制限7か月めの純炭社長は年齢平均とぴったり一致する糖化度。
ご本人納得です。
今後はお酒を控えようかと悩んでました(笑)

糖質過多過多食生活なM子は…さぞや糖化が進んでいるだろうと相当ドキドキしたのですが,本人もびっくりの年齢-17歳の低糖化度。

「測定ミス?いやいや,このチャンピオンデータは再測定しないぞ!(爆)」…などと研究員の端くれとも思えないコメントを残すに至りました…smile

複数のスタッフで測定結果の再現性が得られたので,M子の値も信じていいと思いますが…coldsweats01

1年以上のきよら飲用のおかげでしょうか??(笑)

ちなみに低糖化度チャンピオンcrownshine研究所所長shine!!

なんと年齢にすると10代に相当する低糖化度sign03

食生活・生活習慣・心の健康などなどから察するに,納得~な結果でありましたhappy02good

本装置,今後は「食べる純炭 きよら」の飲用期間前後における糖化度変化のデータ蓄積などなどに活用していく予定ですconfident

きよらをお召し上がりの方もそうでない方も,ご自分の「糖化度を知りたい!」とご希望の方は,是非お気軽にご相談くださいませ~wink
無料で測定させていただきますnotes

…糖化度は低かったものの,自宅の体重計が示す「からだ年齢」は実は+10歳のM子でした…crying

AGEの測定をご希望の方へ

ボディークリームや日焼け止め、入浴剤などが皮膚に残っていると測定できません。測定日の1週間前から測定部位(利き腕の肘内側付近)にはクリーム類を塗らないようにしてください。

抗糖化と腸内環境は腎臓病を遠ざけて健康寿命をのばす!

先月初旬に大阪で開催された抗加齢医学会総会に参加してきました。

この学会は医師や基礎研究者、健康食品メーカーなどが幅広く参加する学会で、
専門的な基礎医学の話題からサプリメントの話題や今話題の「糖質制限食」や「カロリー制限食」、食育までもが議論される興味深い学会です。
中外製薬で腎臓病に伴う貧血の治療薬を開発した純炭社長としては、主として腎臓を守る方法に関して情報収集を行いました。

さて、日本は世界に名だたる長寿国!
だがしかし、日本人女性の平均寿命は87歳なのに健康寿命は75歳なんです。
ということは女性の晩年は12年もの間、人の助けを借りなければ生きていけないということ。
その多くは認知症や骨折、脳梗塞による寝たきりだそうです。
なんだかな~coldsweats02 と思いませんか?

腎臓を守って健康寿命を延ばそう!

そこで、今日のブログでは抗加齢医学会で勉強してきた健康寿命を延ばす秘訣をお伝えします。腎臓病を遠ざける秘訣でもありますので覚えておいてくださいね。

健康で長生きする秘訣は以下の四つに集約されます。
①ストレスを溜めずに楽しく生きる
②食事を食べても血糖値を上げない
③腸を健やかに保つ
④食事の材料に気を付ける

①ストレスを溜めずに楽しく生きることの大切さ
ネズミを使った研究では、
何もないケージ(ネズミを飼う容器)の中で一匹で飼ったネズミに比べて、
回転カゴのような遊び道具を入れたケージで複数飼いすると脳細胞が保たれます。

更には、遺伝子改変によってアルツハイマー病様の病態を示す遺伝子改変ネズミを
回転カゴやおもちゃがある”豊かな生活”で飼うと、
脳に沈着するアルツハイマー病の原因物質が減ることも報告されました(Cell 120(5) 701-13 2005)。
豊かな生活をおくったネズミではアルツハイマー病の原因物質を分解する酵素が増えていたそうです。

この論文の筆者らは年をとってもボケない秘訣として
・ストレスを溜めない豊かな生活
・適度な運動
・他人(特に異性)への関心
が大切だと語っているそうです。

②食事を食べても血糖値を上げない
糖質(炭水化物や糖類)を食べると血糖値が急激に上がります。
それと同時にインスリンが分泌されて糖を筋肉などに取り込んで血糖値が下がるわけですが、
実は
・高い血糖値が持続することが血管を傷つけたり、糖化物質AGEを増やして病気や老化の原因になること
・インスリンが血圧を上げたり血管をもろくしたり、がん細胞の増殖を促進すること
が知られてきました。

血管の寿命が健康寿命を決めるとも言われます。特に腎臓は細かい血管の集まりなので腎臓の血管を健康に保つことが大切なのです。
血糖値を上げない!過剰なインスリンを出さない!食生活が大切です。
その為には糖質制限食が効果的ですが、間違った糖質制限を行うと逆効果になるので要注意!AGEが少ない食事と腸内環境を乱さない糖質制限食が大切です!

