こんにちは。純炭社長の樋口です。
さて、前回のブログでは「怒りや不安が健康を損ない腎機能も低下させてしまう」ことを紹介しました。そこで今回は、「そのメカニズムと対処方法について」です。
☞人間は怒りを感じると…
アドレナリンというホルモンが増加します。
アドレナリンは「闘争と逃走のホルモン」と呼ばれ、例えばナイフを持った通り魔と出くわしてしまった時に「戦う」か「逃げる」か、究極の判断を迫られたときに威力を発揮するホルモンです(火事場の馬鹿力もアドレナリンによるもの)。
☞アドレナリンの働きって?
・アドレナリンは筋肉などのたんぱく質をエネルギー源であるブドウ糖に変化させて血糖値を上昇させます。
・アドレナリンは興奮状態を作り出すために血圧上昇、心拍数上昇に働きます。
・アドレナリンは出血を最小限に抑えるために血管を収縮させ、血液を固まりやすくします。
”頭に血が上る”なんて言葉はまさに言い得て妙という感じです。
☞アドレナリン出すぎは困りもの…
このようにアドレナリンは生きるか死ぬかの瀬戸際で必要不可欠なホルモンなのですが、ちょっとした怒りや不平不満、不安でも増えてしまう困りものでもあります。そこで、無駄にアドレナリンを増やさない方法を見ていきましょう。
☞オススメの方法はこちら
世の中には数多の健康法がありますが、小林弘幸先生は「怒りをコントロールできれば、ほかの健康法はいりません。」と断言しています。逆を言うと、今のようにコロナ報道で日本全土が怒りに覆われている状況は肺炎の重症化のみならず、腎臓病やガンなどにも悪い影響が出てしまいそうで心配です。
小林先生が提唱する怒りのコントロール法に私の(つたない)解説を加えてみました。
1)口角を上げて笑顔を作る。
箸を横向きにして口にくわえてみてください。口角が上がって笑顔に似た表情になります。この状態で新聞を読むとアラ不思議。読んで心地よい記事が見つけやすくなり、暗い記事への不快感が薄まります。「笑顔を作ると楽しくなる」ことは脳科学的に正しいことが証明されていますし、何といってもあなたの笑顔は見ている人を幸せにします。コロナ離婚を避ける秘訣でもあります(笑)。
2)背筋を伸ばしてゆっくり歩く。
背筋を伸ばして歩いている人と、猫背で歩いている人を見てどちらを心地よく感じますか?表情だけでなく、姿勢も自他の気持ちに大きな影響を与えます。良い姿勢は自己肯定感をアップさせます。
3)怒りを口にしない、表現しない。
「売り言葉に買い言葉」って言いますよね。怒りは怒りを増幅させます。怒りは伝播します。吐き出すよりも飲み込んでしまった方がストレスは溜まりません。ホスピスを題材とした称せる『ライオンのおやつ』の中にこんな言葉があります。
『思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝にかえれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう。』
4)ゆっくり丁寧に字を書く。
手書きで字を書く機会が少ないので、写経を始めました。落ち着きます。
5)体中に水がしみわたるイメージでゆっくり水を飲む。
寝起きはコップ一杯の常温水を一気飲み(腸が動き出して便秘改善に有効です)。日中はちびちびとゆっくり1日1.5リットルの水分補給。
6)「ため息」と「1対2」の呼吸法
「はぁ~」と声を出して息を吐くと肺の空気を出し切ることができます。そして、①3~4秒かけて鼻から息を吸い、②6~8秒かけて、(鼻または口から)ゆっくり長く息を吐く。①と②を3分間続けると良いそうです。
7)庭やベランダに出て風の香り、雨の香り、木々の香りを嗅ぐ。
小林先生はプロゴルファーの横田真一さんに『ここぞというショットの前に、芝生の匂いを、風の香りを嗅いでください』とアドバイスし、見事に優勝に導いたそうです。
8)自分が心地よいと感じる色・音・香りを身の回りに置く。
どんな色・音・香りが好きか分からない場合は、口角を上げて笑顔を作って風景を見たり、音楽を聴いたり、様々な香りを嗅いでください。その時々の気持ちを和らげてくれる色・音・香りが見つかるはずです。
純炭社長も人間なので、イラっとしたりしますが、最近は意図的に口角をあげる、好きな歌を口ずさむなどを実践しています。また、ネガティブなSNSや報道を意図的に見ないように遮断するのも効果的!
ぜひ試してみてくださいね。