巷では糖質制限は危険!という情報もありますが根拠はあいまいです。
逆に、アメリカ糖尿病学会が様々な研究から糖質制限食を容認したことに注目すべきです。
更に驚いたのは、同学会がたんぱく制限食は腎機能保持に役立たないので推奨しないと発表したこと。
日本の常識と世界の常識はかけ離れている場合が多いものです。

③腸を健やかに保つ
血管とともに寿命を決めるのは腸だと言われています。
腸は栄養素を吸収する臓器ですが、腎臓病の原因物質インドールなどの様々な毒素が出来てしまう臓器でもあります。
特に、悪玉菌はたんぱく質や脂質から毒性の高い物質を作るので要注意。
一方、善玉菌は食物繊維などの糖質を餌にして酢酸・乳酸・酪酸を作りだし、
腸内環境を酸性に傾けて悪玉菌を駆除しようとします。

腸を健やかに保つためには
・便秘を避けること
・善玉菌を増やすこと
・アルコールなどによって腸の細胞同士の結びつきが弱くなり、本来は吸収しないものまで体内に取り込んでしまう現象(リーキーガット)を防ぐことが大切です。

④(腎臓に良い食べ物にも共通する)食事の注意点
現代人は食事を通じて様々な物質を体内に取り込みます。
人間の体は食べたもので形作られるので、安心・安全なものを食べたいのは山々ですが、加工食品などに含まれる添加物やトランス脂肪酸、糖化物質(AGEs)などは避けることが難しい状況です。

・酸化した油で調理された食材は避ける
・できるだけ自分で料理する
・AGEsができやすい高温調理(電子レンジや焼く、揚げる)を減らす
・リンの多い加工食品は避ける
・果糖ブドウ糖液糖のように血糖値を急激に上げる糖質に注意する
・保存料、着色料、発色剤などの添加物に注意する

忙しい現代人には中々難しい食生活ですが、知識として持っていれば、何年か後に、「そんなこと聞いてないよ~」と後悔せずにいられます。
健康寿命を延ばしてピンピンコロリで逝きたい純炭社長でした(笑)

純炭社長が解説する糖化(AGE)と腎臓病の関係

こんにちは、純炭社長の樋口です。

今週はAGEと腎不全とのかかわりをご紹介したいと思います。

腎不全とは腎臓の機能が低下してしまう病気です。

腎不全には急性と慢性があり、急性腎不全は比較的治りやすいのに対して慢性腎不全はじわじわと時間をかけて腎機能が低下していき最終的には血液透析を受けなければ生命維持は難しくなります。

この慢性腎不全、

最近では慢性腎臓病(CKD)と呼ばれ、日本人の成人の約8人に1人はCKDと言われています。

その患者数は実に1,330万人sign03

腎機能が低下する原因は、
・自己免疫や薬アレルギー
・高血圧
・糖尿病
などなど様々な原因があります。

しかし、血圧や血糖値が高くても全員が血液透析に至るわけではありません。

では分かれ目は何なのでしょう?

こんな論文があります。

PNAS_AGE

 

 

 

1997年に発表された米国科学アカデミー紀要(PNAS)には経口的に摂取したAGEが糖尿病性腎症のリスクファクターとなることが記載されています。

少なくとも食事由来のAGEは腎臓に負担をかけることは間違いないようです。

金沢医科大学の竹内先生らは非糖尿病性の保存期腎不全(透析予備軍)の患者に

経口吸着炭薬を投与すると、血液中のToxic-AGE(毒性のもっとも強いAGE)が減ることを見出しました。

彼らは食事由来AGEを腸管内で吸着し便中に排泄することが、腎機能低下を抑制するのではないか?と予想しています。

また、PEDF(色素上皮由来因子:pigment epithlium-derived factor)という物質とAGEの関係が注目されています。

腎臓に存在するメサンジウム細胞やポドサイトという細胞はPEDFを作って各種のストレス(酸化ストレス・糖化ストレス)から腎臓を守ろうとしています。

ところが、AGE/RAGE(AGE受容体)が活性化されるとPEDFが作られなくなってしまい、腎臓の炎症や繊維化が進展するのでは?と考えています。

食事由来AGEはAGEとRAGEの結びつきを増やす方向に働くことから、PEDFの産生低下を招くと予想されます。

CKDの腎機能低下を抑制し、透析に入らずに寿命をまっとうできる方法が望まれています。

血液透析は週に3回の通院を余儀なくされ、1回に3~4時間の透析を受けなければなりません。

当然、仕事など社会生活に支障が生じます。

一方、血液透析にかかる治療費は全額公費で賄われるため患者負担はゼロですが、

約37兆円の国民総医療費のうち、4%(1兆円以上)が透析医療に使われています。

CKDから透析に移行するのを防ぐことは、

患者と国の両方にとってとても大切なことなのです。